けいおん!澪×律スレ @ ウィキ内検索 / 「SS176」で検索した結果

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  • SS176
    澪「ベース? 助っ人?」 律「マキに頼まれちゃって」 澪「ラブクライシスの? アヤって子はどうしたの?」 律「違う違う、別のバンド。なんつったっけ…」 今日は土用の丑の日。夕飯のうな丼を二人でつついていた時だった。 澪「ちょ、ちょっとまってよ。急にそんな」 律「そのバンドのベース、交通事故で利き腕折っちゃったんだって」 彼女もおはしを止めてこちらを見た。 律「8月にライブがあるから急だけどさ」 澪「辞退できないのか?」 律「ポスターもチケットも刷っちゃったんだって。それにこちらの都合だけでって言う事もあるんじゃないかな。学園祭の時の唯みたいな、さ」 律「ライブってさ、バンド組んでる者からしたら最高のイベントじゃん。って言うかこのためにやってるようなもんだし。何とか力になってやりたいなって」 なんて言っていいのかわからなくて、私はとりあえず鰻をかぶりついた。たまの豪勢...
  • 澪×律 別荘地 22
    ...98 「みおー」 SS176 澪「ベース? 助っ人?」 短編199 最近の律はバイトばかり。 SS177 澪が熱を出した。 SS178 さて、ここにココアの入ったマグカップがある。 SS179 「澪先輩、首筋何かついてますよ」 SS180 「む…むり!やっぱむり!」 短編200 真っ暗な部屋の布団の中で二人、お互いに求め合う。 短編201 流れ読まないようでゴメン。 SS181 律「デートってもたまには散歩もいいなあ」 イノセント 「律、今何か聞こえなかったか?」 SS182 三ヶ月…。 SS183 今年もやってきましたバレンタインデー。 短編202 私は複雑だった。 短編203 「ひゃんっ」 SS184 指定された空き教室で、澪は一人時計を見上げた。 短編204 「澪はヤンデレの素質がありそうだな」 SS185 『2月14日』今日はバレンタインデー男女が愛を誓い合う特別な日。 S...
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  • SS17
    夜、急に澪に会いたい衝動に駆られた。 ちょっと前まで会ってたろ、と自分でツッコミ。 あぁ、意識しだしたらソワソワしてきた。 澪。まだ、寝てないよな。 声だけでも聞けば、収まるかな。 うん。よっしゃ、電話してみよ。 『なんだ?』 「やぁマイハニー」 お互いの電話番号なんてとっくに登録済みだから「もしもし」なんてなし。 『・・・切るぞ』 「ちょ!待った待った!」 澪のことだから、ほんとに切りはしないとおもうけど。 『で。どうかしたのか?』 「ん、特に何もないんだけどな!」 『なんだそれ』 「い、いやぁ。そ、その。あ、会いたいなぁって」 『・・・』 受話器の向こうからため息をつく音がした。 うぅ、やっぱムリかな。夜遅いし。 「や、でも声聞いたら、さ!もう、大丈・・」 『わかった。大人しく待ってろよ』 「あ、...
  • SS171
    澪「当ててのよ!」 休み時間! 澪「…と、言う訳で律とのスキンシップが取りたいんだけど…」 紬「確かに、澪ちゃんから甘えに行くの少ないものね。」 澪「そうなんだ…気付いたら律の事を叩いてばっかりだし…」 澪「こんなんじゃ、その内嫌われちゃうかも…」ウルウル 紬「(うーん、そんな澪ちゃんにずっとついて来てるんだから問題ないと思うけど…)」 紬「(律澪見たいから黙っておきましょう!)」 澪「ムギぃ~…」 紬「そうね、今のままじゃ駄目ね!」 澪「う~…やっぱり嫌われちゃうんだ…」ウルウル 紬「(いけない、煽り過ぎた…)大丈夫よ、私に考えがあるの~」 澪「…どんなの?」 紬「ずばり!『足を挫いちゃって歩けな~い、誰か背負ってくれないかな…作戦!』よ!」 澪「…ムギ、ネーm」 紬「...
  • SS177
    澪が熱を出した。 いつもの待ち合わせ場所にこないのでメールを出しても返事無し。 電話してみても出ないので心配になって澪の家にきてみたら顔を 赤くしてうんうんうめきながらベッドで苦しそうにしている 澪を発見した。額に手を当ててみると凄く熱い。 私は水とタオルを用意して濡れタオルを澪の額にのせてやる。 「……りつ?」 「目が覚めたか。大丈夫か澪?」 大丈夫なワケないんだけど。少し落ち着いた澪から事情を聞いて みた。なんでも両親は1週間ほど旅行でいない。せっかくのたまの 旅行だから邪魔したくなくて両親には熱を出したことはいってない という。そして、私も口止めされてしまった。 「でも澪、熱あるみたいだし病院行った方がいいぞ。」 「どうやっていくんだよ…」 そうだ。澪はとてもじゃないが歩けるような状態ではない。かとい って私は車を出せるわけでもない。……無力だな…...
  • SS175
    律「みんな来ないなー」 澪「仕方ないだろ。みんな部活だけやってればいい訳じゃないんだから」 律「分かってるけどさー…」 澪「じゃあ大人しくしてろ。もうすぐ来るよ」 律「んー…ん?」チラッ 澪「ん?律?」 律「………」ジーッ 澪「な、なんだよ…」 律「…よし!澪、ひざ枕してやるから、ほら!」 澪「え?え?…み、みんなもうすぐ来るっていってるだろ!///」 律「だからだよ!ほら、ここに頭のせて」ポンポン 澪「そ、そんな律…わざわざ見せつけたりしなくても私は律の…」モジモジ 律「はやくはやく!みんな来ちゃうぞ!」 澪「ぅ…わ、わかった」 律「よし…ってなんで上向いてるんだよ。横向いてくれなきゃ」 澪「え…?どっち?」 律「私の方」 澪「こう…?」ドキ...
  • SS170
    軽音部で、新年会(といえばいいのか?)。 皆で仲良くおせちを食べ合ってわいわいしていた。 はずが。 「律ぅ……うう~……」 そんな席に、澪の声が響いた。 あー、さわちゃんのアホ。 いやさわちゃんは悪くないか。おとそぐらい正月は普通だよな……。 それに澪がお酒に弱いと知ってたの、私だけだし。 うん、皆に罪はない。 「顧問命令よ! 隣の部屋で澪ちゃんを介抱してきなさい!」 「な、なんだよそれ!」 「うぅ~、律~……」 澪はといえば、おとそ一杯でデロデロに酔っている。 顔は真っ赤にしていて、やたらと私の名前を呼んで抱きついてきた。 唯たちもおかしそうに笑って、私に言う。 「そーだよ、なんとかできるのはりっちゃんだけだよー」 「さあ、隣の部屋へレッツゴーよりっちゃん」 「澪先輩お酒弱すぎじゃないですか...
  • SS172
    今日は澪ちゃんのお誕生会。 会場は私の家。いつもならお料理は憂に頼むんだけど今回はちょっと だけ違うんだ。 「そうだ!今回はりっちゃんもお料理つくったらいいんじゃない?」 そう、前にりっちゃんちで食べさせてもらったハンバーグはすっごくおい しかった。りっちゃんがお料理できるなんてすっごく意外だったけど。 なんていうかりっちゃんのキャラじゃないよね。 ということでりっちゃんだけ2時間も前にきて今台所で憂と料理中。 ちなみに材料は昨日憂と二人で買いにいってたみたい。 帰り一人になっちゃった澪ちゃんはなんか寂しそうだったけどそれも 今日のため!……あ、いい匂いしてきた。ちょっと味見に… 「めっ」 うぅぅ…憂こわい… 「誕生日おめでと~」 そして待ちに待った澪ちゃんのお誕生会がスタート! 「みんなありがとう。ってこれ料理凄いな」 「律さんと二...
  • SS173
    今日は大好きなあいつの誕生日! というわけで、ちょっとしたプレゼントをもってそいつんちに突入したわけだ 「みーおー!」 「ん。どうした?」 どうした?って!まさか忘れてるわけじゃあるまいなー 「これだよ、これこれ!」 これ見よがしに綺麗に包装された箱を見せてやると 「え?なんだそれ」 なんてごまかそうとしちゃってる けど、顔が真っ赤で口調も覚束なくなって・・・ 照れてるのがバレバレなんだなこれ。わかりやすい子でちゅね そんなこんなで澪の部屋にお邪魔して プレゼントを見せてやることにした。 「ほい!じゃあ開けていいぞ」 「うん。その前にお茶入れてくるな」 「何いってんだ!今日は澪の誕生日だぞー!私が入れてくる!」 「そうか?」 澪の家で私がお茶入れるってのもなんか変だけどな。 二人分お茶を用意したらまた...
  • SS174
    一月十五日は私、秋山澪の誕生日だ。 正直なところ友達があまり多くない私は、小学校で田井中律と仲良くなってからは毎年この律を家に呼び家族とパーティをしてこの日を過ごしていた。 律と仲良くなるまではパパとママと私だけ、少し寂しくも感じた。 けれど律を呼ぶようになってからはそんな寂しさを感じることもなくなっていた。 そして家族と律と過ごす誕生日は中学時代までずっと続いたんだ。 中学を卒業して、やはりというか、私と律は同じ高校に入学した。 そして律に引っ張られる形で軽音楽部に入り、そこで私にとっては律以外で初めて親友と呼べるメンバーに出会った。 そんな親友たちが私の誕生パーティを開いてくれるのは、私がいうのもおこがましいのだが、自然のことだったように思う。 さすがに両親と友人を交えて、というのはなんだか気恥ずかしく感じられたためメンバーの自由な家を借りて行ったのだが、とにか...
  • SS178
    さて、ここにココアの入ったマグカップがある。 今私は、慣れない左手でそれを持って、プルプル震えつつ頑張って飲んでみたところだ。 向い合って座っている澪は、外を眺めていて私の方を見ていない。 まぁ、それを見計らって飲んだわけだけど。 持っていたカップをテーブルに置き、澪に声をかける。 「このココアうまいよ、澪も飲んでみ」 出来る限りさり気無く。下心を読まれないように、慎重に。 「そうなのか?じゃあ、ちょっともらおうかな」 澪がこちらを向き、テーブルに置かれたカップに左手を伸ばす。 それを食い入るように凝視する私。 澪の手が止まり、訝しげな顔をしてこっちをみてくる。 「何?」 「え、いや。何も」 「なんかそんな見られてると、飲みづらいっていうか」 なんということだ、これじゃあ何か有りますって言ってるみたいなもんじゃないか。 いか...
  • SS179
    「澪先輩、首筋何かついてますよ」 「えっ? 何が?」 私がベースを担ごうとした時、梓が私に言った。 何かついてる? 何の違和感もない首を私はペタペタと触ってみた。 前みたいにパンの値札のシールだろうか。でも、何か貼られている感触はない。 私が首を触っていると、梓が近寄ってきた。 「そこじゃないです、ここですよ……ってええ~~~~?」 私に近寄るなり、梓は急にジト目になって驚くような声を上げた。 『ええ~~』ってなんだよ。何か予想外のものが首に付いているのだろうか。 しかし本当に何かがある感触はないのだけど。 「これは……」 梓が苦笑いする。 鏡で見せてくれよと催促すると、梓はポケットから鏡を取りだした。 私の首の部分を鏡で映す。私はそれを見た。 首にあるそれを。 「……キスマーク……?」 私は愕然として声に...
  • 澪×律 別荘地 22 まとめ1
    ...ベース? 助っ人?」SS176   127 :軽音部員♪  2011/01/21(金) 01 03 16   ムギ「曲調は私たちよりロックね」   128 :軽音部員♪  2011/01/21(金) 01 05 37   律「今日はもうやめとくか」SS176   129 :軽音部員♪  2011/01/21(金) 01 07 30   エリ「アカネのところに寄っていこうよ」SS176   130 :軽音部員♪  2011/01/21(金) 01 10 49   ラブクライシスの次だった。SS176   140 :軽音部員♪  2011/01/21(金) 16 54 55   俺たちが特をするサイクルだなww ああもう律澪の2人でどこか旅行行って欲しいなあ 旅館泊まっちゃったりして   151 :軽音部員♪  2011/01/21(金) 23 46 05   最...
  • 澪×律 別荘地 21
    トップページ 澪×律 別荘地 21 まとめ1 澪×律 別荘地 21 まとめ2 澪×律 別荘地 21 まとめ3 題 1行目 SS153 最近どうも心がムズムズしておかしい。 地獄のクリスマス 12月24日夜。ただいま秋山澪はピンチです。 短編190 唯達に私と律が仲良くなるきっかけとなった出来事を話した日。 SS154 クリスマスイヴ。 SS155 「うぅぅ~/////」 短編191 大学を卒業して一人暮らしを始めた私。 SS156 12月25日。今日はクリスマスだ。 SS157 軽音部でパーティーをするのは、とても楽しい。 SS158 寒さに身震いして目が覚めた。 SS159 クリスマスが終わった。 SS160 その朝、りっちゃんが私のお家に来ました。 SS161 澪「はぁ…」 SS162 ふっふっふ。今日は待ちに待ったねんぷちの発売日。 短編192 後ろから抱きしめ...
  • 澪×律 別荘地 19
    トップページ 澪×律 別荘地 19 SS一覧 澪×律 別荘地 19 まとめ1 澪×律 別荘地 19 まとめ2 澪×律 別荘地 19 まとめ3 題 1行目 SS136 「……澪?」 SS137 ふと、思い出した 短編165 「嫌い!!」 短編166 「えへへ、みーお」 短編167 「りつ……?」 SS138 澪とケンカをしてしまった。きっかけは私。 SS139 澪(人を素直にさせる薬、か…) 19-178 澪の嫉妬は凄い。 短編168 「やめろっ……もう自分で書く!」 短編169 唯の家の隣のおばあさんから、また町内会の演芸会のお誘いがあったらしい。 短編170 私が律の部屋で雑誌を読んでいると、持ってきたお茶を机に置き 短編171 私は澪のベースが好きだ。 SS140 私はヒモりっちゃん SS141 『今日は11月22日! いい夫婦の日でーす!』 短編172 11月2...
  • 澪×律 別荘地 21 まとめ3
    澪×律 別荘地 21 まとめ2|澪×律 別荘地 21|澪×律 別荘地 22 まとめ1 706 :軽音部員♪  2011/01/07(金) 13 03 02   全体 ロミオたんちゅー   710 :軽音部員♪  2011/01/07(金) 17 13 03   706 澪ちゃんのちょい困惑してる笑顔がなんとも可愛いな そして、りっちゃんが澪ちゃんのあごに指を当ててるのとか、 律→澪っぽくてなんかエロスw   711 :軽音部員♪  2011/01/07(金) 17 57 16   710 律「ほ〜らキスしちゃうぞ〜♪」 澪「ちょっ…そ、それより今は撮影だろ!///」 っていう事だな   714 :軽音部員♪  2011/01/07(金) 19 35 14   澪「昼間はよくもやってくれたな・・・」 律「いやあその場のノリだよぉ」 澪「仕返しだ!」 律「やぁ〜!・・・...
  • SS117
    投稿日:2010/10/22(金) 21 59 10  なんだか最近の私はちょっとだけおかしい。  律を見てると、妙にイライラするんだ。  教室の端で笑っている姿、体育ではしゃいでいる姿、部室で遊んでいる姿。  全部ぜんぶ。 「なんか澪しゃん、最近機嫌悪くない?」  夕焼け空の下。  学校からの帰り道を律とふたりで歩いていると、律がそんなことを尋ねてきた。 「別にそんなことないだろ。ほら暗くなる前に帰るぞ」  そんな私の答えに、律は「納得がいかない」とでも言いたげな顔をして、 「あたし、なんかした?」 「別にしてないよ」 「じゃあ、なんで」 「だから怒ってないって言ってるだろ」 「……」  なんだよ、と小さく呟いて、それきり律は何も言わなかった。  家に着いて部屋のドアを開けるやいなや、私はベッドに転がって大きなため息をついた。  ...
  • 澪×律 4
    トップページ 澪×律 4 SS一覧 澪×律 4 まとめ1 澪×律 4 まとめ2 澪×律 4 まとめ3 題 1行目 SS9 私は今世界中の誰よりも幸福なんじゃないかと思う。 SS10 はぁ、澪は何時まで写真撮ってるつもりなんだろ SS11 冬の日 どんなに寒くても 私は幸せ 短編21 君は本当に無防備だよね。私を揺さぶるのが好きなのかな 短編22 私が君を好きになったのは必然だったのかもしれない。 短編23 「澪、あっちのバンドでも頑張れよ!」 SS12 「おっじゃまっしまーす」 短編24 律は明るくて、気さくで、誰とでもすぐ仲良くなれるから人が寄ってくる。 SS29 「うーっ、さみーなー!」 短編25 気が付くと見慣れない部屋にいた。 短編26 放課後、律の家に半ば強引に連れてこられた SS30 しとしとと窓の外で雨音が響いている。 短編27 「~で、~~とかさ~・...
  • SS18
    注1 本SSは律澪分、唯梓分が均等に振り分けられて(るはず)ますので 澪×律スレ、唯×梓スレの両方に投下させて頂きます 注2 本SSは某「唯が梓に嫉妬するSS」を参考に作成されています 注3 本SSは既に律澪と唯梓はカップルになってる事を前提で話を進めさせて頂きます また、あからさまなキャラ崩壊が見受けられる可能性がありますのでご注意下さい 唯律澪紬「ワイワイガヤガヤ」 ガラガラ 梓「こんにちは、遅くなってすみません」 唯「あっ!あずにゃん!遅いよ~早く早く~♪」 梓「はい…でもその前に」 唯「?あずにゃんその手に持ってるのなぁに?」 梓「あぁこれは…ラブレターです」 唯「…え」 律「おっ、梓も隅に置けないねぇ~このぉ~」 澪「こら律、あまりからかうn」 ドンッ! ...
  • 澪×律 別荘地 17
    トップページ 澪×律 別荘地 17 SS一覧 澪×律 別荘地 17 まとめ1 澪×律 別荘地 17 まとめ2 澪×律 別荘地 17 まとめ3 題 1行目 短編151 「いいか、ここはテストに……」 短編152 律はその性格に似合わず、得意とするゲームのジャンルは 17-330 「別についてこなくてもいいのに」 SS116 体育祭が嫌いだった。 17-396 「憂ちゃんくれ!」 SS117 なんだか最近の私はちょっとだけおかしい。 SS118 「くしゅんっ」 SS119 今日は10月31日、ハロウィン。 トップページ
  • SS1
    律「まあ私が一号で澪が二号なのは明らかだな」 澪「なっ、なんで」 律「だって澪どん臭いじゃん。妖怪『コードに足引っ掛けパンモロ女』だし」 澪「うおおいっ!なんだよその汎用性なさすぎな妖怪は!」 律「まあそんなだから、少なくとも技ってガラじゃないね」 澪「どん臭い=力の二号ってのもおかしいだろ…」 律「いやほら背高いし手デカいじゃん。そしてそのデカい手でしょっちゅう殴られる可哀想なアタクシ」 ごちんっ 律「あづーっ!」 澪「お前がそうやって挑発するからだろ!」 律「でも澪しゃ~ん、   自分と同年齢のオナゴをネックハンギングツリーで浮かせられる女子高生なんて結構な逸材だと思いますよ?」 澪「お前がちっちゃすぎるだけだろ。大体どこに適所があるんだよ、その逸材は…」 律「そんなの自分で探せよ。全く、これじゃか弱いりっちゃんはデカ女に押し倒されても貞操を守れませんわ」 ...
  • SS11
    冬の日 どんなに寒くても 私は幸せ って言いたいとこだけど 寒いものは寒い 「あぁもう律はまだか!」 そう、私がこんな寒い中、外で待っている理由 それは律が待ち合わせ場所にまだ来ていないから まぁ、遅刻というやつだ いつも学校に行く時は待ち合わせとかしてなくて 登校中にあったら一緒に行くっていう感じだった それで今日は一緒に行こうって律から誘われたものだから、それはもう楽しみにしていたわけで まさか遅刻だなんてな、百年の恋も冷め・・・いや、まだまだ頑張れる …って何言ってるんだ私は きっと寒さのせいだ、そうに違いない 「まだかよ、ばかりつ」 「朝っぱらから馬鹿はひどいなぁ」 冷たくなった手に息を吹きかけながらボソっと呟いた言葉に 待ち人から返事がきた こっちは寒い中待っていたというのに、なんて呑気な返事だろう ...
  • SS131
    投稿日:2010/11/12(金) 14 25 06 律「………えっ?」 それは、本当に突然のことだった。 唯「びっくりだよねー」 何だよ……それ。 紬「ほんとね。でも、澪ちゃんだものね」 何をするにも常に一緒で、お互いのことは何でも知っている。 ……つもりだった。 さわ子「彼氏ができるのも頷けるわね」 私ハ、ソレヲ知ラナカッタ……。 律「なん、だよ……それ」 唯「あれ? りっちゃん知らなかったの? てっきり知ってるかと…」 さわ子「結構学校でも有名よ? 澪ちゃんに彼氏ができたって話」 梓「………」 紬「路地裏あたりで2人でいるのを見たって人がいたのよ」 唯「路地裏って、何だかえっちぃね!」 梓「その発想はなかったです」 澪に…彼氏? ははは、何を、バカなことを……。...
  • SS10
    はぁ、澪は何時まで写真撮ってるつもりなんだろ 声かけても「んー」とか「あぁ」とか全然かまってくれない あーあ、つまんないなぁ 「りーつっ」 そんな風に考えてたら、私をほったらかしにしてる張本人が声をかけてきた かまってくれなくて結構いじけている私は、むすくれた顔で振り返る その瞬間、パシャリというシャッター音 え? 「ふふっ」 ポカンとした私の目の前にはいたずらっぽく笑う澪 …やられた 「不意打ちは卑怯だぞ!」 「このカメラ、デジカメじゃないからなぁ」 抗議してみるも、暗に消せないということをいって尚も笑う澪 しかも、この写真どうしよっかなぁ~とかいってるし! …ふふん。でもな、この程度で慌てる私ではないのだよ! 「これを見ろ!」 「・・封筒?」 驚くなかれ!この封筒には3日前...
  • SS16
    朝ごはんも食べて、さて何をしよう。 「澪~」 「なんだ?」 「どこ行きたい?」 「特にないかな」 澪が洗い物をし終えてこっちにくる。 あぁこんなとこも、しあわせ。 抱きしめたくなる衝動をなんとか押さえて、出かける準備っと。 「じゃあ何時も通りでいっか」 「ん」 特に用もなく外に出てウィンドウショッピング。 そんでその時の気分でカラオケいったり、映画見に行ったり。 私たちの休日は何時もこうだ。 店を一通り見て回って休憩。 何をするでもないんだけど、楽しいんだから仕方ないってね。 「この後、どうする?」 「んー。あ、ゲーセン行こうぜ!」 「いいけど、無駄遣いはするなよ」 「わーかってるって」 ふっふっふ!このお宝ハンターりっちゃんの腕、見せてしんぜよう! ゲームセンターへ行くとUFOキャッチャーの手前に...
  • SS15
    「律、何でそんなに怒ってんだよ」 「別に怒ってないし」 「……ほら、怒ってるじゃん」  澪は呆れたような口調でそう言うと、あたしの唇をむいっとつまむ。 「にゃにしゅんだー」  体をよじらせて澪の指先から逃れると、澪に背中を向ける。  と、その拍子、ベッドの枕元に放置してあった一枚の紙が視界に入って、あたしは小さくため息をついた。  不機嫌の原因は、間違いなくこいつ。  ……何が、前髪を下ろした姿も見てみたい、だよ。ひとりごちて横目で澪を見る。 「澪のばか」 「はあ? ……律、本当になんなの、さっきから」  心底不思議そうに首を捻る姿に、今度はあたしが呆れる番だ。 「澪のせいで、あたしがどんだけ悩んだと思ってんだ」 「私のせいで? なんで?」 「……だから、それは……」  思わず口ごもる。澪が書いた歌詞を、自分へのラブレターと勘違いして悶々としてました。 ...
  • SS19
    放課後の音楽室 今ここには唯、ムギ、梓、私の4人だけ 律はムギ曰く先生に呼び出しされていた、らしい 成績のことではないと思うとムギは言っていたけど大丈夫だろうか ドラムが居ないんじゃ合わせようがないということで 律待ちのティータイム まぁ律が来ても練習するかは怪しいものだけど とりあえず席に座りムギから紅茶を貰う いつも思うけれど、どうやったらこんな風に美味しい紅茶が淹れられるんだろう 今度ムギに聞いてみよう そんなことを考えていると さっきまで梓に飛びかかって撫でまわしていた唯と 撫でまわされたせいかは分からないが、若干顔が赤い梓がこちらにやってきた 「ねぇ澪ちゃん、歌詞ってどうやって書いてるの?」 いつもの定位置に座り、ムギに紅茶を貰いながら唯が聞いてくる 何の脈略もないあたりがとても唯らしい 「ん~そうだなぁ。急に思...
  • SS144
    投稿日:2010/11/23(火) 11 23 17 律「みおーお昼ごはん何食べたい?」 澪「律がつくってくれるならなんでもいい」 律「何でもいいが一番困るんだよなあ」 澪「でも…」 律「ん?」 澪「デザートは…パイナップルで…」 律「おっお昼ごはんつくってくる////」 11月23日いい夫妻の日11 23秋山家のそんなひと時 澪「りーつ」 律「わっなんだよ澪!今料理してんだから邪魔するな」 澪「えい」 律「わっカチューシャとるな!料理しづらいだろ!」 澪「いーからいーから。ほらパイナップル~」 律「人の髪で遊ぶな~」 澪「いいだろ。律だっていつも私の髪で遊ぶじゃないか」 律「そっそれは澪の髪が大好きだから…」 澪「ありがとところで律、さっき、デザートで勘違いしただろ?」 律「えっ」 澪「こないだもらったパイン缶のこといったんだけど...
  • SS14
    冬の日 どんなに寒くても僕は幸せ 白い吐息弾ませて、駆けてくきみを見てると、切りそろえた髪がとても似合ってる でも、前髪を下ろした姿も見てみたい この怪しげな手紙の正体が解かり、不安のモヤモヤは消えたものの 今は新しいモヤモヤが私の胸中を占拠しようとしている 「・・・・意味深だなあ」 歌詞だってのはわかったけど、それにしちゃえらく短い。 それに韻を踏んでる感じもないし、歌詞というよりは手紙って感じ。 そうだよ、やっぱ手紙だよなこれ。 「・・・・・未完成なのか」 それはそれでおかしい。完璧主義の澪が未完成の歌詞を持ってくるだろうか 未完成のうちから私に見せて意見を聞きたい、そういう線もあるかもしれないが、 本人はこれで完成としている様子。できれば続きも書きたいとは言っていたが、 現時点ではこれが完成品なのだ。 澪の歌詞と言えば、甘々かつメルヘンチックに...
  • SS12
    律視点 「おっじゃまっしまーす」 土曜日、別に澪と約束してないけど澪んちにいく 何時も約束しないで突撃かけたりするから もう澪も慣れっこだと勝手に思ってる でも、今日は何時もと違った 今まで何度も押しかけたけど そういえば、こういうシチュエーションはなかったな 澪の部屋に入ると、部屋の主はベッドでおやすみ中 とりあえず近くまでいってみるわけだけど 近づいても起きる気配がない。無防備すぎるぞ お腹でてるぞー、相変わらず胸がけしからん あ、まつげなげーなぁ、ほっぺぷにぷにしてら なんて澪を観察 唇真っ赤、リップ塗って無くてもぷるぷるしてる、やわらかそーだ 気が付けば澪の唇ばっかりみている自分がいた なんか胸の奥の方がむずむずしてくる なんでだろ? 澪の唇みてたら、なんか・・ いや、まて。相手は寝てるんだぞ?いや、そも...
  • SS13
    澪視点 律の部屋。部屋の主は布団を頭からすっぽりかぶって丸まってる。 「律」 「・・・」 さっきからずっとこう。 何度話しかけても、返事すらしない。 「律ってば」 「なんだよ」 「なんだよ、じゃないよ。どうしたのさ」 「なんもない。・・ほっといてよ。」 どうしたらいいか、わからない、わからないけど。 律の近くに居ないといけない気がした。 だから。 「律、ちょっと奥いって」 「なんで」 「いいから」 「やだ」 …実力行使しか、ないな。 「邪魔するぞ」 「え、おい。澪っ」 「何」 「やだっていったぞ」 「うん」 「・・・」 強引に、丸まった物体の横に寝転がる。 …あれ、なんだろ。 なんか、横になったら、急に眠くなって・・・。 もういいや、寝ちゃお。 「りつ」 「なに」 「...
  • SS133
    投稿日:2010/11/14(日) 00 41 31 「今日はちょっと用事あるからここでお別れな!」 「後で家来るんだろ?」 「おう!夕飯食べたあとだから7 30くらいな!」 いつもの帰り道、律は用事があるからと言い出した。 正直、律の用事の内容は想像ついてる。でも… 20 00 案の定、律はこない。どうせ携帯は出ないだろうから家に電話しても 律は帰ってないという。全くあのばかは… 21 00 そろそろあのばかも家に帰ったころだろうからマいやお母さんにちょっと 律のところにいってくると伝え、荷物を持って家を出る。 律のお母さんに挨拶し、階段を上る。 「おーい、律入るぞー」 返事をまたずドアを開けるとベッドで壁にむかってあぐらをかいてるおばか さんを発見。 「おい律、なんで約束したのにこないんだ?心配したぞ?」 「…」 「無視するな...
  • SS121
    投稿日:2010/11/01(月) 02 54 17 もう時間は深夜の一時 草木は眠り、町の明かりもその目を閉じようとしているころ 光を煌々と照らし、ベッドの中で二人語り合う私たちがいた その話題は、さっき見つけたアルバムのこと。 部屋の整頓をしていたら見つけた!と律が持ってきたものだ それは一ページ開いただけで、 忘れかけていたあの日のことを思い出させてくれる魔法の書・・・なんてな。 ベッドに入り律と一緒にそれを眺めていると、不思議なくらいのスピードで時間は進む・・・ 公園で空き缶をドラムに見立て叩いている幼い律・・・それを見ている幼い私。 夏の日のことだろうか?同じ布団に眠る私たちを撮った写真・・・律はやっぱり毛布跳ね除けちゃってる その下に貼ってあるのは、次の日の朝の様子みたいだ 豪快な日本地図の描かれたシーツの前で大泣きする...
  • SS127
    投稿日:2010/11/03(水) 18 25 50 「私はヒモりっちゃんだ!」 今の生活が始まってから律はよくこんなことを言う。 同棲を始めた頃は共働きだったんだけど私の仕事が軌道に乗って二人で 生活する分には十分なお給料がもらえるようになったことと二人でいる 時間をできるだけ増やしたいということで仕事は私、家事は律ということ で律に家庭に入ってもらった…なんかこの言い方は照れるな。 ……実は家事全般は完全に律の方が得意というのもある…屈辱だ… 律は変に照れ屋なとこがあるから主婦じゃなくてヒモだなんていう。 「それじゃ律いってきます」 「いってらっしゃ~い。ほら、早く行った行った。私はヒモだから今日も 家でのんびりだ」 ん?なんか律の様子が変だな。ヒモなんて軽口はいつものことだけど。 まあいいか。仕事に遅れる訳にはいかない。私のヒモさんのために頑張...
  • 澪×律 4 まとめ2
    澪×律 4 まとめ1|澪×律 4|澪×律 4 まとめ3   以下は、http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1259402450/から引用   【けいおん!】澪×律スレ 4 354 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/12/06(日) 07 23 16 冬の日 どんなに寒くても僕は幸せSS14   355 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/12/06(日) 07 24 43 「うーむ・・・・」SS14   358 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/12/06(日) 09 48 32 355 全く朝から何を書いてんだこの野郎ありがとうございます 正直 りっちゃんが前髪降ろせば澪といい勝負ができる位人気出るハズ…つーかかわいーし でも前髪降ろしたらりっちゃんのありがたみがなくなるし… うーん   361...
  • SS191
    受験を終えた三年生は、それぞれアンケートというものに答えるように言われている。 例えば、『志望校を決めたのはいつ頃でしたか?』『一日の勉強時間は?』 『受験に際して何か心掛けたことはありますか?』というような質問群だ。 三年生の回答は、来年の三年生――つまり今の二年生の進路指導に役立てられるとか。 私もその一つ上の先輩が答えたアンケート結果を読んだ覚えがある。 そんなわけで、今日の最後の授業は一時間使ってこのアンケートに答えるというものだった。 三年生は自由登校なのだけど、卒業式も近いので今日は全員登校している。 律は退屈そうに一番前の席に座っているし、唯もムギも皆揃っている。 質問自体は三十問ほどあって、なかなかに大変そうだと私は思った。 すでにN女子大に私を含む軽音部メンバーは合格している。 そんな受験の体験を、私はなんとか思いだしながら質問に答え...
  • SS196
      ぴっ。 ぴっ。 ぴっ。  真っ白な部屋に規則正しく電子音が鳴る。  私の無力を嘲るように。   ぴっ。 ぴっ。 ぴっ。  涙はとうに枯れた。唇を噛んで電子音を聴く事しかできない。   ぴっ。 ぴっ。 ぴっ。  律は一向に目を覚まさない。医者も半ば諦めているのか。  「……律…」  私の声はすっかりかすれていた。  そんな声でも、静かな部屋にはゾッとするほど響いた。  ――――りつ! 律「なんでぇ、みおしゃん。でっかい声でぇ」 澪「カレー作ろうって言ったろ!なんでルゥを買い忘れるんだ!」 律「あー…てへッ☆!」 澪「馬鹿律!」グッ 律「あー!あー!買いなおす!もっかい行くから!」ビクビク 澪「当たり前だ!…ほら、お金」 律「おお!……物は相談なんだけど…?」 ...
  • SS158
     寒さに身震いして目が覚めた。  ぱちりと目を開いて窓に目をやると、いつの間にか外はもう明るくなっている。 (いまって……何時だ)  そう思って枕元に置いてあった携帯で時間を確認すると、なんともうお昼をとっくに過ぎている。 「……爆睡してたみたいだな」  苦笑しながら長い前髪にくしゃりと触れると、私は隣で眠るそいつに視線を向けた。 「こっちも爆睡だ」  無防備な顔で眠る澪。  そのほっぺたをつんつんとつついてみると、ううん、と鬱陶しそうに顔をしかめた。  眠っている時の澪は、なんだかいつもに比べて少しだけ幼い感じがする。  それとも一緒にいるのが私だから、こんな無防備な顔を見せてくれるのだろうか?  なんて思うのは、自惚れすぎかな。  でも、自惚れちゃうのもしょうがないことだと思う。 (昨日は澪の愛をたっぷり感じたわけだし……)  布団からはみ出した...
  • SS157
    軽音部でパーティーをするのは、とても楽しい。 最高に楽しい。 でも、律と二人っきりの時間が減っちゃったのは、少し残念だったかな。 中学三年まで、ずっと二人だったんだから。 こんな事言ったら、バチ当たるよな……。 最低だな、私。 ■ 「ほら梓ー、お前も何かやれよ!」 「いいですよ私は!」 「あずにゃんの一発芸見たーい」 「もう止めてください! ああちょっと唯先輩!」 いつものように。毎年のように開かれるクリスマス会。 ただいつもは25日に開いていたのだけど、今年は24日に行っている。 唯の家のリビングのコタツ。皆がそれに入って、騒いでいた。 コタツの上には丸いケーキと、憂ちゃんの作った豪華すぎる料理が並ぶ。 私はそれを度々口にしながら、律たちが騒ぐ様を見ていた。 一年の時はエアドラム。 二年生の時も、いろんなことをや...
  • SS102
    投稿日:2010/08/03(火) 23 39 17 「最近、怖い話とかやんなくなったよなー」 適当にザッピングしながら隣で一緒にテレビを見ている澪に声をかける。 小学生ぐらいのころは夏になると怪談とか心霊写真の特番をよく放送してたと思うんだが。 「たしかに。でも別にいいじゃないか、怖い話なんてやんなくても」 オカルトが苦手な澪はそういう特番がなくなったことに肯定的なようである。 「でも夏といえば怪談話じゃん?」 「いや、私は見ないから」 澪は冷静を装いつつ、早くこの話題を終わらせようとリモコンに手を伸ばす。 しかしここで引き下がらないのが私である。 「でもさー納涼っていうかさ、夏にああいうの見るのがいいんじゃん」 「はいはい」 澪はこれ以上この話題には取り合わないといった感じで私から奪ったリモコンでザッピングをし始めた。 くそう。こうなったら強行手段だ。 ...
  • SS109
    投稿日:2010/09/16(木) 23 29 21 「澪、キス、しようよ」 「!……い、いやだ…」 「えーなんでだよぉ!なんだかんだで私達付き合ってから一回もしてないじゃん!」 「だだだって…無理だよ…恥ずかしい…」 「ちぇっ、澪の意気地なし」 「うるさいばか律!わ、わたしはプラトニックな関係を築こうとだな…」 といった感じに私と澪は高校生2年生になって晴れて恋人同士となったんだけど、一度もキスをしていない。それどころか手を繋ぐことすらも。もう1年たつんだぜ? 私からアプローチをかけてもいつも拒否されちゃって…ピュアな澪の性格から考えると仕方ないかと思うんだけれど、私も女の子なのだ。こう何度も拒否されると心にくるものがあるなぁ…うぅ。 でもこんな関係も悪くないと思ってしまう自分もいる。もちろん拒否されるたびに胸は痛くなるんだけれどもその後、他愛も無い...
  • SS190
     紬の「ポッキーゲームしましょう」の提案を受けて始まった競技も、 律と澪のチームを残すのみとなった。 始めに純と梓がチャレンジして、残り1cmの記録。 続く唯と憂のチームが残り5mmで、今の所1位である。 「舐めてたね。もっといけば良かった」  残念そうに口にした純に、梓は悔しさを隠して言葉を返す。 「でも、最下位は免れると思うよ。 澪先輩シャイだから」 「あはは、でも憂がトップかー」 「姉妹だからしょうがないよ」  視線を移せば、 既に唯は優勝を確信しているのか胸を張って鼻息を荒げている。 「ふんすっ」  そんな余裕の態度を示す唯に、律が声を荒げる。 「おまっ。見てろよ、必ず勝ってやるからな」  けれども、梓には強がりにしか見えない。 澪の羞恥心が邪魔をする、そう踏んでいたのだ。  そしてその読みは、 ポッキーへと伸ばした律の手を澪が抑えた事によって確...
  • SS180
    「む…むり!やっぱむり!」 「…まだ制服のボタン一個外しただけなんですがね澪しゃん…」 「だって…は、恥ずかしいし…無理…」 「…はぁ」 「…りつ、ご、ごめん」 「なんで謝るんだよー」 と私は笑って澪の頭をぱちんとはたく。 んな複雑な顔してんじゃねーよ。 澪が悪いわけじゃないだしさ。 「んーじゃ、帰るよ」 「えっ?泊まってかないのか?」 「あぁ、下着とか持って来てないし」 「え…あ、そっか…」 「気持ち抑える自信も無いしな」 「!…ば、ばぁか…」 んで、澪に玄関まで送られて薄暗くなった帰り道。 澪と付き合って3年とちょっと。 うん…エッチ経験は未だありませんよ。 理由は…まぁさっきの会話通りだ。 手はつなぐ。澪もそこまではできる。 キスは、まだしてない。 付き合って3年なのに遅いって?いやいや、これが普通。 澪と付き合うってんな...
  • SS152
    コンビニで、音楽雑誌を立ち読みした。 「……澪と唯のツーショット」 我がHTTの数ページにわたる特集が載っている。 んで、始めのページはその二人のツーショット。 んんん、凄いな、唯は。 これでもかってくらい元気溢れてる表情してる。 可愛い可愛い。 そして澪。 うん、言わずもがな、完璧すぎる。 ルックスもスタイルも申し分ない。 それから表情。 初めは緊張でガチガチで笑顔も作れなかったくせに、最近はとてもいい笑顔で撮ってる。 成長、したんだな。 というかこの雑誌、澪の載ってる比率が高いな。 梓とのツーショット。 HTTメンバー全員で。 澪単体。 …まぁ、澪は人気あるからな。 当然だ。あんなに美人なんだから。あんなに完璧なんだから。 唯も文句なしに可愛いし、梓だって綺麗だ。 澪とのツーショットも、よく決まる。 少なくとも、特に人気のない私なんかより...
  • SS120
    投稿日:2010/10/31(日) 22 36 37 「澪、行くぞ―」 「ちょっと待って……って律!? なんだよその格好!」 部屋に入ってきた律の格好は、あまりに見慣れない姿だった。 薄めのタンクトップに半ズボン。前髪は下ろして、赤いキャップを被っている。 雑誌でよく見るような格好もなかなかに決まっていた。 白い歯を光らせて笑う律。 その姿は……な、なんというか……男の子みたいだった。 「へへ、どう? 男みたいじゃないか?」 「そ、そりゃそう見えるけど……なんでそんな」 「ほらほら、前に澪と出掛けた時さあ、男が絡んできたじゃん」 それは先週の休みに繁華街に行った時の話だろう。 二人の男が私たちに何やら声を掛けてきたのだ。もちろん断って逃げた。 女二人でいると結構危ういとなんとなく実感した経験だったのを覚えてる。 だからってなにも対...
  • SS136
    投稿日:2010/11/17(火) 01 35 31 「……澪?」 せっかくの祭りだってのに澪が機嫌なおしてくれなくて、悔しくなって ちょっと俯いたら澪を見失ってしまった。 「なんだよ…」 あんなに怒ることないじゃないか。埋め合わせに一生懸命射的でぬいぐるみ 取ってあげて、何度も呼びかけて…大体、あの時だって私の誘いを断ったの は澪じゃないか。でも… 「あーあ、澪のやつ一人になって大丈夫なのかよ」 私が悪いんでもいいから一緒にもっとお祭り楽しみたかったな 「一人で先に帰っちゃおうかな。澪は今頃一人で震えてるかな」 でも… そんなことできるわけない。 「それとも澪は美人さんだからナン…」 あれ?そこまで考えて違和感。 いつもならナンパされて震える澪を想像するのになんでか今日に限って ナンパにのって男と並んで歩く澪が頭に浮かぶ 「…ははっ。な...
  • SS108
    投稿日:2010/09/11(土) 02 13 04 最近、澪がおかしい。 ――― 「りーつぅー」ギュッ 「…おはよう、澪」 「えへへ、今日も律はかわいいなぁ」ギュー 「そりゃどうも、ところで澪」 「んー?」ギュー 「そろそろ離してくれないか?」 「やだ」ギュー 「このままだと学校行けないだろー?」 「やだ」ギュー 「馬鹿なこと言ってないで」 「やだ」ギュー 「………」ナデナデ 「…まったく、仕方がないな、律は」パッ 「いや私じゃなくて澪が」 「そんなことより律、準備は終わってる?早く着替えて朝食とらなきゃ」 「…あぁ、分かってる」 「うん、じゃあ早く」 「………」 「………」ジー 「………」 ...
  • SS160
    その朝、りっちゃんが私のお家に来ました。りっちゃんは私の顔を見ると「メリークリスマス、澪ちゃん!」と言いました。 私は不思議に思ってカレンダーを見たけれど、やっぱり日付は12月26日で、クリスマスは昨日です。 実際に、昨日の夜私はパパとママとツリーの飾りつけをしたり、ケーキを食べたりしました。 朝起きると、今年もサンタさんはちゃんと私のお家に来たらしく、枕元にはプレゼントが置いてありました。 だから私はりっちゃんが「メリークリスマス」なんていうのがとても不思議でした。 私はりっちゃんに聞きました。 「りっちゃん、クリスマスは昨日だよ?りっちゃんは昨日の夜、パパやママとクリスマス会やらなかったの?」 するとりっちゃんは「やったよ」と答えました。 私はますます不思議になってしまい、その表情が顔に出たのかもしれません、 りっちゃんは「ちょっと待っててね」といい、背負ってい...
  • SS137
    投稿日:2010/11/18(木) 00 29 09 ふと、思い出した それはずっと昔の話 私と律が知り合って、1年くらいが経った頃のこと・・・ そのころに起こったとある出来事が 少なからず、今の律と私の関係を築く上で欠かせないものになっているのではないか 最近ではそんなことを思うようになった キッカケが何だったかなんて、もう記憶の片隅にも残っていない ただ、その日の私と律はえらく荒れていて 売り言葉に買い言葉、周囲が引くほどの口げんかを繰り広げていた。 そのときに・・・口をつついて出てきた一つの言葉 それを律に振りかけてしまった 「嫌い」 決して本心ではない、むしろそのとき私は既に 律に心から惹かれ、好きになっていた だから だからこそ 私の気持ちをわかってくれない律に、腹が立って 律の気持ちをわかってやれない私に腹...
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