けいおん!澪×律スレ @ ウィキ内検索 / 「短編8」で検索した結果

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  • 短編8
    「おーいみんなもうすぐ年明けだぞ〜。…って寝てるし!!」 「ちょ…肝心な時に寝てどうすんだよ!?」 「あ…年明けた」 ってな具合にカウントダウンはグダグダに終わってしまった。 まっ、いっか。みんな気持ちよさそうに寝てるし。 澪も私もまだ眠くなかったから炬燵に入り、しばらくは今年の豊富や宿題の話など他愛ない話をして過ごした。 「あっ、忘れてた」 「何を?」 「明けましておめでとう。今年もよろしく律」 そうだった。何となく明けてしまったから言うのを忘れてた。 「こちらこそよろしくな澪」 軽音部のみんなで交わすはずだった挨拶を先に澪と二人で交わした。 何だかおかしくて二人で笑いあった。 「ふわぁ。そろそろ寝るか」 「そうだな」 私達は向かい合って横になった。 澪が私の顔を見てクスリと笑う。 「なんだよー」 「いや、律の顔見て寝たらいい夢見...
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  • 澪×律 別荘地
    ...・・わかるよな!」 短編82 昼間に寝すぎちゃったから 心配事があるから 短編83 「おーい、何きいてんのー?」 短編84 「まーた泣いてんのかよ、澪」 短編85 怖い夢を見た 短編86 自分は今、映画の中にいるんじゃないか。 SS68 あら皆さん、こんばんわ。こんな時間までお仕事ですか? SS73 夕暮れが影を落とす、校舎裏。風に揺れて木々がざわめく。 教訓 そろそろ春の香りが濃くなってまいりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか SS74 私は澪より、6cm身長が低い。 SS75 今日は4月1日、エイプリルフール。 SS76 律(さーて、そろそろ部活いくかあ・・・ん、あれは・・・)「唯ー!それに憂ちゃん!」 トップページ
  • 澪×律 別荘地 8
    ... 題 1行目 短編87 長い付き合いなうえ、こういう関係になった今、わざわざ客用の布団を出したりはしない。 SS77 「おいーっす!」 短編88 「うっ、ごほっ…うえぇ…」 SS78 良い天気だ。雲ひとつない青空。 短編89 今日は、満月。ぼーっと月を眺める私。 SS79 女の私が見ても、本当にきれいだと思う。真っ直ぐ伸びた黒髪。それを時折かき上げるしぐさ。 ラフメイカー 君が、泣いている SS80 「はー、なんか今日はまったりだな」 短編90 (あ、つい) SS81 『澪ちゃん・・・泣かないで!』 短編91 私たち二人のほかに誰もいない教室。 短編92 放課後でもないのに、静か過ぎて怖いような教室 短編93 暑い!四月前半までは「まだ冬服が手放せません」などとお天気キャスターが言ってはいたが、とんでもないっ! SS82 澪「貴様に話がある。」 いめちぇん!! はいはい、これ...
  • 澪×律 6
    ...込む寂しげな保健室 短編80 「なー澪~~~機嫌直せよ~」 SS63 律 おかしーし! たまにはいいよね?2 「バカは風邪引かないって・・・迷信だったんだな」 SS64 学校が終わって。 SS65 今日は土曜日。 6-648 「髪を下ろした…」 SS66 「すっげー量だな、おい」 短編81 好きだって、素直に伝えることもできない。 SS67 いつも思う。 トップページ
  • 澪×律 3
    ...一人で寝る。いや、 短編8 「おーいみんなもうすぐ年明けだぞ〜。…って寝てるし!!」 短編9 今日は体育祭。目立つのは嫌なのにアンカーに抜擢されてしまった。 SS5 雨の強い日だった。 SS6 君と私は釣り合わない 短編10 合宿の夜、みんなが寝静まった頃私は目を覚ました。 短編11 女1「秋山さん塾の男と最近仲いいんだよ」 短編12 放課後 短編13 夕日が照らし出すのは二人の汗と舌先からのびる糸 短編14 「うわ、律、顔色悪いぞ……?」 SS7 「単刀直入に言います、秋山先輩と別れて下さい」 短編15 私と律しかいない部室。 短編16 「いてて…澪大丈夫か?」 短編17 「このままでも良いんだけど・・・・・眠くなっちゃったから膝枕して欲しい」 SS8 律「澪、ゲーセン行こうぜ!」 短編18 「いぇい! あたしだよん・・・、寝てんのか」 短編19 「澪、もしかしてスランプ?」 ...
  • 短編81
    投稿日:2010/02/15(月) 03 04 31 好きだって、素直に伝えることもできない。 ずっと傍にいる、わたしはそれに甘えているのかな? 君がたまに見せる分かりやすい嫉妬も、照れて怒ったフリするのだって、全部、全部可愛いと思う。 君の全てを、愛しいと思うんだ。 だけどそんな気持ち伝えるのは…すごく照れくさくって、恥ずかしくって、柄じゃないなんて思われそうで。 でも…今日だけは、今日このバレンタインだけは、素直になってみようか、なんて。 日付が変わるまで試行錯誤して作ったチョコレート。 君の名前もまともに書けなかったけど、味だって自信ないけど…。 でもでも、君が好きって気持ちだけは精一杯込めたんだ。 だから受け取って欲しい。 この想いごと、すべて。 「みーお!これやるっ」 驚く君...
  • 短編80
    投稿日:2010/01/31(日) 19 46 21 「なー澪~~~機嫌直せよ~」 予想通り二人きりになった途端、澪が黙りこんだ。 まあ原因は私。ポッキーゲームしてて唯と…うん、私は寸止めするつもりだったんだけど。 「あれは事故みたいなもんじゃん」 「ノリノリだったくせに」 唯も唯でファーストキスがりっちゃん!とか言うから。 ちなみに一番ノリノリだったムギは、相手がポッキー咥えたら顔赤くしてすぐに折っちゃった。ムギは外から見ているだけで満足なのかもな。 「本命は澪に決まってるだろー?」 「浮気者」 でもさ、実際付き合うとこんなイチャイチャな事できるんだぜー。 早足で歩く澪に横から抱きついてほっぺたにキスをする。ポンって弾けそうなぐらい顔が赤くなったけど、歩くスピードがやたら速くなった。 「ちょ、ちょっと待てよ」 「バカ律バカ律っ!」 いきなり私の腕をつかむ...
  • 短編86
    投稿日:2010/03/06(土) 03 15 41 自分は今、映画の中にいるんじゃないか。 そんなことすら思えてくるような、素晴らしい風景 夕日が海に反射して、バルコニーに佇む私たちを照らす こんなこと考えるのなんて私らしくないのかな? 素晴らしい風景を前にすると、人は変わってしまうのだろうか 横で長い黒髪をなびかせ、一緒にこの景色に浸る少女 澪も・・・映画みたいだな、とか思ってるのかな。 同じこと考えてたらいいな・・・なんて思いながら このままずっと二人きりで・・・なんて考えながら ただ海を眺めていた そうやってそんなことを考えている自分に酔っている私を見て、 少し笑いながら澪は言う 「なんだ、しんみりしちゃって。律らしくないなあ」 だってさ。やっぱり私らしくないのかな? でも良いじゃん。らしさだけが全部じゃない 「いいだろー。綺麗なも...
  • 短編85
    投稿日:2010/03/02(火) 20 03 59 怖い夢を見た いい年して怖い夢を見たなんて言うのもどうかと思うが、本当に怖かった 暗い空間に一人きり、私しかいなくて 周りには何も無い、誰もいない そんな空間が怖かった。というより、澪がいないのがどうしようもなく怖かった 澪が一緒にいてくれれば、どんな国にでも星にでも行ったっていい 逆に、澪がいない場所になんて行きたくない 顔が、声が、匂いが、肌触りが・・・澪の全てが、わたしには必要なんだ 枕元に置いてあった携帯を見ると、もう時間は二時 きっと取り合ってくれないだろう・・・でも、それでもいい ただ・・・声が、聞きたい もう時間は二時。さっきまで歌詞を夢中になって書いていて、 気が付けば時計は午前を指していた。 明日も学校、こんな時間まで起きていたらきっとつらいことだろう とりあえずノートを閉じ、...
  • 短編89
    投稿日:2010/04/30(金) 00 17 26 今日は、満月。ぼーっと月を眺める私。 何時もなら、まったく気にしないんだけど。今日は何だかずっと眺めていたい。 というかずっと眺めてるのに、全然飽きないんだよなあ。 それもこれも全部、澪のせいだ。 「律は……太陽」 「澪は?」 「私は、太陽に照らされなきゃ見えない、月」 そんなことない、澪は私なんか居なくても綺麗だし何でもできるじゃないか。 そう言ってやりたかったけど「私なんか居なくても」って言葉を口にするのが嫌で。 結局、そのままその話を流してしまった。 ……澪は、月。 もしそうなら、こうやって夜空を見上げるのも悪くない。 時々雲に隠れて、少しして雲の隙間からひょっこり現れるとことか、結構似てるんじゃないか? それに、今まで全然気にしてなかった事が悔やまれるほど、とても綺麗...
  • 短編83
    投稿日:2010/02/27(土) 13 45 52 「おーい、何きいてんのー?」 昨年の学園祭での演奏を聴いていると、左耳から律の声が入り込んできた 「ん?去年の学祭のふわふわ」 「あー。ちゃんと聴いてんだな。どれ、私も聴くかな」 そういって律は私の左に座り、外した左耳のイヤホンを自分の左耳にはめた 「ちょ、ちょっと律」 「いいだろー。おさらいおさらい」 そう言って視聴に集中している律。・・・別におさらいすること自体は悪くないし 実際まだまだ演奏に荒削りな部分があるから、むしろ一度全員揃って自分たちの演奏を見つめなおすべき なんて考えもあったけど・・・流石にこの状況でそんなことは言ってられない。 私と律しか居ない部室で、こんなに距離を縮めて同じ音楽を聴くだなんて その・・・なんというか・・・とにかくドキドキして仕方ない 「うーん、やっぱり完璧...
  • 短編88
    投稿日:2010/04/20(火) 02 42 02 嘔吐描写があるので苦手な人はスルーしてください。 「うっ、ごほっ…うえぇ…」 胃袋を裏返すような嘔吐き。 もう吐き出すものは何もないというのに止まらない嘔吐感。 黄色い胃液まで吐き出した後、ジャーゴポゴポと渦を巻く水を眺めた。 戻してるときってなんで涙も一緒に出てくるんだろう、そんなどうでもいいことを 考えながら流れる水の音をぼうっと聞いていた。 トイレから出ると自販機でミネラルウォーターを購入して屋上へ向かった。 春の屋上は風が強くて肌寒い。 冷たい風を浴びながらフェンスを背もたれにして腰掛ける。 ペットボトルの中身を半分ほど一気に飲み干すと、胃に冷たい液体が流れるのを感じ、 やっとスッキリした気分になれた。 「はぁ…」 さっきよりマシになったとはいえ、気分は晴れない。 いつも真面目に練習に...
  • 短編87
    投稿日:2010/04/18(日) 04 20 01 長い付き合いなうえ、こういう関係になった今、わざわざ客用の布団を出したりはしない。 いや、中学のころも一緒に寝てたけどね。 二人して掛け布団の上から寝転んだら、私は漫画を読んでたり、澪はノートとにらめっこしながら歌詞を考えるのがいつものパターン。 「そろそろ寝るかー」 読んでた漫画を棚に収めつつ澪に声をかける。 時計を見ると午前2時前を指していた。 「あーそろそろ寝るか…」 澪がノートを閉じながら答える。 「いい歌詞浮かんだ?」 ノートをしまう澪の姿をボーッと眺めながら問いかけると澪はうーんと唸った。 「やっぱベッドに寝っ転がりながら考えてもいいフレーズは出てこないな」 布団の中に入りながら澪が苦笑する。 「じゃあどこで寝っ転がったらいいフレーズが浮かぶんだよ」 「なんで寝っ転がるのが前提なんだ」 律...
  • 短編84
    投稿日:2010/02/28(日) 23 44 16 「まーた泣いてんのかよ、澪」 「だってぇ……」  ぐずぐずと鼻を鳴らしながらあたしを見上げる澪。  その瞳からはぼろぼろと涙がこぼれ落ちていて、相変わらずだな、なんてあたしは笑ってしまう。  澪が泣く姿なんて、あたしはもう慣れっこなんだから。 「高校生になっても相変わらずだな」 「うるさい……ぐず」  反論する声がそんな涙声じゃ説得力もないってもんだ。 「とりあえず家に帰ろうぜ。そしたら話聞いてやるからさ」  そう声をかけても澪はやっぱり背中を丸めて泣いているものだから、どうすりゃいいのよと言いたくもなる。  どうしたもんか、とあたしは少しだけ悩んで、 「ほら、手貸して」 「え?」  あたしから差し出されたその手に、澪は驚いたような目を向ける。 「今日は手繋いで帰ろ。……恥ずかしいけど泣き...
  • 短編82
    投稿日:2010/02/26(金) 21 45 14 昼間に寝すぎちゃったから 心配事があるから  …好きな人が傍に居るから なかなか寝付けない夜、左手が少し疼いている。 今の思いを、言葉にしたくて 横で眠る少女を起こさないように静かにカーテンを開けると、 明るい月が私の視界を広げる 雲がまばらな夜空は、少し眩しくさえ思えた。 「・・・・よし」 カバンからノートとシャーペンを音をたてないように取り出し、私の気持ちを綴りだした できるだけ何も考えないよう、脳が下した指示に左手をただただ従わせる 大好きなあの人を想う少女の詩 この詩の中の少女が想う相手が誰かは、私にはわからない ただ、この歌詞を書いている私にとっての・・・大好きなあの人。 その人はすぐ隣に居て、呑気に寝息を 「ん・・・みぉ・・・?」 おっと、起こしちゃった。月の光に魅せられて自分の世界...
  • 澪×律 別荘地 まとめ1
    ... 心配事があるから 短編82   111 :軽音部員♪  2010/02/26(金) 22 42 20 どっとうぷ自体が重いみたいね。 澪「重いなー」 律「えっ……私太った?」 澪「ん?あっ、違う違う。サイトが繋がりにくいってこと」 律「あーっ……ご、ゴメン……自分無知でして///」 澪「ふー。でもむしろもう少し肉付けた方がいいぞ?たまに見てて不安になるんだ。律ほそいから」 律「っ……う、うん///」(そんなにいつも見てくれてるんだ……) 澪「どした?」 律「えへへ……なんでもない!」 澪しゃんの膝に乗って一緒にPC見てるりっちゃん みたいな   119 :軽音部員♪  2010/02/27(土) 01 15 52 スマソ おわび てかすいません、詳細わかりますか   123 :軽音部員♪  2010/02/27(土) 01 25 45 うわっ懐かしっ! ほっぺたからずれ...
  • 澪×律 6 まとめ1
    ...〜〜〜機嫌直せよ〜」短編80   402 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/31(日) 20 23 35 いや、落ち着け、次の日二人してタラコ唇になって学校行ったらさすがにあやしい   404 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/31(日) 20 48 37 唯(りっちゃんの首筋に一つ……) ムギ(澪ちゃんの太ももに2つ……) むふふ   405 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/31(日) 20 56 18 唯は気が付かないと思う。 普通にそのポジションはムギの独占でいいと思う。   406 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/31(日) 21 02 50 唯「澪ちゃん首になんか跡が付いてるよ?」 澪、律「っ!!」 ムギ(天然GJ!!) こんな感じか   407 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/...
  • 澪×律 別荘地 8 まとめ1
    ...を出したりはしない。短編87   200 :軽音部員♪  2010/04/18(日) 13 00 48 こういういいSS読むと無駄におれのティムティムがおっきするのだがwどういうサインなんだw   202 :軽音部員♪  2010/04/18(日) 15 06 26 律「澪……」 澪「ん?どうした?」 律「最近、澪を見たら胸が痛くなったりおなかの下の方が疼くんだ……どういうサインなんだろう?ひょっとして病気なのかな……」 澪「胸が痛く……おなかの、し、下の方……病気……かもしれないな。似たような症状を知ってるよ」 律「ほ、ホントか!?どんな病気なんだ!?」 澪「まぁ待て、病気かどうか私が診察してやるよ」 律「でも、お医者さん行ったほうが」 澪「いいから」 律「でも……」 澪「いいから」 律「やっぱりちゃんとした」 澪「子供の頃はよくやったじゃないかお医者さんごっこ。昔みたいに...
  • 澪×律 3 まとめ1
    ...…って寝てるし!!」短編8   澪×律 2 まとめ3|澪×律 3|澪×律 3 まとめ2
  • 短編7
    今日は一人。一人で寝る。いや、なにを当たり前のことをって思うかもしれないけど、久々なんだ 実は、先週からずっと律の家か私の家でお泊まりだったんだよね。 同棲でもしてないと、結構仲のいいカップルでもここまでは泊まらないんじゃないかな。 私達、実は凄く親密なのかもしれない。今更だけどね…… でもね、こうやって目をつむると……浮かぶのは律の顔。 毎日見てるから、数え切れもしない何千、何万っていう律の顔がインプットされてるんだ。 目をつむってこれだけ律の顔思い浮かべちゃうんじゃ、一人で寝てるって気分でもなくて、 結局は律と添い寝してるみたいに思えちゃう。 律も、今は私の顔、思い浮かべてくれているのかな……… ダメだ、眠れない。寂しいっていうと違うかもしれないけど 律がいないことでかえって律しか見えなくなる。どうしよう、歌詞でも書こうかな 明日は、またお泊まり...
  • 短編5
    「み〜お〜こっち向けよー」 声を掛けてもそっぽを向いたままこっちを向いてくれない。 「何で怒ってるんだよ?」 「律が・・・私にかっ構ってくれないから」 まだこっちを向いてくれないが、どんどん小さくなる声でこんな事を言ってのけた澪。 大方私が梓にばかりちょっかいをかけていたのを見て嫉妬したのだろう。 可愛いやつ。 「みおしゃんも猫耳つけたかったのか?」 ついそんな風にからかってしまう。 「そんな訳ないだろ!もういいよ。一人にしてくれ」 あぁ、これは本格的に怒らせちゃったかな? 澪が可愛いからいけないんだぞ。 反省する気はないが、このままずっと怒ってられるのも困るので、後ろから抱きしめてやる。 澪の体がびくっと揺れる。 「誰といたってどんな時だって頭の中に居るのは澪だけだぞ」 「澪、大好きだ」 そう耳元で言ってやれば、真っ赤に染まる耳。 ギューっと強く抱きし...
  • 短編6
    ひとしきり泣いた後寝てしまった。 起きたら首に違和感がある。 これは首輪か? 首輪らしきものから伸びる紐はベッドにしっかりと結ばれていた。 「律起きたか?」 「澪・・・・これは何だよ?」 「律が犬みたいだなぁって思ってつけてみた」 こいつは何を言ってるんだ? 澪が近付いてくる。 頬を撫でられた。 くすぐったい。 「今日から律は私だけの飼い犬だから」 妖艶な笑みを浮かべそんな事を言ってくる澪。 あれ? これは異常だよな? なのに何でだろ・・・・ この束縛が心地良い。 「イヤ・・・か?」 何も言わない私を見て澪はそう言った。 「イヤじゃない」 咄嗟に口から出た。 途端に澪に抱き締められた。 名前 ...
  • 短編1
    目の前には両手の自由を奪われた律が澄まし顔で寝ころんでいた なにがどうなってこうなったかというのは衝動が原因としか言いようがない 私のベッドの上に当たり前のように寝ころんでいた律の腕を、 なにを思ったか、私がそのへんに置いてあったタオルで縛ったというだけのこと 最初のうちは律も多少焦っていたようだが、私の表情を見て何かを悟ったのか、急に落ち着きを取り戻した 「…んで澪、なんかするの?」 「………少しは怖がらないのか」 「別に……知らない奴にやられたってんなら怖いけどさ、澪じゃん」 そうだ。律は私には所詮大したことは出来ないと高をくくっている 実際そうだから腹が立つ。 腕を縛り終えた頃にはもう私の衝動は半分消えていて、今の状態を自問自答していた。 ここで意地を見せないと……律にいつも攻められっぱなしでは私だって気が済まない 私は乱暴な手つきで律の胸を鷲掴みにした 「...
  • 短編4
    部活も終わり、今は帰ってる途中。 少し離れたところから唯とムギと梓の背を見て澪と歩いている。 こうやって五人で過ごす時間はとても好きだ。 澪を見ると前の三人のやりとりを幸せそうに見ている。 澪もきっと同じ気持ちなんだろう。 そんな澪の手を握る。 驚いたようにこっちを見る澪。 「おっ、おい!見られちゃうだろ」 そんな事を言ってくる澪にお得意の満面の笑みで返す。 「だーいじょーぶだって。手繋いでるぐらいで私達が付き合ってるなんて思わないよ」 頬を真っ赤に染めた澪が可愛くて握っていた手にギュッと力を込める。 すると澪もやめさせるのを諦めたのか握り返してくれる。 些細な事だけど、それがすごく嬉しくて澪が隣に居てくれればいつだって私は幸せなんだ。 五人で居るのも好きだけど、今だけは誰も知らない二人だけの時間。 私と澪だけの秘密。 ...
  • 短編2
    ああ、今何時?朝……ではないかな。喉がかわいて一度起きて水を飲みに行ったのが10時半くらい そのあとも眠気が収まらなくて、またベッドに倒れ込んで……もうお昼……下手したら夕方かな 昨日歌詞書いてたら止まらなくなっちゃってなあ。夜更かしは美容に悪い いい加減起きよう……あれ、体が重い……寝過ぎたせいかな。 いや、そんなんじゃなくてこれは物理的重さ。何かにのしかかられてるような……あ。 「あぅ……むにゃ……澪ぉ」 律……あれ、夢じゃなかったんだ。律が部屋に入ってきて、私に馬乗りしながらなんか話してたの それなのにずっと寝ちゃって……悪いことしたなあ。起き……だめだ重い 「ううぅ……えいっ!」 私が力任せに起きようとすると、うまい具合に律の体が回転し、そのまま床に背中から落下した 「あっ!ご、ごめん!り……律?」 子供のような寝顔はそのまま、少し眉をしかめただけ。 「……...
  • 短編3
    「み〜お〜」 寝る前にそう言って抱きついてくる律。 「やーめーろー」 こんな事を言いつつも払いのけようとしない私はほんとに律に甘いと思う。 これも惚れた弱みか。 頭を撫でてやると幸せそうな笑顔をこちらに向け、更に強く抱きしめてくる。 顔が近い。 そう思っていると、不意に唇に柔らかい感触を感じた。 「おやすみのチュー」 二人きりの時にしか見せない無邪気な笑顔でそんな事を言ってのけた。 私が顔を赤らめてあたふたしている間に私の胸に顔をうずめてくる律。 そんな姿が愛しくて背中をぽんぽんと叩いてやる。 しばらくして規則正しい寝息が聞こえてきた。 「ったく。私はおまえの抱き枕じゃないんだからな」 呟き、頭にキスを一つ落とし、律を優しく抱きしめて眠りについた。 ...
  • 短編9
    今日は体育祭。目立つのは嫌なのにアンカーに抜擢されてしまった。 だからって手を抜こうとは思わない。 それに絶対負けたくない奴がいるから。 「澪〜今日は絶対負けないからな」 「私だって負ける気はないぞ」 そんな事を話していると出番が近付いてきた。 1組と2組が僅差で走ってくる。 バトンを落とさず受け取れるか心配だったが無事受け取り瞬時に全力に切り替える。 視界の端には律の姿。 コーナーに入るとこで少し抜かされた。 速度を上げ走る。 律も負けじと速度を上げる。 幼馴染だからって手加減はしないぞ。 私は律を抜かしにかかる。 あと半周でゴールだ。 律を追い越す事に成功した。 だが、ここで気を抜くとすぐに抜かされる。 重くなりつつある足を懸命に前に出す。 もうすぐでゴールだ。 そう思った刹那、後ろからズザザーと物凄い音と観衆からの悲鳴が聞こえた。 ...
  • 澪×律 4
    トップページ 澪×律 4 SS一覧 澪×律 4 まとめ1 澪×律 4 まとめ2 澪×律 4 まとめ3 題 1行目 SS9 私は今世界中の誰よりも幸福なんじゃないかと思う。 SS10 はぁ、澪は何時まで写真撮ってるつもりなんだろ SS11 冬の日 どんなに寒くても 私は幸せ 短編21 君は本当に無防備だよね。私を揺さぶるのが好きなのかな 短編22 私が君を好きになったのは必然だったのかもしれない。 短編23 「澪、あっちのバンドでも頑張れよ!」 SS12 「おっじゃまっしまーす」 短編24 律は明るくて、気さくで、誰とでもすぐ仲良くなれるから人が寄ってくる。 SS29 「うーっ、さみーなー!」 短編25 気が付くと見慣れない部屋にいた。 短編26 放課後、律の家に半ば強引に連れてこられた SS30 しとしとと窓の外で雨音が響いている。 短編27 「~で、~~とかさ~・...
  • 澪×律 別荘地 19
    トップページ 澪×律 別荘地 19 SS一覧 澪×律 別荘地 19 まとめ1 澪×律 別荘地 19 まとめ2 澪×律 別荘地 19 まとめ3 題 1行目 SS136 「……澪?」 SS137 ふと、思い出した 短編165 「嫌い!!」 短編166 「えへへ、みーお」 短編167 「りつ……?」 SS138 澪とケンカをしてしまった。きっかけは私。 SS139 澪(人を素直にさせる薬、か…) 19-178 澪の嫉妬は凄い。 短編168 「やめろっ……もう自分で書く!」 短編169 唯の家の隣のおばあさんから、また町内会の演芸会のお誘いがあったらしい。 短編170 私が律の部屋で雑誌を読んでいると、持ってきたお茶を机に置き 短編171 私は澪のベースが好きだ。 SS140 私はヒモりっちゃん SS141 『今日は11月22日! いい夫婦の日でーす!』 短編172 11月2...
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    お祭り 短編163 短編164 SS135 SS136 嫌い SS137 短編165 短編166 澪・律が悪いんだからな 短編167 短編174 11月22日(いい夫婦の日) 短編170 短編171 SS140 SS141 短編172 短編173 SS142 SS143 SS144 短編175
  • 澪×律 別荘地 16
    トップページ 澪×律 別荘地 16 SS一覧 澪×律 別荘地 16 まとめ1 澪×律 別荘地 16 まとめ2 題 1行目 短編138 ○月○日(日) 短編139 気温も下がり、季節はすっかり秋 短編140 「ポッキーゲーム、しようか」 SS110 特に用事はなかったし、拒否権もなさそうだったので渋々ながら律の家に行ってみる。 短編141 りつのかんさつにっき 2ねん1くみ あきやまみお SS111 「い、いらっしゃ……って、秋山さん?」 短編142 部活からの帰り道 SS112 香りのいい紅茶を楽しみながら、特に何をするということもなく、 SS113 澪はああ見えて甘えるということをしない。 短編143 家を出る時にママは言った 短編144 「私達男女だったら付き合ってたかな~?」 短編145 「雨、すごいな」 SS114 本当に今日はついてない SS115 「…ふぁ...
  • 澪×律 6 まとめ2
    ...えることもできない。短編81   722 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/02/17(水) 13 35 35 オール明けのテンションで罰ゲームカードなるものをやったが 罰ゲームの中に「同性とハグしながら好きと言う」なるものがあって 澪律なら余裕だなと苦笑せざるを得なかったw   723 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/02/17(水) 13 41 48 だが待って欲しい ・澪が恥ずかしがる通常パターン ・お互い「好き」と中々言えなくて抱き合ったままパターン ・案外澪が余裕で言うけど律が中々言えないパターン ・律と誰かが引いて澪嫉妬パターン ・澪と誰かが引いて基本好きとか言わない澪が誰かに対していうから罰ゲームだとわかっても・・パターン など今この数分だけでこれだけのパターンがだね・・   726 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/02/17(水...
  • 澪×律 別荘地 11
    トップページ 澪×律 避難所 11 SS一覧 澪×律 別荘地 11 まとめ1 澪×律 別荘地 11 まとめ2 題 1行目 短編108 澪の部屋、何時ものように突撃かましてみた。 短編109 「こういうお菓子ってたまに何故か無性に食べたくなるよな」 短編110 「おーっす、澪。ダラダラしにきたぞ」 雨の中かき消された細い声が 「いや~まさか降るとは思わなかったな。」 短編111 「なぁ!律、律っ!聞いてるのか?!」 短編112 学校帰り、律はフラッと私の家に立ち寄ると部屋に入るなりカバンの中からあるものを取り出した。 SS94 いつも一緒に居た。 短編113 あつい、あつい、あつい。 短編114 インターホンがなった。続いて玄関の開く音と共に聴きなれた少し低い声。 SS95 二人きりの時でも、基本的にお互い勝手に過ごしている。 短編115 中学を卒業して、高校に入ったらあ...
  • 短編51
    「ごちそーさま!」 「ごちそうさまでした」 あー食った食った! 「さっすが澪。・・わし好みの味付けを、熟知しておるのう」 「どこのお爺さんだ」 「律じーさんだ!」 「はいはい、律じいさん。お皿片付けるぞー」 おっとっと、澪が洗い物しに行っちゃう前に、ね。 「澪。デザート、ちょーだい」 「え?・・なんもないぞ」 「食べ物じゃなくていいよ、甘いものなら」 澪は首を傾げてる。 んー、伝わんないかな〜。 どんなお菓子より甘いもの、なんだけど。 「だーからっ、澪から、ちゅー」 「なっ、なっ・・ちゅ、ちゅーって、おま」 動揺しすぎですわよ、澪ちゅわん。 さっき、してあげたでしょーが。 「さ、ほーら。はっやく、はっやく!」 「ちょ、待てって」 …やっぱり澪には、まだキビシーか。 むぅ、わかっちゃいたけど、なー...
  • 短編95
    投稿日:2010/05/15(土) 05 42 26 「んぁー眠い」 「じゃあ寝なよ」 「だって課題終わんないんだもん」 律は今、課題とにらめっこしながらテーブルに突っ伏している。 さて寝ようか、というときになって「あ!課題」なんて言い出したからだ。 まったく、結局慌ててする羽目になるんだから早いうちに終わらせとけばいいのに。 「あとどのくらいあるんだ?」 「あと数学プリント一枚」 「じゃあすぐ終わるじゃないか」 時刻はそろそろ午前1時を回るというころ。 律は最後の猛攻といった感じでプリントに集中しだした。 私はというと退屈を持て余してしまい、なんとなく律の姿を眺めていた。 律ってよく見ると線が細い…。 ドラムはパワフルなのに身体はめちゃくちゃ華奢なんだな。 失礼ながら、普段はあまり感じない女らしさを感じてなんだか律がすごく愛しく見えた。 ベッドに横...
  • 短編43
    「ねー澪ちゃんとりっちゃんはどっちが夫?」 「「は?」」 律と見事に声がハモった 唯が唐突に聞くのは今に始まったことじゃないけど。 「ごめん、唯。もうちょっと説明をつけてくれ」 「えっと、ドラムとベースは夫婦だから澪ちゃんとりっちゃんが夫婦でしょ?どっちが夫かなぁって」 た、確かにドラムとベースは夫婦っていうけど!だからってそのまま私たちが夫婦ってわけじゃ・・。 「そりゃー私が夫だろ」 私が抗議する前に律からとんでもない一言。 「は?」 「だってそーだろ!澪は恥ずかしがりだから私が助けてやんないとなー!」 「なっ!まぁ、恥ずかしがりっていうのは認めるけど。」 いや、そういう問題じゃないだろ?・・でも、なんか納得いかない。 「律が夫っていうのもなぁ、下手すると私より乙女だし」 「なんだとー!あんな歌詞作るやつに言われ...
  • 短編35
    今日は日曜日。 昨日は澪んちに泊まった。 だから、今日の朝ごはんは澪んちで一緒。 うちの場合朝は洋食派だからパンとかだけど、澪の家は和食派。 …出てきた出てきた!ご飯に味噌汁に焼き魚にお漬物! んーやっぱこれだよな!し・か・も、澪がエプロンつけてもってきてるんだぜ! これでにやけるなって方が無理だろ! 「なんか、嬉しそうだな」 「嬉しくないわけないだろ。なんか、新婚さんみたい」 「なっ、し・・新婚って」 澪の顔真っ赤っか。照れてやんの! あぁ幸せ。すっげー幸せだ。 なーんて浸ってたらお腹がぐぅとなる。 「いっただっきまーす!」 「いただきます」 勢い良く食べ始めたはいいんだけど。 むぐぐ・・・魚がうまくほぐせない。 あー、もー!ちまっちましたの、嫌いなんだぞ! 「律」 「何」 「かしな」 「・・・うん」 すげー...
  • 短編91
    投稿日:2010/05/05(水) 00 13 12 私たち二人のほかに誰もいない教室。 二人きりの教室といえば、友達同士ならいろんな話に花が咲き、恋人同士なら少しいい雰囲気になる。 そんなシチュエーションだけど、今の私たちは違った。 「ほら、起きろ。そろそろ帰るぞ」 「ん~、もう少しだけ……」 こうなったのは遡ること数十分。 試験期間中で部活も禁止されているため、さっさと帰ろうとしていたところ私だけが先生に呼び出された。 それじゃ待ってるよと言う律を残し私は職員室へと向かった。 少しばかり先生との話が長くなってしまい、律には悪いことしたなと思いながら教室に戻ると律は机に突っ伏して寝息をたてていた。 ということで私は一人教室で律に手を焼いているというわけ。 「待たせたのは悪かったからさ、早く帰ろ」 「うぅ~ん、んん……」 言葉にならない声をあげ...
  • 短編98
    投稿日:2010/05/31(月) 00 22 17 ちょっと風の強い夜だった。 風呂上がりの私には心地よく感じられたのだが、 私の前に風呂から上がったあいつには寒さを感じさせる以外の何ものでもなかった。 風呂上がり? そう、風呂上がり。 こうやってお泊り会をするのは私達の間ではもう日課となっている。 「みーおー寒いー」 口を尖らせたあいつが言う。 「寒いのか?じゃあ先に布団に入っときなよ」 「…布団よりもっと暖かいもの希望ー…」 「何だ?…ああ、ココア入れてきてやろうか?」 …律の言いたいことは分かってる。 でもな、知ってるか?いじける律の可愛いさは異常。 いや、私しか知らなくていいんだけどさ。 「澪の意地悪…」 「…律さんは何が欲しいのかなー?」 「…うー」 もう限界だ、私。 「…ほら...
  • 短編68
    投稿日:2009/12/28(月) 03 34 40 澪視点 「律、もっと奥寄って」 私は律の肩をぐいと押した。 「もー無理だって。澪しゃん」 律は苦笑しながら体を縮める。 「ていうか、シングルベッドでくっつかないようにするほうが難しいと思うよ」 さらに苦笑しながら律が言う。 そもそも何故狭い思いをしながら一つのベッドに寝ているのかというと…。 普段はお互いの家に泊まるときは来客用の布団を出して寝ていた。 長い間それが習慣化していて一緒のベッドで寝るなんて考えもしなかったのだ。 事の発端は律の一言。 「2人一緒に寝たらあったかいんじゃないか?」 布団出す手間もないし、なんて付け加えながら。 ホントは後者が本音なんじゃないか?と思いつつも、 私も別に一緒に寝るぐらいいっか。と特に拒否する理由は浮かばなかった。 ベッドに入るまでは。 ………かっ...
  • 短編71
    投稿日:2010/01/05(火) 05 53 49 電気の消えた部屋、ベッドに横たわる私と君。 直接肌に感じる、君の息遣い。 優美に整った君の顔を間近で見ている 寝顔でもその美しさは色褪せない 今君はどんな夢を見ているの?君の夢に私は顔を出しているのかな 何で君が目の前にいるのに、私はこんなに寂しいの? こんなに気持ちよさそうに、幸せそうに寝ている君を、 実質独り占めしているのに。何で満たされないのかな? ああ。やっぱり駄目だ…涙はうまく操れない 私は君をいつも見ている けど、君はたまに上の空。もっと……みてほしい 別の人、物のことなんか考えないで 私のことだけ考えて…… 「りつぅ……」 そんな歪んだ愛を頭の中に張り巡らせているとき、 小さい口から発せられる私の名前 ……そうなんだ……ごめんね。君は夢の中でも私を見ていてくれて...
  • 短編52
    「青春、トラクター……ビーム……」 手帳に纏めておいた歌詞を、カタカタとタイプする。何度も使っているのに、未だにこのキーボードには慣れないな。 また和に教えて貰おうか。 いけない、また考えが散ってしまった。なんとか今夜の内にはこの詩をカタチにしないと。 気合いを入れ直したのもつかの間、何かが窓ガラスを叩くコツリという音が部屋に響く。できれば、この世のモノが立てた音であってくれと祈りながらカーテンをめくると、 「お、やっと出てきた」 「律?何やってるんだこんな時間に」 革のブルゾンを着込んで小石を握った律の姿。あんなものを投げていたのか。 怪訝な表情をしているだろう私に、律はいつもの笑顔を見せる。 「流星、見に行こうぜ」 「流星?今から?」 「今だからだよ。ほら、早く早く」 そう言って急かすように、ここまで乗ってきただろう自転車の荷台を叩いた。本当、夜中に押し掛けて来...
  • 短編20
    私は忘れ物を取りに部室へ戻った。 部室の前まできた時に不意に声が聞こえてきたので立ち止まり、扉の隙間から中を覗いた。 「ねぇ、澪。最近梓また演奏うまくなったな」 「そうだな。梓は頑張ってるからな。律ももっと練習しろよ」 「へいへーい」 澪先輩と律先輩が私の話をしていた。 なんだか気恥ずかしくなってしまい、入るに入れなくなってしまった。 もう少ししてから何食わぬ顔で入ろうと思い、中の様子を伺っていると、窓を開けていた澪先輩の後ろに律先輩が立った。 「澪は髪の毛短くしようと思った事ないの?」 「んー、ないよ。昔律が綺麗な髪だねって言ってくれたから」 二人の会話を聞きながら幼馴染みっていいな。と思っていると律先輩が澪先輩を抱き締めた。 「そんな昔の事よく覚えてたな」 「忘れるわけないだろ」 澪先輩はお腹に回されていた律先輩の手に自分の手を重ねた。 「私も覚えてるよ。澪...
  • 短編28
    毎日一緒に学校に行って、部活も一緒で、帰りも一緒。 それなのにもっとずっと一緒に居たいと思う。 一秒でも離れていたくない。 それぐらい君に夢中なんだ。 「私達って親友・・・だよな?」 「そうだけど、どうした?」 「うん・・・あのさ、それ以上の関係にはなれないのかな?」 募る想いが抑えきれなくなって溢れ出した。 澪はきょとんとした顔でこっちを見ている。 「・・・それ以上って?」 「そのままの意味だよ」 「恋人って事?」 「・・・うん」 言葉にされると何だか恥ずかしい。 でも、このままじゃ苦しくて仕方ないんだ。 澪がこんなに近くにいるのに遠く感じる。 もっと近くに行きたいんだ。 「律は私の事好き・・・なのか?」 「うん。ずっと澪の事考えてるし、もっと一緒に居たいって思ってる」 「そっか・・・」 黙ってしまった澪を見てられなくなり、俯いていると右手に...
  • 短編40
    「澪ってさー」 「んー?」 「あんな甘ったるい歌詞書くくせに部屋とか素っ気無いよな」 …誰のせいだと思ってんだ 「可愛いもんとかさ、小学生ん時大好きだったじゃん、どったの?」 しかも自覚が無いってのがどうにも手の付けようがないよな 「さぁね~、どうしたんでしょう~?」 「う、なんかトゲのある言い方…」 バツの悪そうな顔でクッション抱きしめながら律がゴロンと横になった …ちょっとイタズラしてやろーかな 「ねぇ律、私今も好きだよ、可愛いもの」 律にゆっくり近づく 「澪?」 「ウサちゃんのぬいぐるみとか~クマちゃんとか~…」 ボフッ 無防備に横たわる律に覆い被さる クッションさえ無ければ、キスできる距離 「律とか」 「ふぇっ…?!」 邪魔っ気なクッションを剥ぎ取り紅潮した律のトレードマークに目一杯キス あれ?律ちょっと涙目にな...
  • 短編37
    「二人って付き合ってるの?」 なんてよく聞かれる。 澪が恥ずかしがり屋だからみんなには内緒にしてるはずなのに何でバレちゃうんだろう。 もしかして私ってば態度とかに出しちゃってるのかな? 澪に怒られちゃいそうだな。 「澪ちゃんがね、すっごく楽しそうにりっちゃんの事話すんだ」 そうか、私が澪の事話す時って・・・・え? 「澪が?」 「うん。りっちゃんの事話してる時の澪ちゃんすごくいきいきした顔するから本当に好きなんだなぁって」 なんだ、澪のやつ。 誰にも言うなとか言っといて自分で言ってるようなもんじゃんか。 「まぁ、りっちゃんも澪ちゃんと同じなんだけどね」 なんて言われて言葉に詰まってしまった。 結局秘密にしていたつもりなのに、お互いおもいっきり表に出してたんだな。 あー、なんだか恥ずかしくなってきた。 でも、みんなにもバレちゃうくらい顔に出してくれるってなんだか嬉...
  • 短編90
    投稿日:2010/05/04(火) 01 45 20 (あ、つい) 午前10時すぎ。かぶっていた布団を律のほうへ追いやりながら目を覚ました。 まとわりつく髪のせいで首筋にうっすらと汗が滲んでいる。 (今日は最高気温26度とか言ってたな) ごろんと寝返りをうつと、さっき端に寄せた布団に抱きついた。 汗ばんだ背中や首にスーっ空気が触れて気持ちが良い。 起きる様子のない律だが、押し付けられた布団が暑いのだろう、モゾモゾと身を捩っている。 (こういきなり気温が上がるとなんかダルいなぁ。しかも隣で寝てるこいつは子ども体温だし) 「ちょっと…みお暑いって」 布団もとい律に抱きついたままそんなことをボーっ考えていると、律が目を覚ました。 律はすっぽりかぶっていた布団から顔を出すと、今度はそれを足下へ追いやる。 「なんか今日めちゃくちゃあつくないかぁ?」 「おはよう、今日...
  • 短編78
    投稿日:2010/01/28(木) 01 15 28 「律が好きなんだ」 「私も好きだぞー」 「そうゆう好きじゃなくて、その、恋愛対象として・・・」 澪が本気で言ってるのはわかってた。 幼なじみなんだ。顔を見ればすぐにわかる。 「え?なに、言ってんの?」 「だから、好きだって。付き合ってほしいって言ってんの」 「も、もう、冗談はやめろよー」 「冗談でこんな事言うわけないだろ」 「はいはい、澪が私を好きなのはよーくわかっ」 「・・・」 バシンッ 殴られた。あたりまえだよな。本気の相手にあんな事言って。 澪、泣いてたな。 ほんとはすごく嬉しかった。私もずっと澪の事好きだったから。 ただ、突然過ぎたんだ。心の準備ができてなかった。 澪は勇気を出したんだよな。あの恥ずかしがり屋の澪が告白してくれたんだもん。 「私はどれだけヘタレなんだ」 自嘲気味に笑った...
  • 短編47
    今日は澪の家に泊まりにきてます。 「みお~もう寝ようよ」 「そうだな」 「ほら、早く」 被っていた布団を捲り、隣へくるように促す。 澪はいつも私に背中を向けて寝る。 だから、私はいつも後ろから手を回し、澪を抱き締める。 顔は見えないけど、私も澪もこの体制が好きなんだ。 「もうすぐクリスマスだな」 「そだねー。澪はサンタクロースとか信じる?」 「もうそんな歳じゃないよ」 「そんな事言ってたら悪いサンタがきちゃうぞ」 「はは、悪いサンタってなんだよ?」 私は体制を変え、澪の上に覆い被さる。 「悪いサンタって言うのはね、ここ奪っちゃうんだよ」 私は澪の心臓あたりを指指す。 「奪われたら最後、もう虜になっちゃうんだ」 「律になら・・・もっと奪われたい。もっと虜にしてほしい」 澪は顔を真っ赤にしながらとんでもない事を言ってきた。 てっきり殴られると思...
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