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仮ページ60 - (2015/07/03 (金) 19:23:43) のソース

世界の人々に身近に親しまれる Japanese Culture (日本産の文化)に成長したアニメについて簡単に紹介し考察を深めていくページ
(※放送終了後3ヶ月以内の掲載作品の範囲は控えること。また、作品のネタバレは自重をお願いします。)。

#CENTER{&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=3ee-_gi_XWY){500,}}
#CENTER{&color(green){動画は上の三角マークをクリック}[[艦隊これくしょん -艦これ->https://www.youtube.com/watch?v=3ee-_gi_XWY]](2015年冬)}
<目次>
#CONTENTS

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*■1.アニメは立派な日本文化だ
一時代前の偏見に囚われて「アニメなんてどうせ下らないんだろう」「子供向けの幼稚な内容なんだろう」「実写映画・ドラマや小説の方が深みがある」と頭から思っている人はまだまだ多いのかも知れない。

しかし、冷静かつ客観的に評価するならば、特に2006年頃から、①原作プロット・シリーズ構成・脚本、②演出、③作画、④楽曲・声演 の各分野で、目を見張る優秀な作品がパラパラと登場し始め、2011年以降は、それら①~④の各分野を高いレベルで総合したトータルな魅力を持つ名作が同時に幾つも登場し始めて、昨今では、少なくとも②~④に関しては「出来の悪い」作品を見つけ出すのが困難に感じるほどに全体レベルの著しい向上が観られるようになった。
なお、残念ながら、①原作プロット・シリーズ構成・脚本は、実写映画やTVドラマなど他の分野もそうであるように、アニメに関しても、そう易々とはレベルが向上していないのだけれども、もし良い①原作があれば、それを高いレベルのアニメ作品として纏め上げる技術は既に十分に確立されているように見受けられる。

このページは、日本文化の一翼を担うアニメについて、特にアニメに関して知識不足な人が「あれれ?自分って勘違いしてたの?」と思い直すキッカケとなることを目指します。

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*■2.アニメの古典
まず最初に、各年代を代表する名作アニメを簡単にお浚(さら)いしておきましょう。

参考:放送欄は、系列名は東京地方での名称(NHK、日本テレビ「以下日テレ」、TBS、フジテレビ「以下フジ」、テレビ朝日「以下テレ朝」、テレビ東京「以下テレ東」)を表記。また、BSのみでの放送はBS名を表記。
また、映画版(劇場版)は特筆性のあるもの以外は(計○作)との表記。再放送は記述せず。

(1)1960年代
|&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=SSbaZuTW1Q0){500,}&br()&color(green){動画は上の三角マークをクリック}|BGCOLOR(#CCCC99):[[鉄腕アトム>http://www.youtube.com/watch?v=SSbaZuTW1Q0]]&BR()[[WIKIPEDIA>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E8%85%95%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A0_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E7%AC%AC1%E4%BD%9C)]]、アニメ制作(虫プロダクション)、少年漫画原作|
|~|1期:1963~1966(フジ)&BR()2期:1980~1981(日テレ)&BR()(2003年にも放送(フジ))|
|~|手塚治虫原作の漫画をもとに日本初の連続TVアニメ(当時の言葉で「テレビまんが」)として制作され、常時視聴率20~40%台を誇る大人気番組となった。1966年末の最終回はアトムが地球を救うためにミサイルを抱えて太陽に単騎突入するという神風特別攻撃隊をイメージさせるエピソードで締めくくられており、放送を見た全国の児童に大きな精神的影響を与えたという(なお、この最終回はアメリカ放送版ではカットされた)。&BR()そのアニメの世界は華々しいものとされ、未来の代名詞とされる一方で、汚染問題や核の問題など、やがて社会問題となる部分も描かれている。&BR()2005年に放映され一部で名作の評がある『[[SoltyRei>http://www.youtube.com/watch?v=uaVG_kGCTlE]]』(ソルティレイ)には鉄腕アトムのモチーフが垣間見られる。|

(2)1970年代
|&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=8Y_JM9XA4Oc){500,}&br()&color(green){動画は上の三角マークをクリック}|BGCOLOR(#CCCC99):[[宇宙戦艦ヤマト>http://www.youtube.com/watch?v=8Y_JM9XA4Oc]]&BR()[[WIKIPEDIA>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88]]、アニメ制作(オフィス・アカデミー)、オリジナル作品|
|~|1974~1975(日テレ)1978,1980にも2クール放送。また2013にMBS(TBS系列)でリメイク。ほか、映画版多数|
|~|宇宙空間を舞台とした戦闘・メカ系アニメの金字塔であり、1977年の劇場版の大ヒットにより空前のアニメ・ブームを巻き起こした名作である。そして大東亜戦争末期の戦艦大和の沖縄特攻作戦(菊水作戦)を直接のモチーフとする点でも特異な位置を占める作品である(宇宙戦艦ヤマトは、坊ノ岬沖に横たわる大昔の戦艦・大和の残骸を隠れ蓑にして建造され、沖縄ならぬイスカンダルを目指して単艦で出撃する、という設定となっている)。終戦からまだ29年、沖縄の日本復帰からまだ2年しか経っていない時点でのこの放送内容は相当に刺激的であったはずであり、敵のガミラス帝星がアメリカよりはナチス・ドイツをイメージさせる描出となっているところもまた興味深い。|

|(動画募集中)|BGCOLOR(#CCCC99):機動戦士ガンダム&BR()[[WIKIPEDIA>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0]]、アニメ制作(日本サンライズ)、オリジナル作品|
|~|1979~1980(名古屋テレビ・テレ朝系列)、また、続編を始め数多くのテレビアニメ・映画が存在。|
|~|ロボットアクション以上に、主人公の社会的成長が物語の主軸に据えられている。また、戦争を舞台としたリアリティに富んだ人間ドラマと、ロボットを「モビルスーツ」と呼ばれる兵器の一種として扱う設定を導入したことで、1980年代初頭から半ばにかけての、後に“リアルロボットもの”と称されることになる一連のロボットアニメ変革の先駆けとなった。しかし、初回放送時は取っ付きにくさと、当時「アニメはお子様のもの」という固定概念や、スポンサー事情などからか視聴率が芳しくなく、52話の予定が43話に短くされた。ところが打ち切り決定後から人気が上がる。その結果、1981年の再放送には17.9%と高視聴率を獲得。名実共に国民的アニメとなった。&BR()※前「アニメの基礎知識」では、左翼アニメとして除外されていましたが、後世のアニメへの影響の大きさ、そして知名度の高さから載せることにしています。|