けいおん!澪×律スレ @ ウィキ内検索 / 「短編136」で検索した結果

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  • 短編136
    投稿日:2010/09/06(月) 04 12 53 寒いくらいに冷房が効いた部屋。 電気は付けずに、横になったまま手探りでリモコンを手に取ると、ON/OFFのボタンを押した。 ゴオオオと全力で稼働していたエアコンの音が消え、急にしんとした室内。 なんだか無音が大音量で聞こえてるような感覚が、妙に落ち着かなくて 隣で眠る澪の吐息がやけに大きく聞こえた。 結局またすぐにエアコンのスイッチを入れ、風量を調節するとリモコンをベッド脇の棚の上へ戻した。 薄明かりの中、澪の無防備に曝け出された肩口に目をやる。 なんとなく触れてみるとひんやり冷たかった。 私の肌も同様に冷えているんだろう。 一時間前までは冷房が効いた中でも汗だくになりながら肌をくっついていたというのに、今は肌寒さを感じるほどに冷えている。 ついさっきまでの熱に浮かされた行為を思い出して澪の身体に抱きついた...
  • 澪×律 別荘地 15
    ...ュン チュンチュン 短編136 寒いくらいに冷房が効いた部屋。 SS107 アパートのベランダに出る。吸い込めば、肺の中にじんわり広がっていくのが感じられるぐらい SS108 最近、澪がおかしい。 短編137 「律、お昼にするか」 SS109 「澪、キス、しようよ」 あのあと 全部、終わってしまった 朝チュン 今が、きっと一番幸せなとき。 トップページ
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    ... 短編136 短編137 あのあと 朝チュン 短編138 短編139 短編140 短編141 短編142 短編143 短編144 短編145 短編146 短編147 短編148 ...
  • 澪×律 別荘地 14
    トップページ 澪×律 避難所 14 SS一覧 澪×律 別荘地 14 まとめ1 澪×律 別荘地 14 まとめ2 題 1行目 短編128 ロミオ役が澪になった時、嬉しい反面、不安で仕方なかった。 短編129 ――私は見慣れた場所に立っていた。 ここは体育館のステージ裏。 短編130 ライブが終わった。 短編131 作詞が捗らず、気分転換に部屋を整頓していると懐かしいノートを見つけた。 短編132 そろそろ夜も深まってきた頃、律のサプライズ誕生日会はお開きになった。 SS106 8月21日。 トップページ
  • 澪×律 別荘地 16
    トップページ 澪×律 別荘地 16 SS一覧 澪×律 別荘地 16 まとめ1 澪×律 別荘地 16 まとめ2 題 1行目 短編138 ○月○日(日) 短編139 気温も下がり、季節はすっかり秋 短編140 「ポッキーゲーム、しようか」 SS110 特に用事はなかったし、拒否権もなさそうだったので渋々ながら律の家に行ってみる。 短編141 りつのかんさつにっき 2ねん1くみ あきやまみお SS111 「い、いらっしゃ……って、秋山さん?」 短編142 部活からの帰り道 SS112 香りのいい紅茶を楽しみながら、特に何をするということもなく、 SS113 澪はああ見えて甘えるということをしない。 短編143 家を出る時にママは言った 短編144 「私達男女だったら付き合ってたかな~?」 短編145 「雨、すごいな」 SS114 本当に今日はついてない SS115 「…ふぁ...
  • 澪×律 3
    トップページ 澪×律 3 SS一覧 澪×律 3 まとめ1 澪×律 3 まとめ2 澪×律 3 まとめ3 題 1行目 短編1 目の前には両手の自由を奪われた律が澄まし顔で寝ころんでいた 短編2 ああ、今何時?朝……ではないかな。 短編3 「み〜お〜」 髪の長い男の子 私の悪い癖、夢中になると周りが見えなくなる、 短編4 部活も終わり、今は帰ってる途中。 短編5 「み〜お〜こっち向けよー」 短編6 ひとしきり泣いた後寝てしまった。 SS3 女子校だからそういうのがあるのは知っていた。 SS4 …一体なんだと言うんだこの状況は 短編7 今日は一人。一人で寝る。いや、 短編8 「おーいみんなもうすぐ年明けだぞ〜。…って寝てるし!!」 短編9 今日は体育祭。目立つのは嫌なのにアンカーに抜擢されてしまった。 SS5 雨の強い日だった。 SS6 君と私は釣り合わない 短編10 合宿...
  • ジャンル別19
    お祭り 短編163 短編164 SS135 SS136 嫌い SS137 短編165 短編166 澪・律が悪いんだからな 短編167 短編174 11月22日(いい夫婦の日) 短編170 短編171 SS140 SS141 短編172 短編173 SS142 SS143 SS144 短編175
  • 澪×律 別荘地 19
    トップページ 澪×律 別荘地 19 SS一覧 澪×律 別荘地 19 まとめ1 澪×律 別荘地 19 まとめ2 澪×律 別荘地 19 まとめ3 題 1行目 SS136 「……澪?」 SS137 ふと、思い出した 短編165 「嫌い!!」 短編166 「えへへ、みーお」 短編167 「りつ……?」 SS138 澪とケンカをしてしまった。きっかけは私。 SS139 澪(人を素直にさせる薬、か…) 19-178 澪の嫉妬は凄い。 短編168 「やめろっ……もう自分で書く!」 短編169 唯の家の隣のおばあさんから、また町内会の演芸会のお誘いがあったらしい。 短編170 私が律の部屋で雑誌を読んでいると、持ってきたお茶を机に置き 短編171 私は澪のベースが好きだ。 SS140 私はヒモりっちゃん SS141 『今日は11月22日! いい夫婦の日でーす!』 短編172 11月2...
  • 短編139
    投稿日:2010/09/23(木) 04 13 31 気温も下がり、季節はすっかり秋。 暑かったあの夏も、すっかり過去の記憶の一ページとなった。 そして、気温が下がっているということは・・・あれができる、ということ 「みぃおー」 律は、ベッドに寝そべりながらこちらに向け甘い声を放つ 「ねえねえ、そろそろ・・・いい時期じゃんかあ」 「なにが言いたい?」 聞くまでもないけど、一応な。 「今日はお客用お布団、出さないぞー!って、こと・・・」 「ふーん、それは何でだ?」 焦らすのも結構疲れる 私も眠くなってきたし、そろそろ素直になっちゃうか。 溜息交じりに律の寝そべるベッドの淵に座ると、 待ってましたと言わんばかりに腰に抱きついてくる 「りつ、まだ早いんじゃないか?」 「いーの!明日は雨だからきっと寒いし、な!...
  • 短編13
    夕日が照らし出すのは二人の汗と舌先からのびる糸 しばらく向き合っていた。時間がただただ過ぎていく。 私は片膝を付いてしゃがみ、君は長椅子に腰掛け、繋がれた手と見つめ合った目はそのまま 私が澪の胸を服の上からふくよかな楕円形に沿って優しく撫でると、 君は目を覚ましたように拒んだ 「っ……だ、だめ」 「へへ……部室じゃだめかあ」 「ちがくて……きょ、今日は……」 澪が椅子から降りて私の目の前に座り、私を抱きしめた 「……しないでいたい………」 あー、女の子だなあ。いつも体だけじゃ嫌だもんね それに、今の君の瞳、ひどく怯えてるみたい どんなに優しくしても、折れてしまいそうなほど。 こんなときにできることは……これだけ 私は澪を抱きしめ返す ああ、気持ちいい。今日はこれで満足だあ いつまでも、日が落ちないといいね ...
  • 短編132
    投稿日:2010/08/21(土) 21 36 33 そろそろ夜も深まってきた頃、律のサプライズ誕生日会はお開きになった。 途中さわ子先生が乱入してきたり、和が赤飯を炊いて持ってきたりと色々あったけど 何より一生懸命考えたこの誕生日会を律が喜んでくれたのが嬉しかった。 「けど、ほんと驚いたぜ……、明日ちゃんと皆にお礼言わないとな」 律が大きく伸びをしながら言う。私はその隣で歩きながら「そうだな」と頷いた。 帰り道。いつもの通学路を二人で並んで歩く。あと何回、こうやって一緒にこの道を 歩けるんだろう。そう考えると少しだけ胸が疼いた。 「にしても、今年の唯の誕生日プレゼント、何なんだろうな。ムギのよりでかいし」 「さあな」 「梓のは逆にやけに小さいんだよなー」 「へえ」 「……、澪」 「何?」 「人がわざわざプレゼントの話持ち出してるのに何で...
  • 短編137
    投稿日:2010/09/13(月) 17 31 37 「律、お昼にするか」 「そだなー。体育疲れたー」 いつものように教室の後方窓際で机をくっつけ、5人でお昼 各々がまったくタイプの違った昼食を用意する中、 こいつと私だけはまったく同じお弁当 「毎日悪いなみおー。」 「ったく、朝が忙しいったらない」 律の母親が友人との旅行で海外に行き、その間はお弁当が用意できない そこで朝に弱い律は、私にお弁当を作ってきてくとれ頼んできたのであった。 そんなの普通なら断ってついでに拳骨の一発も入れてやりたいところだが、 最近料理の練習として自分でお弁当を用意していた私にしたらある意味好都合な依頼だったわけで 快く引き受け、しばらくの間私が律のお弁当を用意することになったんだ。 「おおー、今日も入れてるなー!」 「律・・・いつも喜んでくれるから」 ...
  • 澪×律 別荘地 13
    トップページ 澪×律 避難所 13 SS一覧 澪×律 別荘地 13 まとめ1 澪×律 別荘地 13 まとめ2 題 1行目 別れは唐突に...... 「なぁ……澪って幽霊、嫌いだよな?」 短編123 昨日まで澪は2泊3日の家族旅行 短編124 「ねえ、澪。」 SS102 「最近、怖い話とかやんなくなったよなー」 SS103 小学校時代、ちょっかいを出した時に見せる泣きそうな表情が可愛くて、毎日のようにちょっかい出してたっけ。 SS104 「はー・・・進まないなこれじゃー。」 SS105 〇月〇日 短編125 澪「なんで律は歌詞を見せなかったんだ?」 短編126 澪「わたしはロミオ……あっ」グイ 短編127 「劇の練習もあとは通しで細かい修正をするだけだな!」 トップページ
  • 短編135
    投稿日:2010/09/03(金) 18 34 06 チュン チュンチュン 「朝か…」 私にしては珍しく早く目が覚めた 隣で気持ち良さそうに寝息を立てている澪を起こさないようにそーっと起きて腕のストレッチ さすがに一晩中腕枕はかなりキツイ… 澪が喜ぶからついついしちゃうんだけど 「ん…りつ…?」 「あ、起こしちゃった?」 「んー、律枕無くなったから…」 可愛いなぁ、もう 「もっと寝てなよ」 「律も寝ようよ」 甘えんぼな澪は珍しい そうとなれば、リクエストに応える他私には選択肢が無い 「…さすがに裸だと寒いな」 「あー、パジャマあるけど着る?」 「律がくっついてくれたらいらない」 照れとか嬉しさでどうしようもなくなって 萌え萌えキューン!と叫びたい衝動を抑え澪の胸に飛び込んだ 「みおー!」 「ふふ、なんだよりつー」 「大好き」 「うん、大...
  • 短編138
    投稿日:2010/09/22(水) 23 29 40 ○月○日(日) 今日は律と二人で遊んだ。 最近部活のことばっかりで、二人きりでゆっくりする時間は久しぶりだった。 律は今日も可愛かった。 私が 「前髪おろしたらもっとかわいいよ」 と言ってカチューシャをそっと取ると、律は顔を赤くして俯きながら 「私には似合わないよ」 と言った。 似合うよ、おかしくなんてないよ、すごく可愛いよ。 その後律が何かゲームでもしよう、と言ってお茶を濁そうとしてきたので、私は罰ゲーム付を提案した。 律は承諾してくれた。 二人きりのはばぬき。 でもごめん、律は考えてることが顔に出やすいし、何より律だから、私には考えることが手に取るようにわかる。 私は罰ゲームとして、一週間前髪をおろして生活することを命令した。 一週間とはいえ、いつもよりかわいい律が毎日見れるなんて嬉しく...
  • 短編133
    投稿日:2010/08/31(火) 18 48 54 8月31日・・・いつもならエンドレス・ホームワークを背負い、涙目で澪に怒られながら机に向かうところだけど 今年は受験生ということもあり、前半から尻に火を点けられたような状態で机に向かった。 結果、私はなんの不備もなく夏休みの最終日を迎えるに至ったわけで・・・毎年のように余裕のある澪と、余裕にあふれる最終日を過ごしていた。 「うわー、今年は9月入っても暑いってさー。」 「それは辛いな・・・10月1日にきっかり衣替えできるのかな」 弱めのクーラーで快適な部屋の中、いつものように無駄話に花を咲かせる私たち。夏休みの最終日とは思えないほどのゆったりした時間・・・ 宿題を早めに済ますしっかり者たちの気持ちが少しはわかったような気がする。 しかし、せっかくの夏休み最終日。宿題地獄じゃないだけ良いにしろ、こう...
  • 短編131
    投稿日:2010/08/20(金) 20 19 19 作詞が捗らず、気分転換に部屋を整頓していると懐かしいノートを見つけた。 私の記念すべき歌詞集第一弾。あちらこちらになにやら落書きされているけど、 全部ひっくるめて微笑ましい。頁を捲りながら当時のことを振り返る。しかしどの歌詞も 律のこと一色だ。今でもそうなので思わず笑ってしまった。その笑った拍子に、 折り曲げられた紙切れ落ちてきた。 なんだろう。 その紙切れを拾うと、私は首を傾けてそれを広げた。 ◇  『りっちゃんを下さい/秋山 みお』 今私の願い事が叶うならば りっちゃんが欲しい この背中に 二人だけの 甘い翼 つけてください この大空に りっちゃんと二人 飛んで行きたいよ 誰も知らない 秘密の世界(そら)へ 翼はためかせ 行きたい ◇ 『翼を下さい』の替え歌...
  • 短編134
    投稿日:2010/09/02(木) 20 56 45 「転校、することになったんだ」 小石を蹴りながら、何とでもないようにそいつは言った。  それは中学二年の少し肌寒い日だった。あと二、三日すれば春休みで、 ついさっきまで「春休みは一緒にあそこ行こう」「あれやらない?」と話していたところなのに。 「てん、こう?」 私は律の突然の告白に頭がついていけず、その場に足を止めた。動けなかった。 律も少し先で立ち止まり、振り向いた。 冗談だと思った。 いつもみたいに私をからかってるんだと思った。 だって、さっき三年生も一緒のクラスになれたらいいなって。 だから私は笑い飛ばそうとした。けど、振り向いた律の顔は今まで見たことないくらいに真剣で。 「……、嘘、でしょ?」 ねえ律、嘘だって。 「んなわけないだろ」って笑ってよ。 ...
  • 短編130
    投稿日:2010/08/20(金) 00 53 50 ライブが終わった。 燃え尽きた。心にぽっかりと大きな穴が開いた気分だ。 喪失感ってこういうのをいうのかな。 練習練習って熱心に頑張ってきたわけじゃないけどさ。 それでも私たちなりにやってきた。そして、その全部を披露する最後の場だった。 これ以上ないくらい、最高のライブだったと思う。 さわちゃんや和、クラスの皆も盛り上げてくれてさ。 Tシャツのサプライズは本当に吃驚したもんだ。 MCの時に言うはずだったこと、全部吹っ飛んじゃうくらいにな。 本当に、楽しかった。最高だった。思い残すことなんて……。 ない、はずなのに。 なんでかな、急に視界が歪んだ。 ぽたり、ぽたりと雫が手に落ちる。 あぁ、だめだ。ここで泣いちゃ、ダメなのに。私まで泣いちゃ、ダメなのに。 私だけでも、明るく振...
  • 澪×律 別荘地 18
    トップページ 澪×律 別荘地 18 SS一覧 澪×律 別荘地 18 まとめ1 澪×律 別荘地 18 まとめ2 澪×律 別荘地 18 まとめ3 題 1行目 SS120 「澪、行くぞ―」 SS121 もう時間は深夜の一時 SS122 今日は大変だった。 SS123 「仲間内で飲み会やるんだけど秋山さんもこない?」 SS124 ん・・・あれ、ここ どこだろう・・・ SS125 マフラーを編んでみようかな。 短編154 私はヒモりっちゃん。 SS126 律が風邪をひいた。 SS127 「私はヒモりっちゃんだ!」 短編155 平穏な日々。 短編156 「せんせー!ちょっと休憩しましょうよー」 短編157 「……澪、なんか、揺れてないか?」 SS128 授業と授業の合間の休憩時間に、私は保健室を訪れた。 短編158 「今日はどっちにする?」 短編159 「田井中ってさ~秋山さんと...
  • 澪×律 別荘地 11
    トップページ 澪×律 避難所 11 SS一覧 澪×律 別荘地 11 まとめ1 澪×律 別荘地 11 まとめ2 題 1行目 短編108 澪の部屋、何時ものように突撃かましてみた。 短編109 「こういうお菓子ってたまに何故か無性に食べたくなるよな」 短編110 「おーっす、澪。ダラダラしにきたぞ」 雨の中かき消された細い声が 「いや~まさか降るとは思わなかったな。」 短編111 「なぁ!律、律っ!聞いてるのか?!」 短編112 学校帰り、律はフラッと私の家に立ち寄ると部屋に入るなりカバンの中からあるものを取り出した。 SS94 いつも一緒に居た。 短編113 あつい、あつい、あつい。 短編114 インターホンがなった。続いて玄関の開く音と共に聴きなれた少し低い声。 SS95 二人きりの時でも、基本的にお互い勝手に過ごしている。 短編115 中学を卒業して、高校に入ったらあ...
  • 澪×律 別荘地 10
    トップページ 澪×律 避難所 10 SS一覧 澪×律 別荘地 10 まとめ1 澪×律 別荘地 10 まとめ2 題 1行目 SS89 出会ってから、ずっと。ずーっと、募っていった想い。 SS90 いつも通りの朝、いつも通りの登校。 短編100 -みお!どっか出かけようぜ-! 短編101 「律、そろそろ寝るぞー」 短編102 本日休み、昨日は金曜日。約束特になし、いつもの自室と・・・ 短編103 少し風が強くて、窓のきしむ音が気になって・・・そんなこんなで眠れない夜 卒業 「いよいよ卒業だな」 短編104 「なぁ。私と組むのは、嫌なのか?」 短編105 澪を慕う人はたくさんいる。ファンクラブもできたり、 夜のりったんみおたん 澪が来るのを待つ夜は、どうしてこんなに胸が高鳴るんだろう。 SS91 すっかり町中が秋から冬への衣替えを済ませた高校三年の十二月初め。 短編106 ...
  • 澪×律 別荘地 20
    トップページ 澪×律 別荘地 20 まとめ1 澪×律 別荘地 20 まとめ2 澪×律 別荘地 20 まとめ3 題 1行目 SS146 木の板と、羽の先の木の実がぶつかる音。 SS147 今日は軽音部のみんな+憂ちゃんで初詣に行ったあと。私の家に集合。 20-198 夜中に、一人ベッドにくるまっている私。 20-200 律が初めて私の家に泊ったのは、私が9歳、律が10歳の時だったんだ。 短編183 『世界を敵に回しても君を守るよ』 SS148 「りっちゃんと澪ちゃんこないねー」 短編184 「澪、私が悪かったよ。」 SS149 ○月△日 木よう日 はれ 20-439 律「澪のやつ日記なんてつけてたのか。…なんか面白そうだからちょっと見てみよっ」 短編186 X月X日 短編187 今日は私の部屋で過ごす。そう決まったのは少し前。 短編188 「プレゼント代かさむなぁ…」 S...
  • 澪×律 別荘地 21
    トップページ 澪×律 別荘地 21 まとめ1 澪×律 別荘地 21 まとめ2 澪×律 別荘地 21 まとめ3 題 1行目 SS153 最近どうも心がムズムズしておかしい。 地獄のクリスマス 12月24日夜。ただいま秋山澪はピンチです。 短編190 唯達に私と律が仲良くなるきっかけとなった出来事を話した日。 SS154 クリスマスイヴ。 SS155 「うぅぅ~/////」 短編191 大学を卒業して一人暮らしを始めた私。 SS156 12月25日。今日はクリスマスだ。 SS157 軽音部でパーティーをするのは、とても楽しい。 SS158 寒さに身震いして目が覚めた。 SS159 クリスマスが終わった。 SS160 その朝、りっちゃんが私のお家に来ました。 SS161 澪「はぁ…」 SS162 ふっふっふ。今日は待ちに待ったねんぷちの発売日。 短編192 後ろから抱きしめ...
  • 澪×律 別荘地 12
    トップページ 澪×律 避難所 12 SS一覧 澪×律 別荘地 12 まとめ1 澪×律 別荘地 12 まとめ2 題 1行目 SS96 紬と二人で遊びに行って以来、律と紬の距離は一層近くなっていた。 短編120 「律、特訓しよう!」 SS97 「律ー?」 短編121 私は冷房の温度をちょっと低めに設定するのが好きだ SS98 外のあまりの暑さに負け、エアコンをつけている私の部屋。 SS99 「りっちゃんってさ、弱み見せないよね」 SS100 私は律に依存しているのかもしれない。 短編122 夢の世界から現実へと引き戻す鐘の音が喧しく鳴り響き、目を覚ます。 Good smell 「だーれかいるかー?」 SS101 いつから友達じゃなくなってしまったのだろう。 トップページ
  • 澪×律 別荘地 17
    トップページ 澪×律 別荘地 17 SS一覧 澪×律 別荘地 17 まとめ1 澪×律 別荘地 17 まとめ2 澪×律 別荘地 17 まとめ3 題 1行目 短編151 「いいか、ここはテストに……」 短編152 律はその性格に似合わず、得意とするゲームのジャンルは 17-330 「別についてこなくてもいいのに」 SS116 体育祭が嫌いだった。 17-396 「憂ちゃんくれ!」 SS117 なんだか最近の私はちょっとだけおかしい。 SS118 「くしゅんっ」 SS119 今日は10月31日、ハロウィン。 トップページ
  • 短編113
    投稿日:2010/06/28(月) 06 58 08 あつい、あつい、あつい。 あまりの暑さに目を覚ます。 とはいえ、眠いものは眠いから目は閉じたまま。 とりあえず、今何時だ。枕元にあるはずの携帯に手を伸ばそうとした、が。 ……手が動かん。何故。 仕方がなく目を開けると、澪がいた。 「……こりゃあ、暑いわけだ」 キャミソール姿で私にピッタリとくっつく澪の肌にも、汗が浮かんでいる。 ……お前も暑いだろうに。 寝るときは確か、こんなにくっついてなかったはずだ、うん。 大体澪からくっついてくること自体、そうないからな。 ……あぁそう思ったら、これも案外悪くない。 「暑いけど。……まぁ、いいか」 することもないから、目の前でぐっすり眠る澪を眺める。 あどけない表情だけど、汗の影響かなんともエロい。 ……な、なんかドキドキしてきたぞ。い...
  • 澪×律 別荘地 22
    トップページ 澪×律 別荘地 22 まとめ1 澪×律 別荘地 22 まとめ2 澪×律 別荘地 22 まとめ3 題 1行目 SS175 律「みんな来ないなー」 短編198 「みおー」 SS176 澪「ベース? 助っ人?」 短編199 最近の律はバイトばかり。 SS177 澪が熱を出した。 SS178 さて、ここにココアの入ったマグカップがある。 SS179 「澪先輩、首筋何かついてますよ」 SS180 「む…むり!やっぱむり!」 短編200 真っ暗な部屋の布団の中で二人、お互いに求め合う。 短編201 流れ読まないようでゴメン。 SS181 律「デートってもたまには散歩もいいなあ」 イノセント 「律、今何か聞こえなかったか?」 SS182 三ヶ月…。 SS183 今年もやってきましたバレンタインデー。 短編202 私は複雑だった。 短編203 「ひゃんっ」 SS184 ...
  • 短編190
    唯達に私と律が仲良くなるきっかけとなった出来事を話した日。 部活が終わったあといつものように私と律は私の部屋へとやってきた。 すると律はなぜだか今日は座らずに壁によりかかっている。鞄くらい置けばいいのに。 どうしたんだろうと思っていると律が口を開いた。 「でも澪ってばあんないいかたすることないよなー」 なんて言い出した。 「あんないいかたってなんのことだ?」 「やっぱり私に助けてもらうんじゃなかったとかさ」 なんだその話か。ほんとは私の本心なんかわかってるクセに。それでもそんなこと いってくる律がかわいくてちょっといじめてやりたくなってしまった。 「事実だろ」 「えっ?」 「男言葉教えられたり、たくさん嫌がらせされたり」 「……」 「たくさんちょっかいかけられて、試験前とかだけ都合よく泣きついてこられたり」 「………」 あれ?律が静かになっちゃった。ふ...
  • 短編1
    目の前には両手の自由を奪われた律が澄まし顔で寝ころんでいた なにがどうなってこうなったかというのは衝動が原因としか言いようがない 私のベッドの上に当たり前のように寝ころんでいた律の腕を、 なにを思ったか、私がそのへんに置いてあったタオルで縛ったというだけのこと 最初のうちは律も多少焦っていたようだが、私の表情を見て何かを悟ったのか、急に落ち着きを取り戻した 「…んで澪、なんかするの?」 「………少しは怖がらないのか」 「別に……知らない奴にやられたってんなら怖いけどさ、澪じゃん」 そうだ。律は私には所詮大したことは出来ないと高をくくっている 実際そうだから腹が立つ。 腕を縛り終えた頃にはもう私の衝動は半分消えていて、今の状態を自問自答していた。 ここで意地を見せないと……律にいつも攻められっぱなしでは私だって気が済まない 私は乱暴な手つきで律の胸を鷲掴みにした 「...
  • 澪×律 別荘地 19 まとめ2
    澪×律 別荘地 19 まとめ1|澪×律 別荘地 19|澪×律 別荘地 19 まとめ3   350 :軽音部員♪  2010/11/22(月) 19 43 14   『今日は11月22日! いい夫婦の日でーす!』SS141   351 :軽音部員♪  2010/11/22(月) 19 44 48   「……わ、私たち、夫婦じゃないのに?」SS141   352 :軽音部員♪  2010/11/22(月) 20 01 41   〜〜おまけ〜〜 澪「律ー、さっき私は律のお嫁さんって言ったたけど」SS141   359 :軽音部員♪  2010/11/22(月) 20 32 01   11月22日夫婦の日短編172   360 :軽音部員♪  2010/11/22(月) 20 37 48   最後の3行が書きたかっただけです。ごめんなさい。 澪ちゃんに律が悪いんだからななんていわ...
  • 短編169
    投稿日:2010/11/22(月) 00 15 35 唯の家の隣のおばあさんから、また町内会の演芸会のお誘いがあったらしい。 唯は以前ムギと考案してた新ユニット、『ゆいむぎ』を結成して出場する事になった。 そして私は、律と一緒に『りつみお』を結成するんだと内心期待していたら、 「じゃあ、ゆいむぎ、みおあずが出るんだな!いやぁ、美少女揃いでこりゃスカウトあるかもな!」 なんて言った。 なんでだよ。なんでそうなるんだよ。 結局、梓は受験勉強に集中したいらしく、みおあずはお蔵入りとなった。 それから、帰り道。 「なぁーみおー?何怒ってんだよー?」 …わからないのか、こいつは。 あの発言をしたあとの皆の表情。 「えっ」っていう顔。 なんでだよ。なんでそうなるんだよ。っていうのは総意だったのだろうか。 多分皆も私と律が組むって思ってたんだろう。 ...
  • 短編166
    投稿日:2010/11/18(木) 01 03 05 「えへへ、みーお」  ごきげんな声で言いながら、律がころころとベッドの上を転がってくる。  素肌と素肌がぴたりと触れて、そのくすぐったさに思わず身をよじらせてしまった。 「なんだよ」 「ふふふ、実はさ、澪」 「なに?」 「私、澪のこと嫌いなんだぁ」  律は私の胸元にぐりぐりと頭を押し付けてきて、仔犬のように甘えてくる。  嫌い……ねえ。そんなニコニコして言ってたら説得力は皆無だ。 「酷いなあ。傷ついちゃったぞ、私」  ぎゅうっと律の細い体を抱きしめて髪の毛をくしゃくしゃに乱してやると、  腕の中の律がきゃあきゃあと子供のようにはしゃぐ。 「だってー、ベッドの中の澪こわいんだもん」 「……そ、それは、律が」  律が誘ってくるから……いろいろと抑えられなくなっちゃうんだろ。  そんな文句を返そう...
  • 短編11
    女1「秋山さん塾の男と最近仲いいんだよ」 律「へぇ〜」 何かむかつく。 女2「いい子だからメールだけでもしてみて」 律「メールだけならいいか」ピッポッパ 律「うわっ返事きたよ。はえぇ」 澪からのメールはなしか・・・ 数日後 律「紹介男と仲良くなって付き合う事になった」 澪「へぇ〜」 いい男「秋山さん、最近顔色よくないけど、大丈夫?」 澪「えっ?大丈夫だよ・・・・」 いい男「秋山さんは笑ってた方が可愛いよ。僕だったらそんな顔させないのにな」 数日後 澪「私塾の子と付き合う事にした・・・・」 律「・・・・」 何だよ澪のやつ。 最近までずっと私にべったりだった癖に。 ピロリロリン 律「メール・・・・なんだ紹介男か・・・」 澪ほんとに付き合っちゃったのかな? ピロリンピロリン 律「今度は電話・・・空気よめよ。無視だ無視」 この気持ちは...
  • 短編17
    「このままでも良いんだけど・・・・・眠くなっちゃったから膝枕して欲しい」 「ん、良いぞ」 澪はあたしが横になりやすいように体勢を整えてくれた。あたしはゆっくりと横になり、澪の太ももに頭をのせる。 「へへっ、澪の足柔らかくて気持ちいぃ」 「お前は変態オヤジか」 こういう状況でもツッコミを忘れない澪だけど、あたしのお腹を撫でる手は優しくて、何より暖かい。 手を繋ぐといつも澪の手は冷たいなぁって感じるのに、なんでだろうな。 「痛みを全部とってあげる事は出来ないけど、和らげる事ぐらいは出来るからさ。また痛くなったら言いなよ?」 「・・・ん、ありがと、みお」 澪のおかげでさっきより全然痛くなくなったよ。でも、ごめん。もうほとんど意識が夢の中なんだ。 起きたらちゃんと伝えるから、それまでちょっと待っててな。 ...
  • 短編148
    投稿日:2010/10/07(木) 16 17 37 りつ「みおちゃん今日とまっていきなよー」 みお「いいの?」 りつ「うん!」 みお「じゃあ一回おうちに帰ってくるね」 りつ「ぜんそくりょく!だよ!」 みお「うん!…えへへ」 ――――― [夜] みお「うぅ…ぐすっ…ママぁ…」 りつ「…ん…んぅ?」 みお「さびしいよぉ…ぐすっ…」 りつ「………」モゾモゾ りつ「とりゃ!」ギュッ みお「ふぇ!?り、りっちゃん…ぐすっ」 りつ「みおちゃんいっしょにお話しよー?みんなにはひみつのお話とかさー」 みお「りっちゃん…うん。ぐすっ…えへへ…」 りつ「じゃあなに話そっかー」 みお「んーとね…」 ―――――――――― ―――――― ――― ― グスッ…ヒック… 律「ん…んぅ…」 ――夢、か...
  • 短編107
    投稿日:2010/06/15(火) 19 16 07 澪はかわいい つややかな黒髪 黒曜石のような瞳 ファンクラブだってある でも、そんな澪のすべては私のもの 律はかわいい 君は気付いているかな、君を見る下級生たちの憧れの目を 一緒に歩いていると感じるんだ、君を追う人たちの視線をね でも、そんな律のすべては私のもの ちょっと、優越感 律「みおー、今日部活どうする?」 澪「うん、行くよ」 律「じゃあ一緒に行こうぜ!」 下級生A「キャッ、田井中先輩と秋山先輩よ」 下級生B「相変わらず絵になるよね、あの2人。つきあってたりして!」 下級生AB「キャー!」 紬「なんでも、結婚してるって噂よ」 下級生A「えっ、本当!? ステキ!    ・・・えっ?」 下級生B「今の誰だったのかしら・・・」 ムギ様www -- 名無し...
  • 短編16
    「いてて…澪大丈夫か?」 今し方階段を上ってる時に足を滑らしてしまい、その時後ろにいた澪を巻き添えにして落ちてしまった。 そんなに高くないところからだったのが幸いだ。 「いたた…大丈夫」 澪が大丈夫みたいで安心した。 冷静になってみて思ったが、この態勢はやばくないか。 私が澪を押し倒してるみたいじゃないか!! 澪の顔が近い。澪、綺麗になったな。 後数センチ近付いたら…って何考えてんだ私は。 何で今この状態で親友に欲情してるんだ。 「お、おい、律!」 「ほぇ?あ、わりー。今のく…」 現在の自分達の態勢に澪も気付いたのか頬を真っ赤にし、目を潤ませながらこちらを見ている。 その顔は今までに見てきた何よりも綺麗だと思った。 私の中で湧き上がった感情が体中を駆け巡り、理性を焼き切った。 「律?!んっ…」 気がつくと澪の唇に自分のそれを重ねていた。 何してんだ?どうし...
  • 短編12
    放課後 私と律以外誰もいない部室 なんで皆は居ないんだっけ 理由を聞いたのに思い出せない そんな事を考えながら椅子に腰掛ける ぼーっと考えている私に近づいてくる律 その表情は私にしか見せない特別な顔 目の前にきた律のカチューシャを外す それは はじまりの合図 澪視点 放課後の部室で二人だけのささやかな秘め事。 律と目が合う。 その目は私を捉えて離さない。 手を絡ませあうと律が私の足の間に体をねじ込ませ距離を詰める。 二人の吐息が混ざる。 左手を私の肩に置くと、残りの距離を一気に詰める。 私も少しだけ頭を下げ、律を迎えに行く。 唇に感じる柔らかい感触。 触れた瞬間に律の愛情が全身を支配する。 優しく触れるだけのキス。 それは私の思考を麻痺させ、律の事しか考えられなくなる。 律の与えてくれる愛を逃したくなくて、隙間を埋める。 ...
  • 短編19
    「澪、もしかしてスランプ?」 二人だけの帰り道になった途端律が突然切り出した。 「な、なんだよ。急に」 「いやさー、最近演奏しててもなんか納得がいかない顔してるしさ」 うわ。そんなにでてたのかな。 「・・・CDとか楽譜読んでるとさ、私はまだまだだなあって。 いろいろ取り入れてみようと思うんだけどさ・・・うん・・・」 「ふーん」 てくてく。てくてく。 「あっ! そうだなっ、うんっ。ドラムやってみなよ!」 なんでそうなる。 「そんな顔するなよぅ。同じリズム隊だからなんかつかめるかもしんないよ? 景色変われば違うものが見えるかもっていうしさ。 本格的にやるんじゃなくて、みんなの演奏テープを聴きながらドラムを適当に叩くだけだよ」 なるほど。律の意見がすんなり納得できるのはなんかくやしいけど。すぐにできそうだし、何より自分じゃいい考えが思いつかなかったから。 ジャー...
  • 短編10
    合宿の夜、みんなが寝静まった頃私は目を覚ました。 (トイレ行きたくなっちゃった。でも、一人じゃ怖いな)ソワソワ (みんな寝ちゃってるし、起こすのも悪いよな・・・一人で頑張ろう) 暫く悩んだ後、のそのそと布団から這い出て、ドアを開けた。 ガチャ 「んっ、ふぁぁ、澪?」 「ひゃっ!りっ律か。起こしちゃったか?」 「ん〜ん、大丈夫。それよりどこ行くんだ?」 「トイレだよ」 「待って、私も行く」 起こしちゃったのは悪いけど、正直律が一緒に来てくれてよかった。 「みおしゃん一人じゃ怖かったんじゃない?」 「そっそんな事ないよ」 「そっか。まっ、今は私もいるし大丈夫だって」 「怖くないってば」 こいつには何でも見透かされてしまう。 そそくさと用を足し、部屋へ戻ろうとする。 「あぁ、なんか目冴えちゃったね」 「だな」 「ちょっと喋ってようよ」 「そうだな」...
  • 短編14
    「うわ、律、顔色悪いぞ……?」 そう言って澪が顔を覗き込んでくる。 澪は心配そうに眉を下げると、そのまま左手の指先でそっとあたしの頬に触れた。 ひやりと冷たい指先。熱を持った頬には心地良い。 「んー……生理痛……」 「あ、そうなんだ……平気?」 「……じゃない」 「……だよな。顔が真っ青だもん。ほら、律」 名前を呼ばれたかと思うと、突然澪の腕が肩に回され、そのままグイ、と抱き寄せられる。 必然的に澪の肩に頭を預けるような体勢になったあたしは驚いて顔を上げると、 「どしたの、急に」 「しんどいんだろ? もたれてていいよ」 「…………」 「薬は飲んだ? 何かして欲しいことある?」 「…………」 「なんだよ、さっきからじっと見て」 「……へへ」 ずきんずきんと鈍い痛みを抱きかかえながら、不思議そうに首を傾げる澪を見て思わず笑ってしまった。 「あのね、澪」 「...
  • 短編143
    投稿日:2010/09/27(月) 01 29 14 家を出る時にママは言った 『りっちゃんとなら安心ね』 違うよママ 律とだから危ないんだよ 現に授業をサボってお互いの身体をまさぐっているんだから ママが見たら何て思うかな 叱る?呆れる?縁を切っちゃうかも 「…こういうことするの、やめよっか」 私の胸を赤ちゃんみたいに舐めていた律が顔を上げた 汗で額にくっついた長い前髪を掻き上げてやると色素の薄い潤んだ瞳が現れた あ、律、傷ついてる 「澪…嫌だった?」 「…嫌じゃないよ」 嫌なわけ無いだろ ただ、気を抜くとどこまでも堕ちて行ける今の状態に 一抹の不安を抱いているのも確かだった 「じゃあやめない」 「コラ、律」 仕返しとばかりに律は私の首筋に噛み付いてグッと顎に力を込める ...
  • 短編199
    最近の律はバイトばかり。 最近の律の口癖は『澪をどこでも好きな所に連れてってやるから』。 最近の私はため息ばかり。 最近の私の口癖は『ばかりつ』。 私たちは世間では日陰者。 私たちは同性の恋人同士。 ある日律が言った。 『みんなが私たちのことを知らない所に行こうか』。 私は言った。 『きっと寂しいよ』。 律は笑った。 『そうだな』って寂しそうに笑った。 『じゃあ少しだけ、ほんの少しだけ遠くに旅行しようか』って。 私たちはその日約束した。 私たちは高校生。 私たちにできることは少ない。 少ない時間の合間を縫って律は働いた。 私には『お金はいいから私のこと待ってて』って。 私は律にバイトを禁止された。 私は代わりに律の学校の仕事を助けた。 そのうち一緒にいる時間がほとんどなくなった。 私はもう...
  • 短編156
    投稿日:2010/11/04(木) 01 40 52 「せんせー!ちょっと休憩しましょうよー」 私、秋山澪は家庭教師・・・ごっこのようなことをしている。なんせ律が 『どーせ教わるなら澪みたいなスパルタじゃなくて美人家庭教師がいいよー!』 とか言うもんだから・・・カチンときた私はたまに使うメガネをかけ髪を結い お遊び美人家庭教師デビューしたのであった。 私がこんな悪ノリするなんて珍しいよな・・・自分で言うのもなんだけど 「だめだめ。田井中さんテスト近いんでしょ?」 「んー・・・えへ、にひひ」 んー?何笑ってるんだこいつは 少しムッとしながらおでこをつつくと、ニヤニヤした笑顔のまま 「だって先生にそんな口調されるとくすぐったいっていうかぁ」 少しほっぺも赤くなってる。なるほど、意外とそういうところあるんだな そうか・・・...
  • 短編191
    大学を卒業して一人暮らしを始めた私。 最初はちょっと…いやかなり寂しかったけど律がよく遊びにきてくれて私を 支えてくれた。なんだかんだであいつはやさしいやつなんだ。 今日はクリスマスイブ。いつもなら律や軽音部のみんなとパーティーとか してたんだよなあ。今年は私ひとりだけ…いくら一人暮らしに慣れたとはいえ なんか寂しいよ。TVをつければ幸せそうなカップルが映るし。 ああ…だめだ。一旦寂しいと思い始めたら止まらない…うぅりつぅ。 リツミオデドウダ♪ 律から電話!? 「もしもし律!」 『私サンタりっちゃん。いま駅にいるの』プツッ きれた? リツミオデドウダ♪ また律から電話? 「もしもし律?」 『私サンタりっちゃん。いま駅前のケンタで6ピースセット買った』プツッ リツミオデドウダ♪ ふふっ 『私サンタりっちゃん。いま近くのコン...
  • 短編181
    投稿日:2010/11/27(土) 19 13 01 律「澪!?」 私は走っていた 今日は二人で出掛ける約束をしたのに待ち合わせの場所に澪が来ない 家にもいない …どこに行ったんだよ澪! そして車が行き来している大きな橋の下、川岸のところに数人の若い男たちとその中には…澪の姿が! 律「…!!」 私は急いで橋の下に向かった 最初に気がついたのは澪だった 澪「や、やめろ!…いやっ!! …!律!?」 澪の姿はあられもない状態だった だが服は破かれてはいたが、なんとか抵抗していたらしく全裸にはされていないみたいだ 律「澪!大丈夫か!?」 二人の声を聞いて男たちがこちらを向く 男A「ん?なんだお前は、コイツの知り合いか?」 男B「丁度いい、お前も同じようにしてやるよ」 クククッと笑いながら私に話しかけてきた 澪「律!!助けて!律ぅ!!」 男C...
  • 短編153
    投稿日:2010/10/19(火) 00 13 47  あたしは澪の出してくれた救急箱から消毒液を取り出して、傷口に振りかけた。  しゅわしゅわ。痛い。ものすごい染みて泣きそうだ。 「……っ」 「律!? 大丈夫、痛い?」 「へい……き……だぞ!」  自分に言い聞かせるようにして脛を伝う消毒液を拭き取る。  怪我なんて小学校卒業してから滅多にしてなかったけど、こんなに痛かったんだな。  ……もう一回消毒液かけるの、怖いな。でもまだ傷口汚れてるし。 「……私、やる」 「え?」  傷口とにらめっこしていた顔をあげると、いつの間にか澪がこちらを向いていた。  相変わらず青い顔のままで、ピンセットを手にしている。 「消毒するぞ、律」 「澪しゃん、平気なの……?」 「へいき……だ……よ!」 「ちょっ、いててて、ピンセット、ささってる! ちゃんと傷口見て!」...
  • 短編115
    投稿日:2010/06/30(水) 04 13 58 中学を卒業して、高校に入ったらあいつとは離れ離れになる。 私とあいつは……違う学校に進む、はずだから。 『はず』なのは、あいつが行く高校の名前は聞かなかったから。 いや、聞けなかった。あいつと別々の学校ってことを、出来る限り認識したくなかった。 そして、そのことを嫌でも認識しなければならない中学を卒業する今日。 ……告白をすることにした。 卒業式が終わって、誰も居なくなった教室でひとり待つ。 あいつは人気者だから、きっと色々と時間がかかるだろう。 とりあえず、あいつの席に近づいて、座る。 そして、いつもあいつがそうしていたように頬杖をついてぼーっと外を眺めて。 あいつが見ていたのは、こんな景色だったんだなあ。なんて浸ってみる。 「澪!悪い、待たせた……って、なにしてんだ?」...
  • 短編106
    投稿日:2010/06/13(日) 22 31 49 道を歩くと聞こえてくる ため息と称賛 隣で君が胸をはる 自分が褒められたわけでもないのに あの頃君に言われた たった一つの言葉 それがわたしの全てを奪っていった 皆がわたしに言うのと同じ ただ簡潔な褒め言葉 皆がわたしに言うのと違う 初めて聞いた褒め言葉 幾百万の「綺麗」より たった一つでいい言葉 たった一つの良い言葉 最近言わなくなったねと 拗ねていじけてみせるけど まったくちっとも気づかない 鈍感すぎる君がいる もとより期待はしてないけれど かまってほしいわたしがいる 君と過ごす日々 ゆるい起伏とただ過ぎて行く時間 じゅうぶんしあわせだけれども たまには一言言ってほしい そうしたらまたさらに 君を好きになれそうだから 「澪ー」 「ん?」 「すき」 何度も言われ...
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