ハイエクと自由主義

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ハイエクと自由主義 - (2010/02/18 (木) 04:09:36) のソース

*■このページの目的
ここは、オーストリア出身でイギリスに帰化し、またアメリカ・シカゴ大学でも活躍した20世紀後半最大の哲学者F.A.ハイエク(Friedrich August von Hayek 1899年5月8日 - 1992年3月23日)と彼の自由主義哲学を簡単に紹介するページです。

*■動画:ケインズv.s.ハイエク
[[経済の基礎知識]]の動画に登場するF.A.ハイエクは、1980年代の英サッチャー&米レーガン両政権の諸政策に理論的基礎を与えた20世紀後半最大の経済学者・法思想家・政治哲学者です。ハイエクは、日本ではノーベル経済学賞を受賞した経済学者、という限定した紹介のされ方をする場合が多いのですが、実際には法思想・政治哲学を経済学とリンクさせつつ生涯追求し続けた一代の碩学であり、ナチス・ドイツや旧ソ連・東欧諸国などの全体主義体制に対して激しい闘志を燃やしたことで知られます。

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#CENTER{[[ケインズv.s.ハイエク>http://www.youtube.com/watch?v=3EkcQJkudoY&feature=channel]]}

*■動画『隷従への道』
ハイエク著『隷従への道』(1944年)は、計画経済などの設計主義的合理主義が、旧ソ連・ナチス型の全体主義に至る危険性を訴えた名著です。
第二次世界大戦中の1944年にドイツ軍のミサイル攻撃を受けるロンドンで執筆・出版され、アメリカで大評判になりました。
しかし社会主義勢力の強かったイギリスでは、この本の出版の反響は芳しくなく、まもなくアトリー労働党政権が誕生し、イギリスは(チャーチル率いる保守党の抵抗により)自由主義的な政治形態こそ損なわれなかったものの、公共企業の大規模な国営化・社会保障の大幅な拡大(「ゆりかごから墓場まで」)というハイエクの危惧した社会主義への道を辿り、1970年代末に保守党サッチャー政権が誕生するまで「イギリス病」とよばれる長期の低落状態に陥ってしまいました。

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#CENTER{[[漫画『隷従への道』要約>http://www.youtube.com/watch?v=XyP1fdE1qxM]]}

[[ダイジェスト版「The Road to Serfdom」の紹介>http://www.liberalism.jp/j/syoukai/syoukai.html]]