けいおん!澪×律スレ @ ウィキ内検索 / 「流れ、で」で検索した結果

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  • 流れ、で
    「…ふぅ」 律は、息をついた。 HTTの、練習中。 アップテンポな曲は、やっぱり皆疲れる。 身体を使うドラムは一番疲れるんだろう。 スタジオの中は空調が効いてるとは言え、演奏中の高揚感は冷やせない。 元から大人っぽいムギはともかく、普段そんな雰囲気の無い唯や梓まで、汗で濡れて。 大人っぽく映した。 私の恋人である律は、大人っぽいというか。 色っぽく映った。 「じゃ、おつかれー!」 律の言葉を合図に、私と律以外、皆別れた。 律は、練習中の真剣な表情と対照的に気楽な顔で話し掛けてきた。 「今日も、疲れたな!」 「う、うん」 「晩御飯、どうする?」 「その辺で、済ませよっか」 「そうだなー」 私の言葉に律は応えた。 「ハンバーガーとかで、イイか?待ちたくないし」 「あぁ」 私は律の提案に応えた。 「よーし、行くぞー♪」 私は、駆...
  • 澪×律 別荘地 25
    ...ウィークも終わり。 流れ、で 「…ふぅ」 首輪 「くーん、くーん」 ここ掘れワンワン 大学二年の、春。 トップページ
  • 澪×律 別荘地 25 まとめ3
    ... 34 47   『流れ、で』 「…ふぅ」   893 :軽音部員♪  2011/05/18(水) 01 36 48   私は思わず笑った。流れ、で   902 :軽音部員♪  2011/05/18(水) 12 13 15   澪ちゃんはりっちゃんの前髪下ろしてるのと上げてるのどっちが好きなんだろう カチューシャの位置まで把握してるって何者ですかww   903 :軽音部員♪  2011/05/18(水) 12 22 22   律・澪『嫁です』 カチューシャ装着時は「どうだ私の律可愛いだろう」と周りに自慢 前髪下ろした時は「どうだ私の律前髪下ろしても可愛いだろう」と周りに自慢 まぁアレだ。要は律なら何でも良い。   904 :軽音部員♪  2011/05/18(水) 12 28 13   澪「わかるよ。カチューシャの位置情報は…」って感じでGPSでもついてるんだよ き...
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    ... 流れ、で 首輪 ここ掘れワンワン 澪×律 別荘地 25 まとめ1 澪×律 別荘地 25 まとめ2 澪×律 別荘地 25 まとめ3 澪×律 別荘地 26 26 アマガミ 抱き枕 御守り オヤユビ うっかりっちゃん ...
  • たまにはいいよね?
    「律!ちゃんと練習するぞ!」 「えー、もうちょっとお茶にしようよー」 「・・・・・さもないと」 「!!あー、お茶は飽きたな!練習するか!!」 ある日から、律先輩の様子が何かおかしいというか、 律先輩と澪先輩、二人の立場が逆転したというか とにかく、最近の私たちの前には、いつもと違う二人ばかりがいました 「あの、澪先輩。」 「なんだ?梓」 「あの・・・律先輩と、何かあったんですか?」 「・・・・え?」 思い切って聞いてみた。 いつかの学園祭の時のように、何がなんだかわからないまま 二人の仲が険悪になったりしてると、見てるこっちまで寿命が縮むようで。 そうすると、返ってきたのは意外な答えだった 「ああ・・・・ちょっとこの写真見て」 「ん・・・えっと・・・これ、弟さんか何かで・・・」 「ふふ、やっぱりわからないよな。これ・・・律だよ?」 「・・・・・・えっ?!...
  • あのあと
    投稿日:2010/09/19(日) 05 21 44 全部、終わってしまった 卒業式・・・高校生にとっては、人生の分かれ目に位置する、とても大切な行事。 だけど、やっぱり私にとってはちょっと気だるかった。ぶっちゃけてしまえば眠気を催してしまうほど ずっと座って話を聞くって言うのは性に合わないんだな それでも澪からの伝言を回したり、和の答辞を聞いたり、転任してしまった先生から届いた祝辞が読み上げられて ちょっと盛り上がったり、始業式・終業式よりは退屈さは感じなかった だけど、あっという間・・・時間はいつもと同じリズムで流れ、 気がつけば私はいつもの帰り道を、お茶とお菓子による満腹感を引っさげながら、澪と一緒に歩いていた いつもと同じ日々・・・明日もまた今日と同じように、みんなで部室でワイワイおしゃべりして お茶飲んで、お菓子食べて、澪と梓に怒られ...
  • イノセント3
     次の日講義室に入ると、澪ちゃんはすでに一番前の席に座っていた。  いつもの綺麗な横顔を見せながら読書している。 「じゃあ、今日から澪ちゃんと講義受けるよ」 「りょうかーい」  後ろにいた友達三人に了解を取る。  私はそれから意気揚々と澪ちゃんに声を掛けた。 「おはよう、澪ちゃん」 「あっ……えっと、おはよう、ございます……」  私の声に慌てて、途切れ途切れの挨拶をする澪ちゃん。  やっぱり一瞬しか目をあわせてはくれないけど、でも充分だった。  可愛いなあ。 「隣いい? 今日から、一緒に受けようかなって思ってさ」 「……はい」  この反応。  口でははいって言ってるんだけど、でも表情はやっぱり浮かばれない。  今まで一人でずっといたんだ。澪ちゃんは一人がよかったのかもしれない。  だから突然他人と一緒に講義を受けるのは気が引けちゃうだろう。  私は、澪ちゃ...
  • SS45
    投稿日:2010/01/08(金) 21 52 19 澪「ほら律、勉強しろ!」 律「え~甘い…キスしてくれないとやる気でないよ~」 澪「さっきからそれしかしてないだろ!」 律「む~~~…あっ、じゃあさ、10問解けるたびにキス一回とか、どう?」 澪「……ご、5問に一回にしてやるから、さっさとやれ///!!」 律「解けた!」チュッ 律「よっしゃあ!」チュッ 律「どうだ!」チュッ…… 真夜中。 澪「……む…ふ………あーーーっ!! 勉強!!」 律「まさか、忘れてたのか!?」 澪「……ま、全く、律がかわいすぎるのがいけないんだぞぅ~……」 律「我慢できないとか、攻めてきたのは誰だ!」 澪「つーん……まあ、今日はもう遅いし、明日はまじめにやるからな…」 律「……うん。おやすみ」 澪「おやすみ、律」 チッ チッ チッ チッ チッ…… ...
  • 短編95
    投稿日:2010/05/15(土) 05 42 26 「んぁー眠い」 「じゃあ寝なよ」 「だって課題終わんないんだもん」 律は今、課題とにらめっこしながらテーブルに突っ伏している。 さて寝ようか、というときになって「あ!課題」なんて言い出したからだ。 まったく、結局慌ててする羽目になるんだから早いうちに終わらせとけばいいのに。 「あとどのくらいあるんだ?」 「あと数学プリント一枚」 「じゃあすぐ終わるじゃないか」 時刻はそろそろ午前1時を回るというころ。 律は最後の猛攻といった感じでプリントに集中しだした。 私はというと退屈を持て余してしまい、なんとなく律の姿を眺めていた。 律ってよく見ると線が細い…。 ドラムはパワフルなのに身体はめちゃくちゃ華奢なんだな。 失礼ながら、普段はあまり感じない女らしさを感じてなんだか律がすごく愛しく見えた。 ベッドに横...
  • SS92
    投稿日:2010/06/20(日) 15 51 58 流れる季節の真ん中で、ふと日の早さを感じます 3月9日・・・私にしたらお涙頂戴の陳腐な曲に聞こえたけど 今だけは、その曲に感情を入れざるを得ない 卒業式、といっても私のではない。先輩・・・つまり3年生の卒業式。 2年生にしたらそんなに感情移入するようなイベントじゃないはずなんだけど、 私にとっては・・・あの人との、しばしの別れ。 「ほら秋山、後輩が来てるよ!」 「ん?ああ・・・田井中。」 同級生や後輩に囲まれ、ちやほやされる澪先輩を 私は最初、遠くから見てるだけだった 自分を見てくれるかが、自分に気づいてくれるかが怖かったから 澪先輩が私に気づいてくれたのは、ほかの同級生に声をかけられてから・・・ まあいいけどさ。 「先輩、ボタンくだせえ。」 「はあ?早速なんだよそれは。」 ...
  • イノセント7
     こんなに掃除したのはいつ以来だ。  私は手の甲で額を拭いながら部屋を見渡した。  あまり高価ではない四畳半。でも、女一人暮らしには十分すぎる。  まず狭い玄関。そこから狭い廊下。廊下の道なりにキッチンがあったり、廊下の途中の部屋にお風呂場があったりする。  お風呂と言ってもユニットバス……って言うんだっけ。お風呂とトイレが一緒の奴。  狭い廊下を抜けると、四畳半の正方形に近い一部屋だ。  真ん中にテーブル(こたつの布団を抜いたような正方形のテーブルだ)を置いている。  今はそこにノートパソコンが置いてあったり、講義で使う参考書や教材、筆記用具が積んである。  基本的に作業はそのテーブルで行うことにしていた……ってやべー課題やってないぞ。  基本的な間取りは実家と同じだった。寝床はロフトで、梯子をのぼった上のスペースだった。  まだ慣れないので寝にくいが、そのうち慣れて...
  • 短編111
    投稿日:2010/06/24(木) 23 15 39 「なぁ!律、律っ!聞いてるのか?!」 本当に、音楽のことに関しちゃ手がつけられないレベルでぶっ飛ぶんだからなあ。 目をキラッキラ輝かせて、興奮してるせいで頬を少し赤らめて、そんで暑いからちょっと汗が流れてて。 ……別にやらしい事とかそういう風なことは一切考えてないぞ。 いや、ちょびーっとだけ、ほんのすこーしだけ、エロいとか思ったりしたけど。 「おいってば!……律ぅ!」 「はいはい、聞いてますよー、ちょっと落ち着こうねぇ澪ちゅわん」 「これが落ち着いていられるか!」 澪の肩をぽんぽんと軽く叩いて落ち着かせようとしてみた……が。澪は私の両肩を掴みがくがくと揺らしてくる。 あのすんません澪さん?ちょっと加減し……って、できるわけないか……あぁ、てんごくがみえるぅぅぅ。 「ほら、律!みて、あ...
  • イノセント8
    「終わったー……」 「お疲れ様」  私はキーボードから手を離し、仰け反って寝転んだ。  澪も息を吐きながら私に声を掛けた。寝転んだまま、澪に返す。 「いやお疲れ様なのは澪だろ。ほとんど澪のおかげだよ」 「私はヒントを言っただけで、考えたり書いたりしたのは律だよ」  澪は教え方が上手すぎた。直接的な答え……まあこれは論文だから、答えなんてものはないのだけど、でも実際そのまま文章で使えそうな言葉を教えてはくれない。  だけどその遠回しな言葉たちは、どういうわけか私にアイデアを与えてくるのだ。  そこからテキパキとキーボードを打って、なんとか完成した。 「あ、でも……澪は自分の終わってないんじゃないのか?」  さっきの手帳を見れば、今日の時点ではまだ終わらせる予定ではなかったはず。  確か明後日あたりに完成って書いてなかったかな。 「うん。まだだけど」 「……なんかごめ...
  • 5-426-2
    律視点 うー、明日、学校あるけど。 その・・したい。 「みーおー」 「なんだ」 「しよ」 「なにするの、勉強?ゲーム?」 遠まわしに言ったら、これだよ。 わかれっつーの、この鈍感。 普通言わすか? 「だ、だから・・えっと、その」 流石に直球では、言い辛い。 言いあぐねていると、澪が急に笑い出す。 「ふふっ、ご、ごめん、律」 「な、なんだよ!」 「律が、あんまりに、かわいいんだもん」 「んなっ・・お前っ!」 気づいてた癖にわざと言わせようとするとか、タチ悪いぞ! なんか、最近澪に優位に立たれがち。 でも、それが嫌じゃない。 それどころか、嬉しいと思ってるんだから、駄目だな私。 「気づくよ、そりゃ。だって。」 澪は一度言葉を切り、私の耳元に唇を寄せる。 「物欲しそうな顔、してたぞ?」 ...
  • 澪×律 別荘地 22
    トップページ 澪×律 別荘地 22 まとめ1 澪×律 別荘地 22 まとめ2 澪×律 別荘地 22 まとめ3 題 1行目 SS175 律「みんな来ないなー」 短編198 「みおー」 SS176 澪「ベース? 助っ人?」 短編199 最近の律はバイトばかり。 SS177 澪が熱を出した。 SS178 さて、ここにココアの入ったマグカップがある。 SS179 「澪先輩、首筋何かついてますよ」 SS180 「む…むり!やっぱむり!」 短編200 真っ暗な部屋の布団の中で二人、お互いに求め合う。 短編201 流れ読まないようでゴメン。 SS181 律「デートってもたまには散歩もいいなあ」 イノセント 「律、今何か聞こえなかったか?」 SS182 三ヶ月…。 SS183 今年もやってきましたバレンタインデー。 短編202 私は複雑だった。 短編203 「ひゃんっ」 SS184 ...
  • イノセント10
     大学へ行く準備をしていると、お風呂から澪が出てきた。  貸してあげたタオルを体に巻いていた。そして頭にもタオルを被っている。  私は腕時計をはめながらその姿に衝撃を受けた。 「律、ドライヤーとかは……」  胸から下は全てタオルが隠してしまっているけれど、触れたら折れてしまいそうな細い肩や、鎖骨が妙に色っぽかった。  頭はタオルを被っていて表情しか見えないけれど、でもお風呂上がりの暖かい熱気が澪の顔を火照らしている。 「律?」 「……あ、えっ? な、何?」 「ドライヤーとか……くしとか、貸してくれないかな……?」 「あ、ああうん。わかった」  私はなんだか澪の体をジロジリ見ていた自分が恥ずかしくなって、逃げるようにドライヤーやくしが置いてある場所へ走った。  オーブンレンジのすぐ横だ。実家の部屋に置いておいた鏡もすぐ横に置いてあるので、いつもそこでセットしている。 ...
  • 5-618
    「よっし、皆。部長からの、お年玉だぞ!」 皆で唯の家に集まって、楽しくお茶会。 そんな中、突然律が叫んだ。 「お年玉って・・律、お前・・」 「お金じゃないから大丈夫!」 「じゃあなんなんですか?」 「それは、見てのお楽しみ!」 そう言いながら4つの袋を見せてくる。 「まずは澪からな、1つ引け~」 ・・・御籤の前例があるだけに、ちょっと不安なんだけど。 この場合、右から2番目は危険だよな・・でも、それすら読まれてるかも・・。 「ほれほれ、早くしろって」 「あぁもう分かったよ、これ」 そう言いながら引いたのは右から2番目。 ・・・結局、また同じ場所を引いてしまった。 「まだ開けるなよ。ほいじゃ、次~」 皆揃って開けることに意味があるのかな? 律がちょっと含み笑いをしているようで、凄く嫌な予感。 「よ...
  • 短編153
    投稿日:2010/10/19(火) 00 13 47  あたしは澪の出してくれた救急箱から消毒液を取り出して、傷口に振りかけた。  しゅわしゅわ。痛い。ものすごい染みて泣きそうだ。 「……っ」 「律!? 大丈夫、痛い?」 「へい……き……だぞ!」  自分に言い聞かせるようにして脛を伝う消毒液を拭き取る。  怪我なんて小学校卒業してから滅多にしてなかったけど、こんなに痛かったんだな。  ……もう一回消毒液かけるの、怖いな。でもまだ傷口汚れてるし。 「……私、やる」 「え?」  傷口とにらめっこしていた顔をあげると、いつの間にか澪がこちらを向いていた。  相変わらず青い顔のままで、ピンセットを手にしている。 「消毒するぞ、律」 「澪しゃん、平気なの……?」 「へいき……だ……よ!」 「ちょっ、いててて、ピンセット、ささってる! ちゃんと傷口見て!」...
  • SS62
    投稿日:2010/01/30(土) 02 18 04 「今日は、澪にプレゼントがあるぞ!」 「変なモノじゃ、ないだろうな」 「少なくとも怖いものじゃないぞ」 「変なモノではあるのか・・」 まぁまぁそれは見てのお楽しみってね! そう言いながら私の部屋に澪を招く。 「んじゃ、早速。はいこれ」 「あ、ありがと。・・開けて良い?」 「いいぞ」 私から紙袋を受け取って、開け始める澪。 …そろそろ、頃合だな。 「あ、みたら絶対に着けろよ」 「え」 澪がモノを取り出すその瞬間に、言ってやる。 「なっ・・ちょ・・・律!」 「よし。見たな、着けろよ~?」 中身を見た澪は顔を真っ赤にして抗議する。 それもそのはず。 あの紙袋の中には、かーなりキワドイ下着が入っていたから。 「つ、つけるわけないだろ!」 「見たら着...
  • ROCK!!12
     ざわめきの中、私は携帯電話を耳に当てていた。 『お姉ちゃん大丈夫? ちゃんと乗れる?』 「大丈夫だよー。もう大学生なんだし、乗り場を間違えたりなんてしないよー」  電話の向こうで、いろいろと憂が心配そうな声をかけてくる。  私が高校生の頃からいろいろと世話を焼いてもらっていたけど、今もそれは変わりない。  一週間に一度は電話をしてきて、調子とか困った事はないかとか、仕送りの事だったりを尋ねてくる。  そんなに頼りないかなとも思うけれど、これは頼りなさからじゃなくて憂の私に対する想いの強さなんだなって思うとそんな気遣いも嬉しく思えた。  私とムギちゃんは、これから実家に帰る。  今日は八月十二日。明日から三日間は暦上お盆休みだ。  私と憂の両親は今も海外で、お盆は特にこれといった予定はない。  でもムギちゃんは私と違って、いろんな親戚やお得意さんなどと会うパーティーやお...
  • SS17
    夜、急に澪に会いたい衝動に駆られた。 ちょっと前まで会ってたろ、と自分でツッコミ。 あぁ、意識しだしたらソワソワしてきた。 澪。まだ、寝てないよな。 声だけでも聞けば、収まるかな。 うん。よっしゃ、電話してみよ。 『なんだ?』 「やぁマイハニー」 お互いの電話番号なんてとっくに登録済みだから「もしもし」なんてなし。 『・・・切るぞ』 「ちょ!待った待った!」 澪のことだから、ほんとに切りはしないとおもうけど。 『で。どうかしたのか?』 「ん、特に何もないんだけどな!」 『なんだそれ』 「い、いやぁ。そ、その。あ、会いたいなぁって」 『・・・』 受話器の向こうからため息をつく音がした。 うぅ、やっぱムリかな。夜遅いし。 「や、でも声聞いたら、さ!もう、大丈・・」 『わかった。大人しく待ってろよ』 「あ、...
  • 短編155
    投稿日:2010/11/03(水) 20 00 45 平穏な日々。 どこか退屈で、それでいて楽しくて。 そしてその中にはたまに少しのスパイス。 予想できないからこそ、際立つ。 そう、事件なんてのはいつも唐突に起こるものなんだ。 澪「律、口開けて」 律「ん、ああん」 澪「はむっ」 律「ふむ!?」 澪「おいしい?」 律「ぷはっ…なんで急に口移しなんだ!その手に持ったフォークは飾りか!?」 澪「律…(私の唇)おいしくなかった…?」ウルウル 律「うっ…(ケーキ)おいしかったけど…」 澪「りつぅ!」ガバッ 律「きゃっ…」 澪「! …律が悪いんだからな、そんな女の子の声出して私を誘うから…」 律「ち、違っんむぅ」 えっと…うん、事件です。 澪の理性がなくなりました。 ...
  • SS107
    投稿日:2010/09/09(木) 23 31 05  アパートのベランダに出る。吸い込めば、肺の中にじんわり広がっていくのが感じられるぐらい冷え切った夜の空気。少し深呼吸をして、どてらのポケットから携帯を取り出してリダイヤルの画面を呼び出す。 もう何百回となく見たあの番号を見つめながらほんのわずかに勇気をこめてボタンを押すと、右から左へ流れてく。 プルルル プルルル プッ 澪「もしもし」 律『もしもーし』 澪「うん。おつかれさま。体調はどう?」 律『ちょっとつかれた』 澪「律の好きなチーズケーキ買ってあるぞ」 律『澪だいすきーっ』 言ったそばから消えていってしまいそうなぐらい、なんともない話。ただ、大好きなあなたの声が聞きたい。話していたい。側にいるからこそ、素直になりたいから。 律が今のバイトをやめて、夜の居酒屋のバイトをや...
  • SS124
    投稿日:2010/11/02(火) 15 22 13 ん・・・あれ、ここ どこだろう・・・ 見覚えのない天井 馴染みのない感覚 少し目を泳がせると、 白衣を着た女性が和と律に何か話をしているのが目に入る・・・ そして律が少し視線をこちらに寄せると私と目が合い それと同時にこちらに飛びつくような勢いで走ってきた 「みお!大丈夫か?!」 「うん・・・おはよ」 大げさに私の手をぎゅーっと握りながら語りかけてくる その律の肩を和が軽く叩き 保健室では静かにしなさいといさめる そういえば・・・体育でバレーボールしてる途中に急に意識がぐらっとして・・・ それから記憶が途切れてるから、多分倒れたんだろうな。 律がこれだけ心配そうにしているのも、そう思えば納得できる 保険の先生によれば少し熱があるとのこと 朝からちょっと風邪気味で、今日は無理...
  • SS211
    律「げげっ!雨降ってるし!!」 澪「傘持って来てないのか?」 律「朝晴れてたし、いらないかな~って思ったんだけどなぁ…」 澪「天気予報くらいちゃんと見ろ!!」 律「へへっ、面目ない。」 澪「まったく…で、どうするんだ?」 律「う~ん…どうしよう…」 澪「……」 律「うーむ」 澪「…今日、泊まっていく?」 律「えっ!良いの?」 澪「明日は休みだし、一日位なら。」 律「流石澪しゃん!あ、でも着替えが…」 澪「私の貸すよ、Tシャツとズボンなら入ると思うし。」 律「よし、お言葉に甘えようかな!」 澪「じゃあ、親に律が泊まるって伝えてくる。」 律「はいよー」 澪「泊まっても良いってさ、ご飯少し時間かかるって。」 澪「律の方は大丈夫か?」 律「うん、澪...
  • SS160
    その朝、りっちゃんが私のお家に来ました。りっちゃんは私の顔を見ると「メリークリスマス、澪ちゃん!」と言いました。 私は不思議に思ってカレンダーを見たけれど、やっぱり日付は12月26日で、クリスマスは昨日です。 実際に、昨日の夜私はパパとママとツリーの飾りつけをしたり、ケーキを食べたりしました。 朝起きると、今年もサンタさんはちゃんと私のお家に来たらしく、枕元にはプレゼントが置いてありました。 だから私はりっちゃんが「メリークリスマス」なんていうのがとても不思議でした。 私はりっちゃんに聞きました。 「りっちゃん、クリスマスは昨日だよ?りっちゃんは昨日の夜、パパやママとクリスマス会やらなかったの?」 するとりっちゃんは「やったよ」と答えました。 私はますます不思議になってしまい、その表情が顔に出たのかもしれません、 りっちゃんは「ちょっと待っててね」といい、背負ってい...
  • 真っ昼間
    その日は、土曜日だった。 学校は休みで、午前中だけ軽音部の練習があって。 時計の針が両方「12」を指した辺りで 「‥じゃ、今日はこれで終わりだなー」 律が終了の合図をした。 「なんか、部活っぽかったね!!」 「コレで普通なんですけどね‥」 ギターの二人がいつもの会話を交わし 「お茶はまた、来週ね♪」 ムギが締めた。 「ざんねんだけど、土曜日だしね~」 「別に部室でお茶しなくても‥誰かの家でお茶すればいいんじゃないですか?」 「よし!あずにゃんちでお茶しよう!」 「なんで私の家なんですか!!」 「え~。イヤなの?」 「イヤじゃ、ないですけど‥」 「じゃ、きまり~♪」 勝手に話を進める唯と、巻き込まれる梓。 「悪いんだけど‥」 と、ココで私は割り込んだ。 「私と律は、パス、で‥」 「えー!?なんでー!?」 思わず体を乗り出す唯。 「なんでって...
  • SS170
    軽音部で、新年会(といえばいいのか?)。 皆で仲良くおせちを食べ合ってわいわいしていた。 はずが。 「律ぅ……うう~……」 そんな席に、澪の声が響いた。 あー、さわちゃんのアホ。 いやさわちゃんは悪くないか。おとそぐらい正月は普通だよな……。 それに澪がお酒に弱いと知ってたの、私だけだし。 うん、皆に罪はない。 「顧問命令よ! 隣の部屋で澪ちゃんを介抱してきなさい!」 「な、なんだよそれ!」 「うぅ~、律~……」 澪はといえば、おとそ一杯でデロデロに酔っている。 顔は真っ赤にしていて、やたらと私の名前を呼んで抱きついてきた。 唯たちもおかしそうに笑って、私に言う。 「そーだよ、なんとかできるのはりっちゃんだけだよー」 「さあ、隣の部屋へレッツゴーよりっちゃん」 「澪先輩お酒弱すぎじゃないですか...
  • SS89
    投稿日:2010/05/31(月) 02 51 03 出会ってから、ずっと。ずーっと、募っていった想い。 伝えよう。私の、気持ち。 「澪」 立ち止まって澪を呼ぶ私と、黒髪をなびかせながら振り返る澪。 澪の背後には、夕日が真っ赤に輝いていて。なんでか分からないけど、その光に勇気づけられた。 「私、な。……澪の事が、好きなんだ」 風がそよぎ、長い黒髪がさらわれていく。真っ赤な夕日が、真っ白い肌を照らす。 何度も何度も見たことがあるその姿が、いつも以上に輝いて見えた。 「……私と、付き合ってください」 澪は、最初吃驚した顔をしてたけど。直ぐに真剣な顔つきになって……頷いてくれた。 すごく、すっごく嬉しかった。でも、どうしていいかわかんなくて。 告白した後のことなんて、さっぱり考えてなかったんだもん。 澪も、どうしたらいいのか、わ...
  • 短編92
    投稿日:2010/05/05(水) 06 20 23 放課後でもないのに、静か過ぎて怖いような教室 3年生は修学旅行、今私たちのいる教室を拠り所とする皆様は、京の趣に浸っておられることでしょう。 で、なぜその教室に私たちがいるかっていうのが、 憂のお姉ちゃんである唯さんのお弁当箱を回収するためなんですけど その流れで先輩たちの机を見ておきたいと思い、 一応は憧れのまなざしを向けている澪先輩の机に向かったわけ。 そして少しずうずうしいながら椅子に座らせていただいたとき、 ひとつの異変に気づくわけです 「・・・引け?」 机の中からぴょこんと飛び出た紙・・・馬鹿正直にそれを引くと ルーズリーフの真ん中に妙な絵柄で描かれた顔面・・・つまり、どういうことだっての・・・ 「それ、律先輩・・・」 律先輩・・・イケメンメイドさんか。 二人が幼...
  • イノセント9
     薄目で、辺りを見回した。  私はどうやらいつの間にか寝ていたようだ。  最初は壁に背中を預けて座り、寝ている澪の様子を眺めていた記憶がある。  でもそのまままどろみに沈むように記憶がポッカリとなくなっていた。  多分、眠くなって寝たのだろう。  そしてなぜか、体育座りの私に布団が掛かっている。  おかげで暖かいけれど、確かこの布団は澪に……――。  澪?  私は布団から視線を上げて、正面を見た。  寝ている澪を眺めるに最適な位置を選んで壁際に座っていた私。  だから正面には澪がいた。  だけど、寝てはいなくて。  少しだけ崩れた格好で座ったまま何かを見ている。 (……雑誌、見てるのか?)  ぼんやりとする頭と視界。まだ眠気は収まらないし、状況を頭で考えるほど回転してはいなかった。  指先にも感覚はない。  わずかに開いている瞼だけが、今私が得られる情報を思...
  • 澪「律の首筋(*´Д`)ハァハァ」
    投稿日:2010/05/10(月) 02 57 28 私はベッドの上にいて、澪はベッドに寄りかかって雑誌を見ている。いつもの光景。 ふと目の前にある、艶やかな黒髪に手を伸ばす。 触れてみるとサラサラとした感触が気持ちいい。 何度も撫でたり梳いてみたりを繰り返しながら、やぱ黒髪ロングは美人の特権だよなぁ…なんて考える。 ふいに、触れていた髪が指から離れ、黒髪の張本人が私のほうを向いた。 「なんだよさっきから」 澪は笑いながら肩にかかった髪をかきあげる。 その姿を見て、あらためて澪は綺麗なんだなと感じた。 「いやー澪の髪ってホントに綺麗だよなぁ」 ベッドに横になったまま、今度は至近距離にある澪の前髪を触った。 「ありがと。でもなんで急にそんなこと言いだすんだ?」 「んーなんとなく?私はロングヘアーとか似合わないし」 人は自分にないものを持ってる人に惹かれるって言...
  • SS69
    投稿日:2010/03/12(金) 06 40 31 『澪は私のだぞー』 『いやいや、私のだー』 「……何、してるんだ?」 私の目の前には、両の手に本人そっくりのパペットを付けた律。 いきなり部屋に来るなり「じゃっじゃーん!」とか言って見せてきた。 「何って、りっちゃん劇場~澪は誰のもの!パート1~」 「なんだその変な劇場……というかパート1ってなんだ、2以降もあるのか」 「いや、なんとなく?」 あぁ、そう。 ため息をつきつつ、パペットを見てみると結構出来がいい。 ……ここまでそっくりなのは中々ないと思うけど、これ律が作ったのかな。 「あ、これな!憂ちゃんに頼み込んで作って貰ったんだ~」 聞くよりも先に、答えがくる。 律はほんと、そういうの鋭いよなあ……って。 「憂ちゃん?!」 律が作ったにしては、細かいとこ...
  • 4-791
    ニュースによると、今日は双子座流星群らしい。 澪を誘って、外に出てみたは良いものの、曇ってるし。 「・・見えそうに、ないな」 「そうだな、帰るか?」 あっさり帰るのは、なんだかなあ。 もしかしたら、雲が退いてくれるかもしんないし! 「もうちょっと、居よ」 「ん」 ホッカイロで暖をとりつつ、空を見上げる。 …相変わらず、雲がいっぱい。 こういう時くらい退けってんだ、このやろー! 空から視線を外し、澪の方を見ると黙々となんか書いてる。 薄暗い中で、良く見えるなぁ。視力、落ちちゃうぞ。 「何、してんだ?」 「んー?・・詩を書こうかなって」 流れ星、みえてないのに。 澪はやっぱり良くわかんない。 「なんだ?」 「いや、流れ星見えないのに、書けるもんかなーって」 「別に、流れ星がなきゃ書けないってもんでもないだろ」...
  • SS115
    投稿日:2010/09/30(木) 00 50 51 「…ふぁー…あ…」 「…眠いのか?律」 「あー…ちょっと…」 「まだ昼だろ…はりきりすぎだ、ばか」 「うへへ、面目ねぇ」 大学に通っている私たちは現在同棲中。 恋人同士なんだから当然だ。 今日は久しぶりに二人揃って休日ということで朝からハッスルしちゃったんだぜ。きゃは! だから今二人とも裸でベッドで寝そべっている。 「どっか出掛けるんじゃなかったのか?まぁただの思いつきだろうけど」 言いながらベッドの中から動こうとしない澪しゃん。 どうやら今日はもう家の中で過ごす気満々のようだ。 「昼飯どーしよっか」 「今日は律の当番だろ」 「…もう少し休ませて…」 「寝ちゃうから駄目だ」 くそ、鬼嫁だ。鬼嫁がいるぞ。 私は尻に敷かれるタイプなんだろうか。 まぁさっきは澪を尻に敷いてたわけだが。 「お前は...
  • 17-330
    「別についてこなくてもいいのに」 「そういうわけにもいかないだろ。私、保健委員だし」 「そこは嘘でも『律が心配だから』って言うところじゃないの」 「いいからほら、いくぞ」  ぐい、と澪に手首を掴まれて歩き出す。  と、右足を踏み出したその拍子、膝小僧に鋭い痛みが走って思わず顔をしかめる。 「いてっ」 「あ、ご、ごめん、平気?」 「へーきへーき。でももうちょっとゆっくり歩いて欲しいかも」 「うん、ごめん」  澪はそう言って、今度はスピードを落として歩き出してくれる。  あたしの手首をつかむ力も、心なしか優しくなったようだった。  授業中の廊下は静かで、あたしも澪も足音が響かないよう出来るだけ静かに歩いていく。  向かう先は保健室。さっきからずきずきと痛む膝小僧がその理由だ。  ちなみに怪我の原因は、体育のサッカーですっ転んだ、というなんとも格好悪いもの。 ...
  • ROCK!!7
     ムギが怒鳴り声を上げて、皆がバンドを続けていく事に憂いの目を瞬かせた部活。  その部活を終えてから、私は律の家に行った。  律の家の合鍵は随分昔にもらっていたので、いつものように鍵を開けて中に入る。  玄関の靴を見ると、律の靴はなかった。私はまた不安になって、靴を脱いで律の部屋へ走った。 「律!」  ドアを開けて部屋に飛び込むが、中はもぬけの殻だった。  ベッドにも、椅子にも、どこにもいない。  静かな空間と、無造作に転がっている抱き枕やぬいぐるみが私をさらに焦らせる。どうして早退したはずなのに律が帰ってきていないんだ?   どこかをほっつき歩いているのか?   そうに違いない。律はきっとそうだ。  なら帰ってくる……帰ってくる。  私は律のベッドを背もたれにして、体育座りをした。そして腕を膝の上に乗せて組み、顔をうずめる。  視界は真っ暗になって、思考だけが頭に...
  • 歌詞
    律「えっ、ないっ?」 …机、ガタコト。鞄、ガサゴソ。教科書、ペラペラ…! ノート、バサバサッ! 唯「りっちゃーん」 ギクッ。 ムギ「部活いこっ」 放課後、あたしを囲むように微笑む二人。でも…えーと……。 律「あっあのさ、悪い! 和に出す書類今日までだったの忘れててさ、先行っててよ、うん」 唯「え~~~またぁ? りっちゃんの忘れんぼ!」 律「すぐに行くから。始めててよ、なっ!」 ムギ「わかった。唯ちゃん、先にいこっか」 唯「ぶ~…。みおちゃんにお説教してもらわなくちゃ、だね」 冬なのに、嫌な汗が背中をつーって流れた。教室から並んで出て行く背中が消えると、あたしは捜索を再開する。 ガタゴト、バラバラ、ゴソゴソ。 …ない。なんでないの? 学校にあるはずなんだ。読んでた記憶があるんだから、何回も。最後はどこで見たっけな・・・。 律「あ」 移動教室! 律「ないっ...
  • SS50
    投稿日:2010/01/15(金) 00 33 30 「よし、時計もしっかり合わせたし、あとは時間まで待つだけだな」 もうすぐ澪の誕生日。 仲良き幼馴染みの1年に1度の特別な日だ、どこの誰よりも早く祝ってやろうじゃないか。 そう決心した私はケータイを握りしめ正確な時を刻む時計とにらめっこしている。 試験勉強は……まあ、親友のため一時休止ってことで。 もう時期が時期だけに普段はちゃんと勉強してるんだからな。 今はあくまでも一時休止、勉強より親友が大事だもんな。 っと、そんなことを考えてる間にもう時間だ。 「……3、2、1、0!」 私は時計の数字が全て0になるのと同時にケータイのボタンに力を込めた。     ◆     ◆     ◆ もうすぐ私の誕生日。 今までなら手放しで喜んでいられたんだけど今年はそういうわけにもいかない。 ...
  • 分かち合いたい痛み
    大学生活も三ヶ月目を迎えようとしていた頃。 HTTの練習終了後。 「ふぅ‥」 澪が、あぁ疲れた‥とばかりにペタン、と床に座り込んだ。 「おぅ…」 見慣れない光景に思わずたじろぐ唯。 「澪先輩!?」 梓も見慣れない光景に声を上げた。 「澪ちゃん‥」 ムギは、澪の様子から逸早く理由を察知したようだった。 「‥みおー」 私はドラムセットの椅子から立ち上がり 「大丈夫か?」 澪の目の前に膝を突いて抱き締め、背中をさすりながら聞いた。 「あぁ‥」 澪は、溜め息混じりに答えた。 「‥澪ちゃん、だいじょうぶなの?」 唯が心配そうに覗き込んできた。 「大丈夫‥」 澪は返事をすると、私に立ち上がるように促した。 私は澪の身体に腕を回したまま、立ち上がらせた。 「澪先輩‥どうしたんですか?」 梓も、とても心配そうな表情だった。 「大丈夫‥ただの、生理だから‥」 ...
  • イノセント2
     N女子大の食堂で、私を含む四人は席について食事をしていた。  お昼時なので当然学生は多く、食券の券売機には長蛇の列ができている。  カウンターに置かれている出来上がった料理を取りに行く人、友達と一緒にやってきた人……いろんな人がそれぞれの時間を楽しんでる。  ざわめきはとても大きくて、少しばかり耳障りだ。  ただ、友達との会話に集中するとそれは気にならなくなるので、私たち四人はやはり他愛もない話を続けている。  こうやってここで食事をするのも少しずつ慣れ始めていた。  私は日替わりランチを食べている。友達三人もそれぞれ好きなものを食べていた。  一つの話題が途切れた時、私は兼ねてから気になっていたことを三人に尋ねてみようと口を開いた。  あまり気張らず、あくまで『ふと思い出したんだ』というような素振りで声の調子を落ち着かせる。 「なあ、あのさ。聞きたいんだけど」 「う...
  • イノセント22
     目の前にいる律と目が合った。 「澪?」  私はじんわりと頬が熱くなるのを感じた。 「な、なんでもない」  私は目を逸らして、ベースのチューニングの続きを始めた。  律の部屋には、もう慣れていた。  もうここは、私のもう一つの家みたいなものになってしまったから。  律と出会った四月に初めて泊まった。  あれは私が寝てしまったから泊まったとは言えないかもしれないけど、  でもあれ以来何十何百と律の家――正確には律のこの下宿に泊まった。  ほとんど私の下宿に帰らないこともあったぐらいだ。  もうここに移り住もうかと考えているぐらいである。  しかし、パパとママにどう律を紹介しようか。  私は床に座ってペグを捻り、チューナーを見ながらそう考えた。  律はと言えばすでにドラムの調整は終わり、立って私を見ていたり、  最近セッションしている楽譜を頭を抱えながら読んだりし...
  • 5-250
    律「ああ~、ひっく、小銭が、ひっく、足りな、ひっく、い」ヂャラヂャラ 澪「律?何ゴソゴソやってるんだ、自販機の前なんかで」 律「あっ、澪ぉ~。助け、ひっく、て~」だきっ 澪「ど、どうした?」ナデ゙ 梓「しゃっくり、ですか?」 律「そう、ひっく。昼休みからずっと、ひっく、止まらなくてさ~」 梓「なるほど、それで自販機に」 律「うん。一気飲みでも、ひっく、すれば治まるかなぁ、ひっく、って思って。でも小銭が……ひっく」 澪「なんだ、缶ジュースの一本や二本くらいなら私が立て替えるよ。しゃっくりなんかで大袈裟なヤツだな」ホッ 律「ありがとう澪!ひっく、このご恩は決して、ひっく、忘れません!」再だきっ 澪「ば、馬鹿やってないでさっさと買ってこい」 律「おうおう。ひっく、それでは早速~」 律「んくっ、...
  • 同人誌
    感想まるごと引用 合同でりつみおあずゆいどらねこ亭 タイトル通り前半が律澪と後半唯梓の二本立て。澪ちゃんがりっちゃんにクリスマスプレゼントを…まふぅ なんだかんだ言ってりっちゃんが大好きなんですね、とホッコリできる一冊。それにしてもりっちゃんは澪ちゃん大好き過ぎ。 R&MGIROCK 前半、「思い出作りしましょうか!」ということで軽音部が(主に同志が)一致団結して全然進まない律澪を応援!ラストで二人は… やっぱ二人共アレ似合いますね、早く結婚しろ。 後半、ちょいシリアス。自分が子供っぽいから律に嫌われちゃったのかな、と苦悩する澪ちゃん。本当に子供だったのは… りっちゃんは早く澪ちゃんを幸せにしてあげて下さい。 houkago UKU-HUNクラスメイトショック オールキャラギャグ本。 前半、かきふらい神ときららで連載する三上先生ワールドのけいおん。基...
  • 澪×律 2 まとめ1
    澪×律 まとめ2|澪×律 2|澪×律 2 まとめ2   以下は、http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1255611422/から引用   【けいおん!】澪×律スレ 2 1 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/10/15(木) 21 57 02 けいおん!のラブラブ幼馴染みを応援するスレ   22 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/10/16(金) 20 54 16 律「新スレ到着!」 澪「はぁっはぁっ…!」 律「なんだなんだ澪〜?だらしないなちょっと走っただけで〜」 澪「律…お前…今夜…覚えてろよ…」 律「あ?まぁいいや、これからも仲良くやってこうなー♪」 澪「ブツブツ…って、え?あ!ああ、そうだな、な、仲良く…ひぇえ///」 律『…なんかやらしいこと考えてんな…^^;』 1乙   23 :名無しさん@お腹い...
  • SS11
    冬の日 どんなに寒くても 私は幸せ って言いたいとこだけど 寒いものは寒い 「あぁもう律はまだか!」 そう、私がこんな寒い中、外で待っている理由 それは律が待ち合わせ場所にまだ来ていないから まぁ、遅刻というやつだ いつも学校に行く時は待ち合わせとかしてなくて 登校中にあったら一緒に行くっていう感じだった それで今日は一緒に行こうって律から誘われたものだから、それはもう楽しみにしていたわけで まさか遅刻だなんてな、百年の恋も冷め・・・いや、まだまだ頑張れる …って何言ってるんだ私は きっと寒さのせいだ、そうに違いない 「まだかよ、ばかりつ」 「朝っぱらから馬鹿はひどいなぁ」 冷たくなった手に息を吹きかけながらボソっと呟いた言葉に 待ち人から返事がきた こっちは寒い中待っていたというのに、なんて呑気な返事だろう ...
  • SS33
    「うーさっびい」 「さすがにこの時間は冷え込むな……」  小さく吐き出した息は、瞬く間に真っ白に染まり、宙に消えていく。  時刻は深夜。とにかくひたすらに寒い。 「早く帰らないとおでん冷めちゃうな」  持っていたコンビニのビニール袋を持ち上げて律が言う。 「……こんな時間におでんなんか食べたら太っちゃうよ」 「澪だって食べたいって言ってたじゃん」 「そりゃそうだけど……」  うぐ、と言葉に詰まる。  確かに「なんだか小腹が空いた」と漏らしたのは私だ。  それでも、いつもならそこをぐっと我慢して体重のキープに努めているんだ。……いつもなら。  ――んじゃ、今からコンビニ行こうぜ! おでん食べよう、おでん。  これだから律とのお泊り会って怖い。  深夜のおでんだなんて、そんな誘惑に勝てるはずがないのだ。 「ただでさえ冬は太りやすいのに」 「った...
  • イノセント5
     駅前までは徒歩だとさすがにかなり時間が掛かる。  徒歩で行けば四十分ほどになるんじゃないか。  別にそれはそれでいいのだけどさすがに大変だ。  しかも今日の目的は食材の買い出し。どうしたって荷物は多くなる。  それを帰りに四十分間持って歩くというのはなかなか重労働だろう。  そこで今日はバスを使うことにした。大学前のバス停から駅方面へとバスは走る。  家から出て一旦大学前まで行き、そこから駅前まで行く方が徒歩よりは楽だった。  私は今、大学前のバス停で待っている。  そのバス停からは大学の入口が見えていて、ときたま学生が入っていくのが見えたりする。  講義がある学科があるかもしれないし、サークルだったりがあるかもしれない。  それぞれの時間が土日にもあるんだろう。  私の学科は土日は講義はないし、私はサークルにも入っていないので土日は暇といえば暇である。  まあD...
  • ROCK!!24
     アルバムを捲ると、心は穏やかに壊れた。  悪い意味でなく、そこにあった柵が勢いよく壊されたんだ。  心を隙間なく埋めていく。  澪への想いと、思い出が。  アルバムに涙が落ちた。  意地を張って、澪に会わないと決めてかかってたのに。  なんとか頑張って踏ん張ってたのに、頑張れなかった。  運動会の写真。  そういえば、澪ファンクラブのお茶会に持っていた奴。  手を繋いで二人組で走る障害物競争で、澪と一緒にペアを組んでた。  元気よく一人で走る私は、恥ずかしくって勢いつかない澪の手を引っ張って。  それでゴール際で、澪がこけかけて。  私、手、離しちゃったんだよなあ。  澪の怖がって目を閉じちゃった顔。  可愛い。  桜高の入学式に、校門で並んで撮った写真。  この頃には、身長追い抜かれてて……ちょっと残念だっ...
  • 短編53
    何の気なしに眺めていたテレビから聞こえてきた『今夜はふたご座流星群がピークを迎えるでしょう』の言葉。 思い立ったが吉日、やらずに後悔よりやって後悔。 早速携帯電話を手に取り、澪に電話をかける。 『んー、どうした?』 さすが幼馴染み、素っ気ない応対だ。こっちも手短に用件を伝える。 「今宵、星のかけらを探しに行こう」 『えと、福耳の曲だっけ、それ?』 「そうじゃなかったかな? はっきりとは覚えてないけど」 『で、何の用なんだ? 用が無いなら切るぞ』 「だから言ってんじゃん。今宵星のかけらを探しに行こうって」 『……あー、なるほど。そういうことか。そういやテレビでもやってたな』 ようやく理解したようだ。長いつきあいなんだから、阿吽の呼吸で伝わるかなと思ったんだけど。 「そういうこと。今日は流れ星がピークを迎えるって言ってたから、一緒に見ようかと思ったんだけど」 『...
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