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背徳の情愛

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shien

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「んっ、ふっ……くうっ……!」
 夜更け。
 私は自分の部屋で、週に一度の自慰行為にはげんでいた。
 いつものように、ベッドの上に両膝をつき、右手にBL本を持って、左手で激しく秘所をこすりつけている。
 でも、私の脳内にいるのは、いつもあの人――
「……! ぁんっ! い、イく……っんんん!!!」
 低く抑えた喘ぎ声と共に、私は快楽の波に身を委ねた
 恥部から愛液が吹き出し、ベッドに広げてあるティッシュを濡らす。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 はしたない格好のまま、悦楽の余韻に浸る。
 焦点の合わないうつろな瞳、口元から垂れる涎、股間に当てられたままの左手……
 今の私の姿を、先輩が見たらどう思うだろうか?
 しかも、先輩にせめられイかされる想像をしながらしていた、なんてことが知られたら……
「……ふぅ」
 虚無感に苛まれ、ため息をついた。
 それでも、いつまでもこうしているわけにはいかないので、淡々と事後処理をしてから、トイレに向かった。
 親や兄さんに聞こえてなかっただろうか? 
 いつも不安になるけど、何も言ってこないし、多分聞こえてはいないだろう。
 そう考えることにしている。
 トイレは、私の部屋の真正面にあるため、さほど用心深くなる必要はなかった。
 洋式トイレの椅子に座り、脱力する。
「先輩……私、どうすれば……」
 用を足しながら、悲哀を込めた声で独りごちた――

 翌日。
 お昼休みに、お弁当を食べ終わってひとりボーっとしているところに、泉先輩はやってきた。
「ねえねえ、今度の冬コミに出すものでさ、もし手が空いてたらだけど、みくると長門の百合描いて欲しいな」
「え……」
 突然の同人誌依頼に、私は言葉を失ってしまった。
 ちなみに、「みくる」と「長門」とは、深夜帯に放送された超人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」に登場するキャラクターのこと。
 みくるが天然系で長門がクール系と、非常に分かり易いキャラと、これまた分かり易いSF要素で人気を博した。
 ……あくまでも私の視点。
 このアニメにはもうひとり、主人公格のツンデレ美少女「ハルヒ」もいるが、これは割合。
「あ、受けがみくるの方ね」
 ひそひそ声で勝手に話を進める先輩。
 今は十月で、冬コミまではかなり余裕がある。けど……
「そ、その二人で、ですか?」
 私は無意識のうちに声を抑えながら言った。
 いくらなんでも、周りに聞こえたらマズい。
「そ。中々ないんだよね、あの二人の同人。特にみくるの方は人気がなくてさー。
 ほんとに、暇だったらでいいから頼んだよー。お礼は必ずするからさー」
「ちょ、ちょっ待っ……」
 私が引き止める間もなく、先輩は機嫌良さそうに、ビュゥンと走り去ってしまった。
 ……そんな効果音が聞こえそうなほどだったんです、ハイ。

 私は色々と悩んだ。
 実を言うと、みくるは嫌いだ。
 ただ可愛いだけのキャラクターに、価値はない……わけではないが、個人的には好きになれない。
 かわいいという理由だけでもてはやされるなら、性格はどうでもいいんだろうか?
 私は昔、一部の人から「メガオタ(メガネオタクの略らしい)」とか「ネクメ(根暗女の略らしい)」とか呼ばれ、蔑まれていた。
 その中に、クラスで一番かわいいと言われてる女の子もいた。
 栗色の長い髪、艶かしさのある大きな双眸、人形みたいに整った顔立ち……みくると被る、そんな子に、
「おいネクメ! あんま寄んじゃねーぞ。根暗がうつっからよ!」
 と言われ、周囲が哄笑するなんてのは日常茶飯事だった。
 中学時代の私は、表面上だけの友達が一人だけとあまりにも寂しい状況で、庇ってくれる人も、相談してくれる人もいなかった。
 親になんて、言えるわけがない。
 口を開くたび、勉強、勉強ばっかりの親は、あまり好きになれなかった。
 最初は、学校での出来事を家で思い出し、嗚咽を洩らすことが多かった。
 けど不思議なもので、言われているうちに段々と慣れてきて、完全に平気ではないにしても、聞き流せるくらいの耐性はついた。
 そんな理由があって、私はみくるを書きたくはなかった。
 でも、「二次は二次、三次は三次」としっかり分けていた私は、その依頼を受けることに決めた。
 絵描きとしてのプライドが許せないし、何より……大好きな先輩の期待を裏切るわけにはいかなかったのだ。

 同人誌は、一ヵ月ちょいで完成した。
 先延ばし先延ばしにしてしまう悪癖がある私にとっては、かなり早い方だと思う。
 自分が描く同人誌も多かったけど、先輩の期待に応えたい一心で、先に仕上げることにしていたからだ。
 描く二人――みくると長門は性格的に把握しやすく、また容貌の特徴も分かり易いため、描く事自体は難しくはない。
 けど、何せ私はみくるに対して嫌悪感を抱いていた。
 媚びる描写の時は、書き終えた後、思わず壁に拳を叩き込んでしまったほどだ。
 ともあれ、私は同人誌が完成した満足感に包まれると同時に、
 先輩に見せるんだと思うと高揚感を覚えて心臓が高鳴り、その日は中々寝付けなかった。

 翌日。
 いつものように、お昼休みに先輩がクラスを訊ねてきた。
「あ! 泉先輩、同人誌完成したっス!」
 思わずやや大きな声を出してしまい、私は口元を手で覆い、周囲を見渡した。
 幸い、私の席の周囲に人はおらず、第三者の耳には入らなかったようだ。
 同時に、一抹の寂しさも覚えたけど……
「おお、さすがひよりん、早いね~。じゃあひよりんの家で見せてもらうよ」
「え……ちょ、ちょっ待っ……」
 先輩は話を終えると、私が二の句を告げる間も無く、ブォッと走り去ってしまった。
 ……オナラじゃないっスよ?

 下校時。
 小早川さんと岩崎さんと一緒に校門の前で談笑していると、珍しいことに泉先輩は一人でやってきた。
 そして、私の方へつかつかと歩いてくるなり、ガッシ(某○空よろしく)と肩を掴まれ、
「ゆーちゃん岩崎さんごめん! 私たちちょっと寄らなきゃいけない所があるから、二人で帰っていいかな?」
 先輩の発言に、私たちはキョトンとした。
 特に私は、肩に手を置かれていることも相まって、頬を微かに上気させていることと思う。
 けど、小早川さんと岩崎さんはすぐに微笑を浮かべて、
「うん、いいよおねえちゃん。わたしたちは二人でだいじょうぶだから」
「私も……大丈夫……」
 といかにもこの二人らしい返答で、先輩の頼みを承諾してくれた。
「ジャーニー!」
「ばいばーい!」
 四人は、それぞれ二人に別れて一礼を交わし、それぞれの道を歩み始めた。

 昼下がりの、人気の少ない街路樹。
 何故か私と先輩の二人は、しばらく黙して歩いていた。
 気まずいな――と思いながらも、先輩が浮かない顔をしているのが、私はとても心配だった。
「……ごめんひよりん。あんなウソついちゃって」
 人ひとりぶん開けて歩んでいた先輩が、ふいに聞き取りづらい声で謝ってきた。
「……あ、いや、全然問題ないっスよ。お気になさらず……」
 私は、先輩の暗雲垂れ込めるおもてを一目見て、思わず沈黙してしまう。
「ねえ、ひよりん……」
 先輩は、表情と同様の沈んだ声をかけてきた。
「な、なんですかっ!?」
 めちゃくちゃうわずった声で返す私。先輩に何か勘ぐられなかったかな……
 先輩は憂い顔のまま、少し間を空けて、
「ううん、何でもない……」
 と、またもや沈んだ声で返してきた。
 なんの言葉も返せない私の心の中は、先輩に対しての背徳感と、不安な気持ちで一杯になった。

 ほどなくして、私たちは自宅に着いた。
「おじゃましまーす」
 先輩の声が、明るさを取り戻していた。私はホッとして、発展途上の胸に手を当てた。
「って、アレ?」
 疑念の声を上げる先輩。
「ああ。みんな仕事でいないんでスよ」
「あ、あはは。そう、なんだ……」
 先輩の表情に、再び陰りが差した。それをみるだけで、私の中にある罪悪感が、心を締め付ける。
「と、とりあえず上がって下さい。の、飲み物出しますから」
「うん……」
 表情を繕って、先輩を私の部屋に押し込み(案内し)、リビングに向かった。
 そして、キッチンの壁に寄りかかる、というよりもたれかかりながら、胸を強く押さえた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 私は、先輩と二人になった時から、ずっとドキドキしっぱなしだった。
 大げさだと思うし、恥ずかしい話だけど、正直言って泣きそうなほどだった。
 昔っから、友愛に関しての堪え性が無く、一番好きな友達とはまともに話せなかったりすることが多かった。
「ひよりちゃん、大好き!」
 小学校低学年の時、私が一方的に好いていたと思っていた女の子にそう言われた時、
 熟した林檎のように顔を紅く染めて気絶してしまったこともあるほどで……思えば、あの頃の私は純粋だったなあ……
「……は! い、いかんいかん! コッコーヒーををっ」
 震えた声を発しつつ身を起こし、私は飲み物の準備に取り掛かることにした。
 小さめのティーカップ二つにホットコーヒーを注ぎ、
 それと一緒にミルクと砂糖をトレーに乗せて、先輩がいる私室に向かった。
 家捜しに興じてたりして――刹那、そんな考えが脳裏をよぎったものの、一瞬で消えた。
 憂慮したとおり、先輩は黒くて丸いミニテーブルに向かって、
 カーペットの敷いてある地べたに正座して、物憂げな表情で待っていた。
 その様子にただならぬ雰囲気を感じ、私は何もいえないまま、ホットコーヒーが乗っているトレーをミニテーブルに置く。
 すると、先輩はいきなりすっくと立ち上がり、私を虚ろな双眸で見つめながら、
「ひよりん……」
 と一言いうなり、私に覆い被さってきた――
「せ……いい、泉、せせせ、せん、ぱい……?」
 強く震えている身体、声。動揺を隠せなかった。
 私は、カーペットに仰向けになり、先輩に組み敷かれている格好だった。
 先輩は足と手で、私の両腕をうまく拘束し、身動きが取れない。
 この小さな身体の何処にこんな力があるんだろう――と如何わしく思えてしまうほどの腕力に、私の全身に戦慄が走った。
「ごめんね、ひよりん。私もう、我慢できないや……」
「……! んむっ!」
 謝るなり、先輩は唇を重ねてきた。
 首まで真っ赤に染まっているであろう、私の顔。
 心臓の鼓動が、常軌を逸した速さでバクバクと脈打っているのが分かる。
「うっ、む……んっ……!」
 先輩の舌が、口内(なか)に侵入してきた。
 私はそれに応えるように、自分の舌に絡め、複雑に交じり合わせる。
 ちゅく、ちゅく、というちょっといやらしいキスの音が、私たちを更に昂ぶらせた。
 ふいに先輩の口が離れ、複数の粘糸をひいて、私の首元の辺りに落ちた。
 いつのまにか、視界が涙によって霞んでいる。
 不明瞭に映る、先輩の冷然たる眼差しが、私に薄ら寒さを感じさせた。
「ごめんね、ひよりん……私の頼み聞いてくれたのにこんなことして、ほんとごめんね。
 でも、私はひよりんの気持ち、分かってるつもりだから……」
 え、それって――と訊く間も無く、先輩は私の制服を脱がしにかかる。
「あ、ちょ……せんぱ、い……」
 あっという間にセーラー服を刷かれ、思わず顔を背けて目を閉じた。
 分かるとは思うけど、私には他人との性体験をしたことがない。
 たとえこんな小さな女の子とはいえ、これからされるであろう行為を考えると、慄然せざるをえなかった。
 と、小さな双丘を覆っている白い布が触られるのを感じ、私は身構えた。
「……ひぅんっ!」
 突然、右胸の先端に奔った感触に甲高い声を上げつつ、私は双眸を腕で覆い隠した。。
 更に左胸にも、先輩の暖かい右手の感触が奔る。
「……せ、せんぱ……あぁん!」
 ちゅく、ちゅく、という淫猥な音が、狭い部屋の中に響く。
 二つの突起を同時に弄くられ、どこかから快楽の波が近づいてきた。
「あぁ……ふぅっ、んっ……はあぁぅっ!!!」
 もはや、私の理性は彼方へと吹き飛んでいた。
 初めて味わう快感に、身も心も委ねきっていた。
 と、先輩の右手が私の左胸から離れ、何気なくスカートに手をかけ、ゆっくりとたくし上げた。
 鼓動が早まるのを感じはしたものの、一切抵抗はしない。
 先輩は、私の下着越しに、陰部の筋をなぞるように、二本指を擦らせてきた。
「はっ……あぁっ……やぁ……あぁぁん……」
 ゆっくりと伝わる、しかし確かな刺激に、私はリズム良く震えた嬌声を発した。
 おそるおそる、薄目をこらして先輩の顔を見てみる。
 頬をほんのりと赤く染め、目を瞑りながら私の乳首を吸いアソコをなぞる様は、ちっちゃな身体に不似合いな艶やかさを感じさせた。
「あん……はん! あっ、やぁあん!」
 ちゅぷ、ちゅぷ、と響く淫音と秘所から伝わる刺激に、私の理性は限界を超えた。
「せん、ぱい……わたしを、イかせ、て……っ下さぃ……」
 ひくっ、ひくっ、としゃっくりするかの如く言葉を詰まらせながら懇願する私。
 我ながら、淫乱な女だよね……
 それを聞いた先輩は、微かな嬌笑を浮かべ――突然、私の下着の中に手を滑りこませた。
「え……あぁっ! やっ! あぁん! うっ、あ、ふっ、はあぁぁんっ!!!」
 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……すでにヌレヌレだったアソコに指を出し入れさせ、下着越しに激しくせめたてる先輩。
 と、よく見ると先輩の表情も、快楽を感じるそれに変わっている。
 右手で私をせめつつ、左手では自らの秘所を強くさぐっていた。
「ひよ、りん……いっしょ、にっ、イこ?」
「あっ……は、はいっ……んっ! あぁっ!」
 くちゃ、くちゃ、くちゃ、くちゃ……お互いに股間を曝け出すことはないが、下着からは大量の愛液を滴らせていた。
「あぁっ! はあぁぁっ! あんっ、あぁ、やっ、イっちゃ…………あぁっ! あぁっ! はあぁぁぁぁぁ――!」
 私は、未だかつてない快楽に至高の喘ぎ声を発し、盛大に潮を吹かせて絶頂を迎えた。
 びくっ、びくっ、と感覚をおいて身体を跳ね上げ、悦楽の余韻に浸る。
「んっ! くっ、ふぅ……あぁぁっ――!」
 先輩も激しく左手を動かして自分の秘所をせめ、控えめな喘ぎ声でイった――

 二人で事後処理をし終えた後、私たちは向かい合うように、黒い丸ミニテーブルの側に腰を下ろした。
「……私はね、ひよりんはBL好きだっていうのを、もっと誇ってもいいと思うんだよね」
「え……?」
 いきなりの発言に、私は声と表情に疑念を露にした。
 そんな私はお構い無しに、先輩は続ける。
「それに、頼めば百合までかけるなんて、そうそういないよ。
 あと、自分で言うのもなんだけどさ、玄人の私から見てひよりんの画才はプロ並だと思うよ」
 賛嘆の言葉に、私は顔を赤くしながら低頭を繰り返し、
「そんな……きょ、恐縮っス。じじ、自分は本当に不肖な未熟者でして、プロの方なんかと比べるのは、しっ失礼だと思うっス」
 と、本心を余すところなく言い募った。
 ……言いたくはなかったけど、出ちゃったっス。
「謙遜がすぎるよひよりん。それは時に大きな誤解を生むよ~」
「うっ……で、でも、自分はっ……」
「ウソはすぐにバレてしまうものなのだよ、ひよりん」
「え……え?」
 心の内を読まれたのかと、たじろぐ私。
 気が付けば、先輩はいつものふざけた(失礼)雰囲気など全く感じさせない、厳かな表情で口を開き始めた。
「いつもひよりんは言ってるよね。「私は趣味で絵を描いてる」とか「プロになるつもりはない」とか。
 でも、私の目はごまかせないよ。風当たりが強いのに、勉強もしなきゃいけないのに、15歳でそこまで巧くなれるなんて……
 理由は一つしかないよね?」
「……」
 痛いところをつかれ、視線を落として黙り込んでしまう。
「夢があるから。努力してるから。だって、そうじゃなきゃそんなに巧くなれる説明がつかないじゃん」
「先輩……」
 内に秘める想いを代弁されて、恥ずかしいとも思ったけど、同時に確かな歓喜が沸きあがってくるのを感じた。
 少し間を空けて、私は再び話し始めた。
「……いままで隠してて、本当に申し訳なかったっス。
 でも、こんなこと周りに知られたら、小早川さんや岩崎さん、それに先輩にも迷惑がかかると思って……」
 私は本心を八割がた吐露した。
 迷惑もかかるけど、夢があると知られれば、友達関係にも亀裂を生じさせる気がしたのだ。
「……私じゃダメかな?」
「え?」
 ――何が?
「私、ひよりんの夢を支えたい。それで……17歳でデビューするひよりん先生。けど、履歴書には19歳と書くひよりん先生。
 そして、配偶者の欄には「泉こなた」の名前……あはっ、あはははは」
「そ、そんな……て、照れるっス。で、でも……」
 先輩の台詞や、ちょっと舌足らずな笑い声を聞いている内に、私は心のモヤモヤが消えていくのを感じていた。
 既に、妄想モードスイッチがONに設定されている。
「でも?」
「せ、先輩と一緒に暮らせて、一緒に寝て、好きな漫画を描いていけるなら……それ以上に幸せなこと、は……はうっ」
 私は、意識がだんだん遠のくのを感じつつ、鼻血を噴出し、倒れ伏した。
「ひ、ひよりん!? だいじょぶっ!?」
 あわてて私の元に駆け寄る先輩。
 焦ったお顔も、またかわいいです……
「せ、先輩と、ひとつ屋根の下、朝チュン……」
 そんなことを呟きながら、私は先輩の膝にぐったりと身体を預けた。
 ――不明瞭ながらも、未だ私はごくごく薄目を開けていたけど、先輩は気づいてないみたい。
 私が気を失ったと思った先輩は、今まで見たこともない、優美な微笑を浮かべていた。
 そして、目を瞑り、私の頬にそっとキスをしてくれて――
「愛してるよ……ひよりん」
 私は、今度こそ本気で意識を失った――                           fin



















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