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短編139」を以下のとおり復元します。
投稿日:2010/09/23(木) 04:13:31 

気温も下がり、季節はすっかり秋。
暑かったあの夏も、すっかり過去の記憶の一ページとなった。
そして、気温が下がっているということは・・・あれができる、ということ

「みぃおー」

律は、ベッドに寝そべりながらこちらに向け甘い声を放つ

「ねえねえ、そろそろ・・・いい時期じゃんかあ」
「なにが言いたい?」

聞くまでもないけど、一応な。

「今日はお客用お布団、出さないぞー!って、こと・・・」
「ふーん、それは何でだ?」

焦らすのも結構疲れる
私も眠くなってきたし、そろそろ素直になっちゃうか。

溜息交じりに律の寝そべるベッドの淵に座ると、
待ってましたと言わんばかりに腰に抱きついてくる

「りつ、まだ早いんじゃないか?」
「いーの!明日は雨だからきっと寒いし、な!」

ずいぶんと必死だな。よし、そういうことなら私もお前の気持ちを酌んでやろう
部屋の明かりを落とし、タオルケットをかぶると早速律が抱きついてきた

「お前は犬かー?」
「えへへ、久々だもーん」

嬉しそうに私の胸にぐりぐりと顔をこすりつけてくる
やめろよぉ、変な気分になっちゃうから・・・

「ふわー・・・あったかい・・・」

子供のような声でそういうと、律は早くもスイッチが切れたようで
穏やかな寝息をまとい、夢の世界にいってしまった。

私はというと久々の添い寝が思った以上に気持ちよく、まだ眠りに落ちたくはなかった
・・・しかし、律のかわいらしい寝顔を見ているとそんな気持ちまでも眠気に侵食されてしまう
だんだんもうろうとしてくる意識の中、一つの言葉をかろうじて口にする

「・・・おやすみ」

夢で会おうね

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