けいおん!澪×律スレ @ ウィキ内検索 / 「不意打ち」で検索した結果

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  • 不意打ち
    「律‥?」 「‥」 私は、音楽準備室で 「誰も、来ないよな‥」 「‥たぶん…」 恋人に。追い詰められていた。 数分前。 「さー晩御飯だー♪」 「練習終わるなりソレですか…」 「まあまあ‥今日はいつもより頑張ったし♪」 軽音部の練習が、終わった。 「じゃ、今日はちゃーんと片付けて帰ろうな、律?」 「…はい」 「私はお先に帰っちゃうからね!!」 「唯先輩も私に手伝ってもらったじゃないですか‥」 私は澪に音楽準備室の私物を持ち帰るように言われたが… …結局、澪に泣き付いて手伝ってもらう事になっていた。 私と同じく私物王の唯は、ひと足お先に。梓と一緒に片付けを済ませていた。 「あら。じゃあ、りっちゃんと澪ちゃん。ふたりきり?」 「‥そうだな…」 ときめくムギに、私は肩透かしをくらわせた。 そりゃ、二人きりだけど。片付けだし。 そんなムギが...
  • 澪×律 別荘地 28
    ...き 7月も、下旬。 不意打ち 「律‥?」 天気予報 今日の天気予報は、雨。 トップページ
  • SS65
    ...中が熱い、あぁもう、不意打ちにしたって、これは。 なんだっていま、そんな・・あぁ、落ち着け私! って、落ち着いていられるかあああああ! 「・・ばか、みお」 頭の中で繰り返される澪の一言で、思考が上手く回らない。 なんとか搾り出せたのは、そんな一言だけだった。 澪視点 「ん・・・あれ、私」 だいぶ良く寝た、感じがする。 凄い、良い夢をみた、覚えもある。 何故か、隣に律が寝ている。 …え? 「り、りりり、律ぅ!?」 「んー・・なんだよ、澪ぉ」 「な、なんでお前、ここに」 なんだよじゃない、なんで? いつ来た、何しに来た、なんで一緒に寝てるんだ! 「なんでって・・澪が腕、離してくんないから・・」 え。 言われて自分の手を見ると、しっかり律の腕を抱えていた。 「あ、えっと・・ご、ごめん」 ...
  • SS10
    ...やられた 「不意打ちは卑怯だぞ!」 「このカメラ、デジカメじゃないからなぁ」 抗議してみるも、暗に消せないということをいって尚も笑う澪 しかも、この写真どうしよっかなぁ~とかいってるし! …ふふん。でもな、この程度で慌てる私ではないのだよ! 「これを見ろ!」 「・・封筒?」 驚くなかれ!この封筒には3日前に澪んち行った時に激写した澪の寝顔写真(頬杖版)が入っているのだ! 澪はあんまりうたた寝とかしないから超激レア写真なんだぞ! 封筒から写真をチラリと見せるとさっきまで余裕の表情だった澪の顔がみるみる変わっていく 「あ、お前!何時の間に!」 「へっへーん!うたた寝なんてしてる方が悪いんだーい!」 そう、あの日もあんまりかまってくれなかった それどころか宿題やってる途中でうたた寝だぞ!私を放って...
  • ずっといっしょに…
    ...えるふりをして… 不意打ちで私は笑顔の澪にキスをした。 「ちゅっ…私も幸せだよ、澪」 「もう…ずるいぞ、バカ律」 「へへっ…ごめんごめん」 可愛らしく頬を膨らませる澪。 私はそんな澪に笑い掛けて。 「なぁ、澪…いつまでもこんな風に笑えるように、ずっと一緒にいよう…」 「うん…ずっと…ずっと一緒にな…」 「約束だかんな」 「うん…二人だけの約束だね!」 指切りの代わりに、私達はぎゅっと手を繋ぎ合って。 それから、もう一度。 ふかく…ふかく… 甘くて優しいキスを交わした… END 甘ああああ愛! -- 名無しさん (2012-05-10 14 09 43) よし、続きをかくんだ! -- 名無しさん (2012-05-12 21 38 19) ...
  • 短編183
    ...にビックリした。 不意打ちにも程があったぞ。 危うく勘違いするところだった。 …馬鹿りつ。 「えー?世界が敵なんだぜ?そりゃあ、家族とか親戚とか」 うっ、それは嫌だな… そう見たら、この台詞も考え物だな。 「ご近所さんとか、学校とかも…」 「…うぅ」 「唯!…は敵になるとか全く考えつかないや」 確かに。全く気にしないだろうな。 澪ちゃん世界が敵なの?大変だねぇ、みたいな。 「ムギ…もむしろ助けてくれそうだな」 うむ。なんか色々な力が働いてな。 というか一番敵に回したくない。世界のがマシな気がする。 「梓が澪の敵っていうのもなぁ」 まあ、私だって想像できないな。むしろ力になってくれそうな…。 「あれ?軽音部敵に回らなくね?まさしく無敵?」 あと和とか憂ちゃんとかも… やっぱり、いい友達に恵まれてるなって思う。 …ん?お前はどうなんだ? 「…まぁ...
  • SS95
    ...倒される。 完全に不意打ちだったせいで、顔からおもいっきり突っ込んだ。 「……何すんだよ!」 布団から顔をあげて、目の前の律に抗議する。 いくらふかふか布団だって言っても、結構痛いんだぞっ。 「んー、澪がいじめたから仕返しー」 そういって、律は私のお腹のあたりに抱きついてきた。 ……これじゃあ、怒るに怒れない。お手上げ、私の負け。 「はぁ。……悪かったよ」 「んー」 まるで構えというように頭をグリグリとくっつけてくる律。 お前は犬か。そう思いつつも私の手はしっかりと律の頭を撫でていた。 「みおー」 「なんだ?」 「かまえ」 今のこれは、構うに入っていないのか。 一体、何をすればいいのか。というか律は何がしたいんだろう。 「なにかするか?」 「んー」 特にやりたいことは、ない。ってことなの...
  • SS69
    ...……」 不意打ち過ぎて、どうして良いか分からない。 それなのに、律はカウントまで始めて私を急かす。 ああ……もう、どうにでもなれ。 「じゃ、じゃあ!……ま、真ん中の、律」 自分で言って置いて……は、恥ずかしすぎる! 全身が熱い、多分真っ赤になってる。 目なんて絶対合わせらんないから、律に背を向ける。 「……」 「……」 ……早く言えというから、答えたというのに。 肝心の律は黙ったまま。 お願いだ、早く何か言ってくれ。……余計恥ずかしくなってくる。 「澪」 少しして、漸く律が口を開いた。 「澪」 もう一度、さっきよりも近づいた声。 「みーお!」 その声とともに、背中に温かい感触。 そして、私の目の前に二人の律が現れた。 『澪ー私は?』 『澪ー私じゃだめか?』 私...
  • カレーのちラヴァーズ
    ...ひゃっ!」 不意打ちで後ろから抱き締めると小さな身体がビクリと震えた。 「ちょっ、やめろよ澪」 「だって、お腹空いたんだもん」 「ワガママ言ってないで、早くお風呂入って来いよ。澪が出る頃には出来るからさ」 「ヤダ…」 膨れっ面でそう答えて。 ぎゅっとしてから、首筋に顔を埋める。 マリンブルーの香水の微かな香りが心をくすぐる。 「我慢出来ないから、律の"味見"する…」 「ばっ、バカ!ふざけんのはやめ…ひゃ、んっ!」 柔らかい耳たぶをはむはむして… うなじに優しくキスをして… 腕の中で可愛らしく震える律の反応を楽しむ。 「律、すんごく可愛いね♪」 「バカみお…いい加減に…んっ…ん、ちゅ…」 ちょっと怒ってる律に気持ちを込めた深いキス。 強張ってた律の身体から、ふっと力が抜けて… 私は背中に手...
  • SS2
    ...になる そんな私に不意打ちするかのように、扉が開かれ、可憐な少女が部屋に入ってきた 「あ、起きたか。飲み物持って……律?」 自分の枕に顔を埋め、目を腫らす私は澪にはどのように見えただろうか。 若干信じられない出来事に涙を拭うのも忘れ、澪に問い掛ける 「み、澪?講習があるって……」 「ああ…休んじゃった。」 少しはにかみながら。夕日に映えるその笑顔に一瞬見とれていた 「振替だってあるし、別に一回くらい休んだって後から追いつけるって。馬鹿にするなよ?」 私のため?私に寂しい思いをさせたくないから? 澪はテーブルに飲み物を置き、惚け顔をさらす私の横に座った 今思うと、澪は私がいないとダメっていうのは、私の先入観 ホントに相手に依存しているのは私の方 澪にも自分の時間がある。それをいつも私のわがままに付き合うために使っていて そう思うと、申し訳なさ、情けなさ...
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    ... 不意打ち 天気予報 澪×律 別荘地 29 タオルケット 深夜電力 フラッシュバック、夏。 理由のワケ 夏の日 SS231 相席 おめでとう SS232 いつまでも放課後 ...
  • 澪×律 7 まとめ1
    ... 06 41 11 不意打ち過ぎて、どうして良いか分からない。SS69   185 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/03/13(土) 16 00 38 律は澪に押し倒されるまで相手の気持ちにも自分の気持ちにも気が付かないって方が合ってると思う。   186 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/03/13(土) 20 02 39 律は気づいても言わないようにってか押し込める感じ 澪は気づいてないけど好きオーラがにじみ出ている感じ だから澪は気づいてしまえば行動しやすいけど律は気づいてる状態だから 何かしらの後押しがないと無理ってイメージ   187 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/03/13(土) 20 50 53 唯「大丈夫!澪ちゃん受けてくれるって!」 梓「ここにきて引き下がるなんてらしくないですよ!」 律「う、うん・・・そうだけ・・・ど・・・...
  • SS177
    ...かり」 チュッ 不意打ちで澪にキスをする。甘いケーキの味がした。 「んぅ…りつ…」 「今日はもう我慢しなくて…いいんだよな?」 「うん、りつ…だいすき」 私は澪をベッドに押し倒してパジャマの中に手を ピンポーン 「「うひゃあ」」 二人して飛び上がる。 「そういや今日は唯達が澪のお見舞いにくるんだった」 「りっ律!早く離れろ!」 「あっああ!ごめん////」 「もう////」 そのあと唯たちも交えてちょっとしたお茶会になって楽しく過ごし た。二日しかたってないけどなんか久しぶりな気がした。 やっぱり私達はこれがなくっちゃな。明日はみんなで演奏したいな。 澪とはちょっとおあずけになっちゃったけどまあいいや。時間はまだ まだたくさんあるしな。澪が泊まってほしいっておねだりしてきたん だからな。ぞんぶんにイチャイチャしてやろうじゃないか。 澪との...
  • SS96
    ...ないだろ」 不意打ちのキスをくらい、一時停止していた澪はその言葉を聞くと、そっと 律の手に自分の手を重ね、「ほんとに?」と訊ねた。 「ほんと。当たり前だろ」 いつかどこかで交わしたような会話。お互い照れ臭くて、くすくすと笑った。 と、ふいに澪が真面目な顔をして律の額に自分の額をくっつけた。 「律、顔赤い」 「なっ……」 本日二度目の口付けは甘く甘く。 「律、大好き」 「ん」 ムギ→律澪 って切ないけどいい。 -- 名無しさん (2012-04-28 21 09 30) 名前 コメ...
  • 澪×律 別荘地 25 まとめ2
    ...症の人からしたら凄い不意打ちじゃね?   360 :軽音部員♪  2011/05/04(水) 23 00 56   律澪確保のために購入した前売券が5枚。第2弾第3弾もあるらしいから 先が思いやられる。もし映画で彼氏疑惑やったら20回見ても苦痛になら んけど。 飲み物共有したはいいけどりっちゃんが一気にたくさん飲んじゃって澪が 拗ねちゃったりしそう。そんで澪の機嫌直してもらうために映画開始直前に 新しいの買いに行く律。律が戻ってくる前に映画始まっちゃうんじゃないかと 気が気じゃなくなる澪ちゃんとか。   361 :軽音部員♪  2011/05/04(水) 23 18 25   360 5枚とか…マジ自重しろよクソが…   362 :軽音部員♪  2011/05/04(水) 23 23 54   澪「!!」ビクッ 律「澪…あっちいこうぜー」   374 :軽音部員...
  • 短編90
    投稿日:2010/05/04(火) 01 45 20 (あ、つい) 午前10時すぎ。かぶっていた布団を律のほうへ追いやりながら目を覚ました。 まとわりつく髪のせいで首筋にうっすらと汗が滲んでいる。 (今日は最高気温26度とか言ってたな) ごろんと寝返りをうつと、さっき端に寄せた布団に抱きついた。 汗ばんだ背中や首にスーっ空気が触れて気持ちが良い。 起きる様子のない律だが、押し付けられた布団が暑いのだろう、モゾモゾと身を捩っている。 (こういきなり気温が上がるとなんかダルいなぁ。しかも隣で寝てるこいつは子ども体温だし) 「ちょっと…みお暑いって」 布団もとい律に抱きついたままそんなことをボーっ考えていると、律が目を覚ました。 律はすっぽりかぶっていた布団から顔を出すと、今度はそれを足下へ追いやる。 「なんか今日めちゃくちゃあつくないかぁ?」 「おはよう、今日...
  • 澪×律 別荘地 28 まとめ3
    ... 48 28   『不意打ち』 「律‥?」 「‥」 私は、音楽準備室で 「誰も、来ないよな‥」 「‥たぶん…」 恋人に。追い詰められていた。 数分前。 「さー晩御飯だー♪」 「練習終わるなりソレですか…」 「まあまあ‥今日はいつもより頑張ったし♪」 軽音部の練習が、終わった。 「じゃ、今日はちゃーんと片付けて帰ろうな、律?」 「…はい」 「私はお先に帰っちゃうからね!!」 「唯先輩も私に手伝ってもらったじゃないですか‥」 私は澪に音楽準備室の私物を持ち帰るように言われたが… …結局、澪に泣き付いて手伝ってもらう事になっていた。 私と同じく私物王の唯は、ひと足お先に。梓と一緒に片付けを済ませていた。 「あら。じゃあ、りっちゃんと澪ちゃん。ふたりきり?」 「‥そうだな…」 ときめくムギに、私は肩透かしをくらわせた。 そりゃ、二人きりだけど。片付けだし。 そんなムギが期待するよーな色っぽい...
  • 短編3
    「み〜お〜」 寝る前にそう言って抱きついてくる律。 「やーめーろー」 こんな事を言いつつも払いのけようとしない私はほんとに律に甘いと思う。 これも惚れた弱みか。 頭を撫でてやると幸せそうな笑顔をこちらに向け、更に強く抱きしめてくる。 顔が近い。 そう思っていると、不意に唇に柔らかい感触を感じた。 「おやすみのチュー」 二人きりの時にしか見せない無邪気な笑顔でそんな事を言ってのけた。 私が顔を赤らめてあたふたしている間に私の胸に顔をうずめてくる律。 そんな姿が愛しくて背中をぽんぽんと叩いてやる。 しばらくして規則正しい寝息が聞こえてきた。 「ったく。私はおまえの抱き枕じゃないんだからな」 呟き、頭にキスを一つ落とし、律を優しく抱きしめて眠りについた。 ...
  • SS228
    ぞわりとした寒気で目が覚めた。 どうやら、肩が布団から露出していたらしい。 布団を被り直して、もう一度夢の世界に戻ろうとする。 ・・・肩? あれ? 私、パジャマ着てなかったっけ? はっ、と意識が覚醒する。 布団を剥いでみると生まれたままの姿の自分の身体が視界に入った。 「わ、わわわ!」 慌てて、枕元に畳んで置いたパジャマに手を伸ばす。 そうだった。 昨日からパパとママは結婚記念の旅行で海外に出掛けていて。 一人で留守番は寂しいなって思っていたら、律が「泊まりに行くぜ♪」って声を掛けてくれて。 律が家に来てからは二人で勉強して、料理して、TVを見て、お風呂に入って、髪を乾かしあって、寄り添いあって、キスをして・・・。 それから・・・。 「私・・・律と・・・」 数時間前の行為を思い出して、身体中が沸騰したみたいに熱くなった。 恥...
  • おめでとう(澪ver)
    今日は、1月14日。明日15日は、恋人の澪の誕生日。 予想通り、サークルの皆で澪を祝ってあげようってコトになった。会場は、日曜日で大学も無いから、唯の家を貸切でってコトになった。 大学に入って仲間も増え、沢山の仲間が祝ってくれる。澪も嬉しい事この上無いだろう。 密かに隠れてサプライズ…なんて最初は考えたが、これだけ長い付き合いだ。すぐに見透かされる。 なので、「澪の誕生日を祝うぞー!!」と大々的に計画した。 まぁ、前もって澪には知らせておきつつも、それなりに隠れてサプライズを用意しよう、とか皆で話し合ったりした。 やっぱり、祝い事って楽しい。祝う事自体も楽しいし、その計画も楽しい。 いざ祝って、嬉しそうな顔を見るのも、凄く楽しみだ。祝うのが恋人の澪だから、尚更。 皆であれこれ話し合って、準備して。明日はがんばろー!って事になり、解散。 いつものように澪の部屋で話し合ってた...
  • 短編128
    投稿日:2010/08/12(木) 04 04 24 ロミオ役が澪になった時、嬉しい反面、不安で仕方なかった。あんなに美人でファンクラブもある彼女に、またファンが増えるのはもう間違いない事だから。 消えろ、消えろ。こんな嫉妬心。こんなのあたしらしくない。 練習を重ねれば重ねるほど、澪はロミオに入り込んでいった。それはもう見とれてしまうほどに格好良く。前日、澪の家で二人で台詞の確認をした。明日本番だってのに、心のもやもやは消えてくれない。 「あぁ、ロミオ。あなたはなぜロミオなの?」 澪、なんでそんなに綺麗でこんなにもあたしを悩ませるんだ。 「──飛び越えてみせましょう…って、律?」 泣いてるの?そう澪に言われるまで気づかなかった。 「あっ、あれ!?あたしってば名女優だから、ジュリエットの気持ちに入りすぎて……」 「律!」 もう、...
  • 短編20
    私は忘れ物を取りに部室へ戻った。 部室の前まできた時に不意に声が聞こえてきたので立ち止まり、扉の隙間から中を覗いた。 「ねぇ、澪。最近梓また演奏うまくなったな」 「そうだな。梓は頑張ってるからな。律ももっと練習しろよ」 「へいへーい」 澪先輩と律先輩が私の話をしていた。 なんだか気恥ずかしくなってしまい、入るに入れなくなってしまった。 もう少ししてから何食わぬ顔で入ろうと思い、中の様子を伺っていると、窓を開けていた澪先輩の後ろに律先輩が立った。 「澪は髪の毛短くしようと思った事ないの?」 「んー、ないよ。昔律が綺麗な髪だねって言ってくれたから」 二人の会話を聞きながら幼馴染みっていいな。と思っていると律先輩が澪先輩を抱き締めた。 「そんな昔の事よく覚えてたな」 「忘れるわけないだろ」 澪先輩はお腹に回されていた律先輩の手に自分の手を重ねた。 「私も覚えてるよ。澪...
  • 澪×律 避難所11 まとめ2
    ...に倒される。 完全に不意打ちだったせいで、顔からおもいっきり突っ込んだ。 「……何すんだよ!」 布団から顔をあげて、目の前の律に抗議する。 いくらふかふか布団だって言っても、結構痛いんだぞっ。 「んー、澪がいじめたから仕返しー」 そういって、律は私のお腹のあたりに抱きついてきた。 ……これじゃあ、怒るに怒れない。お手上げ、私の負け。 「はぁ。……悪かったよ」 「んー」 まるで構えというように頭をグリグリとくっつけてくる律。 お前は犬か。そう思いつつも私の手はしっかりと律の頭を撫でていた。 「みおー」 「なんだ?」 「かまえ」 今のこれは、構うに入っていないのか。 一体、何をすればいいのか。というか律は何がしたいんだろう。 「なにかするか?」 「んー」 特にやりたいことは、ない。ってことなのかな。……となれば。 「律、ちょっと離れて」 「や」 「いいから」 渋々ながらに離れた律を、その...
  • 短編25
    気が付くと見慣れない部屋にいた。 ここはどこだ? よく辺りを見回してみると不意に懐かしさがこみ上げてくる。 あー、ここは小さい時の澪の部屋だ。 すごく心地が良い。 これは夢なのかな? しばらく懐かしさに耽っていると扉から小さな女の子が入ってきた。 「りっちゃん?」 「・・・みお?」 驚いた。 まだ幼い澪だった。 小さい時の澪ってこんなに可愛かったんだ。 今の澪も可愛いのだが、いかんせん拳骨付きだからな・・・。 「りっちゃん、おままごとしよ」 「いいよ」 「じゃあ、みおがおくさんするから、りっちゃんはだんなさんしてね」 「うん」 しばらくおままごとを堪能していると、幼い澪が舌っ足らずに喋り始めた。 「みおね、おっきくなったら、りっちゃんのおよめさんになる」 破壊力抜群の愛くるしい笑顔でそんな驚き発言をしてきた。 「うん!絶対だよ。約束」 ...
  • SS28
    毎日、澪の夢を見る。 恋だと知ったのは、いつだったか。 気づいたその日から、毎日見る夢。 夢の中では、幸せで死んでしまいそうになるけれど、 目が覚めると、絶望で死んでしまいそうになる。 いっそ、伝えてしまえばいいだろうか。 でも、今の関係すら壊れたら。 澪と一緒にいることすら、できなくなったら。 そう思っただけで、とてつもなく恐ろしい。 …いっそ、好きになんてならなければ、よかったんだ。 「律?」 屋上で空を眺めながら考えていたら、悩みの根源さんのご登場。 「澪、どした?」 「律こそ。なにしてるんだ、こんなとこで」 悩んでいたとは言えない。悩んでいた内容が、いえないから。 「んー、強いて言うなら、ぼーっとしていた!」 「そっか」 わざと明るく振舞う。いつもどおりには、出来なかったかもしれない。 ...
  • 短編208
    「23歳かぁ…」 「なんだよ律、いきなり」 「いや、なんとなくね」 「…ふーん?」 澪も私もそこそこ志望の高い就職先を見つけて迎えた春 大学の授業もとっくに終わって、ゼミ仲間や唯ムギ梓を含めたサークル仲間で飲み会だ卒業旅行だのと忙しい毎日を送っていた そんな中アパートに二人きりで何をするでもなくダラダラ過ごすのは久しぶりで、何だか浮かれた気分 同時に二人で借りたこの部屋とももうすぐお別れなんだと思うとちょっぴり寂しい気がした 思えばこの部屋では色々あったよなぁ… 澪に好きだって告白したのも 初めてキスしたのも 初めて澪と愛し合ったのも …ヤバイ、思い出すと恥ずかしいことばっかりだ… 「…律は春から大阪だよな」 恥ずかしい回想に一人赤面する私は澪の言葉で不意に現実に引き戻された 「あ、うん。澪は東京だろ?」 「ああ」 「...
  • タオルドライ
    五月が終わり、六月がやって来る。 そして、ニュース・天気予報の報せ通り。 台風も、日本列島にやってきた。 「あー、やっぱ濡れちった」 「傘差してても、濡れちゃう時は濡れちゃうよねー」 大学を出た私と澪は、相合傘で帰宅した。 幸い雨足は強くはなかった。それでも相合傘なんかしてると互いの肩は雨でびっしょりだった。 時折吹く風が雨を傾け、私達の頭まで濡らした。 「カバンまで濡れちゃってるわ‥」 「中身大丈夫か?律」 「あぁ、なんとか大丈夫」 脱衣所からバスタオルを持ってきて、手渡してくる澪。 濡れた肩口と黒髪が、色っぽく魅せた。 我が彼女ながら「水も滴るいい女」ってヤツか。 私はドキッとしつつ、その気持ちを抑えつつ。玄関先で手渡されたバスタオルを澪の頭に被せた。 「はーい澪ちゃーん、風邪ひいちゃいましゅよー?」 クシャクシャ、と黒髪の長髪をバスタオルで...
  • 短編187
    今日は私の部屋で過ごす。そう決まったのは少し前。 決まってからはそれぞれ勝手に過ごしている。 私はベッドの上に胡座をかいて雑誌を見ていて、澪は私のクッションを抱えて床に寝転がっている。 「澪はそのクッション好きだよな」 「ん」 澪はうちに来ると、必ずと言っていいほどあのクッションを抱えるんだ。 あーあ、私にもあんな風に抱きついたりしてくれてもいいもんなのになあ。 澪の顔が押し付けられ、澪にぎゅっと抱きしめられているソレに羨望の眼差しを送ってみる。 嫉妬じゃあないぞ、恨めしい……じゃない、羨ましいだけだ。 読み終えた雑誌を放って、寝転がってる澪を眺めていると、不意に起き上がってこっちにきた。 「ねむい」 もう既に半分くらい寝てるんじゃなかろうかって表情で澪はベッドの前にしゃがみこんだ。 それをみて、しょうがないなあと笑いつつ澪が入れるよう...
  • 短編89
    投稿日:2010/04/30(金) 00 17 26 今日は、満月。ぼーっと月を眺める私。 何時もなら、まったく気にしないんだけど。今日は何だかずっと眺めていたい。 というかずっと眺めてるのに、全然飽きないんだよなあ。 それもこれも全部、澪のせいだ。 「律は……太陽」 「澪は?」 「私は、太陽に照らされなきゃ見えない、月」 そんなことない、澪は私なんか居なくても綺麗だし何でもできるじゃないか。 そう言ってやりたかったけど「私なんか居なくても」って言葉を口にするのが嫌で。 結局、そのままその話を流してしまった。 ……澪は、月。 もしそうなら、こうやって夜空を見上げるのも悪くない。 時々雲に隠れて、少しして雲の隙間からひょっこり現れるとことか、結構似てるんじゃないか? それに、今まで全然気にしてなかった事が悔やまれるほど、とても綺麗...
  • SS9
    私は今世界中の誰よりも幸福なんじゃないかと思う。 「澪、一緒に帰ろ」 「うん」 照らす西日はまるでスポットライト。 二人だけの舞台をつくってくれる。 不意に手が触れ合った。 「あ、ごめん」 「だ、大丈夫」 なに謝ってんだ… チャンスじゃないか。 思い直し、意を決して澪の手を握る。 「り、律?」 「ヤダ?」 「イヤ…じゃないよ」 「へへ」 手を握ったまま、澪の家に向かう。 こうやって澪の家に寄って、それぞれお互いにしたい事をする。 幼なじみから関係が変わった今でも変わらない。 変わった事と言えば、二人の距離が遠くなってしまった事。 机に向かって何やらしている澪とベッドに腰掛け雑誌を読み漁る私。 何だか気恥ずかしくてお互い近付けない。 でも、いい加減その距離がもどかしくなり、極力いつもを装って距離を埋めようとする。 「みーお!こっちこいよ...
  • 澪×律 避難所12 まとめ
    ...んなわけないだろ」 不意打ちのキスをくらい、一時停止していた澪はその言葉を聞くと、そっと 律の手に自分の手を重ね、「ほんとに?」と訊ねた。 「ほんと。当たり前だろ」 いつかどこかで交わしたような会話。お互い照れ臭くて、くすくすと笑った。 と、ふいに澪が真面目な顔をして律の額に自分の額をくっつけた。 「律、顔赤い」 「なっ……」 本日二度目の口付けは甘く甘く。 「律、大好き」 「ん」   29 :軽音部員♪  2010/07/11(日) 21 15 57 ID joMavWIU0   ◆ うわー、ちゃんとまとまってよかった; 予想以上にレス使ってしまった、すいません。 ムギ→律澪を、というか律ムギデート澪嫉妬ネタを書きたかったのだが、 澪嫉妬というかムギ嫉妬になってしまったorz ムギ→律澪、若しくは律澪←梓も律澪のシチュエーションでは美味しい と思う。   31 :軽音部員♪...
  • SS146
    木の板と、羽の先の木の実がぶつかる音。 小さな公園で、私と澪は羽つきをしている。 現在、12月。 軽く部屋の掃除をしていた。流石の私も、部屋の片付け位はする。 押入に色々詰め込んでいたら、古臭い箱が見つかった。 見覚えがあるような無いようなその箱を開けたら、中身は羽子板と羽根。 眺めていたらやりたくなったもんだから、携帯電話に手を伸ばした。 「羽つきをしよう!」 『急になんだよ……っていうかまだお正月じゃないんだけど』 分かってないなー澪は。 私は、今、羽つきがしたいんだ! 「掃除してたら出てきた!やろう!」 『あのなぁ。……掃除は終わったのか?』 「澪が羽つきやってくれたら掃除の続きする!」 『…………分かった』 電話の向こうで『やれやれ』という声と共にため息。 断ってもいいだろうに律儀に付き合ってくれるのが澪のイイトコ。...
  • 青ジャージ
    学校の帰り。私はちょっと恋人の家に寄ってCD借りて帰ろうと思って。 いつものように二人で家路に着いたら。 雨に、降られた。 梅雨の中休みー、とかテレビで言ってたから、すっかり油断してた…。 私と律は、急ぎ足で部屋に入った。 「‥ったく。天気予報もアテになんないよなー」 律がボヤきながら制服を脱いだ。 「あぁ‥」 私は、思わず顔が赤くなった。 「‥澪も着替えな‥って」 律は素早く私の様子を察知した。 「みーおー」 律はスタスタと近寄ってきて ぎゅっ 「ぅわっ!」 抱き着いてきた。 「赤くなんなよー。な?」 下着姿で無邪気に笑った。 「もう、恥ずかしがるような間柄でも無いだろー?」 笑顔と、バスタオルを手渡してきた。 「そ、そうだけど…」 私は目線を逸らした。 「けどー、じゃなくて!澪も早く着替えな?風邪引くぞ?」 「‥わかった」...
  • SS114
    投稿日:2010/09/29(水) 12 42 08 本当に今日はついてない 目覚ましの故障、朝ごはん抜き、教科書を忘れたり、急な夕立.etc とりあえず今日は疲れた…少し夕飯まで眠ろう… 濡れた制服をハンガーに架けて床に落ちているパジャマを取ったその時 ズルッとパジャマの上にあったベースがバランスを崩し、タンスの金属製の取っ手に向かって倒れてしまった もしポッキリと折れてしまったら… 最悪の結果を防ぐため手を伸ばすが間に合わない! 『ガッ』 嫌な予感がした… とりあえず弾いてみるが支障は無いみたいだ。 しかし1cm近くの線傷が出来てしまっていた せっかく律が選んでくれたベースなのに…… ここはやはり律に打ち明けるべきか… ──打ち明けた場合── 律「買ってから1ヶ月も経ってないのに…大事にしてくれると思ったのに……澪とな...
  • 短編109
    投稿日:2010/06/21(月) 02 47 25 「こういうお菓子ってたまに何故か無性に食べたくなるよな」 学校帰りの寄り道。 コンビニにて、ポッキーを手にとって澪が言う。 たしかにポッキーとかポテチとかって急に食べたくなるなぁ。なんでだろ。 「じゃ、それ買って一緒に食べようぜ」 そう提案して、飲み物のコーナーへと向かう。 「一緒に、って律またうちに来るつもりだろ」 「へ?最初っからそのつもりだったけど」 ジャスミンティーを2つ取りながら答える。 「澪もジャスミンティーだろ?」 「うん、…じゃなくて!ちゃんと家に帰って勉強しなさい」 「だーかーらー、澪の部屋で勉強しようと思ってたの」 澪と一緒だったら私のわからないとこも教えてもらえるだろ?と言うと、しぶしぶ了解してくれた。 何故かコンビニでの買い物が私持ちになったけど。 澪の部屋に入ると、とりあえず...
  • SS150
    「りっちゃんと澪ちゃんってほんと仲良しだよねぇ」 私と澪が会話をしてる最中、唯がそう言った。 「な、なんだ突然」 澪が少し動揺して唯に聞き返す。 「いやー何となく思っただけ」 なんだ、唯のいつもの気まぐれか。 いつも不意に現れるから困っちゃうなぁ。 そこが可愛い所なんだが。 んじゃ、適当に流して澪と話の続きを… 「私も思った~」 ムギが乱入してきた… なんだか、ここから私と澪をいじる話を始めるような。 「だよねぇ、ムギちゃん」 「うん、いっつも二人一緒だしね」 「携帯だってお揃いだしー」 「ロミジュリだってやっちゃうし~」 「りっちゃんは、和ちゃんに嫉妬しちゃうしね」 「澪ちゃんは、りっちゃんのカチューシャの位置だって把握してるしね」 「幼馴染みだからじゃないんですか?」 梓まで入ってきた… やめろーなんか凄く恥ず...
  • SS74
    投稿日:2010/03/29(月) 23 37 49 私は澪より、6cm身長が低い。 小さい頃は同じくらいだったのに、いつの間にか差をつけられた。 こうして向かい合っていると、その差がはっきりと出る。 「律。わざわざつま先立ちしなくても、私が屈むぞ?」 「いや、澪はそのままで」 確かにつま先立ちってのも、それはそれで格好がつかないけど。 でも、そうじゃないと私からキスをしようとしても澪が屈む形になる。 そしたら、やっぱり澪からキスしているように見えるわけで。 いや、誰も見ちゃいないんだからどう見えるかなんてどうでもいいんだけど。 それでもやっぱり、気になるものは気になるんだからしょうがない。 「うわ、っとっと」 「お、おい。大丈夫か?」 バランスを崩して倒れそうになるのを、澪に支えられる。 今この状況。 私、倒れかけて澪に抱きつ...
  • 乾燥肌
    大学生活も二年目。 HTTの活動もライヴハウスが主戦場になり。 ライヴの打ち上げでの呑みの機会も増えた。 やっとこさ、土曜の夜のライヴに出演出来るようになった頃。 私は、律と一緒に酔いつつ。一緒に住むアパートへ帰った。 「ただいまー!」 「おかえり」 玄関のドアを開けて誰もいない室内に向かって声を掛ける律。 その律に私はおかえり、と声を掛けた。 律はライヴの高揚感と、演奏の出来と、アルコールで結構上機嫌だった。 打ち上げ会場では私にすんごくベタベタしてきて。 自重させるのが大変だった。 ・・・私も我慢するのに大変苦心したけど。 「今日も楽しかったなー♪」 声を弾ませてリビングへ入る律。 荷物をぽんっ、とテーブルの傍らに置き。カチューシャを景気よく外すとソファに仰向けに倒れこんだ。 「あーあ…」 笑顔から漏れた溜め息から、律の心地良い疲労感を感じ...
  • Two of us9
    「律……?」  嘘だ。 「律っ!」  嘘だろ。  部屋には誰もいなかった。  静かなで痛々しい沈黙を貫いていて、私の荒々しい動悸の声が漏れてるだけ。  なんで。  なんで律がいないんだよ。  私はベッドの上を見た。  携帯電話だけが、ポツリと置いてあった。  なんで。  私はゆっくりベッドに近付いて、携帯を手に取った。 『早く帰ってこいよ。待ってるかr』  打ちこんでる途中。  どういうこと?  何かあったの?  打ちこんでる途中に、『打ちこめなくなる』状況になった? 「……嘘」  嘘、だよね。  そんなの、私、認めない。  嘘でしょ、律。  ねえ。  返事しろよ。  決壊した。  泣くの、別に堪えてたわけじ...
  • Friends
    「Friends」 作詞りっちゃ作曲むぎちゃ歌るかちゃ 冷えた空は夜に向かって 足音消えてく帰り道 行き交う人は未来を探し 眠れる場所を見つけるけど 僕に向けるみなれた笑顔が 柔らかい心連れて溶けて染まる 君が待ってる流れる時のなかで いつものままの気持ちで笑いあいたい 透る声が耳をあたため たわいなく重なる言葉たち 遠く見つめるその想いが 続く行く先を追っていた 僕に混ざるあいまいな気持ちが 心に眩しすぎて揺れて消える 君のなかの光変わらずに 願いは形になれないまま笑った 繋がった想いはオレンジに映ってく どこまでも広がって 僕に向ける変わらぬ優しさが 柔らかい心連れて溶けて染まる 君が待ってる流れる時のなかで いつものままの気持ちで笑いあいたい バンブラDX打ち込み pass mioritsu
  • シンリャク者
    日本列島、梅雨真っ只中!!! ‥沖縄は早々に梅雨明けしたし、北海道は梅雨無いけど。 まぁ、私と澪はジメジメする中、部屋で扇風機の前で涼を取っていた。 パジャマ姿だったが、何を着てても変わらない。そんな暑さだった。 テレビからは、CSの音楽チャンネルの洋楽特集。 初期のレッチリが程良く気怠さを演出してくれていた。 『あ~~~』 「小学生か‥」 私のお決まりの「扇風機の前で宇宙人」をやると、澪は溜め息をついた。 『あ~~~』 「律、レッチリさ」 『あ~~~』 「今年中に新譜出すけどさ。やっぱジョンがギター弾いてないレッチリってなんか‥不安っていうか」 『あ~~~』 「やっぱりさ、レッチリの全盛期ってアンソニーが電球付けてステージングしてた頃だと思うんだけど」 『あ~~~』 私は意地で宇宙人を続けた。 「ねぇ、律」 『あ~~~』 「キスして...
  • SS101
    投稿日:2010/07/29(木) 13 12 22 いつから友達じゃなくなってしまったのだろう。 どきん、どきん 煩いくらい鳴り響く心臓の音。いっそ止まってしまえばいいのに、 なんて思ってしまう。いっそ止まってしまったら、こんな想いを 感じなくて済むのに、と。 「澪!」 ほら、おまえがそうやって名前を呼ぶから。 心臓がさらに大きな音をたて暴れだす。 律が好き。 誰よりも大切で、愛おしい。 もうそれは変えようもない事実。 朝。家を出る前不意に律のことを思い出す。 今日は何を話そうかとかそんなことを色々考えながら待ち合わせ場所へと 向かう。 案の定律は遅れて来て「悪い悪い」と笑いながら隣を歩き出す。 拳一つ分くらいの間を空けて昨日のドラマがどうだったとか次の学園祭は 何をやるだとかそんな他愛もない話をする。 律...
  • 30
    8月の、30日。 平日だけど、たまたま終日オフになった。 私と律は、何処へ行く予定も立てず。 只々、部屋でダラダラしていた。 予定、と言っても大学生活は中々忙しいし。 一年目、ともなれば上手くいかないコトもあって、ヘコンだり。 慣れないキャンパスライフに追われ、講義の後HTTの練習に集中して打ち込んでると オフの日にどっか行こう。なんて気にはならなかった。 ‥とは言っても、せっかくの夏だ。 もう、キャンパスの隅のひまわりが日照りにくたびれてるくらい過ぎてしまったけど。 「律ー」 「ん?」 「‥海、いこっか」 「あ、あぁ」 律を、海に誘った。 天気予報では、台風の進路予報とか流れてて。 数日後には荒模様になるらしい。 運良く太陽が味方して、今日は青空だった。 ずっとダラダラしてて、やっと外に出たんだ。 海に行く前に、アイ...
  • 短編117
    投稿日:2010/07/04(日) 06 18 54 律と二人。花火を見てる。 打ち上がっては消える花火は綺麗だけど切ない。跡形もなく消え、煙だけが残る暗い空。 「なぁ、みおー、花火ってさ、あんなにでかくて月まで届きそうだよな」 「届くわけないだろ、そんなことになったら宇宙は火事だ」 律が腹を抱えて笑う。ああもう、浴衣なんだから足ばたばたするな。 「でもさ、」 律が涙目をごしごししながら話し出す。 「あたしが月で、澪が地球に生まれたりしなくてよかった」 「どういうこと?」 「それじゃあ遠すぎて一緒に花火見るどころか澪の顔だって見れやしないだろ」 花火に照らされる律の横顔は真剣だった。 ばかりつ。もしもそんなに遠いところに行ったら、許さないからな。 ぎゅっと律の手を握ると、切ない気持ちがどこかに消...
  • プリン
    大学に入学し、澪とアパートで二人暮らしを始め。 一つ屋根の下、二人きりで過ごす事も当たり前になって一年が過ぎた、ある土曜の夜。 リビングでゴロゴロしている私に、キッチンから澪が声を掛けてきた。 冷蔵庫を開けながら 「律ー。プリン、知らない?」 「あ、食べちった」 「…え?」 「わりぃわりぃ。後で買っとくよ‥」 私は日中。冷蔵庫に一個だけ残っていたプリンを食べた。 どうやら澪がとっといた代物だったらしい。 「うん、わかった」 澪は冷静に答え、寝室へ入って行った。 私は、ゴロゴロしながらテレビのリモコンを手に取った。 土曜の夜は、平穏に過ぎて行った。 翌日。私と澪はHTTの練習に向かうため、身支度をしていた。 「律ーそろそろ着替えよっかー」 澪が寝室から現れた。既に澪は身支度を済ませていた。 私は部屋着から着替えようか、と立ち上がり寝室のクロー...
  • SS88
    投稿日:2010/05/30(日) 23 53 10 澪が入院した。 たしかに昨日、なんだか熱っぽいとか話してて、だから代わりにベースを持って帰ったんだ。 でも、そのやり取りの後で急に入院するなんて話になるとは思いもしない。 澪の携帯に電話したら澪のお母さんが出て、「りっちゃんには言っておこうと思って」 と言って、概ねの説明をしてくれたのだ。 大事じゃないから、と言ってはいたが私からしたら澪が入院という事実だけで 冷静を保てなくなる理由には十分だった。 とにかく澪の声が聞きたい。 澪が苦しんでるなら傍にいたい。 でも現実はそんなに上手くはいかなくて、いくら幼なじみで親友で恋人でも、 学生で、まだ子どもの私には澪の助けになるすべがない。 今すぐ私が駆け付けたって、きっと周りの迷惑になるだけなんだろう。 夜中になっても眠れず、ふと軽音部のことを思い出した。 ...
  • SS31
    降りしきる雨が校庭に染み込む音と匂いを感じながら、 澪は観音開きの片側だけが閉じられた、生徒通用口のガラス扉に寄りかかる。 冷たいガラスには、赤字で大きく『締切』と書かれた貼り紙。 そのガラスに、触れている背中や肘をじわじわ冷やされる。 下校時間をとうに過ぎ、他の生徒の姿は見当たらない。テスト対策に図書室で勉強をしていたら、 気づいた時には外は大雨。すっかり帰るタイミングを失ってしまった。 おまけに、朝の天気予報は確認した筈なのに、肝心の傘を忘れて来ていた。 やっぱり自分は、律の言うとおりどこか天然なのかもしれない、などと自嘲しながら雨が上がるのを待つ。 この天気の中、カッターシャツにベスト姿ではさすがに寒い、澪は自分の体を抱き締めるように、腕を組んだ。 そして曇天の空を見上げる。 この季節ならまだ明るい筈の時間だが、低く黒い雲に覆われ太陽の輝きは見えない。 薄暗闇の...
  • SS187
    放課後、部室に行くと澪の姿がなかった。 あぁ、そりゃあ澪は忙しいか。 何たって今日はバレンタインだ。 好きな人に、チョコとか渡す日…我ながら漠然とした解釈である。 澪にはファンクラブなるものがあるわけで。 多分今頃どこかでもみくちゃにされているんだろう。 「澪は?」 けど一応確認。 「連れてかれちゃった」 とムギが答える。 ふむ、やっぱり。 「結構な人数でしたね…」 「私もチョコ欲しいなー」 「ちゃんと用意してるわよーチョコケーキ!」 「んぇへへへ流石ムギちゃーん」 「澪先輩来るまで待ちましょうよ」 「…んーでも澪食べるかなー」 「あぁ…今いっぱい貰ってるでしょうしね」 そう、そんなに人がいたんなら嫌と言うほど貰ってるはず。 果たして食べるだろうか。 実は、私もチョコを作ったりしてんだよなー。 もちろん、澪の。 …んー、だけど必要ない...
  • SS92
    投稿日:2010/06/20(日) 15 51 58 流れる季節の真ん中で、ふと日の早さを感じます 3月9日・・・私にしたらお涙頂戴の陳腐な曲に聞こえたけど 今だけは、その曲に感情を入れざるを得ない 卒業式、といっても私のではない。先輩・・・つまり3年生の卒業式。 2年生にしたらそんなに感情移入するようなイベントじゃないはずなんだけど、 私にとっては・・・あの人との、しばしの別れ。 「ほら秋山、後輩が来てるよ!」 「ん?ああ・・・田井中。」 同級生や後輩に囲まれ、ちやほやされる澪先輩を 私は最初、遠くから見てるだけだった 自分を見てくれるかが、自分に気づいてくれるかが怖かったから 澪先輩が私に気づいてくれたのは、ほかの同級生に声をかけられてから・・・ まあいいけどさ。 「先輩、ボタンくだせえ。」 「はあ?早速なんだよそれは。」 ...
  • SS185
    『2月14日』今日はバレンタインデー男女が愛を誓い合う特別な日。 私、秋山澪もその特別なイベントに乗じて思いを伝えようとしている。 正直、この日をカラメルソースのようなほろ苦い記憶にはしたくなかった。 しかし、思いを伝えずに後に残らないのはもっと嫌だ。 だから、この日の記憶が甘い甘い一生に残るものにしようと、必死に作った私の初めてのチョコレート。 出来ればこの日が私のチョコレートのような甘くてとろけるような一日になるのを信じて… 部活の終わり、いつもと同じ道をいつもと同じ人と帰る。 ただそれだけの事なのに、この後の事を考えると緊張せずにはいられない。 「しっかし、すごいなー澪は。」 「…何がだよ。」 「そのチョコレートの量だよ、流石ファンクラブのある人はちがうな~」 私の持つ紙袋に一杯に詰め込まれたチョコレートを眺めながら、か...
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