ヴードゥーとは、宗教の一つである。名前は西アフリカにあった国ダホメーの辺の人であるフォン族の言葉で、精霊とかを指すヴォドゥンから。

 17世紀~19世紀に、サトウキビプランテーション用の労働力として使う目的で、主に西アフリカから引っ張ってこられた黒人の「繁殖用」に置かれたハイチでできる。その為、そこからもって行かれたサウスカロライナとかニューオーリンズ、ニューヨークにヒューストン辺りでヴードゥーの儀礼が盛んである。ニューオーリンズのヴードゥーにいたっては、後述するフレキシブルなクレオールが暴走して、大変なことになっている。

 当初、各部族ごとの神様つうか精霊が拝まれていたが、弾圧する白人の手に対抗する目的で、西アフリカではほぼばらばらであったものが体系化をするというナイスな皮肉があった。その際、色々いたのだが、西アフリカのフォン族の信仰体系*1がフレキシブルだったため、基本の柱となる。さらに、似たような柱であるヨルバ人のオリシャ(神様でいいです)も、なんとなく影響が出る。

 さらに、奴隷の養殖をしていたフランスの人は当時人種差別バリバリであったが、祖霊信仰という動物的なものをやって団結し立ち上がりかねない黒人を真人間にするため、カトリックへ無理やり改宗させるという、一応要らんことをする。が、立ち上がる民衆がそれを逆手に取り、ロアと呼ばれる祖霊なり拝む対象の皆さんを、「キリスト教の守護聖人」と言い張る。その為、一応1980年代辺りまで、彼らは自称カトリックであった。なお、歴史的な関係他で、知られている他のロアの皆さんが八百万おられるので、聖人にパラフレーズできない者もいると思われる。さらに南米で行われた、サンテリアとかも、同じように守護聖人と称するアフリカ系の神々が拝まれている。
アフリカでは蛇信仰が結構あり、そこではニシキヘビをご神体にしていたが、新宗教下で、とりあえずボアを代用して何とかしたが、これは弾圧の言訳にならなかった。

一応有名になったのは、1950年代にハイチの独裁者であったパパ・ドク(内科医の人だったので)こと、フランソワ・ドゥヴァリエが、国旗をヴードゥーのセクト的な秘密結社ビザンゴの印である赤と黒に換え、バロン・サムディの色である黒のスーツに細身の黒のネクタイをし、秘密警察トントン・マクート(マクートが袋でトントンがおじさん。悪い子を袋へしまっちゃうおじさん)を操って恐怖政治を敷いた辺から*2。そこで、結社の違反者に対してなされる制裁であるゾンビは、他で有名になり、お国では宗教の弾圧がされた。

ロアの皆さん

 皆さんは、ナシオンと呼ばれるグループに分かれる。
 アフリカンで、犠牲も鶏クラスのを求めるラダ と
 コンゴも入るけど、ハイチの抵抗の契機になったりキリスト教の影響によるのだったりする、かなりテンションの高い癒し系精霊ペトロ
 あとヴードゥーの顔であるゲーデ
 が大体である。
 フランス系のマドモワゼル・シャルロット
 ケルト?系(1600年代のスチュワート朝のいろいろでスコットランドから来た難民の人が伝える)のボス(3本角の牛)やママン・ブリジット
 どこかから出たラシレーン(人魚。アフリカ人は人魚系の神様をそんなに拝んでない)
 などがおる。


他。

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最終更新:2022年09月02日 17:16

*1 山北篤監修『魔法事典』新紀元社刊35頁

*2 REグィリー『魔女と魔術の事典』65頁