けいおん!澪×律スレ @ ウィキ内検索 / 「夏の胸騒ぎ」で検索した結果

検索 :
  • 夏の胸騒ぎ
    夏が近付く…ってか、この暑さはもう真夏だな。 そんな7月の、ある日。 「あちーなぁ~」 「そうだな」 私と澪は、部活帰り。 「澪ー」 「なんだ?」 「アイス食べたい」 「そうだな‥」 澪は少し考えて、提案した。 「‥アイス、買おっか」 「いいねー♪」 私は二つ返事で答えた。 「なーにたべよっかなー♪」 「一つだけだぞ?」 「わかってるってー♪」 私と澪は、コンビニに立ち寄った。 「ん~…」 私はコンビニの冷蔵庫の前で、にらめっこしていた。 「……まだ?」 「ん~‥」 澪は少し呆れた様子。 …まぁ、待たせてるしな…… と、ココで ガラッ 澪はおもむろに冷蔵庫を開け 「コレ、買うからな?」 パピコを手に、言い切った。 「えー!?」 迷っていた私は声を上げた。 が 「…律?」 澪は、笑顔のプレッシャーを掛...
  • 澪×律 別荘地 28
    ...29 「‥んー」 夏の胸騒ぎ 夏が近付く…ってか、この暑さはもう真夏だな。 イントゥ・ザ・ナイト どうしよう。 お泊りダイエット 最近、澪の様子がおかしい。 短編216 台風の季節。 まばたき 7月も、下旬。 不意打ち 「律‥?」 天気予報 今日の天気予報は、雨。 トップページ
  • メニュー
    ... 夏の胸騒ぎ お泊りダイエット まばたき 不意打ち 天気予報 澪×律 別荘地 29 タオルケット 深夜電力 フラッシュバック、夏。 理由のワケ 夏の日 SS231 相席 おめでとう ...
  • 夏の日
    木漏れ日が心地良い、夏の日。 私は、木のふもと。青々と茂る芝生。 彼女の膝枕で、寝ていた。 「りつー?」 「‥んぁ?」 「寝ちゃ、ダメだぞ?」 「‥うん‥」 私は、膝の上で、寝そうになった。 「まったく…」 澪は、溜め息をついた。 HTTとしてメジャーデビュー☆、して。音楽活動の、たまの休み。 暫く来てなかったしーってコトで。我が母校に遊びに来ていた。 夏休みで部活以外は静かな校舎を、二人で歩いた。 階段を登る度、上の方から演奏が聞こえてきた。 ………音楽室だ。 HTTの原点、軽音部。 ………ちゃんと、続いてるんだ。 安心した私と澪は、音楽室にだけ寄らずに。 庭の木陰で、涼を取っていた。 「律ー」 「なに?」 「あの時の私達より、上手いんじゃないか?」 「そーかも‥な」 ...
  • 澪×律 別荘地 28 まとめ2
    ... 13 16   『夏の胸騒ぎ』 夏が近付く…ってか、この暑さはもう真夏だな。 そんな7月の、ある日。 「あちーなぁ〜」 「そうだな」 私と澪は、部活帰り。 「澪ー」 「なんだ?」 「アイス食べたい」 「そうだな‥」 澪は少し考えて、提案した。 「‥アイス、買おっか」 「いいねー♪」 私は二つ返事で答えた。 「なーにたべよっかなー♪」 「一つだけだぞ?」 「わかってるってー♪」 私と澪は、コンビニに立ち寄った。 「ん〜…」 私はコンビニの冷蔵庫の前で、にらめっこしていた。 「……まだ?」 「ん〜‥」 澪は少し呆れた様子。 …まぁ、待たせてるしな…… と、ココで ガラッ 澪はおもむろに冷蔵庫を開け 「コレ、買うからな?」 パピコを手に、言い切った。 「えー!?」 迷っていた私は声を上げた。 が 「…律?」 澪は、笑顔のプレッシャーを掛けてきた。 「…あ、あぁ‥」 私は、止む無く従った。...
  • 短編120
    投稿日:2010/07/14(水) 08 19 16 「律、特訓しよう!」 いきなり澪から飛び出す提案。急にそんなこと言われて何の特訓かも分からない・・・ と、普通なら思うところだけど 私には、これがなんとなくわかるんだな 「マラソン大会……か?」 「そう!よくわかったな……」 なんだかんだ長い付き合いだし、二学期入って何の特訓するかとなったらマラソン大会しかないからね 「でも澪、別に足遅くないし、一位目指したいって柄でもないじゃん?」 「そうだけど……ゆ、油断したら最下位になって……学校新聞で大々的に……」 心配性というか、なんとも豊かな想像力をお持ちで…… 学校新聞でそんな陰湿なことするはずないし、もしなったとしても私が許さないからな。即刻リコールだ これは別に理由がありそうだな……それはズバリ 「……ダイエットか?」 澪が口を止め、真顔になり固まる...
  • まばたき
    7月も、下旬。 台風騒ぎも収束。いつもなら、ジメジメした空気と真夏の暑さを残して去る台風だったが。 今回は、ちょっと季節を戻して。去っていった。 …寒い。 今夜は、長袖でも着なきゃと思ってしまう気温だった。 いつも私の部屋に集まるHTTメンバーは、各々の部屋で早々に布団に潜ったらしい。 …律を、除いて。 「あれー?」 律は私の部屋に入るなり不思議そうな顔をした。 「皆、来てないのか?」 「あぁ」 皆、寝ちゃったみたい。と私は答えた。 「そっか…」 律は返事をしながら、ベッドに寄りかかり雑誌を読み耽ける私に近寄って来て ‥ぴとっ らしくない体育座りで、私にくっついた。 私は、構わず雑誌に集中した。 「みおー」 「ん?」 「みーおー」 「なに?」 「みーおっ」 「…」 ぼんやりした声で、律は私を呼んだ。 何度も...
  • SS205
    澪「りつ最近牛乳ばかり飲んでないか?」 律「っへ!?い、いやー背を伸ばそうかなーと思ってははは…」 澪「? なんで今頃?というか流石に成長期終わってるし今からじゃそんなに伸びないと思うぞ」 律「い、いーんだよ!!それに私牛乳好きだし、ほらそれより借りてきたDVDでも見ようぜ」 澪「あ、うん(何焦ってるんだろ?…ん?ベッドの下にから本がはみ出してる?)」 澪「りつーこの本なーに」 律「あ、待っt」 澪「えーと?これであなたの胸も大きくなる!!胸を大きくする100の方法…」 律「あ…」 澪「…っぷ」 澪「あはは!あはははは!!律が胸を大きくする方法ってあははは!!」 律「……」ジワ 澪「あはは!!な、なんだ律ったらこんな本買っちゃうほど胸の大きさなんて気にし…え?」 律「う、うぇえええん…...
  • 14日の土曜日
    14日の26時。 私は、恋人の腕の中に居た。 「りつ…」 「…ん?」 「……」 私は、腕の主に無言で張り付いた。 律の胸は、あたたかい。 「どうした?」 「……」 私は、律の胸に張り付いたまま 「んん…」 なんでもないよ、と返事をした。 私は、怖がり。 昨日、克服しようとしたけど、ダメだった。 私が弱いのか。 律が、優しいのが悪いのか。 色々考えてみるけど。 律の腕に抱かれてると、どうでも良くなる。 律の腕は、あったかいから。 律の胸は、あったかいから。 律は、話し掛けてきた。 「澪」 「なに?」 「…泣かなくなったな!」 律は私の頭をよしよし、と撫でた。 「…うん」 私は、律と一緒に居て眼に涙は溜めても、零す事は無くなった。 「律…」 私は、胸に向かって...
  • 澪×律 別荘地 28 まとめ3
      712 :軽音部員♪  2011/07/20(水) 15 15 46   台風で学校がなくなった日って りっちゃんとみおちゃんは何をしてるのかなー?   713 :軽音部員♪  2011/07/20(水) 15 30 43   712 そりゃ台風のように激しく…   714 :軽音部員♪  2011/07/20(水) 18 09 24   身をよじるようにして愛し合うという…   715 :軽音部員♪  2011/07/20(水) 18 48 59   律「痛い痛い!よじれる!逆さまの態勢は痛いわさすがに!どこから得た知識だ!筋肉バスターかってんだ!」 澪「ショボン」   716 :軽音部員♪  2011/07/20(水) 18 57 06   どんな体勢だよwww   718 :軽音部員♪  2011/07/20(水) 20 28 19   18話で69し...
  • 天気予報
    今日の天気予報は、雨。 せっかくの休みなのになー、とか。恋人はぼやいた。 この雨が結構な雨量で。 私と恋人は、今日は二人で引きこもる事に決めた。 二人で一緒に雑誌読んだり。 気が向いて作曲したり、作詞したり。 お昼になって、一緒に御飯作ったり。 後片付けして、一緒にソファで昼寝したり。 …ちょっと昼寝のつもりが、夕方まで寝ちゃって。 止まない雨音で、私は目を覚ました。 「…りつー?」 「…んー?」 私は恋人を揺り起こした。 「もう、ゆうがた‥」 「そっか‥」 恋人は、寝ぼけ眼で、応えた。 「んー‥」 私は。恋人の、赤いキャミソールの胸元に沈んだ。 恋人は、私の頭を撫でた。 ‥‥きもちいい‥。 余りの気持ち良さにちょっと目がとろん、とした。 私は、思わずすぐそこにあった恋人の胸元...
  • 澪×律 別荘地 29
    トップページ 題 1行目 29 大学の帰り道。 タオルケット 夏にしては涼しい夜。 深夜電力 「んん…」 フラッシュバック、夏。 18時、いつもの場所。 理由のワケ 「律…」 夏の日 木漏れ日が心地良い、夏の日。 SS231 「律って、私のこと好きだよな」 相席 「あぢぃ~‥」 おめでとう 今日は、8月20日。 SS232 8月21日。今日は私の誕生日。 短編217 8月21日。 トップページ
  • ハジメテ
    「…みお………いいか?」 「…うん…」 私が緊張気味に聞くと、澪は緊張気味に答えた。 そっ… 私の手が、シャツ越しの澪の胸の膨らみに触れた。 数十分前。 私は学校帰り、澪の部屋へ招かれた。 私と澪は、付き合っている。 数日前、私が澪に告って、澪がOKして、付き合う事になった。 「お付き合いは成人してから」なんて言ってた澪だったので、正直、嬉しかった。 キスはその日に済ませた。手も繋いだりするし、腕を組んで歩いたりする事もある。 問題は、その先だ。 互いの部屋にふたりきり、なんて付き合う前から定番のシュチエーションだった。 たまに私がスキンシップを取ってじゃれ合う、とかもよくある光景。 で、その先。 キスするのもなんか他人行儀でフレンチキス。その先、なんてもっての外。 まぁ、お互い照れ屋だしな…なんて思っていた矢先。 澪が私...
  • シングル
    3月。高校最後の、3月。 大学も決まって、卒業旅行も済ませ。来月からは、花のキャンパスライフ。 寝泊まりも実家を出て、寮生活になる。引越しの準備を進める毎日。 澪が、手伝いに来た。 アレコレ片付けながら、アレコレ懐かしがりながら、引越しの準備は進んだ。 夕飯の時間になり、もうこんな時間かーって話しつつ。 私の両親と澪の両親の好意で、我が家で澪と一緒に夕飯を食べた。 そっからまたちょっと片付けをして、一緒にお風呂に入った。 もう、暫くはこの浴槽に一緒に入る事もなくなるんだねーって話したり 結婚したら、また入るかもなーって言ったら、澪がめっちゃ照れたり ちょっぴり、センチメンタルになりつつ。浴槽の中で澪とくっついた。 まぁ、寮で一緒に過ごせるだろうからイイかって、気を取り直した。 お風呂から上がって、一緒にジュース飲んで。 遅い時間だからって、澪がお泊りしてく事になっ...
  • 短編216
    台風の季節。 テレビで「外出の際はお気を付け下さいー」とか盛んに伝える日に限って。 澪は、私の家に居た。 …まぁ、私が半ば無理矢理に下校中に連れ込んだ。 いつものように。私はベッドの上で、澪はベッドの横で。 雑誌読んだりCD聴いたり。ダラダラ過ごしてたワケだが。 「律?」 「ん?」 「外」 澪が指し示した先は、窓の外の大荒れの天気。 「…帰れないんだけど」 「あぁ…」 真顔の澪に、私は引きつった笑顔しか返せなかった。 「まぁ‥」 澪は、ベッドに登ってきて 「‥天気予報くらい。見てきたんけどな‥」 ぽふっ、と。寝転がる私の胸に倒れ込んだ。 「…帰れなくなっちゃった、けどな」 私は、澪の黒髪を撫でた。 すると きゅっ 澪は、私の体を抱き締め 「別に‥」 顔を私の胸に埋めて、呟いた。 ‥‥‥律と一緒なら、構わないよ …...
  • SS37
    投稿日:2009/12/24(木) 02 31 26 茹だるような暑さの夏の日―― 私は親友と共に家路についている 「な、なぁ…澪。」 「ん?なんだ、律?」 「……っ、あのさ、」 いつからだろうか、私がこの幼なじみに恋愛感情を抱くようになったのは 「? どうかしたのか?」 「い、いや!なんでもない!相変わらずデカイ胸してるなぁっt」ゴツン 「この、馬鹿律!!」 「イテテ、ツッコミ強すぎだっての……」 ――まただ。 これまでにも、何度もこの気持ちを伝えようとはしてみた。 今回だって、今日こそは――と決心してきたはずだった。 しかし、『いざ』というときになると、臆病な私は決まって ――引かれたらどうしよう ――嫌われたら嫌だ そんなことばかり考えて、結局言い出せなくなる (なっさけないなぁ、私) あと一歩、...
  • SS215
     とある休日の昼下がり、私の家に駆け込んできたのは半泣きの澪だった。 「りづうううう……」 「…………」  玄関を開けた先。  困り果てたような顔で涙を浮かべる澪の胸に抱かれていたのは、ひとりの赤ん坊だった。  薄黄色のベビー服を身にまとったその子は、澪の声をかき消さんばかりに声をあげて泣いている。  私は澪に抱かれた赤ちゃんの小さな手をつんつんとつつきながら澪の顔を見ると、 「……………………澪の子?」 「ばか!」  両手が塞がっていたので思いっきり頭突きされた。  リビングに澪をあげて、事情聴取を開始した。  聴くところによると、この子は親が預かってきた親戚の赤ん坊で、 急な用事が出来たおばさんの代わりに世話を任されてしまったとのことだった。  ……てことはこの子には、澪と同じ血が流れているわけか。  ふむ、言われてみれば澪に似た美人さんな気もする。 ...
  • タオルケット
    夏にしては涼しい夜。 私と澪は、ベッドで横になっていた。 澪は、私の腕枕でうたた寝していた。 テレビとかでベッドシーン見た時、男が腕枕してて。 腕。痺れんじゃないかなー、とか思ってたけど。 実際、やってみると。成程ナットク。 …この態勢は、楽、だ。 「律…」 「…ん?」 「ちょっと、さむい…」 私は、ぼんやりつぶやく澪を きゅっ 抱き寄せた。 「んっ‥」 澪は、私の胸に顔を埋めた。 黒髪が、肌の隙間に侵入してきた。 ‥ちゅ‥‥ちゅ‥ 澪は、時折。私の胸元にちょっとずつ、キスした。 キスって言うか、唇をくっつける。みたいな…。 初めてしたから、色々高揚してんだろう。 顔を真っ赤にした澪を、そっと抱き寄せて キスしながら、緊張...
  • 休日の夜
    私がぼーっと部屋の天井を眺めていると 「みおー」 律が私の胸に転がり込んで来た。 「んー?」 私が無意識に律のサラサラの髪を撫でると 「すきー」 「んっ」 ちゅ 無邪気に笑う律にキスしようとしたら、律の前髪が邪魔をした。 ちゅっ 私は律の前髪を少し払って、あらためてキスをした。 「んんーっ」 律は恥ずかしそうに私の胸に顔を埋めた。 「ふふっ…」 私が笑うと、律は恥ずかしそうに谷間に顔をどんどん埋めて行った。 ぎゅうぅっ 私は律の顔を捕らえる様に、両腕で包み込んだ。 んっ… 律は、谷間で息苦しそうに身を捩った。 私は、そのまま律の顔を締め付けた。 … れろっ 「ひゃぅっ!」 律は、谷間で舌を出して谷間で遊ばせた。 私は思わず声を上げ、腕を緩めた。 「…」 ...
  • ツインテール
    「みおー」 「ん?」 きゅっ きゅっ 「はい、梓のできあがりー!」 ゴチーン☆ 「…」 「ごめんなさい…」 私と澪は、秋の夜長にじゃれ合って………正しくは、私が澪をからかっていた。 「もー。何回もやってんだからさぁ。何も殴らなくてもいいだろー?」 「律だって!私の髪ツインテールにして梓ー、とか言って遊ぶの何回目だ!?」 「んー……69回目?」 「…そういう問題じゃなくて」 「だって、澪の髪綺麗でサラサラしてるし」 「だからって人の髪で遊ぶな」 「触ってて気持ち良いし」 「だからって、さ。遊ぶなって」 私は怒る澪の髪を後ろから撫でた。 「ほらっそうやってすぐ梓のマネーって」 澪のセリフに…私のイタズラ心が反応した。 「まさか…澪、嫉妬してる?」 「は?」 「……梓に、嫉妬してる?」 私はサラサラの黒髪を撫でながら聞いてみた。 「…な、な...
  • 夜のりったんみおたん
    投稿日:2010/06/11(金) 20 08 26 りったん編 澪が来るのを待つ夜は、どうしてこんなに胸が高鳴るんだろう。 澪よりもずっと小さいあたしの胸。 だけど胸の高鳴りは、きっと澪に負けない。 階段を上る足音が聞こえる。 小学生の頃から、何度も何度も聞いてきた足音。 なのに一段一段踏みしめる音がするたびに、心拍数が上がっていくのが分かる。 階段を上り切った澪が、部屋の前に立つ。 嬉しさをこらえて、できるだけ普段通りの声で呼ぶ。 「みお?」 静かにドアが開き、ずっと見たかった顔がそこに覗く。 「相変わらず、超能力者みたいだな、律は」 今すぐ澪の胸に飛び込みたい感情を抑えて、いつものあたしを演じようとする。 「何回も遊びにきてただろ?わかるっての」 うん。いつものあたしだ。あたしのはず。 そんなあたしの心を見抜いたように、澪が微笑む。 「...
  • 澪×律 別荘地 9
    トップページ 澪×律 避難所 9 SS一覧 澪×律 別荘地 9 まとめ1 澪×律 別荘地 9 まとめ2 澪×律 別荘地 9 まとめ3 題 1行目 短編94 「律のこと呼んで来る」 SS83 「あ、澪ちゃん一人っ?」 短編95 「んぁー眠い」 短編96 季節は五月。ぽかぽか陽気に包まれて、夏の訪れを今か今かと待つような時期 短編97 やっと!やっとなったぞ高校生!目標は、高校生活を名一杯楽しむこと! SS84 ―――ここ数日、律の“付き合い”が悪い。 SS85 「うさぎとかめ・・・」 SS86 「荷物、持とうか?」 SS87 携帯の電源を入れると、新着メールが一件 SS88 澪が入院した。 短編98 ちょっと風の強い夜だった。 短編99 「いい?」 トップページ
  • 短編61
    投稿日:2009/12/26(土) 00 53 32 私は、澪の音が好き。 声も、ベースも、足音も。 そして、なによりも。 「律、寝るぞ」 「おー」 寝るときは、ベッドで一緒。 小さい頃は余裕だったけど、今は流石にちょっと狭い。 でも、ぴったりくっついてれば、平気だもんね。 「電気、消すぞ」 「ん」 電気を消して、横になる澪の胸に抱きつく。 …聞こえてくる、澪の音。 「澪」 「なんだ?」 「どきどき、してる?」 「・・うん」 へへっ。なんか嬉しいな。 だって。 「私も、どきどき、してる」 そういったら、ぎゅって抱きしめられた。 私は、澪の音が好き。 声も、ベースも、足音も。 そして、何よりも。 …澪の鼓動が、好き。 おわる ...
  • 短編134
    投稿日:2010/09/02(木) 20 56 45 「転校、することになったんだ」 小石を蹴りながら、何とでもないようにそいつは言った。  それは中学二年の少し肌寒い日だった。あと二、三日すれば春休みで、 ついさっきまで「春休みは一緒にあそこ行こう」「あれやらない?」と話していたところなのに。 「てん、こう?」 私は律の突然の告白に頭がついていけず、その場に足を止めた。動けなかった。 律も少し先で立ち止まり、振り向いた。 冗談だと思った。 いつもみたいに私をからかってるんだと思った。 だって、さっき三年生も一緒のクラスになれたらいいなって。 だから私は笑い飛ばそうとした。けど、振り向いた律の顔は今まで見たことないくらいに真剣で。 「……、嘘、でしょ?」 ねえ律、嘘だって。 「んなわけないだろ」って笑ってよ。 ...
  • 短編133
    投稿日:2010/08/31(火) 18 48 54 8月31日・・・いつもならエンドレス・ホームワークを背負い、涙目で澪に怒られながら机に向かうところだけど 今年は受験生ということもあり、前半から尻に火を点けられたような状態で机に向かった。 結果、私はなんの不備もなく夏休みの最終日を迎えるに至ったわけで・・・毎年のように余裕のある澪と、余裕にあふれる最終日を過ごしていた。 「うわー、今年は9月入っても暑いってさー。」 「それは辛いな・・・10月1日にきっかり衣替えできるのかな」 弱めのクーラーで快適な部屋の中、いつものように無駄話に花を咲かせる私たち。夏休みの最終日とは思えないほどのゆったりした時間・・・ 宿題を早めに済ますしっかり者たちの気持ちが少しはわかったような気がする。 しかし、せっかくの夏休み最終日。宿題地獄じゃないだけ良いにしろ、こう...
  • SS168
    『しょうらいはりっちゃんのおよめさんになりたいです』 「………」 澪の家にいつも通りに行くと、澪は大掃除の途中だった。 「忙しい時に来るなよ…」 と澪から迷惑がられたので、私も大掃除を手伝うことにした。(勝手に) んで、澪の部屋の押し入れの中を掃除してると、澪の小学生の時の作文を数枚見つけてしまった。 ちょっとした悪戯心で読んでみると… 冒頭の文が書かれてあった。 題名、将来の夢。 そういえば、私も書いた覚えがある。 確か、パイロットって書いたっけ。 ん?あれ? でも澪は確かパティシエって発表してたような… もしかして、下書きかな… まあ流石にこれを出すのは澪には無理か。 ふふ、全く可愛いなぁ… ってこれ読んでたらいけないんじゃないか。 絶対澪に怒られる。 …でも、もう一枚だけ… 『わたしのしょうらいのゆめはりっちゃんのおよめさん...
  • ふたりのセカイ
    やけに、涼しい夏の夜。 私は、澪を抱いて。寝ていた。 今までも、何かと怖がる澪を抱き締めてあげて。 「だいじょぶだ」って落ち着かせたり、してた。 今は、私の彼女として。腕の中に居る。 すー…すー… 静かに、寝息を立てながら。 むにゃ… 時折、寝言を言う。 ‥りつぅ‥れんしゅぅ‥だぞ… 黒髪の美少女は、部活の夢でも見てるんだろうか。 どんな寝言を言っても、最後はお決まりのパターンだった。 ぎゅっ 私を、抱き締める。 柔らかい胸が、当たる。 しっかり私をホールドしながらも、顔は夢見心地、そのものだった。 そうされると決まって私は、黒髪の美少女の髪を撫でる。 んんっ… 美少女は、決まって唸りながら身体を捩らせる。 私は、間もなく睡魔に襲われる。 ...
  • 短編3
    「み〜お〜」 寝る前にそう言って抱きついてくる律。 「やーめーろー」 こんな事を言いつつも払いのけようとしない私はほんとに律に甘いと思う。 これも惚れた弱みか。 頭を撫でてやると幸せそうな笑顔をこちらに向け、更に強く抱きしめてくる。 顔が近い。 そう思っていると、不意に唇に柔らかい感触を感じた。 「おやすみのチュー」 二人きりの時にしか見せない無邪気な笑顔でそんな事を言ってのけた。 私が顔を赤らめてあたふたしている間に私の胸に顔をうずめてくる律。 そんな姿が愛しくて背中をぽんぽんと叩いてやる。 しばらくして規則正しい寝息が聞こえてきた。 「ったく。私はおまえの抱き枕じゃないんだからな」 呟き、頭にキスを一つ落とし、律を優しく抱きしめて眠りについた。 ...
  • SS120
    投稿日:2010/10/31(日) 22 36 37 「澪、行くぞ―」 「ちょっと待って……って律!? なんだよその格好!」 部屋に入ってきた律の格好は、あまりに見慣れない姿だった。 薄めのタンクトップに半ズボン。前髪は下ろして、赤いキャップを被っている。 雑誌でよく見るような格好もなかなかに決まっていた。 白い歯を光らせて笑う律。 その姿は……な、なんというか……男の子みたいだった。 「へへ、どう? 男みたいじゃないか?」 「そ、そりゃそう見えるけど……なんでそんな」 「ほらほら、前に澪と出掛けた時さあ、男が絡んできたじゃん」 それは先週の休みに繁華街に行った時の話だろう。 二人の男が私たちに何やら声を掛けてきたのだ。もちろん断って逃げた。 女二人でいると結構危ういとなんとなく実感した経験だったのを覚えてる。 だからってなにも対...
  • ロマンス
    私と澪は、私の部屋でダラダラしていた。 明日は日曜日だしーどっかいこっかー、なんて話しつつ。 「律さー」 「なに?」 「明日、行きたい所、無いの?」 「別に、無い、かなー」 私はゴローン、と仰向けになりながら答えた。 「ふーん・・」 澪は、頬杖を突いた。 「・・あのさ、律」 「何?」 「いつもさ、律がリードしてくれてんじゃん、デートの時」 「そ、そうか?」 言われてみると…そんな気がしなくも無い。 「こっちとしては嬉しいし、楽しいんだけど、さ」 澪は身を乗り出して来た。 「たまには、律がホントに行きたい所とか。行ってみたいと思うんだけど」 「ん~…」 私は眉をハの字にして少し考え込み 「イギリス、かな・・」 とりあえず頭に浮かんだ所を答えてみた。 「そういうんじゃなくてさ…」 澪は、はぁ・・と呆れた。呆れるだろう、とは思ったけど。 「どーせ本場...
  • 短編203
    「ひゃんっ」  律は悲鳴までが可愛らしい。 けれども、それは助けを求めるサインでもある。 だから私は浸る事をすぐに止め、視線を律へと向ける。  そこで展開される光景に、私も危うく悲鳴を漏らしそうになる。 いちごに胸を揉まれて頬を赤らめる律、 その情景を視界に納めつつも自制の念を働かせる事は容易ではない。 「な、何すんだよー。くすぐったいじゃんかー」 「律、私をジュリエットに推薦しようとしたでしょ? そのお返し。 あ、後ね、お姫様みたいって言ったでしょ? そのお礼も込めて」  容易ではないが、必死の努力で理性を働かせて衝動的な感情を抑えこむ。 そして努めて冷静な口調で、いちごに止めるよう促した。 口調だけでもクールダウンさせないと、 衝動が理性を突き破って嫉みのまま行動しかねない。 「あの……律、小さくて気にしてるからあんま触らないであげてというか……」  ...
  • 短編13
    夕日が照らし出すのは二人の汗と舌先からのびる糸 しばらく向き合っていた。時間がただただ過ぎていく。 私は片膝を付いてしゃがみ、君は長椅子に腰掛け、繋がれた手と見つめ合った目はそのまま 私が澪の胸を服の上からふくよかな楕円形に沿って優しく撫でると、 君は目を覚ましたように拒んだ 「っ……だ、だめ」 「へへ……部室じゃだめかあ」 「ちがくて……きょ、今日は……」 澪が椅子から降りて私の目の前に座り、私を抱きしめた 「……しないでいたい………」 あー、女の子だなあ。いつも体だけじゃ嫌だもんね それに、今の君の瞳、ひどく怯えてるみたい どんなに優しくしても、折れてしまいそうなほど。 こんなときにできることは……これだけ 私は澪を抱きしめ返す ああ、気持ちいい。今日はこれで満足だあ いつまでも、日が落ちないといいね ...
  • 13日の金曜日
    今日は、大学生活最初の13日の金曜日。 まぁ、気にしない人にとっちゃ只の13日。只の金曜日。 けど、私にとっては色々と特別な日。 澪が、何かと大人しくなる日なのである。 先月、澪が頼み事をして来た。 「律…来月の13日なんだけど…」 「何?」 「バイト、休めないかな?」 「え?」 「週末で忙しいとか、わかるんだけど…おねがいっ!」 私は大学入学と同時に居酒屋の厨房でバイトを始めた。 確かに週末休むのは気が引けたが、一応希望シフトも集めてるし… 「うん、分かった。一応、シフト開けてもらえるように頼んでみる」 澪が低姿勢で頼んできてるんだし、 「ありがとう!」 そんな笑顔でお礼言われるって分かってるし、断れない。 「一緒に、過ごしたいんだろ?」 「うん!」 可愛い笑顔だ。普段、大学やHTTの面々にも見せない、子供っぽい笑顔。 晴れて私...
  • SS189
    澪の部屋で勉強中。 私は宿題を片付けていて、既に宿題を終えた澪は予習をしながら私の宿題を見てくれている。 勉強をはじめて、2時間。 そろそろ私は飽きかけていた、いや……既に飽きていて倒れそうだった。 そんな私に気づいたのか、ただ単に疲れたのか澪は休憩しよう、と言ってシャーペンを机に置いた。 やっと休める、と思ったのも束の間だった。 「りぃ~つぅ~」 甘えたような、そして誘惑するかのような澪の声。 またか、と思うのと同時に私の身体を抱きしめてくる。 どうやって抜けだしたものか、と少し呆れを含んだ視線で澪を見てやれば 「えへへ、つかまえた」 少し頬を染めてふわりと微笑んでくる。……そんな顔されたら逃げる気もなくなっちゃうっての。 ……はぁ。あーもう、りっちゃんは捕まっちゃいましたー。 そう思いつつ、逃げる意志はないという意味を込めて...
  • 五月雨
    学校が終わり。部活も終わり。 私と澪は、いつもの帰り道で。 土砂降りに、遭った。 「わぁ!」 声を上げて私にしがみ着く澪。 しがみついても、しょーがない。雨なんだから。 「澪!」 私は、腕にしがみ着いた澪を引っ張り、家へ急いだ。 「ふぇ~‥参ったなぁ」 「ごめん、律‥」 「大丈夫だよ」 私は澪を連れ帰った。 謝られても、ホント急な土砂降りだったし。仕方の無い事だった。 「おかえりー」 聡がバスタオルを手に出迎えた。 「お、サンキュー」 「‥あ、もう一枚、持ってくるよ」 聡は澪を見ると踵を返した。 「いいよ、私が取りに行くから」 私は聡を制し 「ほら」 澪にバスタオルを被せた。 「風邪引くぞ?エリザベスも、な」 「ありがと‥」 澪はバスタオルを被ったまま礼を言った。 「じゃ、先に部屋行ってて。私、バスタオルと着替え。取り...
  • 短編49
    「胸を大きくする方法?」 「うん」 一応、わたしだってそーいうの、気にするんだぞ! 「・・結局は脂肪だしな。律の場合、まずはたくさん食べて脂肪つけたらいいんじゃないか?」 「なるほど、澪の胸がそんなにでけーのは、お菓子食いまくって脂肪・・いってー!」 「うるさい!・・よし、じゃあ今日から律の分は、多めに作ってあげるよ」 こうして、脂肪増やして胸を大きくしよう計画が始まった。 だがしかし。 計画が始まって、3週間くらいたった。 でも、相変わらずっていうか、体重すら増えてないし。 「・・・なんで」 「いや、こっちの台詞だし」 「なんで、あれだけいっぱい食べた癖に、太らないんだよぉおお!」 そんな涙目で見つめられても困る。 「律の、律の、裏切り者ー!!」 泣きながら走り去っていく澪。 私のせいじゃないだろー! ...
  • ペット
    わん! わん! びくっ! 下校中。澪は散歩中の豆柴の鳴き声に反応し、私に抱き着いてきた。 「だーいじょーぶだよ…」 私は澪の頭を撫で 「ほーら」 豆柴の鼻に握り拳を添えた。 クンクン 豆柴は私の拳の匂いを嗅ぎ はふっはふっ 警戒心を解き、舌を出して尻尾を振った。 「よーしよーし」 私は握り拳を開き、豆柴の頭を撫でた。 「すいませんねぇ…」 豆柴の飼い主は恐縮したが 「いえいえ!いいんですいいんです!」 私は苦笑しながら豆柴の耳の後ろあたりを撫でた。豆柴は気持ち良さそうに頭を振った。 「澪―。触ってみなー?かわいいぞー?」 私の勧めに澪は 「…」 無言で首を振るばかり。 「こんなにかわいいのになー。なぁ?」 私の呼び掛けに豆柴はつぶらな瞳を投げ掛けた。 「よしよし…じゃあな!」 私はひとしきり豆柴を撫で、解放した。 「どうも…さ、行くわ...
  • 汚したシーツ
    私が、リビングのソファでドラムマガジンを読んでいると 「りぃつ?」 澪が、ツカツカと近寄って来た。 「‥ん?」 「‥コレ、何?」 「あ」 「何?」 「…」 「何?」 「‥なんだろなー」 「何?」 「‥なんだろう、な…」 「何?」 「‥なー‥」 「何?」 「‥」 「何?」 「…」 「何?」 「………」 「何?」 「………ごめんなさい」 私は、白状した。 私は、澪がとっといたプリンを、食べた。 三個パックのプリンを買って来て、私と澪で一つずつ食べて。 残った一つはジャンケンで買った方のモノってルールなんだけど‥ 私は冷蔵庫を開けて、プリンを見付けると「ラッキー♪」とか言って食べてしまうのだった。 勿論、後で買い足すのを忘れないようにするんだけど。 忘れると、澪の尋問が始まるのだった。 キッチンのゴミ箱からプリンの空を見付けた澪は、...
  • だいきらい
    三月の、終わり。 明日は、四月一日。エイプリルフール。 嘘ついても大丈夫って、日だけど… …‥律はいつも、嘘ついてばっかり。 小さい頃から、嘘ついて私をからかって 大きくなっても……変わらない。 中学の時は、一緒に桜高受験して、合格発表の日。 貼り出された受験番号前にして、「落ちた………」って。 見え見えの嘘だったんだけど‥‥私を泣かせたり。 高校に至っては、事ある毎に嘘ついて。私を怒らせた。 大事な部活の書類提出忘れたり くっだらない嘘ついたり その他諸々‥‥どうでもいいような事ばっかり、嘘ついて誤魔化そうとした。 その度に、私に怒られてばっかりだった。 一緒の大学に入っても、勿論律は変わらない。 たまーに、少しは大人になったかなーって、思わせたりするけど 結局‥‥私をからかって、くっだらない嘘ついて、私から拳骨を貰う。 そ...
  • 百合色の未来
    7月。 今年も、下半期。 下半期に入ると同時に、我がHTTでは恒例行事が執り行なわれる。 放課後ティータイムのブレインである琴吹紬の、誕生会だ。 皆でムギにプレゼントあげたり。 主賓のムギ自ら皆にお茶を振舞ったり。 良い意味で「いつも通り」なやりとりが繰り広げられた。 唯がケーキの苺をを独り占めしようとしたり。 梓がソレを阻止したり。 律が盛大にシャンパンを開けたり。 私はソレをグラスに注いであげたり。 ムギはいつもの笑顔で、眺めていて。 こんな何気無い「いつも通り」なやりとりが、お嬢様育ちのムギにとってはこの上無い原動力になっていて。 バンドに還元してくれる。 私達の何てコトない事柄を拾っては、想像も付かない曲にして披露したり。 気付かない所で気を回しては、いつの間にか私達を一つにしてくれたり。 居て、当たり前。 居な...
  • 恋の方程式
    胸のドキドキが止まらない。 澪なら、どんな歌詞にするだろう。つーか、私がこんな事言うのもおかしーし…。 いつもの登校中。 「律ー。どしたー?置いてくぞー?」 「…え?あ、なんでもない…」 「なんだ?最近ボーっとしてないか?」 「ん~?そんな事ないぞ~?」 「そうか?」 「そうそう。あ、そだ!澪、歌詞、思い付いた!」 「ホントに!?どんなの?」 「恋の、方程式!!」 「………ぷっ」 「わ、笑うなよ!」 「だって、律が恋のって……ぷっ」 「笑うなー!」 「…ごめんごめん。それにしても、なんで、恋の方程式?」 「いやー、数学の時間に思い付いた。澪っぽいイメージで」 「私のイメージってなんだよ…」 「澪っぽいイメージだよ」 「だからどんなイメージだよ」 「んー、澪っぽい…」 「だからどんなだって」 ~♪ 澪とやりとりしてると、校舎から、校...
  • 短編96
    投稿日:2010/05/15(土) 06 23 25 季節は五月。ぽかぽか陽気に包まれて、夏の訪れを今か今かと待つような時期 だけども、お天気キャスターの言うとおり、朝晩は冷え込むわけだから油断できない。 私は今目が覚めたんだけど、腕も足も冷え切っていてくしゃみを一つ 昨晩までそこにあったはずの毛布はなくなっており、どこかと探してみると 横で寝ていた黒髪の少女が、私から奪い取った毛布を体に巻きつけていた。 「みお~・・・そりゃないよ・・・・」 震える体を手で擦りながら、澪から毛布を奪い取ろうとするが しっかりホールドされており、生半可な力じゃ奪い取れないと悟った 起こすのも悪いので、タンスからセーターを取り出し、それを着て下に向かい ひとまず朝刊を取ったあと、温かいお茶をいれ二階に戻る すると、毛布を巻きつけたまま寝癖のついた髪をいじっている澪に見つかった ...
  • サマーセーター
    私と律は、ベッドで横になっていた。 「澪…」 「…なに?」 「ちょい、寒い‥」 私は、律に 「‥はい」 サマーセーターを、手渡した。 「‥んっ」 律は起き上がると、素肌に私のサマーセーターを身に付けた。 ばふっ、とサマーセーターから律の顔が現れ、前髮が遅れて降りてきた。 「…ほら」 律は、私に赤いキャミソールを手渡した。 「‥澪も、寒いだろ?」 私はそうでもなかったけど 「…ありがと」 受け取り、素肌に身に付けた。 ワンサイズ小さいキャミソールは、ジャストサイズだった。 …胸以外。 「…ふぅ」 私は一息つき、テーブルのジュースを取りに、ベッドから降りた。 「……澪」 律は胡座を掻いて、私のぶかぶかのサマーセーターの胸元か...
  • 短編143
    投稿日:2010/09/27(月) 01 29 14 家を出る時にママは言った 『りっちゃんとなら安心ね』 違うよママ 律とだから危ないんだよ 現に授業をサボってお互いの身体をまさぐっているんだから ママが見たら何て思うかな 叱る?呆れる?縁を切っちゃうかも 「…こういうことするの、やめよっか」 私の胸を赤ちゃんみたいに舐めていた律が顔を上げた 汗で額にくっついた長い前髪を掻き上げてやると色素の薄い潤んだ瞳が現れた あ、律、傷ついてる 「澪…嫌だった?」 「…嫌じゃないよ」 嫌なわけ無いだろ ただ、気を抜くとどこまでも堕ちて行ける今の状態に 一抹の不安を抱いているのも確かだった 「じゃあやめない」 「コラ、律」 仕返しとばかりに律は私の首筋に噛み付いてグッと顎に力を込める ...
  • SS121
    投稿日:2010/11/01(月) 02 54 17 もう時間は深夜の一時 草木は眠り、町の明かりもその目を閉じようとしているころ 光を煌々と照らし、ベッドの中で二人語り合う私たちがいた その話題は、さっき見つけたアルバムのこと。 部屋の整頓をしていたら見つけた!と律が持ってきたものだ それは一ページ開いただけで、 忘れかけていたあの日のことを思い出させてくれる魔法の書・・・なんてな。 ベッドに入り律と一緒にそれを眺めていると、不思議なくらいのスピードで時間は進む・・・ 公園で空き缶をドラムに見立て叩いている幼い律・・・それを見ている幼い私。 夏の日のことだろうか?同じ布団に眠る私たちを撮った写真・・・律はやっぱり毛布跳ね除けちゃってる その下に貼ってあるのは、次の日の朝の様子みたいだ 豪快な日本地図の描かれたシーツの前で大泣きする...
  • 抱き枕
    月曜日の夜。 晩御飯とおフロをを済ませ。自室でテレビを見つつエリザベスのメンテナンスをしていた時。 見てしまった。 ホラー映画の、CMを。 私は、自他共に認める怖がり。極度の怖がり。 「コワイ話」どころか「怖い言葉」にすら反応してしまう程の怖がり。 迂闊だった。 逃げる主人公らしき男性と女性。迫り来るゾンビと思わしき、群れ。 主人公の男性が意を決して何かを発砲し、銃弾らしき鉄の塊がゾンビと思わしき群れに襲い掛かる。 なぎ倒される群れの向こうから、映画のタイトルっぽい字幕が飛び込んで来た。 何となしに画面を眺めていた私は、ニッパーを手に暫く固まった。 やがて、震えた。 震えた手でとりあえずニッパーを置き、メンテ中のエリザベスを床に寝かせ、布団へ直行した。 テレビではプライムタイムのバラエティ番組が流れていた。 私は布...
  • 短編163
    投稿日:2010/11/16(火) 17 48 05 今日は夏休みで一番楽しみなイベント、夏祭り!サマーカーニバル!! というわけで毎年のように澪と約束をして待ち合わせ、に向かおうかと思った矢先・・・ 「ちょっと律ー?」 母さんから呼び出しをくらう。なんでも昔着ていた浴衣を見つけたとのことで 私に着てみるよう促してきた そんなの私に似合わないって!とも思ったけど、 なんとなく・・・澪が褒めてくれたらいいな。なんて淡い期待に身を任せ 結局はんなりとキメてしまった。 というわけで、少し遅れて待ち合わせ場所に・・・おっ!澪の後姿発見っ 澪も浴衣着てきたみたいだ。早速大声をあげ澪を振り向かせると、 私を視認すると同時に・・・澪が固まった 「澪?どうだぁ、浴衣着てきたんだけどー」 早速評価を聞こうとしたのに、澪は固まったままだ・・・ ...
  • SS101
    投稿日:2010/07/29(木) 13 12 22 いつから友達じゃなくなってしまったのだろう。 どきん、どきん 煩いくらい鳴り響く心臓の音。いっそ止まってしまえばいいのに、 なんて思ってしまう。いっそ止まってしまったら、こんな想いを 感じなくて済むのに、と。 「澪!」 ほら、おまえがそうやって名前を呼ぶから。 心臓がさらに大きな音をたて暴れだす。 律が好き。 誰よりも大切で、愛おしい。 もうそれは変えようもない事実。 朝。家を出る前不意に律のことを思い出す。 今日は何を話そうかとかそんなことを色々考えながら待ち合わせ場所へと 向かう。 案の定律は遅れて来て「悪い悪い」と笑いながら隣を歩き出す。 拳一つ分くらいの間を空けて昨日のドラマがどうだったとか次の学園祭は 何をやるだとかそんな他愛もない話をする。 律...
  • 短編72
    投稿日:2010/01/06(水) 05 30 20 今にも地面に落ちてきそうなほど大きく黒い雲が、街の光を際立たせる 不安を煽り、寂しさを誘うような、そんな空の色 ふと、携帯を見る 自然と指が動き、映し出される君の名前と電話番号 君に会いたい、君の声を聞きたい 同じ気持ちで、君はいてくれているかな、いてくれたらいいな 針の穴に通すような気持ちで、指をボタンにあてがう 光を放ち、鼓動を早めた 君と同じ形をした、声と思いを届ける機械 それが私の声を求め震えていた 私がこの世で一番大好きな四つの漢字が映し出された画面 心の中のキャンドルに灯されたあかりが放っていた行き場の無い熱 それが私の胸を内側から叩き付けた とりとめなく、君への思いを書き連ねていた私の手が 君の声を聞きたいと、その機械に覆い被さる 「律ー!」 「おー、来たか澪」 毎日が、...
  • 卑怯者
    近付く、高校生活最後の文化祭。 私と律は不本意ながら「ロミオとジュリエット」の主役を任され…。 それでも稽古の成果か。結構、サマになってきた。 放課後に稽古して、帰ってからも律の家で稽古して。 聡も最初は笑っていたが、今や晩御飯の食卓で上達振りを感心する位になっていた。 今日も、律の部屋で稽古中。 「私は律が演じるロミオを想像し、律は私が演じるジュリエット」を想像する手法を編み出した私達は、サクサク稽古をこなしていった。 で、ある意味ハイライトのシーン。 ロミオとジュリエットが、抱き合うシーン。 まず、ロミオが石垣を乗り越えて、ジュリエットに逢いに来る。 私達はベッドをお城に見立てて、ベッドの上をバルコニーに見立てた。 私は、ベッドに上った。 「何故ここに…屋敷の石垣は高くて簡単には登れないのに…」 ジュリエット役に入り込んでる律。 普段...
  • @wiki全体から「夏の胸騒ぎ」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索

記事メニュー
目安箱バナー