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”好き”のシルシ

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匿名ユーザー

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「Good morning,ヒーヨリ♪」

 チュッ。

「ふぇっ?」
 今、「チュッ」っていった?
 で、今、唇に何か触れなかった?
 ということはもしかして、いや、もしかしなくても…… 

「えっ、ええええええええええ!!!!?」

「ナニ大きな声を出しテるんでスか、ヒヨリ?」
「い、いいいいいやいや、今パティ、私に、き、キスしなかった?」
「Yes,タシかにkissしましたが……イケませんでしタか?」
 パティはいかにも不思議そうな顔で私を見ている。
 そんな顔をされたら何かこっちが間違ってるような気がしてきたけど、そんなことはなかったっス!
「いけないもなにも、人前でいきなりキスなんてされたらそりゃ大声も出すって!」
「Mmm...軽いアイサツのつもりだったのでスが……それはSorryでしタ」
 ありゃ、悪いことしちゃったかな……。
 そんなに落ち込むとは思ってなかったんだけど……。
「いや、ま、まぁさ、こっちもびっくりしちゃっただけだから」
 意外なほどしょげている様子のパティに、私は咄嗟にフォローの言葉をかけた。
「デモ、嫌だったんでスよネ?」
「えっ? う、うーん、嫌かどうかって言われたら、嫌じゃなかったけど……」
「ソウでスか、それは安心しましたネ!」
 途端にパッと顔を明るくさせたパティを見て、私はしまった、と思った。 
「デハ、ヒヨリにはこれからアイサツのトキ、kissするようにしまスね♪」
「だ、だだだ駄目だめっ!! それとこれとは別っ!!」
「嫌じゃないなら、ソレはOKのシルシでス」
 はぁ、まんまとパティにしてやられちゃった。
 パティは何だかんだでちゃっかりしているところがある。
 それは分かってたはずなのに、何で私はいっつもこうなるかなぁっ。(とほほ)
「明日カラが楽しみでスね、ヒヨリ♪」
 それにしてもパティ、そんなに私とキスがしたかったのかな?

 そんなわけでその日以来、私は挨拶のときにパティにキスされるようになった。
 私の注意もあってか、人が見ているときにはしなかったり、それかほっぺにしたりするんだけど、
 人がいないときには自重ゼロで唇にしてくるもんだから、私もすっかりパティの唇の味を覚えてしまった。
 嫌じゃないのは本当だし、これがパティなりの挨拶みたいだからキスされるのはいいんだけど、
 キスするときのパティがやけに楽しそうに見えるのは私だけ?

「ヒヨリ?」
「ん?」
「kissしてもいいでスか?」
 パティとのキスが当たり前になってきたある休日、
 私の部屋で一緒に漫画を読んでいたパティに突然そう聞かれた。
「ま、また? さっきもしたばっかでしょ?」
 実はこの日、玄関ですでにおはようのキスはされている。
 基本的に挨拶のとき意外はパティもしないから、今日はもうさよならのキスだけだと思ってたんだけど……。
 って、何だおはようのキスって。何ださよならのキスって。
 はぁ、私もすっかりこの生活になれちゃってるなぁ……。
「ていうかパティ、前々から聞こうと思ってたんだけど、何で小早川さん達にはキスしないのさ」
 そう、パティは小早川さんや岩崎さんにはこんなことをしたりはしない。
 最近では何回か二人にキスの現場を見られていることもあって、
 なんだか温かい視線を送られているような気がする。
「Hmm,もしユタカにkissしたら、ミナミにNice boat.サレてしまいまスからネ」
「いやいやいや、岩崎さんはそんな人じゃないから」
「そしてミナミにkissして、もしユタカがshockを受けて倒れてしまったらセキニンを取ることがデキませんネ」
「ま、まぁ確かに分からなくもないけどさ……
 って、これは二人が付き合ってたらっていう妄想の下での話でしょうが!」
「ではヒヨリは、アノ二人の間に割って入るユウキがアリまスか?」
「う……それは確かに出来ない……」
「デショデショ? ということデ、ヒヨリ、kissしーてっ、kissしてっシテっ♪」
「それとこれとは関係ないからっ!」
「やっぱり、嫌だったんですネ……?」
「うぅ、だから、その、嫌なわけじゃないから……ね?」
 そういい終わった後で、はっと気付く。
「デハ、OKとイウことですネ?」
 またやられた。
「パティ、それはずる……」
 最後の言葉を言い切る前に、私はパティに口を塞がれた。

 今度のキスはいつもと違って、パティの口はなかなか離れていかなかった。
 まるで恋人同士がするみたいな、長いキス。
 首の後ろあたりにまわされた手が温かくて、何かに包まれているみたいで、心地よかった。
 パティは最後に私の唇を軽く舐め、口を離した。「ふぇ……」と情けない声が出る。
 ニコりと笑い、そしてまたパティは私と唇を重ねた。
 両手で抱きしめられ、私達はさっきよりも密になった。
 しばらくするとするりと生温かなものが口の中に滑り込んできて、
 それは私の口の中を乱し、そしてうすぼんやりとしていた意識をさらにぐら付かせた。
「ん……あぅ、ふ……ちゅく」
 パティは上手だった。
 このまま全部もってかれてもいいって思うくらいに。
 ディープキスなんて漫画でしか見たことはなかったけど、
 こんなに気持ちがいいものだってことを、初めて知った。
 きっとパティに抱かれていなかったら、足から崩れてへたりこんでいたと思う。
「くちゅ……んぅ、んんん……」
 喘ぎにも似た声が勝手に口から出て、私の中ともパティの中ともつかない場所でそれが響く。
 パティの舌のどうしようもない気持ちよさと生々しい水音は確かに私の体を疼かせて、
 段々と私の頭から思考を削いでいった。
「ヒヨリ……」
 パティは不意に口を離した。
 目を開けたそこにいたのは、今までに見たことのない表情のパティだった。
 自分から仕掛けたはずなのに、いつもの人を振り回すくらいの余裕が無くなるまでキスに熱中して。
 そんな顔だったら、考えていることが全部分かっちゃうよ。

 だって、そんなに切なそうで、真剣で、それで女の子な顔、

 それはきっと、「好きな人」に向ける顔だから。

「あの……」
 その口元は何を躊躇っているんだろう。
 大丈夫、きっと何を言われても、私はパティを受け入れるから。
「あの、ワタシ……」
「パティ――私は」
 パティに言われた言葉が頭を駆け巡る。

「私は、『嫌』じゃないからね――?」

 嫌じゃないなら、それはOKのしるし。
 今まで気付かなかったなんて、馬鹿みたいだ。
「ヒヨリ……」
 ぎゅっと、パティに抱きしめられる。 
「大好きでス」
「私も、だよ」
 顔の見えなくなったパティの言葉を、私は目を閉じて聞いた。
「愛してまス……世界で一番、ヒヨリのコトが大切でス……!」
 落ち着きを取り戻しかけていた心臓が、パティの言葉を受けて大きく脈打つ。
 まるで私の心が、パティの心と共鳴しあったことを示すかのように。
「もう離さないでス、ヒヨリ……」
 何回目かも分からないキスの味は、今までで一番気持ちよかった。


「キレイですヨ、ヒヨリ」
 パティの前で裸になるのは、不思議と恥ずかしくなかった。
「何言ってんの、パティのほうが大きいでしょ」
「小ぶりなホウが、可愛いでスよ」
「もうっ、パティまでっ」
「フフ、たくさんシてあげるからネ、ヒヨリ♪」
 パティはキスしながら、私をベッドに押し倒した。
 もちろん不安なんて感じない。
 重なる唇も、胸を触る手も、その全てが愛おしかった。
 こんな気持ち、初めてかも。
「ん……ふ、あっ、ああっ……」
 体が熱い。胸がドキドキする。
 触られているところがじんじんして、すごく気持ちいい。
「大丈夫でスか、ヒヨリ?」
「う、ん……あぅ、気持ちいっ、いいよ、ふぁあ……」
 口と手の愛撫によって私の体は否応なしに感じさせられ、
 ぐちゅぐちゅと音を立てるそこはさっきから体中の水分を
 全部出してるんじゃないかと思うほど、ぐしょぐしょに濡れていた。
「あ、あ、ふぁ、んっ、んん、気持ちい……おかしくなりそぅ……」
 一人でするときでは味わうことのない、圧倒的な快感。
 それが津波となり私を飲みこんで、元のところへは戻れないような奥底まで引きずり込む。
 私はそれにさからうことなく、ただ身をまかせ、
 体がぐちゃぐちゃになってもそれすら厭わず、
 ただ身を委ねることだけに代えようのない安堵を感じている。
「んぅ、あっ、ああ、あああぅぅ、ん、ぅんんっ」
 壊れたCDプレイヤーは停止ボタンを押しても音楽を止めることはない。
 音量を絞ろうとしてもそれすらできず、ただ可愛げもないよがり声を部屋に響かせる。
 けれど、それでいい。
 きっとそれは、答えだから。
 パティが私を「大好き」と言ってくれたことへの回答だから。
 パティの愛情、私を大切に思ってくれる心、
 それが今、パティの中でどんどん増幅していって、溢れたそれが口や手を通って私の中に入ってきて、
 優しく、温かく、私を包み込んでくれている。私の全てを受け入れてくれている。
 そんなパティの気持ちに対する私の答えが、この声なんだ。
 それは不恰好で、恥ずかしいものなのかもしれない。
 けれど、それは着飾ることのない、ありのままの私の声。
 惜しげもなく、私なんかに全ての愛情を向けてくれたパティと同じ。
 全てをさらけだせる、そんな関係でいられることがこの上なく嬉しいんだ。
「はぁあっ、あっ、あ、だめっ、パティ、あぁっ」
「イキそう、でスか?」
 パティの問いに、私はコクコクと頭を振る。
 ふつふつと確実に高まっていた絶頂感は、もう少しで爆発しそうだった。
「んっ、あっ、パティ、はや、だめ、そんな、んんんっ」
 パティはラストスパートとばかりに手を速める。
 ぴちゃぴちゃと音をたて、溢れ出た愛液が飛び散っている。
「あ、ああああっ、耐えらんな、いよっ……!! うああぁっ」
 片手でクリと中を攻められ、片手で胸を撫でられ、
 そして口でいろんなところにキスされて、私はもう喘ぐことしか出来なくなっていた。
「う、ああぁあっ、い、くぅっ……あ、ああ、ああああああっ」
 ごぷ、と中からどんどん大量の愛液が分泌され、
 溢れたそれはパティの指の下を通って、お尻のほうに流れていった。
 半分力の抜けた手で、シーツをぎゅっと掴み、これから来る絶頂に備えた。
「あ、あ、うあっ、ああぁあっ、あああああっ!!!」
 パティの激しい愛撫で普段の何倍にも膨れ上がった快感が一気に押し寄せ、
 私は大きく声を張り上げて絶頂に達した。
 正直普段のそれとは比較にならないほどの快感で、一瞬だけ意識が飛んでしまった。
「う、あ、ああっ、んんっ!! あぁっ!!」
 体がびくびくと痙攣する度に、一人でするときのような普通レベルの絶頂感が襲ってきて、
 それだけで私はまた軽くイッてしまう。
「ふ、あっ、ふぇ……、あっ、ふあぁ……!」
 何度も何度もその循環を繰り返し、やっと体が落ち着きかけたころに、
 また秘部に指先が触れる感覚がした。
「だ、だめだって、ああっ、パティ、これ以上、はっ……!」
 パティはいつもの茶目っ気のある笑顔で私を見て、
「ヒヨリの可愛いトコロ、もっと見たいでスから♪」
 と言って、私の制止も聞かずにまた愛撫を始めた。
「ん、あ、ああっ、パティ、も、ホントに、駄目っ……」
 声を出すのも精一杯の私は賢明にパティを止めようとしたけれど、
 手も上手く動かせない今の状況では、それは無理らしかった。
「あ、ああああっ、また、イ、きそ……ふぁあぁっ」
 敏感になっていた私の体はたった数秒触られただけですぐに達してしまいそうだった。
 中がきゅうぅと何度も締め付けられ、緩む度にまた枯れることのない泉から愛液が溢れてくる。
 頭がぐらぐらして、自分がどこにいるかも分からなくなってきて、
 よく意識が飛ばないな、と自分でも不思議に思っていたけれど、 
「んっ、んんっ、ああっ、うあああっ、パティ、だめ、ぅああああっ!!」
 と、大きく喘いだあたりで、、二回目の絶頂を待たずして私の頭の回路はショートした。


 意識が戻った後、パティに再三謝られ、私は膨れながらもパティをしぶしぶ許した振りをした。
 しかし本心では、「強引にされるのも『嫌』じゃないかも」何て思ったりするのだった。
















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  • やっぱりひよりんは受けだなぁ -- 名無しさん (2008-06-18 02:45:08)
  • パティ可愛い -- 名無しさん (2008-06-17 21:29:02)
  • よう俺
    GJ -- 名無しさん (2008-06-12 17:35:18)
  • パティ×ひよりに目覚めちまった…
    GJだぜ -- 名無しさん (2008-04-20 17:52:13)

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