レグバ(legba)とは、ヴードゥー教におけるロアの一つ。
十字路、街路、交通、通信、太陽の昇る場所、方位、垣根、入り口を司る。太陽神もやる。
ヨルバ族のエシュが原型である(フォン族の道路の神様でレグバというのがいるけど)。
ダホメー系のロアの内で、かなり篤く拝まれている。神の世界と人間の世界を行き来するものとして、水を撒く人や藁の袋を担いだ老人、みすぼらしい爺さんで表される*1

 ハイチでは敬虔な信徒が多く、イエス・キリスト、聖ペテロ、聖ミカエル、聖ラザロが聖像として使われる*2

神話において、至高神マウ・リサへお茶目をする役回りもあるという*3

 レグバはアフリカ起源の宗教において最も重要な神とされる。サンテリアではエレッグアと呼ばれ、ソーサリーの神とか水関係、他で拝まれている*4

  エレッグアは古形のエルフェを筆頭に、墓地の門を守り エレッグア諸相へ仕事指示したり監視したりするアナグイ、扉の後ろに住み女神オションと仲がいいアラロイェ、イファの使いアイェル、チャンゴの使いバライネ、エレッグアの21の相を表す者で、闇の世界に住み、8月24日に悶着興すためうろつき回るエシュあるいはエチュ、交通事故関係を引き起こす担当でオグンへ犠牲獣犬を捧げるエシュ・オグアニレッペ、生と死の担当エシュ・オク・オロ、街角に住む災いの王エシュ・ビ、思いがけないことを興すエシュ・アライキなど21の相があるとされる*5

参考文献

立野淳也『ヴ―ドゥー教の世界』
ローズマリ・エレン=グィリー『魔女と魔術の事典』

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最終更新:2023年01月03日 15:18

*1 立野『ヴ―ドゥー教の世界』132頁

*2 立野『ヴ―ドゥー教の世界』132頁

*3 立野『ヴ―ドゥー教の世界』132頁

*4 REグィリー『魔女と魔術の事典』507頁

*5 REグィリー『魔女と魔術の事典』509頁