アレクサンデル・タルコフ

真実は、人の数だけ存在します。それが現実です
私は、私の信仰に基づいた、私の真実に殉じます




名前 アレクサンデル・タルコフ
オフィウクスとしての名 マルフィク
性別 男性
享年 40
身長 約92cm(能力不使用時)
体重 約32㎏
出身 水の国
所属 サーペント・カルト



【容姿】

四肢が根元から欠損した、ダルマのような有様の壮年の男性。
耳と鼻もなく、両目は夜行性の蛇の目を模した、縦長の瞳孔の義眼に置き換えられている。
凄惨な見た目は、蛇教における苛烈な「修業」を自ら率先して行った結果。

スキンヘッドで、頭部には蛇のタトゥーを入れている。舌は先端が二つに裂かれている。
無数の傷跡が刻まれた胴体を、ローブ状の赤い祭服で包み、首から蛇の模様があしらわれた帯をかけている。
両の義眼は常に怪しく発光している。



【装備】


儀式の際に用いる儀仗。彼にとっては神聖な品であり、戦闘には使用しない。

マーディケリウム
カニバディールから買い付けた、混沌の力を有するキノコ。
本来の使い方とは異なり、これを自らの腹部に寄生させて菌糸を体内に張り巡らし、内臓を保護する防具としている。



【能力】

エクトプラズマ
半透明のスライムのようなエネルギーを肉体から放出・操作する能力。
様々な形状に変化させることが可能だが、アレクサンデルはほとんどの場合、蛇の形を取らせている。

物体・生物に対する物理的干渉が可能であり、これを両腕の断面から放出して蛇の形を取らせ、手の代わりとしている。
足の断面から靄のように放出することで浮遊も可能であり、これを用いて移動する。一度に噴射すれば高速移動も可能。
両目の義眼の光の正体もこの能力であり、エネルギーに光を映し出すことで目の代わりとして常人と変わらない視覚能力を得ている。

術者から離れるほどにエネルギーは弱まるため、あまり遠距離までの放出などは出来ない。


蛇術
サーペント・カルトの信者として身に着けた魔術体系。詳しくは該当項目へ。

禁術 Crom Cruach
ケバルライことジャ=ロに授けられた、『因果を逆流する術』。死後、蜜姫かえでへと譲渡された。
詳しくは該当項目へ。



【性格】

見た目に反して基本的には穏やかであり、相手が誰であろうと敬語で接する。
配下であるサーバントたちに対しても同様で、一見して相手を尊重する姿勢を崩さない。
相手を呼ぶ時は、~殿と敬称を付ける。

しかしサーペント・カルトの教義とその目的に対しては固執しており、そこに関しては一切考えを曲げない。
教義に対する敵意や無理解にも激昂することは滅多にないが、教団のために必要とあらばあらゆる残虐行為を厭わず、話が通じるようで通じない。

また、後述の通り教団が行う儀式の手順や形式に対しては、徹底して厳格に守るべきと主張しており、融通が利かない。
儀式の遂行のためなら、仲間を唆して更なる狂信へと導くことすらも厭わない。



【対人】

カルトの司祭という立場のため、教団施設から出ることはほとんどなく、人間関係も大半がカルト内部に集約されている。

自身と同じ幹部級の信者・オフィウクスの中では、生贄調達を担うムリフェンこと蜜姫かえでと事務的な接触が多い。
彼女のことは入信当時から顔を知っており、その信仰心の強さには一目置いている。

同じくオフィウクスの一人であるサビクこと破崎 雨竜に対しては、強すぎる我を危うく感じてはいるものの、基本的には同志として好感を抱いている。
しかし、同時に儀式の遂行のために彼の自尊心を刺激して唆し、より深い狂信の道に走らせている。

外部においては、カルトと深い敵対関係にあるパグロームを強く警戒している。
また、かつて泥の街にいた頃の縁でカニバディールとも面識がある。



【戦闘方法】

主に能力を用いた浮遊や高速移動を行いつつ敵を撹乱し、手の断面から生やした蛇状のエネルギーによる物理攻撃を行う。
「蛇の特筆すべき攻撃手段は噛みつきや毒ではなく、締め付けである」という持論があり、特に蛇状エネルギーを相手に巻き付けて締め上げる攻撃を好む。

状況によっては、エネルギーを噴出しての突進や敵の吹き飛ばしなどの攻撃手段も持つ。

切り札として、エネルギーを集約し大蛇の姿を取らせて暴れ回らせ、広範囲を破壊するという技も持つが
これを行うと一時的にエネルギーの総量が大きく減衰する。

前述の禁術 Crom Cruachは最後の奥の手として、用いる。



【備考】

サーペント・カルトの幹部、オフィウクスの一人。
カルトの儀式・儀礼・祭事を取り仕切る司祭であり、"蛇遣いの肘"マルフィクの名を賜っている。

元は、水の国の裕福ではないが平穏で一般的な家庭に生まれ、何不自由ない生活を送っていた。
しかし、ある時能力者のテロに巻き込まれて家族全員を失い、絶望のうちに彷徨い歩いて、やがて泥の街に流れ着く。

荒んだ生活を送っていたが、その後サーペント・カルトの当時の幹部に拾われて信者となり、以来自身をダルマにするほどにその狂信にのめり込んだ。



【最期】

インシデント新世界よりにおいて、旧市街の廃都市"マルタ"での戦いに、カルトの儀式を完遂すべく司祭として参戦。
地下墓地にて敵を待ち構え、現れたチンザノ・ロッソと戦闘に及ぶ。

激戦の末、禁術の発動を持って彼を追い詰めんとするが、サーペント・カルトと敵対するに及んでいたカニバディールの裏切りにより
体内に仕込んであったマーディケリウムが暴走。その隙を突かれて、彼が放った不可思議な銃弾に貫かれる。

銃弾は傷一つ彼に与えはしなかったが、内側から影響するその力と職務を全う出来なかった絶望によって脳細胞を焼き切られて死亡。
死体は体内のマーディケリウムの苗床とされ、地下墓地の歪な墓標と化した。


その後、カニバディールがこのマーディケリウムを採取して、蜜姫かえでに対する拷問に用いようとした際、禁術 Crom Cruachが思いもよらない形で発動。
因果の流れの中でかえでに再会し、彼女に自分たちの意志と禁術を託し(あるいは押し付け)、同時にカニバディールへの報復を行った。

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最終更新:2018年08月29日 01:10