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創造の真実 あやのサイド

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匿名ユーザー

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※時系列は数日前、みさおの回想のあたりからです。



「こんにちわ~」
「いらっしゃい、あやの」

 今日はみさちゃんとお兄さんの家に遊びに来た。……正確には、ちょっと久しぶりにお兄さんに逢いに来たんだけれど。
 お兄さんはここしばらく忙しかったみたいで、高校の帰りとかに遊びに来てもまだ帰ってきてないことが多かった。

 ……お兄さんはただ出迎えてくれただけ、それだけなのに、私の胸は高鳴る。

「ちょっとぶりだね、あやの」

 ……お兄さんの声に私は満たされるような気持ちになり、同時にそれがしばらく逢えなかったことの肯定でもあった。

「……寂しかったんだよ……?」
「ごめんな、あやの……」

 そのまま、私は吸い寄せられるように、お兄さんと唇を重ねた。
 ……って

(またやっちゃったぁぁ! ……こんなところで平気でキスしちゃうなんて……)

 今来たばっかりで、それもお兄さんに出迎えてもらったのだから、当然ここは玄関。
 しかも私は、靴すら脱いでない。

(うう……みさちゃんに見られてなくてよかった……)

 私が真っ赤になっているとお兄さんが、

「またやっちゃった、とか考えてた?」

 と、ニコニコしながら聞いて来た。……お兄さんは私の心が読めるのかなぁ……
 とにかく、ずっと玄関にいるわけにもいかないので、いそいそと靴を脱いであがらせてもらった。


………


「とりあえず、麦茶でいい?」
「うん。ありがとうお兄さん」

 お兄さんが持って来てくれた麦茶を少し飲んでから、私は隣に座ったお兄さんにもたれかかった。

「どした? あやの」
「こうしてると、安心できるから」
「ん、そっか」

 なんでもない、たいしたことない時間だけど、それがとても幸せ。

「あ…、あやの……と、なんだ兄貴いたのか」

 リビング前の廊下にみさちゃんがいた。そういえば、今日は柊ちゃんと出かけるって言ってたっけ。

「む、なんだとは失礼なやつだなー。これでも兄貴だぞ?」
「みさちゃんこんにちわ。それとお兄さんも『これでも』とか言わない方がいいよ?」

 お兄さんには『これでも』なんて自分を卑下するようなことを言わないで欲しい。……貴方はこんなにも素敵なのだから。

「それじゃ私は出かけてくるから。ゆっくりしてってくれよなー、あやのー」
「うん。いってらっしゃい、みさちゃん」
「遅刻して友達を待たせたりすんじゃねぇぞ、みさお」
「へいへい。んじゃ、いってきまーす」

 言うだけ言ったみさちゃんは、だだーっと走っていって……バタン! と玄関のドアが大きな音を立てて閉まった。
 いつものことだけど、本当にこうゆうときのみさちゃんは嵐みたいだなって思う。

「まったく、みさおの奴も忙しいね」

 若干呆れ顔で、お兄さんはそう言った。

「でも、あれもみさちゃんのいいところの一つだと思うよ」
「それはわかってるさ。元気で素直なのがみさおだから。……ちょっとおバカなとこも、な」
「ふふ、そうだね」

 なんだかんだでみさちゃんのことをしっかりと理解してる、そんなところもお兄さんのいいところなんだよ。
 ……みさちゃんはちょっとわかりやすいかもしれないけど。

「ねえ、お兄さん。最近逢えなかった時のこと、聞かせてくれないかな?」
「オーケー。そうだなー、なにから話そっかね……」


………


「……とまあ、だいたいこんな感じかな」
「そっか、お疲れ様、お兄さん」

 こうゆう話を聞くたびに、私も何か力になれればいいのに、と思う。だけど、私にしか出来ないことがあるのもわかってる。

「あやの」
「なに? お兄さっ……ん……」

 名前を呼ばれてお兄さんの方を向いた瞬間、お兄さんがキスをしてきた。
 出迎えてもらったときのような、触れ合うだけのキス。それだけで、私の全ては幸福の二文字に支配される。
 数秒の後、お兄さんが唇を離した。正直、とても名残惜しい。

「えっとさ、あやの、その……いいかな……?」

 それが何を意味するのかわからないほど、私は無知でも無粋でもない。
 これが、私にしか出来ない、私だけに許されたことだから。
 答えも当然、決まってる。

「……うん……」


………


 触れ合う唇の隙間から、お兄さんの舌が私に侵入してくる。
 ゆっくりと、私の歯、歯茎、頬の裏側、上顎と全てがお兄さんの舌で優しく蹂躙されてゆき、最後に舌同士が絡められる。
 私の背中が、お兄さんのおなかにあたるような体勢で、
 その口は私の口を塞ぎ、
 その左手は服の上から私の胸を弄(まさぐ)り、
 その右手はショーツの上から私の大事な──お兄さんを受け入れるための──部分をなぞっている。
 不意に──不本意ながら──口が自由になった。

「あやの、口でしてもらってもいいかな?」

 キスを続けたいとも思ったけど、お兄さんのお願いなら話は別。
 それに私は、このフェラチオという行為が好き。
 私がお兄さんに直にしてあげられることだし、同時にお兄さんの精液をもらうことも出来るから。

「うん、まかせて……」

 身体の向きを変えて、正面からお兄さんに向き合う。
 さっきから私の背中とおしりに自己主張を続けていたお兄さんの半身は、トランクスに高いテントを張っていた。
 トランクスを脱がせて露出させる。天に向かって自己主張を続けるそれは、私だけが見ることを許された光景。

 ゴクリ……

 久しぶりの光景に、私は思わず唾を飲み込んでいた。
 苦しそうなまでに膨張したお兄さんのオチンチンは、これから与えられるを刺激を今か今かと待ち望んでいるようで……

 ちゅっ……

 鈴口に小さくキスを落としてから、口に含んだ。
 実を言うと私は、この行為そのものは好きでも、得意かと言われると正直まだ苦手。
 それでもお兄さんは気持ちいいと言ってくれる。実際、何度か射精させることは出来てるから。
 もっと上手く出来ればもっと気持ちよくさせてあげられるのに。という意思に対して、実際にお兄さんを気持ちよくさせてあげられていると言う相反する事実が、もどかしくも嬉しくて。
 がむしゃらに、だけど優しく舌を這わせる。時々、弱いところを見つけたらそこを狙ってみたりしながら、丁寧に、丹念に。

「あやのっ、出るよ……!」

 お兄さんの言葉に少しだけ遅れて、口の中に多量の精液が放たれた。

「……っ!?」

 あまりの量に、口に収まりきらず溢れてしまったものは両手で受け止め、なんとか一滴もこぼさないですんだ。

(こんなに……いっぱい……)

 口の中に満たされた精液を、少しずつ飲下してゆく。
 好きな相手のものは美味しく感じる、とは言ったものだと思う。こんなにも甘美な物が他に存在するとも思えない。
 両手で受け止めた分も飲み干して、ようやく口を開くことが出来た。

「ずいぶんいっぱいだったね……一人でしてなかったの?」

 正直、この量には流石に驚いた。

「忙しかったってのもあるけどさ、なんかあんまりする気にならなかったんだよね」
「そうなんだ。でも男の人はある程度は定期的に出した方が良いって聞いたけど」
「まあそうなんだけどさ、……あやのと…したかったし……」
「っ!? ……もうっ、ばか……」

(ずるいよお兄さん。そんなこと言われたら……)

「そろそろ……いいかな? あやの」
「……もちろん……」


………


 私は、役に立たなくなってしまったショーツを脱いで、仰向けになった。
 キスされながらお兄さんに弄られたこと、私がフェラチオでお兄さんをイかせてその精液を飲み干したこと、そしてなにより、さっきのお兄さんの言葉。
 その全ての要素が、私を燃え上がらせ滾らせて、お兄さんを受け入れることを躯が、心が切に求めている。
 いつから私はこんなに淫乱になってしまったんだろう?

(ぜんぶお兄さんのせいだ……!)

 ただの責任転嫁だけど、それが本当のことに思えてならない。だって、お兄さんの存在が、私の麻薬の様な物だから。

「うわぁ……もうぐちゃぐちゃ……このまま平気?」
「うん……きて……」

 お兄さんのオチンチンが私のアソコに宛てがわれて、ゆっくりと、入って、きたぁ……っ

「ひゃ…あぁぁっ!」
「あやの!? ……もしかしていれただけでイッちゃった?」

 快感の余波のせいで、首を縦に振ることしか出来ない。
 今の今まで、ずっと焦らされっぱなしだったのだから、仕方ないよね?

「まだ動かない方がいい?」

 今度はふるふると首を横に振る。むしろやめないで欲しいとさえ思っているから。

「それじゃあ、いくよ」

 ゆっくりと、お兄さんが動き出す。
 引き抜かれては、押し込まれて、久しぶりに感じる摩擦はそのまま快楽に直結していて、その快楽は緩やかであるにもかかわらず激しくて。

「いいね、あやのの髪。さらさらして気持ちいいし、髪型とか長さとか、さ」
「おにい、さん…が可愛いって……言って…くれたから……」
「……ほんとに可愛いな。あやのは」
「やぁ、そんなこと…言われたら……また……」

 ようやく回るようになって来た口とは裏腹に、躯の芯はどんどん熱を持って。

「ふあっ、おにい…さぁん……」
「うくっ……気持ちいい? あやの」
「うん……きもち、いいよぉ……」
「……ごめん、あやの。そろそろっ……!」

 いままでゆっくりめに動いていたお兄さんが、加速し始めた。

「ひぅっ、おにいさ…んっ…!」
「そろそろ……イキそう……」

 加速が続くうちに、半ば惚けていた意識がはっきりとしてきた。
 ようやくお兄さんが射精しそうになってきてる事実が飲み込めた。だけど、今日は……

「あやのっ……も、限界っ!」
「あっ、中に出しちゃっ、駄目っ、今日はわかんな……」

 わからないなんて、嘘。
 お兄さんとの関係を持つようになってから欠かさずに計っている基礎体温が、月経周期からの計算が、なにより自分の躯が、今日この日に中で射精されれば、お兄さんの子供を身籠れることを明確に語っていたから。
 それはまだマズいと言う自分と、お兄さんとの子供を求めて止まない自分とが鬩ぎあって、

「ごめんっ、あやのっ! ……くぅっ!」
「ああっ、だめっ! おにいさっ……ああぁぁぁぁ!」

 直後にお兄さんから放たれた白い熱が、私の思考を『お兄さんの子供が欲しいという欲望』で塗りつぶしていた。
 ……ぼーっとして働かない頭をなんとか回転させて、私は欠片だけ残った理性でお兄さんに問いかけた。

「出しちゃだめって……言ったのにぃ……。赤ちゃん、できちゃったらどうするの……?」
「ん、責任とる……ってかあやの、そのときはさ、結婚してよ……」
「えっ!? ……うん、お兄さんなら……」

 驚いたのは言葉だけじゃない。「結婚してよ……」と言ってくれたお兄さんの顔はとても真剣だったから。

(やっぱりお兄さんのこと、大好き……)

 心地よいお兄さんの体温を感じながら、私は微睡みの中に落ちていった……。


……
………
…………


「今度から二度としないこと。わかった!? みさちゃん!」
「わかりましたぁ……ごめんなさい……」
「よろしい」

 あったこと全てを話したわけじゃないけれど、勝手に柊ちゃんに色々しゃべった分のお仕置きは終わった。
 さてと、追いかけて来た本当の理由に移らなきゃ。

「そうそう、みさちゃん。私、みさちゃんのお義姉ちゃんになるの、少し早くなったから」

 もちろん、お兄さんとちゃんと話して決めたこと。……ううん、もう『お兄さん』じゃないかな。

「へっ? それってどーゆー……」
「……禁則事項ですっ♪」

 柊ちゃんの読んでる小説のキャラクターの真似をして、まだ理解してないみさちゃんと一緒に、私は教室に戻る道を歩き始めた。



 了













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  • 最近あやのが可愛くてしゃーない!
    原作7巻、たまらん…。 -- ポニー (2009-11-15 01:16:08)
  • あやののキャラソンが欲しい・・・・
    これだけ人気があるんだから出てもいいんじゃないですか?
    みなさん買いますよね? -- 名無しさん (2008-11-02 17:07:32)
  • あやのかわえええww -- 名無しさん (2008-10-24 00:29:57)
  • この小説のせいでみさおの兄貴がいなけりゃ、
    あやのはかがみを超えていたかもしれない。
    あやのは女の子っぽさだけだと、らきすたの中では1位だと
    思った。それをこれを読んで再確認しましたw -- taihoo (2008-09-28 06:15:55)
  • 正直…たまりません -- 名無しさん (2007-12-26 18:55:34)
  • あやのは、DSゲームではみくると中の人が同じなのもあって「禁則事項ですっ♪」が似合う。 -- 名無しさん (2007-10-24 00:52:22)
  • あ、兄貴、、とあやのいたんだ、、、。 -- 将来ニートになるかも (2007-10-23 22:48:05)
  • ……うわ……えろっ -- 名無しさん (2007-10-23 08:02:51)

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