咲「部長、今すぐ明日の京ちゃんをシミュレーションしましょう!!」

久「ちょっと咲、どうしたの?」

咲「今日、京ちゃんと本屋に行ったんたですけど…」

優希「ちょっと咲ちゃん!!ずるいじぇ!!」

まこ「まあ、待て優希。責めるのは後じゃ。でなんじゃ咲」

咲「それが…」


京太郎「咲ー。まだか」

咲「うーん、もうちょっと待ってて」

京太郎「じゃあ、俺もその辺を…」

京太郎「!!」

咲「どうしたの?京ちゃん」

京太郎「い、いや、何でもない」

咲「(さっきあのあたりを見てたよね…)」

咲「そこにあったのは明日のその本屋で瑞原はやりプロの握手会をするっていうポスターでした」

優希「それがどうしたんだじぇ?」

咲「京ちゃんって瑞原プロの大ファンなんです」

まこ「まあ、あの胸じゃからのう…」

咲「だから、もしかすると抜け出して会いに行くじゃないかと思って」

和「なるほど、だからそれについてどうなるかシミュレーションしてみようということですね」

久「咲、やるじゃない!!じゃあ、さっそくシミュレーションスタート!!」


京太郎「よし、はやりんの握手会に行くぞー」

久「すぐに答えが出たわね」

和「分かりやすいですね」


京太郎「よし、そろそろだな…」

はやり「はい、次の人ー☆」

京太郎「あっはい、えっと大ファンです、大好きです」

はやり「はやっ☆その制服って清澄の子かな☆」

京太郎「あっ、分かるんですか!!」

はやり「そりゃインターハイ決勝進出校だもん☆
きちんとチェックしてるぞ☆」

京太郎「わあ、ありがとうございます!!といっても雑用ばっかりで俺はあまり何もしてないですけど…」

はやり「はやっ!!そんなことないぞ☆」

京太郎「えっと…」

はやり「もうちょっとで握手会終わるから終わった後で少し話せるかな☆」

京太郎「あっはい!!」

咲「分かってたけど京ちゃんでれでれしてる…」

まこ「なんか展開が読めてきたのう…」


はやり「終わったよー☆待たせたかな☆」

京太郎「いえ!!全然待ってないです!!」

はやり「ふふ、ありがとう☆名前を聞いていいかな☆」

京太郎「はい!!清澄高校1年の須賀京太郎です!!あ、あの、それで何で…」

はやり「さっき、すごく寂しそうな顔してたから…」

京太郎「えっ」

はやり「清澄って君も含めて部員6人なんでしょ。それで他の部員は選手だから何か君を軽んじるような雰囲気があるのかと思って…」

京太郎「そんなことはないです!!あいつらは全国制覇って目標に向かってがんばってるんです。でも、俺初心者だから麻雀では役に立たなくて…」

はやり「…」

京太郎「だから、タコス作ったり雑用して、自分にできるだけのことをしてるつもりなんですけど、どうしてもあいつらと一緒にいていいのか不安になって…」

はやり「いい?私も学生時代に全国に行ったんだ。全国に行けたのはもちろん私が仲間達と一緒に頑張ったっていうのもあるんだけど、いろんな人達のサポートがあったからなんだ」

京太郎「でも…」

はやり「全国大会って団体戦になると特にそうなんだけど、選手の力だけじゃなくて周囲のサポートや応援によって結果が変わったりするんだ。だから、清澄が全国の決勝まで来れた要因の一つとして君の力があったことは間違いないと思うよ。もっと自信を持って!!」

京太郎「はい…ありがとうございます」

優希「…グス。はやりん…」

和「良いこと言いますね…」

咲「うん、しっかりとしたプロなんだね…」

久「キツいとか思っててごめんなさい」

まこ「うむ、きちんと皆に感謝しなきゃいかんのう…。ん?まだ続くみたいじゃな」


はやり「ちょっとしんみりしちゃったね…そうだ!せっかくだから夕食一緒にどうかな?」

京太郎「え!!いいんですか!!」

はやり「うん、もちろん☆。はやりんのおすすめに連れてってあげるぞ☆」

………

はやり「それにしても、やっぱりいいなぁ」

京太郎「どうしたんですか?」

はやり「やっぱり男子がサポートしてくれるっていいなと思ってね」

京太郎「?」

はやり「さっきの話と関係するんだけど…。私の学生時代の友達にはものすごく大事な男の人がいて、その人のためにもって思って練習してたんだ」

京太郎「へぇ…」

はやり「その結果、その友達は世界一になっちゃったんだけどね」

京太郎「すごいですね…」

はやり「私もそういう相手が欲しいなぁ…」

京太郎「はやりんならすぐにできますよ!!」

はやり「うん、そうだね☆」

京太郎「そう…で…す…よ?」

バタン

はやり「はやや、疲れて寝ちゃったみたい☆。はやりの家で休ませてあげないとね☆」

はやり「明日は記者さんが来るかもしれないからしっかりしてね、旦那様☆」

ピッ
瑞原はやりはインターハイの資料を見て、須賀京太郎に目をつけている。須賀京太郎が目の前に現れれば、行動に出る可能性が高い。そして、須賀京太郎はやっぱりおも(ry

優希「さっきまでの感動を返してほしいじぇ」

まこ「あのいい話も台無しじゃのう…」

和「というかシミュレーターにまでおもち好きなことを略されだしましたね」

久「本当に…まあ、いつも通り行かせないようにすれば…」

咲「でも、京ちゃんって行きたいイベントとか無理矢理行くんですよ。中学時代には欲しいグラビアのために三階の教室から飛び降りたりしてましたから」

久「その情熱を麻雀に向けてたら、全国に行けたかもね。…でも、方法はあるわ」

そして…

京太郎「本当にこれもらってもいいんですか!!」

久「ええ、靖子に頼んでもらってきたのよ。瑞原はやりのサイン付グラビア写真。きちんとあなたの名前まで書いてもらったのよ」

京太郎「ありがとうございます!!これからも部のため一生懸命働かせていただきます!!」

和「確かにこの感じだと行かなそうですけど…」

優希「なんか釈然としないじぇ…」

まこ「京太郎のやつ、目を輝かせとるのう…」

咲「それにサインに書いてあるのも気になるし…」

京太郎「なあ、見てくれよ!!はやりんの直筆サイン入りだぜっ!!」

京太郎くんへ

愛をこめて☆

続く?



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最終更新:2020年07月06日 16:30