けいおん!澪×律スレ @ ウィキ内検索 / 「SS6」で検索した結果

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  • SS6
    君と私は釣り合わない ある日の体育の時間、 短距離走で学年5位という記録を出した君を見ていて思ったこと 私はというと、平均で言えば速い方ではあった でも、君と比べれば天と地程の差。 その差は一秒もないけど、 陸上で短距離となればそれでも天と地の差だよね いつからか、君に勝るもの、それが私にはなくなっていた気がする 君は多くの女子に囲まれてチヤホヤされて照れていて 私の周りには仲の良い二、三人の女子がいるばかり その女子だって、注目していたのは君だった 「ねえねえりっちゃん、澪ちゃんって運動できる方なんだね!」 できる方なんてもんじゃない。小中学生のころからどちらかといえばできる方だったし 高校に入ってからはまた運動神経良くなったみたいで。昔は私のが運動得意だったのにね 君に欠けてるものなんてない。 恥ずかしがりとか人見知りはあるけど、そんなものだって環境が良け...
  • SS67
    投稿日:2010/02/18(木) 03 58 36 澪視点 いつも思う。 律はどうして、あんなにも余裕があるんだろう? 「なぁ、澪」 「なんだ」 「キス、していい?」 唐突に聞いてきたと思えば、返事をする前に行動に移されていて。 私はただ、どうすることも出来ないまま流される。 「な、な・・おまっ・・急にっ・・」 いきなりの行動に抗議をしたくても、上手く言葉も出てきやしない。 出来ることといえば、赤くなった顔を見せないように俯くだけ。 「だって、澪がキスして欲しそうだったから」 「えっ・・そ、そんなこと、ないもん」 されたくなかったか、と聞かれればそんな事はないし。 いきなりだったとしても、凄く嬉しくなる。 でも、それを素直に言えるわけもなくて。 「そっか。・・じゃあ、もうしないな」 「や、やだ」 ...
  • SS65
    投稿日:2010/02/09(火) 02 49 48 律視点 今日は土曜日。 そんで、今はお昼すぎ。 何の用事もないんだけど。 っていうか、用事がない時ほど行ってしまう。 そんで、澪に煩くするなら帰れって怒られる。 それでも本気で追い出さないもんだから、ついつい甘えてしまうわけで。 「み~お~?」 一応、ドアの前で声を掛ける。 反応はなし。 まーたヘッドホン付けて作詞中でもしてんのかな。 ま、それならそれで驚かしてやろ。 そう思って中に入ったら、澪はベッドでお休み中。 「お、めっずらしーの」 澪が昼過ぎにベッドで爆睡、なんて中々ないぞ。 そろりとベッドに近寄ってみる。 近寄った瞬間、澪が寝返りをうってこっちを向いた。 やばっ、起こしちゃったかな。 「み、澪?」 「・・・」 返事なし。 は...
  • SS68
    投稿日:2010/03/10(水) 03 13 20 あら皆さん、こんばんわ。こんな時間までお仕事ですか? そうだわ。いい機会だし、ここで一つ澪ちゃんとりっちゃんのずっこけ話を紹介しますわ。 これはね、とある休日の話 りっちゃんは澪ちゃんに借りたCDを返しに行ったの 「おじゃましまーす」 かなり長いこと付き合ってる二人だから、 もうアポを取るため電話を入れたり、チャイムを押しもせず家に出入りしているの。 結構なことだけどセキュリティ面では問題ありね・・・我が家は執事がしっかりしてるからいいけど あらごめんなさい、話の続きをするわね それで、りっちゃんたら澪ちゃんに対してのイタズラ心が尋常じゃないから、 こっそり澪ちゃんの部屋に向かって、一気に入って驚かそうとしたの。 その心が、ある意味裏目にでた瞬間ね。 (よおし、ばれてないよな・・・...
  • SS69
    投稿日:2010/03/12(金) 06 40 31 『澪は私のだぞー』 『いやいや、私のだー』 「……何、してるんだ?」 私の目の前には、両の手に本人そっくりのパペットを付けた律。 いきなり部屋に来るなり「じゃっじゃーん!」とか言って見せてきた。 「何って、りっちゃん劇場~澪は誰のもの!パート1~」 「なんだその変な劇場……というかパート1ってなんだ、2以降もあるのか」 「いや、なんとなく?」 あぁ、そう。 ため息をつきつつ、パペットを見てみると結構出来がいい。 ……ここまでそっくりなのは中々ないと思うけど、これ律が作ったのかな。 「あ、これな!憂ちゃんに頼み込んで作って貰ったんだ~」 聞くよりも先に、答えがくる。 律はほんと、そういうの鋭いよなあ……って。 「憂ちゃん?!」 律が作ったにしては、細かいとこ...
  • SS62
    投稿日:2010/01/30(土) 02 18 04 「今日は、澪にプレゼントがあるぞ!」 「変なモノじゃ、ないだろうな」 「少なくとも怖いものじゃないぞ」 「変なモノではあるのか・・」 まぁまぁそれは見てのお楽しみってね! そう言いながら私の部屋に澪を招く。 「んじゃ、早速。はいこれ」 「あ、ありがと。・・開けて良い?」 「いいぞ」 私から紙袋を受け取って、開け始める澪。 …そろそろ、頃合だな。 「あ、みたら絶対に着けろよ」 「え」 澪がモノを取り出すその瞬間に、言ってやる。 「なっ・・ちょ・・・律!」 「よし。見たな、着けろよ~?」 中身を見た澪は顔を真っ赤にして抗議する。 それもそのはず。 あの紙袋の中には、かーなりキワドイ下着が入っていたから。 「つ、つけるわけないだろ!」 「見たら着...
  • SS60
    投稿日:2010/01/28(木) 04 11 26 今日は、何かおかしいこの二人 二人ともあまり目をあわさず、基本的にはそっぽ向いてる。 どうしたんだろう・・・喧嘩でもしたのかな? 二年のときの学園祭みたいなピリピリした雰囲気とは違ってるけど 一応解決しておいた方がいいみたいね・・・ 「りっちゃん?」 「ん・・・なんだようムギ」 「ちょっと今曲作ってて、ドラムパートのところ相談したかったんだけど・・・」 「ああ・・・どのへん?」 「うーん・・・ちょっとこっち来てもらえる?」 「へ?うん・・・」 そういって無理矢理部屋の隅っこに二人で退避 澪ちゃんがこっちをチラチラ見てる・・・ふふ、心配なのね 大丈夫よ澪ちゃん、そんな野暮な真似はしないから・・・ 「ふー、それでどこで迷ってんの?」 「うん・・・それなんだけど」 自然に・・・こ...
  • SS61
    投稿日:2010/01/29(金) 02 21 42 「今日は、どっちの家にする?」 「んー、昨日律の家だったから今日はうちにしよ」 「おっけー。んじゃ急いで澪んちレッツゴー!」 「いや、そんな急がなくても」 学校帰りに、どっちかの家にいく。 別に何をするでも、ないんだけど。 「んでさ、ここんとこだけど・・」 「あー。やっぱりここ、変えてみるか」 澪が椅子に座って、私はその上に座る。 私が持ってる楽譜を見るために、澪が肩に顎をのっけてくる。 すっごいくすぐったいし、なんか恥ずかしいんだよな、これ。 でも、澪とくっついてるんだーって思うと、それすら心地よくて。 「澪」 「ん、どうかしたか」 「変なこといっていい?」 「・・・いいよ」 ちょっと身構えるけど、了承してくれるのは澪のいいとこ。 別にいたずらとかしてやろうって...
  • SS64
    投稿日:2010/02/09(火) 02 48 26 学校が終わって。 いつも通り、りっちゃんと一緒に帰る。 「え、今日お家で一人なの?」 「うん。弟が入院しちゃって、お母さんが付き添いするんだって」 お父さんは明日になったら帰ってくるんだ、ってりっちゃんはいってるけど。 家に帰って、誰もいない。 誰もいないまま、一人で過ごすのは。 とっても寂しいし、ちょっと怖いと思う。 「へ、平気なの?」 「だーいじょうぶ!食べ物の場所知ってるし、戸締まりもできるし!」 りっちゃんは、すごいなあ。 ひとりでも、平気なんだ。 …でも、そう言いながら笑うりっちゃんは。 何時もと何か、違う気がする。・・なんだろう? 「それじゃ、またね!」 「うん、ばいばい」 結局、違う気がする理由がわからないまま、家に着いちゃった。 りっちゃん、...
  • SS63
    投稿日:2010/02/04(木) 21 58 14 律 おかしーし! そんなに嫌だったか。 こうやって律が隅でうずくまってるのは訳がある。 ―10分前 澪 そういや律が髪降ろした所って梓は見てないよな? 梓 あ、見たいです見たいです! 唯 私も~ 律 唯は見たろ! 唯 えー、けち! 律 けちとはなんだ! 紬 まぁまぁまぁまぁまぁまぁ 澪 でも、久々に見たいな。 梓 そうですよ。見せて下さい! 律 ぐ…なんだこの流れ… 唯 年貢の納め時だよ、りっちゃん! 律 絶対ヤ! 紬 (こういう時は後ろから…) 梓 (ムギ先輩!) 唯 (頑張れムギちゃん!) 澪 (律には悪いが…) サッ シュッ 一同 え…? さわこ ふぅ、やっぱりりっちゃんはカチューシャ姿が一番ね! 梓 あれ、ムギ先輩? 紬 (ま…負...
  • SS66
    投稿日:2010/02/14(日) 00 13 10 「すっげー量だな、おい」 「・・・律」 箱が山のように積まれて、凄まじいことになってる机をみて放心状態の澪に声を掛ける。 流石にファンクラブが出来てるだけのことは、あるなぁ。 澪もチョコ大好きだし、何時もなら喜ぶ。 ただ問題は量が凄まじい。そりゃ、ある程度は予想してたけどさ、これは想定外だって。 「まぁ、消化するのは手伝ってやるよ」 「・・悪いな」 いつもなら「お前が食べたいだけだろ」とか言ってくるのに、なんだか拍子抜け。 澪の荷物があまりに多いんで、今日は部活なし。 私も持つのを手伝って、澪んちにいく。 「あぁ、つかれたぁ~」 「ありがとな、律。なにか飲み物持ってくるよ」 「さんきゅー」 澪が台所へ出ていくのを確認すると、鞄をあさってある物を取り出す。よし割れて...
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  • 澪×律 6
    ...「律が好きなんだ」 SS60 今日は、何かおかしいこの二人 SS61 「今日は、どっちの家にする?」 SS62 「今日は、澪にプレゼントがあるぞ!」 短編79 放課後、低くなった太陽のオレンジ色の光が差し込む寂しげな保健室 短編80 「なー澪~~~機嫌直せよ~」 SS63 律 おかしーし! たまにはいいよね?2 「バカは風邪引かないって・・・迷信だったんだな」 SS64 学校が終わって。 SS65 今日は土曜日。 6-648 「髪を下ろした…」 SS66 「すっげー量だな、おい」 短編81 好きだって、素直に伝えることもできない。 SS67 いつも思う。 トップページ
  • 澪×律 3
    ...雨の強い日だった。 SS6 君と私は釣り合わない 短編10 合宿の夜、みんなが寝静まった頃私は目を覚ました。 短編11 女1「秋山さん塾の男と最近仲いいんだよ」 短編12 放課後 短編13 夕日が照らし出すのは二人の汗と舌先からのびる糸 短編14 「うわ、律、顔色悪いぞ……?」 SS7 「単刀直入に言います、秋山先輩と別れて下さい」 短編15 私と律しかいない部室。 短編16 「いてて…澪大丈夫か?」 短編17 「このままでも良いんだけど・・・・・眠くなっちゃったから膝枕して欲しい」 SS8 律「澪、ゲーセン行こうぜ!」 短編18 「いぇい! あたしだよん・・・、寝てんのか」 短編19 「澪、もしかしてスランプ?」 短編20 私は忘れ物を取りに部室へ戻った。 たまにはいいよね? 「律!ちゃんと練習するぞ!」 3-898 「(もし私が授業終わってすぐ澪んとこ行かなかったら、澪か...
  • 澪×律 6 まとめ1
    ...何かおかしいこの二人SS60   209 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/28(木) 04 13 03 「そう・・・大変だったわね。」SS60   260 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/29(金) 02 21 42 「今日は、どっちの家にする?」SS61   261 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/29(金) 02 22 22 そう言われたから、一度離れて向かい合う形で座り直す。SS61   310 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/30(土) 02 18 04 「今日は、澪にプレゼントがあるぞ!」SS62   311 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01/30(土) 02 18 57 「まぁまぁ、そんなこと言わないで」SS62   312 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/01...
  • 澪×律 7
    ... 題 1行目 SS69 『澪は私のだぞー』 SS70 もう三月も半ば、桜もほころびはじめ、コートが無くとも登下校に支障は無い SS71 今日の予定、澪の家でDVDをみる。 SS72 「みーお、中三にもなってまだこんな可愛いお人形と寝てるのー?」 トップページ
  • 澪×律 別荘地
    ...いるんじゃないか。 SS68 あら皆さん、こんばんわ。こんな時間までお仕事ですか? SS73 夕暮れが影を落とす、校舎裏。風に揺れて木々がざわめく。 教訓 そろそろ春の香りが濃くなってまいりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか SS74 私は澪より、6cm身長が低い。 SS75 今日は4月1日、エイプリルフール。 SS76 律(さーて、そろそろ部活いくかあ・・・ん、あれは・・・)「唯ー!それに憂ちゃん!」 トップページ
  • 澪×律 6 まとめ2
    ...4 律 おかしーし!SS63   510 :もす ◆M/ySliaS0c  2010/02/04(木) 21 59 58 …という訳だ。はぁ…SS63 おしまい 失礼致しました   525 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/02/06(土) 04 22 35 律「澪〜ちょっと背中のファスナー下ろしてくんない?」 澪「え?!う、うん」 『な、なに緊張してんだ…ファスナーを下ろすだけだ!相手は律だし、女同士なら普通だ!』 澪「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」 律「ちょっなんか怖いんだけど?!」 中の人繋がり   526 :たまにはいいよね?2  2010/02/06(土) 05 42 11 「バカは風邪引かないって・・・迷信だったんだな」たまにはいいよね?2   562 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/02/07(日) 23 40 31 律わんってこんな感じな...
  • 澪×律 7 まとめ1
    ... 『澪は私のだぞー』SS69   165 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/03/12(金) 06 41 11 不意打ち過ぎて、どうして良いか分からない。SS69   185 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/03/13(土) 16 00 38 律は澪に押し倒されるまで相手の気持ちにも自分の気持ちにも気が付かないって方が合ってると思う。   186 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/03/13(土) 20 02 39 律は気づいても言わないようにってか押し込める感じ 澪は気づいてないけど好きオーラがにじみ出ている感じ だから澪は気づいてしまえば行動しやすいけど律は気づいてる状態だから 何かしらの後押しがないと無理ってイメージ   187 :名無しさん@お腹いっぱい。  2010/03/13(土) 20 50 53 唯「大丈夫!澪ちゃん受けてくれ...
  • 澪×律 3 まとめ2
    ...君と私は釣り合わないSS6   511 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/11/19(木) 03 35 12 「・・・・38度か・・・」SS6   512 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/11/19(木) 03 36 10 「はいこれプリント。あと唯とムギと梓から・・・・・律?」SS6   513 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/11/19(木) 03 37 17 「私・・・・律に認めてほしくて・・・・今まで頑張ってきたんだよ」SS6   514 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/11/19(木) 03 38 23 あーあ、何がどうなってるんだか。気付けば朝だったSS6   519 :名無しさん@お腹いっぱい。  2009/11/19(木) 09 03 45 律(寒い……) 澪(寒いなあ) 律(澪に抱きついちゃおっかな) 澪(律...
  • Two of us6
    「結局サボリか」 「仕方ないだろ。今から行っても間に合わないしさ」  私と律は、屋上で町を見下ろしていた。突然先生が入ってくることもあるかもしれないけれど、でも、なんとか言い訳すれば逃れられると思った。  それに、無理に授業に間に合おうという気にもならなかった。今はあんまり体育みたいな運動をしたいわけじゃなかったから好都合だ。  こうやって、二人でのんびりしてる方がちょうどいい。正直、二時限目からも出たいという気持ちはそれほどなかった。 「澪」 「何?」  私たちは屋上のフェンスに腕を乗せて、風を受けてる。  青を見つめてる。  律が今どんな顔をしてるか、私には見えなかった。見たらまた、なんか泣いちゃいそうな気がしたから。 「しりとり、しよっか」 「なんだ突然。いいけど」 「じゃ、私からな」 「うん」 「きりん」  私は律を見た。律は笑ってるような、ちょっとや...
  • 澪×律 別荘地 まとめ1
    ...間までお仕事ですか?SS68   385 :軽音部員♪  2010/03/10(水) 03 14 08 「み、澪!悪かった!じゃ、じゃあな!あ、借りたCD置いとく!!じゃ!!」SS68   388 :軽音部員♪  2010/03/10(水) 03 25 26 385 最後の「聞いてくれてありがとう」で何故かアロエリーナ思い出した 聞いてツムギリーナ ちょっと言いにくいんだけど♪ 聞いてツムギリーナ♪ 澪が私のパペットで遊んでいたんだけど 実は私も澪のパペットで遊んでるんだ。 聞いてくれてあーりがと ツムギリーナ♪   399 :軽音部員♪  2010/03/11(木) 00 51 53 澪「聞いてくれないか?律」 澪「ちょっと言いにくいんだけど……」 澪「火傷する恋に飽きたら、私がいるじゃないか」 澪「……な?律…」 (^q^)   400 :軽音部員♪  201...
  • SS18
    注1 本SSは律澪分、唯梓分が均等に振り分けられて(るはず)ますので 澪×律スレ、唯×梓スレの両方に投下させて頂きます 注2 本SSは某「唯が梓に嫉妬するSS」を参考に作成されています 注3 本SSは既に律澪と唯梓はカップルになってる事を前提で話を進めさせて頂きます また、あからさまなキャラ崩壊が見受けられる可能性がありますのでご注意下さい 唯律澪紬「ワイワイガヤガヤ」 ガラガラ 梓「こんにちは、遅くなってすみません」 唯「あっ!あずにゃん!遅いよ~早く早く~♪」 梓「はい…でもその前に」 唯「?あずにゃんその手に持ってるのなぁに?」 梓「あぁこれは…ラブレターです」 唯「…え」 律「おっ、梓も隅に置けないねぇ~このぉ~」 澪「こら律、あまりからかうn」 ドンッ! ...
  • Two of us
    第一話 Two of us1|Two of us2|Two of us3 第二話 Two of us4|Two of us5|Two of us6 第三話 Two of us7|Two of us8|Two of us9|Two of us10 すげえドキドキした!! -- 名無しさん (2011-12-10 07 03 23) 読みおわって、ため息がもれた。これは間違いなく傑作。 -- 名無しさん (2011-12-20 23 01 19) ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ。これすげえ。 -- 名無しさん (2012-08-12 18 36 02) 名前 ...
  • SS55
    投稿日:2010/01/25(月) 19 36 12 「ほーら、いくぞ!」 「ちょ、律!・・まてってば」 澪の手を引いて、走り出す。 一歩踏み出すのが、人よりも遅い澪。 踏み出してしまえば、誰よりも上手くやってのけるのにさ。 だから私は、その一歩を助けてやるんだ。 いっつも、そうしてきた。 これからも、そうするつもり。 だけどさ、もしかしたらもう。 澪は私の助けを、必要としていないかもしれない。 もし澪に、もう必要ないよっていわれたら。 わたしは、どうしたらいいんだろう。 どうしよう、どうしよう、どうしよう。 澪を助けることで、澪の支えになると思っていたのにな。 いつの間にか、それは私の支えになっていたんだ。 「うわっ、ちょ・・いったぁ・・こら、律!急に立ち止まるなよな!」 立ち止まった私の背中に顔を打ち付けたら...
  • SS131
    投稿日:2010/11/12(金) 14 25 06 律「………えっ?」 それは、本当に突然のことだった。 唯「びっくりだよねー」 何だよ……それ。 紬「ほんとね。でも、澪ちゃんだものね」 何をするにも常に一緒で、お互いのことは何でも知っている。 ……つもりだった。 さわ子「彼氏ができるのも頷けるわね」 私ハ、ソレヲ知ラナカッタ……。 律「なん、だよ……それ」 唯「あれ? りっちゃん知らなかったの? てっきり知ってるかと…」 さわ子「結構学校でも有名よ? 澪ちゃんに彼氏ができたって話」 梓「………」 紬「路地裏あたりで2人でいるのを見たって人がいたのよ」 唯「路地裏って、何だかえっちぃね!」 梓「その発想はなかったです」 澪に…彼氏? ははは、何を、バカなことを……。...
  • SS213
    澪「律!律!こ、ここなんてどうだ!?モンサンミッシェル!海に浮かぶ巡礼地だって!」 律「うーん、フランスかぁ、卒業旅行はハワイだったしヨーロッパもいいよな~」 澪「あとあと空中都市マチュピチュとか!」 律「う、浮かんでるモノ好きだな・・っていうか昨日プロポーズして、早速新婚旅行の計画とか。澪ちゃん浮かれてますねぇ」 今一応大学の講義中なのだが、澪は旅行パンフレットを広げて真剣な顔で計画を練っている。 まあ暴走してる澪もかわいいからいいんだけど。 唯「澪ちゃん達旅行の計画してるの?いいなぁ私も行きたいなあ~」 律「うお!唯!いや、えっとこの旅行は二人っきりじゃなきゃダメっていうかなんて言うか・・・」 紬「そうよ!唯ちゃん!邪魔しちゃ悪いわ! ・・・それで、プロポーズはどっちからしたの?」キラキラ 律「む、ムギまで!えっとその...
  • SS5
    雨の強い日だった。 雨は私の中にある不安を掻き立てる。 降り止む事のない雨の音を聞いていたらこの不安から抜け出せない気がする。 こんな時はいつもあいつの声を聞いていた。 あいつに会いに行っていた。 でも、今はもうできない。 お前は今何をしてるんだ? どこにいるんだ? 笑ってるのか? いつも隣にいたあいつはある日私の前から姿を消した。 そうか、あの日もこんな風に雨の強い日だったな。 確か、卒業式の次の日だった。 「卒業式はあんなに晴れてたのに今日はすごい雨だな。雨・・・か、何か歌詞書けそうだ」 机に向かって作詞ノートを開こうとした時、携帯が鳴った。 「公衆電話?・・・もしもし?」 「澪、今話せる?」 「律か?公衆電話ってどうしたんだ?」 「うん、ちょっと・・・」 律の様子がおかしい。 いつもの明るい声じゃない。 「今どこからかけてるんだ?」 「...
  • SS9
    私は今世界中の誰よりも幸福なんじゃないかと思う。 「澪、一緒に帰ろ」 「うん」 照らす西日はまるでスポットライト。 二人だけの舞台をつくってくれる。 不意に手が触れ合った。 「あ、ごめん」 「だ、大丈夫」 なに謝ってんだ… チャンスじゃないか。 思い直し、意を決して澪の手を握る。 「り、律?」 「ヤダ?」 「イヤ…じゃないよ」 「へへ」 手を握ったまま、澪の家に向かう。 こうやって澪の家に寄って、それぞれお互いにしたい事をする。 幼なじみから関係が変わった今でも変わらない。 変わった事と言えば、二人の距離が遠くなってしまった事。 机に向かって何やらしている澪とベッドに腰掛け雑誌を読み漁る私。 何だか気恥ずかしくてお互い近付けない。 でも、いい加減その距離がもどかしくなり、極力いつもを装って距離を埋めようとする。 「みーお!こっちこいよ...
  • SS2
    澪視点 私が目を覚ますと、抱きしめていたはずの律が毛布に変わっていた 一瞬自分の五感すべてを疑い、状況を把握できずにいた 律は自分を置いて帰ってしまったのか 眠っている自分に気を使い、起こさないように帰ったのかもしれないが、今そんな気づかいは私には必要無い ただただ、律の温もりが恋しいばかり わずかに律の温もりが残る毛布に顔を埋める。毛布の優しい肌触りと、脳裏に、身体に焼き付いた律の感触が、 私の中にある弱さを刺激した 気付けば、私は泣いていた。下にいる家族に気付かれぬよう、声を押し殺しながら 寂しい…ただただ寂しい……律に触れたい。 そのとき、私の耳に、今何よりも求めている音色が突き刺さった 「みーお」 声を出せないまま、振り向く。私だけしか知らない、悪戯好きの彼女 「ふふふ……予想以上の反応だなあ」 私は言葉もなく、ただ彼女の方に駆け寄り抱きついた...
  • SS4
    ―side澪― …一体なんだと言うんだこの状況は 私のファンクラブらしき人達がいきなりクラスに「今日は秋山さん(先輩)のFC結成1周年を記念して皆でプレゼントしようと思いまして」とか言いながら押し寄せてきて 只今私のクラスはカオス状態… 会員その1「秋山先輩これ受け取って下さい!」 会員その2「キャー!秋山さんやっぱりカッコいい!」 会員その3「秋山さん今年も学園祭決まってましたね!感動しました!」 会員その他「キャーワイワイガヤガヤ」 …いやまぁ皆悪い人達じゃないのはわかってるけど正直こういうのは苦手だし何より…は、恥ずかしい/// それにこんなところを律に見られでもしたらまた調子に乗って… ガラガラ 律「いよーっす!暇を持て余してた神々こと律様とムギ様が愛しの澪ちゅわんのとこに遊びにき………て………」 紬「あらま...
  • SS8
    律「澪、ゲーセン行こうぜ!」 澪「―こんな寒いのに行くのか…?」 律が声をかけてきた。こんな季節に、よくそんな元気でいられるな。 ああ、早く家に帰ってこたつへ潜り込もうと思っていたのに… 律「いいじゃんどうせ暇なんだろ~?」 律は不満そうな顔を近づけてくる。 微妙に背伸びしているのが可愛い。 澪「…仕方ないな」 何だかんだで私は律に甘い。 気がつくと、いつものゲームセンターに入っていた。 この騒がしさが、微妙にテンションを上げる。 律「さあって、何やろっかな~」 澪「転ぶなよ…」 嬉しそうにクレーンゲームのコーナーに駆けて行く律。 私も急いで追いかける。 律「あ!!」 澪「な、何?」 律「見ろよコレ!私たちのぬいぐるみだ!」 そこには確かに、小さくなった私たちが居た。 いや、冷静になってつっこむと…...
  • SS3
    女子校だからそういうのがあるのは知っていた。 でも、まさか自分がその対象になるとは思ってもみなかった。 幼馴染でずっと姉妹のように過ごしてきたあいつを好きだって事に気付いた。 気付いたのはつい最近。 澪の家で勉強を教えてもらってる時だ。 無意識に耳に髪をかける仕草。 ただそれだけだったのに、自分の中に妙な感情が湧き上がった。 すごく綺麗に見えた。 妙に色っぽく見えた。 澪が愛おしく感じた。 その日からどう接していいのかわからなくなった。 自然と澪を遠ざけるようになってしまった。 澪が何か話し掛けてきても素っ気なくしてしまう。 澪は少し怯えたような表情を浮かべそそくさと立ち去る。 何だよそれ。 何だかむしゃくしゃする。 異様に腹が立つ。 「律!今日は予備校ないから一緒に帰ろう」 部活終わりに澪が言ってきた。 一緒に帰りたいのに帰りたくない。 「...
  • SS7
    「単刀直入に言います、秋山先輩と別れて下さい」 「………え?」 ある日の放課後、私の下駄箱に一枚の封筒があった 内容はこうだった (今日の放課後、体育館裏に一人できて下さい。大事なお話があります) ムフフ♪私へのラブレターかぁ~♪いや~でもそれには応えられないんだなこれが だって私は今澪と付き合ってるからそれはできないんだよねぇ~ いやぁ~それにしてもモテる女ってのは困るもんだぁ …なんて考えが甘かった 呼び出されて来てみると一人の少女が 多分1年生なのだろうか、見ると容姿は澪の背丈はほぼ一緒でなかなか可愛い子だった。まぁ私の澪ほどじゃないが たがその子の目付きは澪以上に鋭い上にやたら私を睨んでた。 …なんか私悪い事したっけ? 「…軽音楽部の田井中先輩ですか?」 「うん、そうだけど…」 「質問があります。秋山先輩とお付き合い...
  • SS1
    律「まあ私が一号で澪が二号なのは明らかだな」 澪「なっ、なんで」 律「だって澪どん臭いじゃん。妖怪『コードに足引っ掛けパンモロ女』だし」 澪「うおおいっ!なんだよその汎用性なさすぎな妖怪は!」 律「まあそんなだから、少なくとも技ってガラじゃないね」 澪「どん臭い=力の二号ってのもおかしいだろ…」 律「いやほら背高いし手デカいじゃん。そしてそのデカい手でしょっちゅう殴られる可哀想なアタクシ」 ごちんっ 律「あづーっ!」 澪「お前がそうやって挑発するからだろ!」 律「でも澪しゃ~ん、   自分と同年齢のオナゴをネックハンギングツリーで浮かせられる女子高生なんて結構な逸材だと思いますよ?」 澪「お前がちっちゃすぎるだけだろ。大体どこに適所があるんだよ、その逸材は…」 律「そんなの自分で探せよ。全く、これじゃか弱いりっちゃんはデカ女に押し倒されても貞操を守れませんわ」 ...
  • SS22
    ふっふっふ! 昨日!私はすばらしーい物を手にいれた! 冬の必需品! そして。 「律、来たぞー」 「ちょっちまって!あ、寒いだろ、あがっとけー」 澪は何時もしてるマフラーをしていない。 つけてくんなーって前もって言っておいたからな。 そのまま外で待たせるのは流石に悪いから私んちに来て貰った。 「じゃじゃーん!これをみろ!」 「・・・マフラー?」 「そ。しかも二人用なんだぞ!」 「確かに、ちょっと長めだな」 もうちょっと良い反応がくると思ったのに。案外あっさりしてるのね、澪ちゅわん。 「・・・まさか私にマフラー巻いてくるなっていったのって」 「そのとおり!これを、二人で巻きたいと思います!」 あら、真っ赤な林檎の出来上がり。なんだ分かってなかったのか、にぶちんだなー、もう。 「そ、それ、つけて、学校いくの?」 「も...
  • SS51
    投稿日:2010/01/17(日) 10 14 42 律視点 ふぃー・・さっぶぃ。 あーあ、雨降ってら。 晴れて欲しかったのに、なぁ。 今日は、とっても特別な日。 そりゃあもう、クリスマスや正月やバレンタインなんて目じゃないくらい。 …そして私の誕生日よりも。 あ、私の誕生日と同じくらいにしとこ、怒られそうだから。 『律の誕生日のほうが、もっと特別だ!』って必死に言う姿が浮かんで、思わずニヤける。 …おっと、急がないと。 1月15日、それは。 言わずと知れた、澪の誕生日。 そんで私は、プレゼントだけ持って澪んちに行くトコ。 勿論そのまま泊まるんだけど、着替えは一切持たない。 澪の服はちょっと大きいんだけどな。 でも、澪の匂いがするんだ。したら、借りた方が良いに決まってるじゃん? 誰に問うでもなくそう思って、一人頷く。・・変人だな...
  • SS95
    投稿日:2010/06/29(火) 02 49 48 二人きりの時でも、基本的にお互い勝手に過ごしている。 私の部屋と律の部屋が、私にとって気を使わなくていい空間。それは律にとっても同じらしい。 まるで自分の部屋のベッドに寝転がるかのように、私のベッドに寝転がりながら雑誌を読んでいる。 そういうわけだから、それこそお互いが一人の時と同じ過ごし方をする。 けど、やっぱり一人の時とは違うこともあるわけで。 例えば。 「み~お~」 こうやって私を呼ぶ律の声がする、とか。 「んー?」 そして私が返事をしたり、とか。 「暇」 「そう」 目の前の雑誌を読みなさい。私は作詞をしていて忙しい。 嘘。律を観察しているので忙しい。 あぁ、これも一人の時とは違うこと、だな。 ……なんだ、違うことだらけじゃないか。 いやいや、これ...
  • SS23
    「……こんなところにいたのか律」 「お、澪。どしたの」 「それはこっちのセリフだ。わざわざ屋上まで来てなにしてるの」 「ん? いやー、別になにってわけじゃないんだけど」  言いながら、あたしはちょいちょいと空を指差した。 「いい天気だなーって」 「……どう見てもめちゃくちゃ曇ってるぞ」  苦笑する澪。まあ、当たり前だろう。  澪の言う通り、あたしたちの頭上に広がる空はどんよりと暗く、  今にも雪を落としてきそうな分厚い雲が広がっているのだから。 「寒いだろ。ぼーっとするなら部室にしなよ」 「んー……まあ、もうちょっとしたら戻るよ」 「…………」  澪は何か言いたげな顔をしていたけれど、やがて諦めたようにため息をついて、 「まったく」  そんな悪態をつきながら隣にやってきた。 「澪は戻りなよ。寒いだろ」 「律の方が寒そう。コートもマフラーもしない...
  • SS92
    投稿日:2010/06/20(日) 15 51 58 流れる季節の真ん中で、ふと日の早さを感じます 3月9日・・・私にしたらお涙頂戴の陳腐な曲に聞こえたけど 今だけは、その曲に感情を入れざるを得ない 卒業式、といっても私のではない。先輩・・・つまり3年生の卒業式。 2年生にしたらそんなに感情移入するようなイベントじゃないはずなんだけど、 私にとっては・・・あの人との、しばしの別れ。 「ほら秋山、後輩が来てるよ!」 「ん?ああ・・・田井中。」 同級生や後輩に囲まれ、ちやほやされる澪先輩を 私は最初、遠くから見てるだけだった 自分を見てくれるかが、自分に気づいてくれるかが怖かったから 澪先輩が私に気づいてくれたのは、ほかの同級生に声をかけられてから・・・ まあいいけどさ。 「先輩、ボタンくだせえ。」 「はあ?早速なんだよそれは。」 ...
  • SS99
    投稿日:2010/07/27(火) 14 20 38 「りっちゃんってさ、弱み見せないよね」 それは何気ない唯の言葉が始まりだった。 部室に集まっていた律を除く全員が「ああ」と同意した。澪は小さな声で 「そうだな」と答える。遠い記憶を手繰り寄せてみても確かにあのに律が弱みを見せたことは殆ど無い。でもそんな律の弱みを知っているのが自分だけだと いうことに気付いて澪は少しだけ嬉しくなった。 「律先輩、怖いもの知らずって感じですもんね」 「澪ちゃんみたいに怖い話とか痛い話も平気だよねー」 「りっちゃんの弱いものってなんなのかしら?」 そんな会話が続いた後。突然唯は立ち上がった。 「よし、今から『りっちゃん隊員弱点探し』を決行しますっ!」 はあ!? 澪が呆れて練習を放り出して今にも出て行きそうな唯を止めようと紬と梓に 目配せした。しか...
  • SS84
    投稿日:2010/05/21(金) 03 31 23 ―――ここ数日、律の“付き合い”が悪い。 部活終わりの買い食いもしなくなったし、唯や私が誘っても 「悪い、今ダイエット中なんだ」 「今日はちょっと、弟と用事があるんだよね」 とかのらりくらりとかわして帰ってしまう。 挙げ句に、私がおごると言っても断られてしまった。 三度の飯より空腹が嫌いなあの律には有り得ないことだ。 結局、律を除いた四人でクレープを食べたり、“りっちゃんがいないなら止めとこう”という唯の言葉で学校から直帰、なんて事が続いている。 一体どうしちゃったんだよ、律。みんな心配してるんだぞ? ほんのちょっぴり退屈な日々を過ごし、やってきた土曜日。 そろそろ傷んできたベースの弦とピックの買い出しに楽器店へと出掛けた私は、その道中、見慣れた背中を見付けてしまった。 (律……!)...
  • SS10
    はぁ、澪は何時まで写真撮ってるつもりなんだろ 声かけても「んー」とか「あぁ」とか全然かまってくれない あーあ、つまんないなぁ 「りーつっ」 そんな風に考えてたら、私をほったらかしにしてる張本人が声をかけてきた かまってくれなくて結構いじけている私は、むすくれた顔で振り返る その瞬間、パシャリというシャッター音 え? 「ふふっ」 ポカンとした私の目の前にはいたずらっぽく笑う澪 …やられた 「不意打ちは卑怯だぞ!」 「このカメラ、デジカメじゃないからなぁ」 抗議してみるも、暗に消せないということをいって尚も笑う澪 しかも、この写真どうしよっかなぁ~とかいってるし! …ふふん。でもな、この程度で慌てる私ではないのだよ! 「これを見ろ!」 「・・封筒?」 驚くなかれ!この封筒には3日前...
  • SS43
    投稿日:2010/01/01(金) 02 37 56 「澪ーみかんとって」 「お前の方が近いだろ、ったく」 なーんて言いつつも、ちゃんと渡してくれるあたりが、澪らしい。 受け取ったみかんを剥いて。ひとつ、口に放り込む。 …すっげー甘くて、美味しい。 「澪、このみかんすっげー甘いぞ」 「そう?・・よかったな」 甘そうなの選んで渡してくれたんだと思ってみる。 …自惚れかな。 「ほんとに甘いぞ、ひとつ食う?」 「うん、もらう」 澪がこっちを向いてきたので、その口にみかんを放り込む。 「どーだ?」 「ん。・・あ、ほんとに甘い」 「だろー!さっすが私!」 「選んだのは、私だぞ」 まったくもって、そのとおり。 …だけど。 「澪が私のためにって選んでくれたやつが甘かったんだから、私が凄いんだぞ!」 「んなっ!・...
  • SS77
    投稿日:2010/04/19(月) 00 20 58 「おいーっす!」 音楽室のドアを開け、みんなに声をかける。 「りっちゃんおいーす!」 「もう、律先輩遅いですよ」 唯が元気な声が響き、梓からはいきなり手厳しい言葉。 ムギはニコニコしながら「今日はフィナンシェよ」なんて言ってる。 いつもの風景、いつもの日常。 多分、変わったのは私だけ。 普段の部活風景だというのに、私の心はまったく落ち着かない。 「わりーわりー、ちょっと先生に呼び止められちゃってさ~」 これだって嘘だ。先生と話してたのは事実だけど、5分程度で用事をすましすぐに解放された。 「どうせ律のことだから、こないだ掃除さぼったのがバレたとかそんなとこだろ?」 澪が開口一番呆れたように言う。 「それは前に怒られたから問題ないぜ!」 「問題大ありだ!」 いつものやりとり。普段どおりの関係。 こん...
  • SS30
     しとしとと窓の外で雨音が響いている。  深夜、暗い部屋の中。  眠気でぼやけた思考の中で、ああ明日も雨かなぁ、なんて  そんなことを思っていると、ぽたりと指先に雫の落ちる感触がした。 「……ん」  ベッドの中でそっと目を開ける。  暗闇に慣れない視界の中、けれどすぐそばにあるその顔ははっきりと見えた。 「り、律……?」  指先を濡らしたその雫の正体に気が付いた私は、ぎょっと目を見開く。  隣ですやすやと寝息を立てていた少女。  その瞳から、ぽろぽろと涙が溢れている。 「え、な、どうして」  滅多に、それこそ小学生のとき以来見た記憶のない律の涙。  ただただ戸惑うことしか出来ない私は、ワケも分からず指先でその涙を拭う。  どうしよう。どうしよう。  こういう時は起こすべきなのか、それともそっとしておくべきなのか。  ぐるぐると回る思考の中で、結局私は、...
  • SS52
    投稿日:2010/01/17(日) 16 31 01 今日の練習 唯は法事で学校休み、梓はインフルにかかって早退、ムギは用があるって言ってたな。部活にはこない。 という事は 「…律と2人か」 自然と口からこぼれた言葉を聞いて、何となく感じるイヤな予感。 別に律が嫌いって訳じゃない。むしろ… いや何でもない、 とにかくイヤな予感がした。 おそるおそるドアノブに触れる左手が部室に入るのを躊躇させる。 「…ただの予感だしな」 ドアノブを捻り、部室に入る。 そこには、隅に体育座りをして泣いてる律がいた。 ちょっと近づいて声をかける。 「…律?」 「うわぁっ!!」 「ヒィッ!?」 …沈黙。 部室の空気が凍りつく。 「…どうしたんd」 「ぃゃあ、何でもないよ...
  • SS88
    投稿日:2010/05/30(日) 23 53 10 澪が入院した。 たしかに昨日、なんだか熱っぽいとか話してて、だから代わりにベースを持って帰ったんだ。 でも、そのやり取りの後で急に入院するなんて話になるとは思いもしない。 澪の携帯に電話したら澪のお母さんが出て、「りっちゃんには言っておこうと思って」 と言って、概ねの説明をしてくれたのだ。 大事じゃないから、と言ってはいたが私からしたら澪が入院という事実だけで 冷静を保てなくなる理由には十分だった。 とにかく澪の声が聞きたい。 澪が苦しんでるなら傍にいたい。 でも現実はそんなに上手くはいかなくて、いくら幼なじみで親友で恋人でも、 学生で、まだ子どもの私には澪の助けになるすべがない。 今すぐ私が駆け付けたって、きっと周りの迷惑になるだけなんだろう。 夜中になっても眠れず、ふと軽音部のことを思い出した。 ...
  • SS58
    投稿日:2010/01/25(月) 22 14 47 私の気持ちは 間違っている きっとそうだ いつも助けている気持ちでいたけど、本当は助けられていた 彼女を救うことで、私も救われていた。結局自分のことしか考えていないんだ 私しか助けてやれない、それは大きな勘違いだった 唯やムギでも、彼女を救ってやることはできる  自分が彼女の特別なんだってずっと思い込んでいた きっと違う、それは正解じゃない 私はただ、彼女と一緒にいたかっただけ そんな想いが爆発して、周りを見ることができなくなった 極端なまでに視野が狭くなって、彼女以外のものが目に入らなくなった 気がつけば、みんながいる部室で 彼女の唇を無理矢理奪っていた 終わりかな、これで・・・全部終わりだ もう彼女は私を見てはくれないだろう・・・・・・私を見たく無くなるだろう 終わりだね。 ど...
  • SS21
    この世で一番美味しいもの・・・それは、何かな 「38度もある・・・」 季節の変わり目はよく風邪を引く。まだ暖かいかなと思って薄着で寝て うっかり風邪を引いた。そういう単純な話 ずっと天井を眺めていると、思い浮かぶのはやっぱり律の顔。 食欲もわかず、トイレに行く以外のことでは布団から出る気もしない 恋の病かと間違えそうなほど、ただただ無気力で。時間が過ぎるのもゆっくりな気がする そんなことを思っていると、高くチャイムが鳴り響く 「澪ー、りっちゃんが来てくれたわよー!」 ああ、やっぱり来てくれた。 「はーいっ」 さっきまでの無気力が一気に吹き飛ぶ。なんだ、やっぱり恋の病か? 階段を元気に駆け上がってくる足音、その足音が部屋の前に来たと思うと、急に鳴り止む そして数秒して、わざとらしく静かにドアを開け、私の求めていたものがひょこっと顔を出す 「澪ー?起きて...
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