小沢一郎語録

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小沢一郎語録 - (2008/10/26 (日) 15:22:41) のソース

<参考資料>
ブログ[[国を憂い、われとわが身を甘やかすの記>http://abirur.iza.ne.jp/blog/]]
>ブログ主:阿比留瑠比さん
>政治部外務省兼遊軍担当。政治部の前は社会部、その前は文化部生活班に所属。
[[小沢一郎氏の初当選からの言動を振り返る・その一>http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/750570/]]
[[小沢一郎氏の初当選からの言動を振り返る・その二>http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/754104/]]
[[小沢一郎氏の初当選からの言動を振り返る・その三>http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/757086/]]
[[小沢一郎氏の初当選からの言動を振り返る・その四>http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/760650/]]
[[小沢一郎氏の初当選からの言動を振り返る・その五>http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/768821/]]

*小沢一郎の発言の歴史

[[小沢一郎氏の初当選からの言動を振り返る・その一>http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/750570/]]
**昭和44年12月28日サンケイ、27歳、日大大学院生、初当選時に

「老齢化で動脈硬化の状態にある国会に若い世代の代表として新風を吹き込みたい。父(故小沢佐重喜氏)に負けない立派な政治家となり、支持者の期待に応えたい。70年代の日本はわれわれヤングパワーの時代。それだけに責任の重大さを痛感します。若さと駆け引きのない清潔さを売りものに、ばりばりとやっていきたい」

 =誰にでも若いときはあるのですよねえ。それにしてもヤングか。時代を感じます。

**昭和58年1月20日産経夕刊、自民党総務局長、愛読書に関連して

「(前略)最も人間的に好きなのが西郷隆盛である。(中略)西南の役では前途有為な人材を多く失い、政治家としての見通しが悪かったのも確かだ。だが、逆に情に流される西郷に人情政治家の捨てきれない魅力がある。『子孫のために美田を残さず』との言葉も味わい深い。私の亡父(佐重喜元建設相)も票田こそ残してくれたが、遺産はなかった」

 =小沢氏名義のたくさんの不動産は誰が受け継ぐのでしょうね。

**昭和61年2月1日読売、自治相、資産公開のコメント

「閣僚のうちで不動産が二番目に多いとは知らなかった。世田谷の土地は、最近、湯島の家を売って買い換えたもので、両親が残してくれた土地の資産価値が出ただけだ。普通預金はあるにはあるが、公開しなくてもいいというので出さなかった。政治家には資産を持っている人もそうでない人もいるが、肝心なのは、どのように行動していくかであって、資産があるかどうかは、政治家の在り方に、直接かかわりはないと思う」

 =なんだ、多少は美田を残してもらっていたようですね。私も、資産があるかどうかそれ自体は、政治家の在り方に直接関係はないと思いますが。

**昭和61年8月17日日経、自治相、政界昭和世代インタビュー

「西独の憲法が『他国の占領が終わった時点で新しい憲法をつくる』と明文化しているように、日本の憲法も法律・手続き論としてひとつ問題がある。他方、実態論からすれば定着しているのは間違いない。ただ、英文和訳した憲法だけに『理想宣言』みたいなところがあり、個々の実態と合わなくなっている面も多くある。憲法9条では文字通り戦力を持ってはいけないのに戦力を持っているとかね。運用・解釈論は必要だが、すべてをそれでやると非常に危険です。ある程度のものをきちんと合意してつくっていくことが必要で、その意味では私は改憲論者かもしれないな」

 =このころは保守派の政治家だと思われていたのでしたね。

**昭和63年10月1日朝日、リクルートが小沢氏の政治団体に200万円の献金していたことが発覚した際のコメント(※リクルート問題では、小沢氏の親類が非公開株1万株を譲渡されていたほか、当時の筆頭秘書がリクルート関連の不動産金融会社の役員を務めていた)

「リクルート社は、岩手でリゾート開発をしている企業で、去年12月に、ほかの地元のみなさまのご好意と同様、政治活動の資金の一部として受け取ったようだ」

 =まあ、みんないろいろありました。

**平成元年9月21日産経、自民党幹事長、総選挙を控えた茨城県での講演で

「自社連立、自公民、自社公民もあり得ない。それは単なるなれ合い、野合でしかない。自民党がこれまで何で国民の負託を受けてきたのか。野党がなぜ万年野党なのか。それは国の存立にかかわる外交、防衛、治安など根本の政策が野党に欠けているからだ」

 =民主党がいま、最も避けている分野だと思いますが。

**平成2年2月24日朝日、幹事長、自民党三役に聞く

「私は個人的には、政治献金をすべてやめるという考えだ。個人からの献金なら良いという話があるが、献金する規模が小さくなればなるほど利害が絡む。ただ、政治家個人ではなく、政党への献金ならいい。との議論はあるかも知れない」

 =国民の税金である政党助成金を不動産購入にあてるのはどうかと思いますが。

**平成2年12月31日朝日、幹事長、党三役インタビュー

「政治にカネがかからないのがいいことで、かかるのは悪いとマスコミ的な仕分けをするのは非常におかしい。僕はカネのかからない政治を目指す、とは一度も言ったことがない。国民が求めているのは、きちんとしてカネが集まり、きちんとして使われ、それがオープンになることだ。オープンでないところに問題がある」

 =うーん、正直に本音を述べているのかどうか解釈に困るような。

**平成4年3月12日日経、インタビュー

「憲法改正は自民党の党是ですから、これはわざわざ議論するまでもない。9条にしろ、その他の条項もいろいろ時代の変遷において変えなければならないところがいっぱいある。(内閣)法制局の解釈論になぜそんなにこだわらなければならないのかというのは全くその通りです。たまたまずっと自民党内閣が続き、それぞれの内閣が過去の経緯にすべてとらわれて、同じ判断をしなければいけないという錯覚に陥っているわけですよね」

 =法制局の権能に対する指摘は同意します。ただ、現在の小沢氏が横路氏ら党内旧社会党グループと憲法9条はいじらないという誓約書を結んでいるのはなんとも…。

**平成4年3月14日朝日、インタビュー

「私に言わせれば、朝日のいまの論調は、非常に失礼な表現になるが、あまり物事を深く考えない学生の作文を見ているようです。(中略)自分だけの独善と正義ですべてを律し、ほかの意見を受け入れようとしない。これこそいつか来た道であり、政治的には国際協調と話し合い路線を放棄した歴史の誤りではないですか」

 =そういえば朝日とケンカしていたこともありました。

**平成4年6月21日朝日、北海道での講演

「社会党のような感覚では、これからの地域開発も政治もだめ。社会党が強いところほど後進、後発地域が多い」

 =だから、その旧社会党議員・労組を基盤にしているあなたの今の姿は…。

**平成4年7月24日産経、政治改革を聞く

「(献金は)『小口でたくさん』と言うが、とても集まらないのが実態で、それは幼稚園の作文みたいな話です。そういうのはいけない。カネを出す単位はできるだけ大きい方がいい。単位として一番大きいのは税金です。(中略)だから僕は、『政治活動にかかる金は税金で出しなさい。こんなに安上がりなものはない。いろんなスキャンダルが起きたり、疑われたりするこのロスとコストを考えてみなさい』と言っている」

 =この人の生活感覚に共感を覚えている有権者が分かりません。

「社会党は、よくPKOが(自衛隊と)『別組織ならばいい』というが、それなら『なんで別組織だと憲法をクリアできるのか』と言いたい。その論理を言ってみてほしい。本当にもういい加減でしようがないですよ」

 =それで、国連待機部隊なら何でいいのか?

**平成4年11月3日朝日、インタビュー

「(派内構想は)簡単な言葉で言えば、改革派か守旧派かの対立。日本が変わる必要があるという考え方と、いや、このままでいい、という時代認識、現状認識の違いによる対立がある。もちろん、人間関係から生じている面も現象としてあるが、底流は現状認識の違いだ(中略)金丸さんの事件の扱いについては、事実と違ったことが先行している。私は政治の世界に出たときから改革派だった」

 =最近は改革という言葉はあまり使われなくなりましたね。

[[小沢一郎氏の初当選からの言動を振り返る・その二>http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/754104/]]
**平成5年1月10日日経、キヤノンの賀来竜三郎会長との対談で

「日本はコンセンサス社会、村社会だから、体制内のある程度の力と支持をもってしないと革命も改革もできませんね。(中略)単にピョンと体制の中から出ていって、大衆に呼びかければ永続した力になるかというと、ならない。野党も国民もそういう人にはついていかないのです」

 =なるほど、よく分かります。それで今は、自治労や日教組などの「体制」を力の背景、また源泉として大事にしているわけですね。この人の選挙戦略にもこの考え方は反映されているように思います。

**平成5年3月10日毎日、インタビュー

「政治資金についての僕の考えは、ディスクロージャー(全面公開)だ。収支を全部公開し、1億2000万人の目で確かめる」

 =小沢氏が昨年2月に資金管理団体「陸山会」の領収書を公開した際には、領収書など文書の撮影やコピーは禁じ、公開時間も1社あたり30分間だけと制限するなど、とてもきちんと閲覧することはできませんでしたが。

**平成5年3月13日産経夕刊、記者会見、金丸信氏の脱税事件について

「心情的には真実でないことを願う気持ちでいっぱいだが、事実とすれば誠に残念、遺憾なことで、政治家として許されないことと認識している」

 =金丸氏にかわいがられ、育てられた愛弟子としてはさぞや辛かったでしょうね。

**平成5年10月26日読売、新生党代表幹事、記者会見で

「(自分に取材がないまま記事を書いたとして、産経と日経を記者会見から締め出したことに関連し)記者会見は義務でやっているのではなく、サービスだ。批判はかまわない。しかし、いいかげんなことはやめてくれと言っている」

 =そういうこともありましたね。まあ正論である部分もありますが。

**平成5年11月9日産経、新生党代表幹事、記者会見で、大手ゼネコン鹿島から、500万円の献金を受けていた問題で

「いくつかの団体で資金協力をいただいたのは事実だ。資金は領収書も発行され、使途も明らかだったと報告を受けている。すべて法にのっとって適当に処理されたと認識している。(資金を処理した政治団体は)法的に中身を要求されているわけではないので(言わない)。相手方の心理は分からないが、職責に対して、見返りが欲しいという資金提供は受けるつもりはない」

 =まあ、確かに相手の心理は分からないと強弁できないこともありませんが…。当時、政治資金規正法では、政治家個人、またはその政治団体が一個人または一法人から年間百五十万円を超える政治献金を受けることを禁じていました。鹿島からの献金が適法に処理されたのなら、複数の政治団体が受け皿となっていたはずですが、小沢氏は明らかにしませんでしたね。お得意のディスクロージャーはどこに言ったのか。

**平成5年12月27日朝日、新生党代表幹事、東京都世田谷区の土地・建物を購入から7カ月後に売却し、3000万円の差額を得ていた件について

「あくまで居住用に購入した。実際、家族と現地を見て、自宅を新築する段取りまで話し合った。だがその後、自宅としては、やや手狭なものしか新築できないことが分かったため売却した」

 =自宅を買うときに広いか狭いかぐらい考えてから買うものでしょうに。記事によると、購入から売却までの間、小沢氏は一度もここに住まず、「小沢氏側の了解を得ていた」という以前の所有者がそのまま住んでいたほか、この土地はその後、小沢氏と親しい会社社長など3者の間で転売され、短期間で1億円以上の差益を生んでいたそうです。昔から不動産に対して慧眼ぶりを発揮していたようで。

**平成6年2月7日産経、新生党代表幹事、民放番組で北朝鮮について

「北朝鮮は核兵器をすでに完成し、間違いなく核武装していると思う。(中略)日本は何の危機管理もできていない。もし、北朝鮮が何らかの軍事的動きを起こして、それを国連などが阻止しようとするとき、日本がどうするかは深刻だ」

 =日本の置かれた状況への危機意識は共有しますし、評価しますが…。北朝鮮の核兵器の完成について「間違いない」と断定していますが、その10年以上早い情報の根拠は一体何なのでしょうか。そしにしても、ここにも「国連」が出てきますね。

**平成6年2月9日朝日、新生党代表幹事、先の北朝鮮核武装発言について記者会見で

「目で見てきたわけではないから説明するのは不可能だ。そう思っているというだけ。私のカンだ」

 =はあ…。けっこうオカルト的な発想をする人なのかもしれません。

**平成6年2月14日読売、新生党代表幹事、佐々木毅東大教授のインタビューで、献金の「適法処理」のわかりにくさを指摘され

「今の法秩序にのっとって処理している。これは僕だけでなく、他の人もだ。『その法がザル法だからけしからん』とか、『そんな脱法行為的なことをしてけしからん』とか、そういうたぐいの批判だ。今の税法の仕組みで許容されているいろんな特例や、税務署の裁量の余地がたくさんある。そこがけしからんということになったら、それに準じて処理している人は、みんなけしからんことになる」

 =どうやら、自身のやり方が「脱法的」だということは理解した上で、開き直っているということのようです。

**平成6年2月18日産経、新生党代表幹事、インタビュー、マスコミ論

「私の感じるところでは、マスコミの意識は今でも自民党政権下の55年体制の中にある。自民党政権の批判をしていればよかったわけで、ワンパターンで記事が書けた。日本社会に問われていることはマスコミにも問われている。現象を追うだけではなく、時代の流れの中で、オリジナルな主張を打ち出していくべきだと思う」

 =これは耳を傾けられます。まあ、政府与党ばかりたたくマスコミの習性に、今は野党代表のこの人も助けられているのでしょうが。