kairakunoza @ ウィキ

究極の選択

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
A案
「だ、だめだって、こんな昼間から……!」
 こなたは手を緩めようとしない。格闘技で鍛えられた腕力と技術は、瞬く間に抗うかがみをベッドに組み敷いてしまった。唇を強引に重ねながら、服の下へ手を潜らせる。
「あっ、っ……」
 こなたはいつになく荒々しい手付きで、かがみの敏感な部分をまさぐっていく。
「いやっ……こなた、何でそんな……」
「ここ最近、色々忙しくてご無沙汰だったでしょ。溜まってるんだよね」
 こなたは両眼を淫靡にぎらつかせ、かがみのはだけた下着から零れる乳房に噛みつく。
「痛っ……やだっ、もっと優しく、してよ……」
 聞く耳持たず、こなたは硬くなった乳首に前歯を立てる。痛みとも快感とも付かない刺激に、かがみの体が震えた。
 こなたの右手が、かがみの下腹部に伸びる。
「いやっ……!」
 太腿をギュッと閉じるかがみだが、無駄な抵抗だった。
 ショーツの下に指を潜り込ませ、そこに浅く指先をくぐらせる。熱い潤みがこなたの指を包んだ。
「かがみってば、いやいや言いながらしっかり濡らしてるじゃん」
 こなたは意地の悪そうな笑みを浮かべながら、濡れた指をかがみの目の前に持ってくる。かがみは羞恥で真っ赤になりながら、顔をそらした。
「さて、これからもっと――」
「ま、待って! お願いだから待ってってばこなた!」
「……何?」
 必死に叫ぶかがみに対して、こなたは口をへの字に曲げて動きを止めた。
「あの……せめて、ちゃんと服を脱がせて欲しいから……」
「何だ、そんなことか」
 柔和に微笑んだこなたに、かがみもホッと胸をなで下ろす。が、
「だったら私が脱がせてあげるよ」
「へっ……!?」
 だいぶ乱れていたかがみの衣服を、こなたが強引に引っ剥がしていく。
「や……やめて……っ!」
 まるで姦淫するかのような情況が、こなたの嗜虐的な感情をくすぐる。
「こ、こなた……お願い……」
 普段は気の強そうなかがみは、怯えきった羊のように震えている。
 こなたの胸が、僅かだがチクリと痛んだ。
(あーもう……これだもんな……)
 涙目のかがみを今すぐ優しく抱きしめてしまいたい衝動を、こなたは必死に押さえ込む。今日はひたすらSっぽいプレイと決めたのだから。
 怯えるかがみの唇に、こなたが自分のそれを重ねる。舌をねじ込み、貪る。抗うことなど許さない、ひたすら支配的な口付け。
 唇を離すと、二人の間に唾液が糸を引いた。
「ダメだよ。今日のかがみは、私の玩具なんだから……」
 ぞっとするような表情で、こなたが呟く。かがみは震えていたが、恐らく自分でも気付いていなかっただろう。その口端に、僅かだが被虐を喜ぶ笑みが浮いていたことを。
 たっぷりいじめた後は、お詫びを込めてたっぷり愛してもあげよう。こなたはそんなことを考えながら、かがみの乳首に再び歯を立てた――

B案
 みなみの唇が、ゆたかのうなじに触れる。その暖かい感触に、少しだが緊張が解けていく。
「ゆたか、平気……?」
 ベッドの上、背中からゆたかを抱きしめた姿勢で、みなみが問い掛ける。
「うん、大丈夫……来て」
 体の弱いゆたかには無理強いをさせられない。だからいつもみなみは、念入りに気遣いする。
 みなみの手が、衣服越しにゆたかの胸へ触れた。
「あ……」
 小さく震え、ゆたかの体が強張る。その反応に、みなみは慌てて手を離した。
「ご、ごめん……」
「あ、謝らなくていいよ。やっぱりまだ緊張してただけだから」
「……」
「……」
 気まずい沈黙が、しばらく場を支配する。
「「あの」」
 二人同時に声を出す。一瞬目を丸くして見つめ合った後、どちらともなく小さな笑いが漏れた。
「ゆたか」
「何?」
「……キス……してもいいかな」
「……うん」
 お互い向き直ってから、ゆたかは目を閉じた。その肩に手を置いて、みなみが唇を近付ける。
 二人の唇が優しく重なる。触れ合うだけでも、互いが互いの熱をしっかり感じられた。
 唇を重ねたまま、みなみはゆたかの体を強く、だがあくまで優しく抱きしめた。
「みなみちゃん……いいよ」
「ゆたか……」
 二度目のキスをしながら、みなみの手がゆたかの胸に伸びる。その小振りな膨らみに、軽く力を込める。
「ん……ぁ……」
 小さい分、感度は良いのだろうか。みなみが撫でるように乳房を揉みしだくたび、ゆたかの吐息に甘い響きが混じってくる。
「みなみちゃん……もっと……」
 みなみは服の下から手を差し入れて、直接ゆたかの肌に触れた。
 壊れそうなほど華奢なゆたかの体。みなみにはこの上なく愛おしかった。
 ベッドの上に丁寧に押し倒す。それから服の前をはだけさせ、可愛らしい乳房を露わにした。
「み、みなみちゃん、あんまり見ないで」
「可愛いよ……ゆたか」
 囁きながら、慈しむようにゆたかの胸元へ口付ける。そのままゆっくりと、乳房からお腹にまで舌を這わせていく。
「っぁ……」
 くすぐったいのと恥ずかしいのが半分、もう半分は胸の奥が疼くような感覚に、ゆたかは歯を食いしばる。
「ゆたか、苦しいの?」
 その表情を誤解したのか、みなみが心配そうに尋ねる。
「ううん、違うの。多分……嬉しいんだと思う」
「嬉しい?」
「うん……私、みなみちゃんのことが好きだから……こういうことしてるの、やっぱり嬉しいんだと思う」
「……私も」
 みなみは呟きかけ、言葉を選ぶために少しの間を置く。それでも出てくるのは、ありきたりな、だけど正直な気持ち。
「私も、ゆたかが好きだから。とても嬉しい」
「うん……ありがとう」
「続けるよ?」
「うん」
 頷いたゆたかに、みなみが三度目のキスをした――

「ふー……」
 ため息を一つ。
 何時間と机に向かっていたひよりは、カップに半分ほど残る冷めたコーヒーを啜った。夜中の作業にカフェイン補給は欠かせない。
 目の前には勢い趣くまま描き上げた二種類のネームがある。どちらも百合系のエロ漫画だが、カップリングに伴うキャラと攻め受けの機微が全く違っている。
「どちらでいくべきか……?」
 ひよりは眼鏡の奥で目を光らせ、二種類のネームを見比べる。どちらもこの段階での出来映えに優劣は無い。だがスケジュールが許すのは一つだけだ。どちらか一方を今回は見送らねばならない。
 現在の時刻は午前二時半。二つのネームを切り終わったのが一時過ぎだったから、もう一時間以上こうして悩んでいる。
(こなかがとみなゆた……攻め受けのハッキリした前者に比べて、後者は互いの気遣いが前面に出て百合に不可欠なラブラブ雰囲気が出しやすい……しかしダイレクトなエロさでいえばやはり前者が上……ううむ……)
 親が知ったら泣いて悲しむような漫画の内容で、ひよりは延々と悩み続けている。

 その時、ひよりの脳裏に神の声が響いた。

神:ひよりよ。それほどに悩むのならば、いっそ二つとも描いてしまいなさい。
ひ:二つともですか? それはさすがにきついんじゃ……。
神:そこはあなたの真の力の見せ所です。
ひ:真の力?
神:人間は本来恐るべきパワーをその体に秘めています。しかし常人はそのうちの30%しか使うことが出来ません。
  修羅場の漫画家は、残りの70%を引き出すことに極意があるのです。
ひ:な、なるほど。
神:ひよりよ。修羅になりなさい。幸い今は夏休み。死なない程度に作業に専念するのです――……

 神の声が遠ざかっていった。

「……よしっ!」
 気合いと共に、ひよりはペンを手に取った。
 同人作家にとって幻聴・幻覚など日常茶飯事だ。時にはそれらが、今のようなインスピレーションを与えてくれることもある。
「いくぜーっ!!」
 修羅にならんとする一人の同人作家が、夜の闇に咆哮を上げた。


ひよりの戦いはこれからだ!!
田村ひより先生の新刊にご期待下さい!!



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  • ホンマ、ひよりん先生の妄想力は神やでぇ~ -- 名無しさん (2011-04-11 01:06:11)
  • ↓やwめwろwwww腹痛いwwww -- 名無しさん (2009-12-14 08:34:45)
  • ↓天才だなあんた。もしかしてパプテマス・シロッコか? -- 名無しさん (2009-12-13 23:58:07)
  • ↓いや、左手でマンガを描きながら、右手でマンコをいじるからあってんじゃね? -- 名無し (2009-07-13 15:39:30)
  • ↓左腕じゃ? -- 名無しさん (2009-02-12 00:26:00)
  • 人は己が欲望を達成しようとするとき、神をも超える所行を成すことがたまにある。
    それを他は「奇跡」と呼ぶ。
    今ひよりの右腕にエロスの神が宿るっ!

    そう、そして彼女は伝説の壁配置となるのだ! -- こなかがは正義ッ! (2009-02-11 23:50:16)
  • 二兎を追うもの、いや言うまい -- 名無しさん (2009-02-11 19:16:48)

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