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毎週土曜日に2chドラマ板本スレで「徒然亭」の株価レポートを上げてくれる 通称「市況さん」「ファンタステックランナーさん」のまとめです。 #contents ***2008/03/29 最終週「笑う一門には福来る」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 615 本日始値 715(カイ気配) 引値 715(カイ気配) 今週は女性活用事業に関連して振らされる展開。常設劇場が稼働開始、興行収入も順調に推移していると伝えられる一方で、ようやく黒字転換し収益への寄与が期待されていた女性活用事業について、従業員の福利厚生に関する問題が浮上していた。 本社側では福利厚生の充実を図るため業務規模を一時的に縮小する判断を下していたが、女性活用事業を管轄する子会社は従来の稼働率の堅持を主張。一旦は本社側方針に従ったものの、昨日唐突に当該子会社が操業停止のIRを発表したため、社内の混乱を嫌気した売り物が大量に出、大きく値を崩していた。しかし昨日大引け直後、報道番組内で徒然亭の上場廃止がスクープされるハプニングがあり、夜間市場を含む時間外取引でTOB期待からの買い注文が殺到していた。 本日は、昨日大引け後に報道されたTOB期待から、寄り付きより買い注文が殺到、値幅制限上限の715円でも寄らず、カイ気配での幕開け。関連各社からの期末報告が寄せられたが、いずれも概ね順調な内容と見られ、また徒然亭本社では小草若役員の四代目社長就任および草若への改名が正式発表されるなど好材料が相次ぎ、売り物が全く出ない状況が続いた。大引け前には若狭役員が草々役員のサポートの下、新会社を設立。そのポテンシャルは全く未知数ながら、将来落語事業を担う存在になりうる、またそうでなくとも何らかの形で徒然亭の流れを伝える役割を果たすものとの期待から買いが続き、ストップ高カイ気配715円のまま大引けを迎えた。 大引け後、経営陣によるMBOが正式発表となり、TOB価格は830円とされた。徒然亭は整理銘柄に指定され、5月6日を最後に売買停止となる。なお、TOBに応じない株主には東証に新規上場される瞳株が1対1の交換比率で割り当てられる見通し。 市場関係者からの口上は以下の通り。 「今回の経営陣によるMBOは、『四代目草若新社長就任にあたり事業内容の再編が急務であり中長期的視野からの機動的な資本政策を可能にするため』、と伝えられている。 現実問題として新規稼働開始した常設劇場への経営資源の集中が必要なのは間違いないところであるが、加えて今週になり女性活用事業および創作落語事業を展開する子会社の唐突な操業停止があり、売上高未達、子会社解散に伴う相当額の特別損失計上が確実視されることから、予測される株価低迷、敵対的買収などを未然に防ぐ狙いもあるものと見ている。  さて、徒然亭の上場廃止に伴い、私の仕事も一段落である。株屋という仕事は、虚業だのサヤ抜き屋だの博打場の胴元だのと蔑まれる商売であるが、それでも市場に流動性を供給し、企業の経営状態をチェックし、世に知られず経営努力に努めている小さな会社にもスポットライトを当てる等の存在意義はあるものと自負し、誇りを持って行ってきた。 皆様におかれましても、各々、人生のど真ん中を歩いて行かれるよう祈念しております」 (メガバンク系証券アナリスト) 「0815徒然亭のTOB価格は830円、直近3ヶ月の平均株価505円に51%のプレミアム、実質上場来高値の680円水準からも22%のプレミアムを上乗せしたもので、徒然亭に関しては全ての買い手が報われるという類い希なる結果となった。なお、消息筋の情報によると主幹事証券関係者が『87%の確率で再上場の可能性』と述べたことに対し証取委より『風説の流布の疑い』とのことで厳重注意があった模様である。  まことに名残惜しいことでありますが、本日をもって小生の市況分析も終了となります。株式市場においては、トレンドに乗る従順さ、自己のポジションを見直す謙虚さ、悪材料に買い向かう勇気、損切りを厭わない冷徹さ、逆行相場に耐える忍耐力などが必要です。人生においても同じではありませんか?徒然亭は上場廃止になっても、来週からも株式市場は開いています。株式市場が開いている限り、小生はそこにいます。皆さんも、株式市場へようこそ。 『野辺へ出てまいりますと春先のことで、0815成り行き買いで1000。…ほら、やってみ?』 それでは、徒然亭再上場の日まで、さようなら」(中堅地場証券投資情報部長) ***2008/03/22 第25週「大草若の小さな家」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 582 本日始値 575 引値 682(カイ気配) 今週は懸案の常設劇場建設プロジェクトを巡っての展開。週初より社内各役員の 見解が別れ、プロジェクト着手には慎重との見方が支配的であり、当初は市場の 反応も様子見気分が強いものであった。一方、関連の深い和田塗箸店(大証二部)が、 大手芸能社よりの返戻金による上方修正、若狭塗箸製作所(ヘラクレス)との技術面を 手始めとした全面提携、小規模出版社の新規連結、内閣総理大臣賞受賞などの好材料 から年初来高値を更新する中、徒然亭も連れ高となっていた。しかし昨日は社内の 動きが常設劇場建設に大きく傾く中、資金調達懸念より売り物が多く出る展開と なっていた。 本日は資金調達懸念からやや売り優勢の寄り付き。資金調達に関連し、小草若役員 (次期社長)が本社社屋不動産の売却の方針を示したが、「過大なリスクを取り過ぎ ているのではないか」(ネット系証券アナリスト)との見方から560円まで売り込ま れる中、前場終わり近くに急遽、事業説明会の開催を決定。これに同業の大手3社が 出席することが明らかとなり、572円まで買い戻され前引けを迎えた。後場に入り 事業説明会の内容が逐次伝えられると、概ね好意的な反応で580円を回復。さらに 各役員の事業説明の締めくくりとして、草原社長代行が「伝説のスピーチ」とされる 草若前社長の昭和43年度株主総会でのスピーチを引用しての事業説明を行い、これに 対し同業大手3社が同調、全面支援の姿勢を見せたことから大きく買われ急騰、640円 台をつけた。一方、若狭塗箸製作所の方でも「和田塗箸店との提携により技術面を 大きく強化、またこれまでに塗り重ねられた数々の経営努力が一気に結晶化し、全く 新しい成長ステージに入った」(ネット系証券アナリスト)との評価から新高値を更新 し、これが徒然亭にも大きな支援材料となり買いが継続。さらに、徒然亭を含む落語 大手4社の結束を確認後、満を持する形で天狗芸能(大証一部)の鞍馬会長が盟友である 草若前社長の意向を再確認、常設劇場建設への協力を表明すると売り方も総ドテン 買いに転じ、値幅制限いっぱいの682円カイ気配で大引けを迎えた。 市場関係者の声は以下の通り。 「今回の常設劇場建設プロジェクトに関する資金調達は当初、事業計画の不十分さを 指摘する見方が多く難渋するかと思われたが、本日の事業説明会で雰囲気は一変した。 この中で鍵となったと思われるのは草原社長代行の、草若前社長の言葉を引用しての スピーチであったが、加えて重要と思われるのが四草監査役による会計面からの趣旨 説明である。  四草監査役が金融工学に深く通じているというのは、『リアルオプションアプローチ による意思決定モデル~きつねうどんを介した社内教育の実践~』と題する著作がある ことからも業界筋に知られた事実であり、本日の事業説明はその概略のみしか伝えられ ていないが、その後、同業大手3社や事業審査の厳しさで知られる天狗芸能がプロジェ クト協力に急速に傾いたことからも四草監査役からリアルオプション手法によるNPV算出 等の定量的な議論があったものと思われる。  常設劇場の建設、運営に財務面からも目処が立ったと判断し、当社では徒然亭のレ- ティングを『1』強い買い推奨に引き上げる」(メガバンク系証券アナリスト) 「本日の急騰で上場来新高値を取り、あらゆる抵抗線をブレイクしており、テクニカル 的にはもはやコメントすることはない。もちろん、買い継続である。  なお、常設劇場建設に当っての資金調達に関わる追加情報であるが、徒然亭では全く 新しい形式の社債を発行することを検討している。  徒然亭の社債であるから、証書の形式からして変わっている。提灯の形に蜩の模様が 五つ紋でドドドドドーンとついており、墨書で債権者の氏名を記載、償還は無期限で 回収の保証はなく、しかも証書自体は債権者ではなく徒然亭が新劇場で管理するが、 引き受け手には、ふぐに河豚を買いにやった上に芸妓衆や舞妓衆がやっかましゅう 言うてやって来たつもりになれるというクーポンが発行される。  もはや社債の体をなしていないという指摘もあるが、弊社が主幹事証券となって発行 するという企画を立てているので、その節にはよろしくお願いいたします」 (中堅地場証券投資情報部長) ***2008/03/15 第24週「蛇(じゃ)の道はヘビー」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 479 本日始値 478 引値 552 今週は新社長人事について振らされた展開。週初より小草若・前営業統括役員が 直轄する子会社操業停止引責のため謹慎に入る中、最大受注元の天狗芸能 (大証一部)より新社長人事に早急に取り組むべきとの声明が出され、徒然亭社内 の紛糾が伝えられていた。本命視されていた草原社長代行は「社長職に付随する 上方商工会議所の役職負担等を勘案した結果、その任に堪えるのは、無理」と 辞退。代替案として草々技術担当役員の社長就任で事態の収拾に当たる流れが 出来つつあったが、四草監査役の不同意で再び白紙となっていた。この人事の 迷走が市場にも嫌気され徒然亭の株価も断続的な下げ基調であったが、昨日 引け前、若狭塗箸製作所(ヘラクレス)よりの受注があったことが明らかとなり、 下げ止まりの気配を見せていた。 本日は昨日と同水準での寄り付き後、謹慎にあたっていた小草若役員に対し、 若狭塗箸製作所の清海役員がイベント視察を打診、またその会談中で若狭塗箸 製作所が製品の安全性認証を材料とし、更なるシェア拡大を果たしつつあることが 明らかになると、これが好感され買い方がやや優勢となり488円で前場を終えた。 後場に入り若狭塗箸製作所、和田塗箸店(大証二部)、小浜観光協会の共催イベント で徒然亭の若狭創作落語担当役員が新製品披露を行ったが、想定外の事態に対応 するセキュリティシステムの不具合が明らかとなり、また地盤である小浜地方でも 浸透しきっていない営業力の弱さが露呈されたとして一転売り優勢、480円を巡る 攻防となっていた。しかしこのタイミングで同イベントを視察に訪れていた小草若 役員が、実父である草若前社長ゆかりの地でもある同地で直轄子会社操業再開を 電撃的に発表、間髪をいれずに本来の営業力で旧顧客の回復に加え、相当の新顧客を 獲得したとみられたことから買いが集中。結果的に売り仕掛けに合わせる形となった ことから売り方は大きく踏み上げられ急騰、550円台を回復して大引けを迎えた。 市場関係者の見方としては 「現時点で新社長就任が最有力視されている小草若・前営業統括役員は、草若前社長の 実子であることから世襲批判もあるが、単身でグループ内ベンチャー企業を立ち上げ、 一時期は徒然亭グループのほぼ全売上を稼ぎ出すなど、潜在的な営業力には市場筋の 評価も高い存在であった。グループ本業の落語部門の運営には未知数の部分も大きいが、 天狗芸能など関係諸企業とも繋がりが深く、ある意味では安心感のある人事である」 (メガバンク系証券アナリスト) 「日足で見ると、酒田五法でいう連続下げ三手放れ三ツ星からの陽の丸坊主で 13日移動平均線、25日移動平均線を一気に抜け、先々週までの持ち合い水準を回復 してきている。図らずも、日銀新総裁人事の迷走と重なる形で徒然亭新社長人事問題が 展開したが、徒然亭の方は事態が収束に向かいつつあることで市場にも買い安心感が 広がっている。日銀新総裁人事の迷走にかこつけ日本売り機運が高まっているが、 その中で徒然亭が独歩高となる可能性は十分にある。強い買い姿勢で臨みたい」 (中堅地場証券投資情報部長) といった声が聞かれる。 ***2008/03/08 第23週「終わりよければ滑ってよし」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 490 本日始値 494 引値 498 今週は小口ながら最重要顧客の一つであるである磯村屋(非上場)よりの受注 への対応が焦点であったが、週中盤より、受注指名を受けた草々技術担当役員 管轄の新規加入業者のあらゆるIRに粉飾、虚偽記載が含まれていることが改めて クローズアップされ、重要顧客との関係悪化懸念、本社の管理体制不備、危機 対応能力不安から大きく売り込まれていた。 本日は、磯村屋との関係修復に向け草々技術担当役員が素早い対応を見せた ことが好感され、若干値を戻し494円での寄り付き。磯村屋も取引再開に向け 柔軟な姿勢を示したとの見方から500円台を回復、510円で前引けを迎えた。 後場に入って徒然亭本社内で取締役会が行われ、磯村屋との取引再開に当って 直接の受注を受けた新規加入業者に役職が付与されることが明らかになったが、 その際に訓辞に当った若狭創作部門兼女性活用部門統括のコメント内にも 過誤からのものとはいえ重大な虚偽が含まれていたことからコーポレートガバナンス 悪化懸念が再び台頭、売り直される展開となった。磯村屋よりの受注自体に ついては遅滞なくこなせたと報じられたことから下げ渋ったものの、大引け前に 最大受注元の天狗芸能(大証一部)より早急に新社長人事に取り組むべきとの 声明が出されると徒然亭本社内では意見の集約が全く不十分との見方から 週末のヘッジ売りに押され500円割れ、498円で大引けを迎えた。 市場関係者の見方としては 「会社側IRの粉飾、虚偽記載自体はあってはならぬことであるが、現実の市場 では大なり小なり避けては通れぬもので、慣行内の範囲にとどまるものであれば 大きな材料にはならないことが多く、またその真意を読むことから独自の分析材料 とする投資家も存在する。ただし今回の徒然亭グループ新規加入業者の場合、 その内容に狭義にも広義にも経済学的効用を見出しづらいものが多く、投資家の 買い控え材料になっている」(メガバンク系証券アナリスト) 「今週は保ち合い下離れで大きく売り込まれた。先週高値の560円台水準から 490円まで下押し、本日はリバウンド気運が高まるかと思われたがフィボナッチの 31.8%戻し水準までも戻りきらずに失速、弱さが再確認された。来週も新社長人事 問題での紛糾が予測され、売り材料には事欠かない状況であり、売り姿勢で臨み たいところ。IR問題に関しては、私見を述べると健全な証券市場育成のためにも 少なくとも大スポ並みの正確性は期待したいところではある」 (中堅地場証券投資情報部長) ***2008/03/01 第22週「聞かぬは一生の箸(はし)」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 562 本日始値 561 引値 564 今週は徒然亭本社においては守旧派と見られ本社社屋管理を委嘱されている 草々技術担当役員に対し、四草監査役が経営改革を勧告、草原社長代行も これに同調する動きを見せていたが、草々役員にその真意が伝わったかは 不明と見られていたことから小動きの展開。また業界再編に向け動向が注目 されていた和田塗箸店(大証二部)と若狭塗箸製作所(ヘラクレス)についても、 同製作所に会計不安、後継難があることを懸念され大きな材料にはなって いなかった。 本日は、徒然亭本社には材料はなく、昨日に引き続き和田塗箸店において 同社経営陣と若狭塗箸製作所・秀臣社長との会合が持たれていたことから この経過をうかがいつつの様子見商状で昨日と同水準での寄り付き。 この会合中、製作所創業時の経緯について秀臣社長が和田塗箸店・小梅 相談役に詳細を説明。これまでは相容れないと見られていた両社の経営理念 について精査の結果矛盾点がないことが確認され、和解に至ったと報じられた。 さらに引き続いての正典CEOと秀臣社長のトップ会談で両社協調について大筋で 合意と報じられたことから両社とも値を飛ばし、徒然亭にも連想買いが入り 底堅い動きとなった。また徒然亭本社においても四草監査役が絵を描いたと される改革案を利用する形で草原社長代行が社内体制を引き締める動きが 伝えられ、市場はこれを好感、本業には大きな動きが見られなかったものの 下値を切り上げる形で大引けを迎えた。 市場関係者の見方として、塗箸業界の動きについては 「若狭塗箸製作所は、全国の塗箸シェア80%超を誇る小浜市の中でも汎用品に おいては圧倒的な強みを持っており営業力自体には問題がない。ただし塗箸 業界自体が成熟産業であり、伸びしろが期待できないところに製造設備更新に 伴うキャッシュフローの悪化から経営悪化懸念が取り沙汰されてきた。 しかし生産量、在庫率、出荷量、消費者動向などから当社独自に算定している 塗箸動向指数においては一致指数16.6と低値ながら先行指数50.0と回復の兆しを 見せており、さらに蓄積された技術力、ブランド価値から富裕層向け塗箸に強み を持つ和田塗箸店との提携、共同商品開発が実現すれば一気に盛り返す力を 持っている。若狭塗箸製作所と和田塗箸店の和解は塗箸業界の中では歴史的な ものと評価されており、業界再編気運が一気に加速するものと見られる」 (メガバンク系証券塗箸部門担当アナリスト) と評価する向きが多い。 徒然亭の株価動向については 「典型的な保ち合い相場だが、出来高は増加傾向で市場のエネルギーは溜まって きており、来週は上下いずれかに放れるのではないか。来週初めには13日移動 平均線の上に出る可能性が高く、底値が固いことからも基調は上向きと見られる。 ただし月曜寄り前の演出発表で食品部門から新規製造が発表されるようなことが あれば、昨今の安全性不安の中、消費者からは『ほな、この腐った菓子はほかし とこか』と反応される恐れがあり、その場合は13日移動平均線に強くはね返される 形で大きく下放れ、当面底値模索の展開となる可能性が高い」 (中堅地場証券投資情報部長) といった声が聞かれる。 ***2008/02/23 第21週「嘘つきは辛抱の始まり」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 558 本日始値 557 引値 554 今週は市場に広がっている徒然亭新経営陣の動向を見極めようとの思惑から、 全般に停滞商状。大きな材料のない中、グループ加入を希望する新規事業者 に虚偽申請があるとの見方から、社内の監査体制の不備を危惧する向きの 利益確定売りが優先、視察に来た若狭塗箸製作所(ヘラクレス)役員の動向も 波乱要因とされ、出来高の少ない中、小幅に値を崩す流れであった。 本日は、昨日と同水準の寄り付き。全取締役および若狭塗箸製作所役員同席 の会議の中で四草監査役がグループ加入希望事業者の虚偽の事実を指摘、 一旦は加入取り消し措置がとられる方針となっていたが、最終的には加入を 認可と伝えられ、「前社長の判断基準を敷衍したとのことだが、運用基準が 不明確で透明性を欠き、今後の事業運営に不安」(ネット系証券アナリスト) との見方から550円まで値を下げ前引け。後場に入って虚偽の概要が明らかと なったが「底の見え辛い構造の虚偽で不透明感は残るが事業への悪影響は 限定的か」(同アナリスト)との見方から大きくは値は動かず、引け前に 和田塗箸店(大証二部)と若狭塗箸製作所(ヘラクレス)との間で業界再編の 動きがあると見られたことから関連の深い徒然亭にも連想買いが入り、554円 まで戻して引けた。 市場関係者の見方 「新規加入事業者の虚偽は業界の商慣行内ぎりぎりのグレーゾーンで、ただちに 事業に悪影響が出るものとは思われないが、貸倒引当金の増額等はいずれ必要 になると思われ、利益圧迫要因。本社社屋の処理についても不透明感があり、 当面は見送り商状が続くのではないか」(メガバンク系証券アナリスト) ***2008/02/16 第20週「立つ鳥あとを笑わす」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 565 本日始値 563 引値 610 今週前半は新規の材料がほとんど出ず、先週末の急騰を受けて手掛かり難 から利益確定売りに押される展開で4日間続落、540円台まで値を下げていた が、昨日は草原社長代行の指導力が再確認され、ようやく切り返しの動き を見せていた。 本日は、昨日と同水準で寄り付き後、各子会社の個別四半期決算が相次いで 発表されたが、各社の成長性が評価され前場中は続伸。とりわけ、これまで 黒字転換の目処が立たないとされていた直系子会社の黒字化が視野に入り、 これが好感された模様。さらに本社個別決算も良好で「基礎研究部門出身 とされ営業力が不安視されていた草原社長代行が、顧客満足度の向上を目標 に据え実行する過程が明らかとなった」(ネット系証券アナリスト)とされ 588円で前引けを迎えた。後場に入り草原社長代行を中心とした新経営陣の 会見、続いて草若社長の退任会見(別稿)が行われたが、この内容が好感され 売り方の買戻しから610円まで買われ大引けを迎えた。 市場関係者の見方は 「第3四半期決算は概ね良好で、本業の落語自体のファンダメンタルズは 強さが確認されている。ただし新経営陣への信頼感は万全のものとは言えず とくに本社社屋等の固定資産処理の進捗にはまだ不透明な点が多く、積極的 な買い推奨はしづらい。また昨今、市場全体の雰囲気として食品セクター への見方は厳しく、来週以降菓子製造に関る不祥事等が明らかとなった場合、 大きく下げる可能性もある」(メガバンク系証券アナリスト) 「チャート上、週足では陽の陽はらみで首吊り線となっており、利益確定 売りが出やすい形。ただし日足では4続落後、昨日、本日と切り返しての 陽線となっており、来週月曜に続伸しての陽線となれば『三川明けガラス』 で買い継続となる。なお、九官鳥ではない」(中堅地場証券投資情報部長) というもの。 草若社長退任会見要旨 「今回、健康問題を理由に退任するに至ったが、これまでご支持いただいた 皆様には感謝の念に堪えない。今後は草原社長代行を筆頭とする新経営陣 による徒然亭を暖かく見守って頂きたい。  なお、草若個人としては、新天地で『オペラ落語』『フラメンコ落語』 等に関するベンチャーを起業する考えがあるが、当面市場からの資金調達は 行わず自己資金のみで行う予定である。これは、WACCをできるだけ低水準に 抑えるという意味合いもあるが、皆様に株主になって頂いても配当の受け渡し が当面難しいという実務上の問題もあるためである。  これまで草若落語を御愛顧いただいた皆様におかれましても、お急ぎになる 事はございませんが、いずれ機会を得てお越し頂けるようになった際には、 再びの御愛顧をお待ち申し上げております」 ***2008/02/09 第19週「地獄の沙汰(さた)もネタ次第」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 515 本日始値 514 引値 615(カイ気配) 今週は草若社長の健康・進退問題をにらんだ展開。週半ばに草若社長の入院が 報じられ、一時は500円割れまで値を崩したが、先週に引き続き和田塗箸店の 糸子CFO、さらには小梅相談役、正典CEOらが全面的な経営支援にあたったこと から市場の混乱は早期に収束、底堅い展開となっていた。 本日は昨日に引き続いて草若社長と小梅相談役との会談が行われ、昨日引値と 同水準での寄り付き。会談の中で草若社長退任後の事業継続について一定の アウトラインが示されたことから草若社長の退任を織り込む形で買い安心感が 広がり、また前引け前には新規創作落語事業について採算目処が立ったとの 見方から底堅く518円で前場を終えた。後場に入り徒然亭本社での緊急取締役会 が行われ、その中で草若社長が1時間を超える大演説で経営方針を再確認。 また同演説は関係諸企業にも非公式な形ながら公開されたが、「本業の落語 本来の潜在的ファンダメンタルズの強さを強烈に印象付ける内容」「グループ の結束が磐石であることを再確認」「草若社長からの経営引継ぎは概ね順調 であることをうかがわせる内容」との見方から、一斉に買いが入り、売り方も 総ドテン買いに転じ、大引け前3分間で急速に気配値を切り上げ、値幅制限 いっぱいの615円カイ気配で引けた。 市場関係者の見方としては 「昨年、大空電機で同様の事例があり企業解体にまで至った経緯があるが、 今回の徒然亭で最も違っているのは事業継続への安心感。売上高も増加基調 であり、また今週は本社社屋の別途活用方針が示され直系子会社も住居向け 不動産を売却するなど有形固定資産の圧縮、バランスシート改善に取り組む 企業姿勢が目立っている。高ROE体質への脱皮がほぼ確実視されており、草若 社長退任で一時的に営業力は低下すると見られるが、市場は完全に織り込んで いる。第1~7週の勢いを取り戻しつつある」(メガバンク系証券アナリスト) と総じて強気。 また、草原社長代行からは以下の声明が発表されている。 「残念ながら草若社長の健康問題からの退任は既定事項であるが、草若落語の 長所を継承しつつ、新たな徒然亭ブランド価値を創出してゆく所存である。 一般消費者層への浸透は遅れる見込みであるが、当社の側から取り立てて アピールすることなく、本業部門に専念してゆく。この方針は株主の皆様方 にはご理解戴いているもねと考てえいる」 ***2008/02/02 第18週「思えば遠くへすったもんだ」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 508 本日始値 503 引値 509 今週は週初より連日にわたり、各子会社の業容拡大報告、およびこれまで にも概略は報じられていた本社との資本関係等に関する情報開示が好感され 月~木曜は買い優勢な展開。ただし昨日は、これまで映像事業部門を中心に 最大の受注量でグループを牽引していた直系子会社の営業力低下が明らかと なり、「現時点では底が見えない状態で、同子会社の操業停止、清算の恐れ さえある」(ネット系証券アナリスト)との見方、さらには草若社長の健康 不安説がクローズアップされ大きく売り込まれていた。 本日は草若社長の健康不安から本社機能低下、後継問題での混乱予測が嫌気 され、安寄り。前場は500円をめぐる攻防でもみ合う展開であったが、当面 和田塗箸店(大証二部)の糸子CFOが徒然亭大阪本社で経営支援にあたると報じ られ買い安心感が台頭、508円まで値を切り上げ前引けを迎えた。また、糸子 CFOが早速にもコスプレ事業を徒然亭に提案、その試作案から草若社長が創作 落語事業の立ち上げを即断したことが好感され512円まで買われたが、大引け 直前の草若社長の健康問題についての「うなぎの食べ過ぎ」という本社IRが かえって市場不安を招き、週末の手仕舞い売りを呼び509円で引けた。 市場関係者の見方は 「あれは草若社長の症状から見て、慢性膵炎の急性増悪ではないか。うなぎ など脂肪分の多いものの食べ過ぎはもってのほかである。 ただしチャート上は昨日の陰線が長いのは気になるが、週を通してみると 一目均衡表でいう『一陰介在五陽連』で、本日も昨日の陰線に切れ込んだ 陽線で引けており、味は悪くない」(中堅地場証券投資部長) 「今後の本社機能維持については流動的。噂されるような草若社長退任が あれば、グループ自体は維持されるであろうが各子会社はMBOを掛け独立、 新規に上場する公算が強い。その際、本社社屋等の移管が不透明な形で行わ れる可能性はあり、公正な投資家保護が果たせるかには疑問。当社としては やや弱気な見通し」(メガバンク系証券アナリスト) と強弱感が対立している。 ***2008/01/26 第17週「子はタフガイ」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 485 本日始値 492 引値 499 今週は共同出資者である和田塗箸店(大証二部)の動きをにらみつつの展開。 週初は徒然亭大阪本社から役員4名が和田塗箸店を視察、合同企画の内容を 迅速に決定したことが好感され株価も上昇基調で推移した。また、年金資金等 の機関投資家対策と見られる、大手芸能事業社の同企画への参入も内定。 さらには週中盤から和田塗箸店の正典CEO、糸子CFOを中心とした新規コスプレ 事業が本格的に稼動。予想を上回る好反響を得たことから和田塗箸店は連日の ストップ高。徒然亭も一昨日、昨日と窓を開けての大陽線で連日、年初来高値を 更新していた。 本日も窓を開けての高寄りでスタート。大手芸能事業社の参入が直前に流れる アクシデントがあったが、市場は悪材料視せず、値を崩すことなくもみ合う展開。 さらに和田塗箸店の正典CEOが大胆な代替策、さらには「五木でした」との声明を 発表。これにより財務政策で対立があったとされる糸子CFOとの和解が明らかに なると一気に買いが入り、508円まで買われ前引けを迎えた。 後場に入り、子会社連結に関する法手続き終了が明らかになると、市場はほぼ 織り込んではいたものの改めて買い安心感がひろがり、510円まで上昇。しかし 和田塗箸店の15年来の懸案事業であった恐竜部門に関し、基礎研究資金の 捻出が困難な状況であることが改めてクローズアップされ、また若狭塗箸製作所 (ヘラクレス)の新後継者と目される人物が波乱要因となるとの見方が強まり、週末 リスクを避けた利益確定売りに押された。さらに、引け間際には草若社長の健康 不安説が急浮上。上げ幅を大きく縮め、500円を割って大引けを迎えた。 来週の展開については 「今週は大きく値を上げ出来高をこなしつつ年初来高値を連日更新したが、本日 時点で長い上ヒゲを伴う『三空踏み上げ』、酒田戦法では売り向かう場面となって いる」(中堅地場証券ストラテジスト) 「来週月曜寄り前の演出発表が重要。ここで不採算部門の菓子製造等に関する 悪材料が出ると一気に値を崩す恐れがある。徒然亭は、プロジェクトが一段落した 段階で新規菓子製作をぶつける傾向にあり、要注意」(ネット系証券アナリスト) 等、必ずしも強気見通しが大勢を占めている訳ではないよう。 また、徒然亭本社に対する本紙独自取材では、以下のようなコメントが得られた。 「現在、世界的な株式市場の落ち込みで株価指数は底抜けに底抜けを重ね、 多くの個人投資家の皆様が大きな傷を負っていらっしゃると思いますが、 弊社は熱烈な個人投資家の皆様に支えられ、昨年末の株価底抜け状態から、 現在では第7週の上場来高値をうかがえるほどに回復を果たしております。 まことに有難いことでございまして、株主の皆様に於かれましては感謝の 念に堪えません。弊社といたしましては引き続き株主様への還元を第一に 考え、本業落語部門の強化を含め企業価値の最大化に努力してゆく所存で ございます。社長である草若の健康リスクにつきましては現在精査中であり ますが、後継問題等についてはまだ考える段階に無いと認識しておる次第で ございます」(営業担当兼IR担当執行役員) ***2008/01/19 第16週「人のふり見て我が塗り直せ」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 411 本日始値 404 引値 410 今週は子会社連結の事後処理を巡っての動きが中心。週初は事務処理遅延が嫌気 され小安いスタートであったが、共同出資者である和田塗箸店(大証二部)が M&A仲介を積極的に手がける動きがあることから値を飛ばし、徒然亭も連想高で 堅調な動きとなっていた。昨日はわずか15分でM&Aの骨子をまとめ上げ敵対的TOB を未然に回避するという離れ業が報じられ、一時はストップ高をつける展開とな っていた。 本日は昨日高騰を受け利益確定売りから小安い寄付きであったが、子会社連結事後 処理の進捗が報じられ堅調な展開。前場引け前に本社の映像関連事業での不手際が 明らかとなり受注減につながるとの見方から395円まで売られたが「先週までの受注 増も一過性のものと考えられており、織り込み済み」(ネット系証券アナリスト) との見方から押し目買いを呼び下げ渋った。後場には非公式ながら大手芸能事業社 からの接触があったとの情報、更に引け前には同事業者との共同企画の可能性が示唆 され、更には和田塗箸店主導で新規コスプレ企画の展開が確報されたことから売り方 が持ちこたえられず一気に踏み上げる形となり高値圏で引けた。 なお、今後の株価見通しについては 「会計処理上、今四半期は徒然亭の人件費を含む固定費の相当部分を和田塗箸店が 負担する形になっている。今後の動き次第だが、当社試算では全体の10~30%程度 販管費が圧縮される見込みで今期決算では営業利益率の改善、経常利益の上ブレが 見込まれる」(メガバンク系証券アナリスト) 「第7週に菓子製造部門の不調が顕在化して以降、常に減益リスクはあるが、市場 は織り込みつつある。第2、4、7週をピークとする上昇5波の後、第9、12週を底値 とする下降3波を経てエリオット波動的には一巡こなした格好。週足で見ても先週 の週足を包む大陽線で、底値圏で出た『抱きの一本立ち』という形で上値抵抗線を 明確にブレイク、中期的に底入れしたと考えられる。ここに来て出来高も増加傾向 にあり、強気姿勢で臨みたい」(中堅地場証券投資情報部長) と、市場センチメントは上向きつつあるようである。 ~北浜直滑降便(壁式提灯新聞社提供)~ 未確認情報であるが「今回の和田塗箸店、徒然亭が仲介したM&Aのスピード決着には 相当手馴れた印象がある。米系投資ファンド所属で国内ではM&A実務の第一人者とも 言われる大賀氏が和田塗箸店で目撃された模様であり、相当量の外国人資金が流入 したと推測される」(市場消息筋)とのことで、一気に仕手化する可能性が高まって いる。 ***2008/01/12 第15週「出る杭(くい)は浮かれる」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 358 本日始値 356 引値 351 今週は、中期経営計画で育成した女性活用部門について受注元の天狗芸能(大証一部) から高評価を得、受注高の大幅増加につながっているとの見方から週初は堅調な展開。 しかし受注内容の精査の結果、「継続性には疑義。内容的にも空疎であり、今回の 受注増は一過性の可能性が高い」との市場コンセンサスから軟調となり、また連結 処理にあたっての多額の減価償却負担が顕在化するとの見通しから一段安となっていた。 本日前場は、グループ内での経営戦略に関する足並みの乱れが報じられ、軟調な展開。 内容的にはキャッシュフロー重視派と、本業の落語部門についての基礎開発重視派との 対立と見られているが、「経営戦略に一貫性を欠いており、減益要因となる」(ネット系 証券アナリスト)との見方から買い手控え感が広がり340円台まで売り込まれた。 後場に入って草若社長および和田塗箸店大阪支社長から相次いで「連結に関する減価 償却負担は想定内。経営実態は堅調。市場は冷静に織り込むべき」との趣旨の声明が 発表され、360円まで買い戻されたが、引け間際に連結に関しての法的処理が想定外に 遅延していることが明らかになり大きく値を下げ引けた。 ***2008/01/12 第14週「瀬戸際の花嫁」 本日の市況(先週分・1週遅れ) 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 365 本日始値 365 引値 368 昨日の大発会では、子会社同士の連結処理が想定外に迅速に進捗しているとして、 草若社長の手腕を再評価する向きから、堅調な出足となった。 本日は引き続き連結にあたっての動きをにらんでの相場展開。当該子会社の設立 母体であった和田塗箸店(大証二部)にとっても今回の連結処理の進捗は想定外で あったとみられるが、昨日の緊急取締役会で徒然亭を受入れ先とした第三者割当 増資を決定、本日の連結正式発表に至った。市場もこれを好感し、ジリ高の展開。 場中、以前より増資受入れを希望していた若狭塗箸製作所(ヘラクレス)から声明 が発表されるとの憶測から買い手控え感が広がる一幕もあったが、若狭塗橋製作 所副社長からの声明の内容は「M&Aの対象を魚屋食堂(大証二部)に絞る」という 趣旨であったことから再び買い直され堅調な展開となった。 ***2007/12/30 第13週「時は鐘なり」 本日の市況(都合により2日遅れの配信となっています) 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 378 本日始値 379 引値 360 今週は天狗座進出で一定の成功を収めたことや、これまでの増益基調への回帰が鮮明 になったとの市場関係者の再評価により買い安心感が広がり、週初は前週より大きく 値を戻す展開であったが、次第にグループ再編に関する迷走が囁かれ弱含みの展開と なっていた。 本日は大納会。 寄り直後は年末定例の役員会で好調な報告が相次いだと報じられ堅調なスタートで あったが、3ヶ年の中期経営計画で育成に取り組み黒字転換の目処が立ったとされて いた女性活用事業について、当該子会社から「今回の取り組みは失敗」という唐突な IRが出され、一気に売り基調に傾いた。 また、当該子会社に直接関連する再編問題で二転三転の末、別子会社との連結が内定 したが、同時に本社が所有する有形固定資産に相当程度の毀損を生じたとの報道がな され、大幅安、先週安値と同水準で引けた。 なお、メガバンク系の三葉証券では同社のレーティングを1(Strong Buy)から3(Hold) に2段階引き下げている。要旨としては「今回のグループ再編に伴い大小の火種を残した。 また、連結に伴う減価償却負担は相当大きく利益を圧迫する見込みで、増益基調が続く かは微妙。さらに、3ヶ年計画で育成した女性活用事業であるが、今のところ消費者の 反応は鈍く、今回の内紛劇でむしろ消費者離れのおそれもあるため」としている。 対して草若社長は「今回の再編は当初の構想通り。グループ内の結束は変わらず強固で あり会社見通しに変更はない。年初よりは今回再編後のシナジー効果により増収増益を 見込んでいる。なお、一部子会社によるIRは誤報である」とのコメントを発表している が、相変わらずコーポレートガバナンス低下への懸念は払拭されておらず、年初以降も 乱高下が予想される。 ***2007/12/22 第12週「一難去ってまた一男」 本日の市況 徒然亭(大証1部 0815) 昨日終値 366 本日始値 359 引値 360 今週は週初より菓子製造部門の不調が伝えられ冴えない展開であったが、昨日は一部 女子社員のコンプライアンス違反報道を契機に、急激なファンダメンタルズ悪化懸念が 嫌気され、積み上がった大量の信用買いの投げを誘いストップ安比例配分366円で 引けた。 本日は前日引け値より安く寄り付き。前場は相変わらず冴えず、340円まで売り込まれ 前引け。後場に入り、同業の万葉亭、土佐屋の子会社との提携合意が報じられると これが好感され、しっかり。総務部長級を含む社員の暴力事件も報じられたが軽微な 内容ということで業績への影響は限定的と見られ、悪材料出尽くし感から底値拾いの 買いが入り始め、週末リスクを避けた売り方の買戻しから大きく値を戻し360円で引けた。 来週の見通しとしては、「天狗座進出を控え一気にシェア拡大のチャンスで、ファンダ メンタルズ的には強気基調が続くと見る。月曜寄り前の演出発表で伊勢田などのポジ ティブサプライズがあれば高寄りが期待され、その後の展開によっては一気に買戻しが 進み意外高になる可能性もある。その場合、テクニカル的には三川明けの明星で底 入れのサインとなる。金曜日の信用買いの大量の投げで需給面でも妙味がある」 (中堅地場証券ストラテジスト)との声がある一方、「菓子製造部門の不調は構造的な もので根深い。今後も数期に渡り特別損失の計上が予想される。また、今週の一連の スキャンダルに対する草若社長の対応が一貫性を欠き、コーポレート・ガバナンス低下 を取り沙汰す向きもある。ファンダメンタルズ的にも急激に成長が鈍化しており、弱含み。 買い方は積極的には手がけ辛い状況」(ネット系証券アナリスト)との指摘もあり、強弱 対立している。
毎週土曜日に2chドラマ板本スレで「徒然亭」の株価レポートを上げてくれる 通称「市況さん」「ファンタステックランナーさん」のまとめです。 #contents ***2008/03/29 最終週「笑う一門には福来る」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 615 本日始値 715(カイ気配) 引値 715(カイ気配) 今週は女性活用事業に関連して振らされる展開。常設劇場が稼働開始、興行収入も順調に推移していると伝えられる一方で、ようやく黒字転換し収益への寄与が期待されていた女性活用事業について、従業員の福利厚生に関する問題が浮上していた。 本社側では福利厚生の充実を図るため業務規模を一時的に縮小する判断を下していたが、女性活用事業を管轄する子会社は従来の稼働率の堅持を主張。一旦は本社側方針に従ったものの、昨日唐突に当該子会社が操業停止のIRを発表したため、社内の混乱を嫌気した売り物が大量に出、大きく値を崩していた。しかし昨日大引け直後、報道番組内で徒然亭の上場廃止がスクープされるハプニングがあり、夜間市場を含む時間外取引でTOB期待からの買い注文が殺到していた。 本日は、昨日大引け後に報道されたTOB期待から、寄り付きより買い注文が殺到、値幅制限上限の715円でも寄らず、カイ気配での幕開け。関連各社からの期末報告が寄せられたが、いずれも概ね順調な内容と見られ、また徒然亭本社では小草若役員の四代目社長就任および草若への改名が正式発表されるなど好材料が相次ぎ、売り物が全く出ない状況が続いた。大引け前には若狭役員が草々役員のサポートの下、新会社を設立。そのポテンシャルは全く未知数ながら、将来落語事業を担う存在になりうる、またそうでなくとも何らかの形で徒然亭の流れを伝える役割を果たすものとの期待から買いが続き、ストップ高カイ気配715円のまま大引けを迎えた。 大引け後、経営陣によるMBOが正式発表となり、TOB価格は830円とされた。徒然亭は整理銘柄に指定され、5月6日を最後に売買停止となる。なお、TOBに応じない株主には東証に新規上場される瞳株が1対1の交換比率で割り当てられる見通し。 市場関係者からの口上は以下の通り。 「今回の経営陣によるMBOは、『四代目草若新社長就任にあたり事業内容の再編が急務であり中長期的視野からの機動的な資本政策を可能にするため』、と伝えられている。 現実問題として新規稼働開始した常設劇場への経営資源の集中が必要なのは間違いないところであるが、加えて今週になり女性活用事業および創作落語事業を展開する子会社の唐突な操業停止があり、売上高未達、子会社解散に伴う相当額の特別損失計上が確実視されることから、予測される株価低迷、敵対的買収などを未然に防ぐ狙いもあるものと見ている。  さて、徒然亭の上場廃止に伴い、私の仕事も一段落である。株屋という仕事は、虚業だのサヤ抜き屋だの博打場の胴元だのと蔑まれる商売であるが、それでも市場に流動性を供給し、企業の経営状態をチェックし、世に知られず経営努力に努めている小さな会社にもスポットライトを当てる等の存在意義はあるものと自負し、誇りを持って行ってきた。 皆様におかれましても、各々、人生のど真ん中を歩いて行かれるよう祈念しております」 (メガバンク系証券アナリスト) 「0815徒然亭のTOB価格は830円、直近3ヶ月の平均株価505円に51%のプレミアム、実質上場来高値の680円水準からも22%のプレミアムを上乗せしたもので、徒然亭に関しては全ての買い手が報われるという類い希なる結果となった。なお、消息筋の情報によると主幹事証券関係者が『87%の確率で再上場の可能性』と述べたことに対し証取委より『風説の流布の疑い』とのことで厳重注意があった模様である。  まことに名残惜しいことでありますが、本日をもって小生の市況分析も終了となります。株式市場においては、トレンドに乗る従順さ、自己のポジションを見直す謙虚さ、悪材料に買い向かう勇気、損切りを厭わない冷徹さ、逆行相場に耐える忍耐力などが必要です。人生においても同じではありませんか?徒然亭は上場廃止になっても、来週からも株式市場は開いています。株式市場が開いている限り、小生はそこにいます。皆さんも、株式市場へようこそ。 『野辺へ出てまいりますと春先のことで、0815成り行き買いで1000。…ほら、やってみ?』 それでは、徒然亭再上場の日まで、さようなら」(中堅地場証券投資情報部長) ***2008/03/22 第25週「大草若の小さな家」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 582 本日始値 575 引値 682(カイ気配) 今週は懸案の常設劇場建設プロジェクトを巡っての展開。週初より社内各役員の見解が別れ、プロジェクト着手には慎重との見方が支配的であり、当初は市場の反応も様子見気分が強いものであった。一方、関連の深い和田塗箸店(大証二部)が、大手芸能社よりの返戻金による上方修正、若狭塗箸製作所(ヘラクレス)との技術面を手始めとした全面提携、小規模出版社の新規連結、内閣総理大臣賞受賞などの好材料から年初来高値を更新する中、徒然亭も連れ高となっていた。しかし昨日は社内の動きが常設劇場建設に大きく傾く中、資金調達懸念より売り物が多く出る展開となっていた。 本日は資金調達懸念からやや売り優勢の寄り付き。資金調達に関連し、小草若役員(次期社長)が本社社屋不動産の売却の方針を示したが、「過大なリスクを取り過ぎているのではないか」(ネット系証券アナリスト)との見方から560円まで売り込まれる中、前場終わり近くに急遽、事業説明会の開催を決定。これに同業の大手3社が出席することが明らかとなり、572円まで買い戻され前引けを迎えた。後場に入り事業説明会の内容が逐次伝えられると、概ね好意的な反応で580円を回復。さらに各役員の事業説明の締めくくりとして、草原社長代行が「伝説のスピーチ」とされる草若前社長の昭和43年度株主総会でのスピーチを引用しての事業説明を行い、これに対し同業大手3社が同調、全面支援の姿勢を見せたことから大きく買われ急騰、640円台をつけた。一方、若狭塗箸製作所の方でも「和田塗箸店との提携により技術面を大きく強化、またこれまでに塗り重ねられた数々の経営努力が一気に結晶化し、全く新しい成長ステージに入った」(ネット系証券アナリスト)との評価から新高値を更新し、これが徒然亭にも大きな支援材料となり買いが継続。さらに、徒然亭を含む落語 大手4社の結束を確認後、満を持する形で天狗芸能(大証一部)の鞍馬会長が盟友である草若前社長の意向を再確認、常設劇場建設への協力を表明すると売り方も総ドテン買いに転じ、値幅制限いっぱいの682円カイ気配で大引けを迎えた。 市場関係者の声は以下の通り。 「今回の常設劇場建設プロジェクトに関する資金調達は当初、事業計画の不十分さを指摘する見方が多く難渋するかと思われたが、本日の事業説明会で雰囲気は一変した。 この中で鍵となったと思われるのは草原社長代行の、草若前社長の言葉を引用してのスピーチであったが、加えて重要と思われるのが四草監査役による会計面からの趣旨説明である。  四草監査役が金融工学に深く通じているというのは、『リアルオプションアプローチによる意思決定モデル~きつねうどんを介した社内教育の実践~』と題する著作があることからも業界筋に知られた事実であり、本日の事業説明はその概略のみしか伝えられていないが、その後、同業大手3社や事業審査の厳しさで知られる天狗芸能がプロジェクト協力に急速に傾いたことからも四草監査役からリアルオプション手法によるNPV算出等の定量的な議論があったものと思われる。  常設劇場の建設、運営に財務面からも目処が立ったと判断し、当社では徒然亭のレ-ティングを『1』強い買い推奨に引き上げる」(メガバンク系証券アナリスト)「本日の急騰で上場来新高値を取り、あらゆる抵抗線をブレイクしており、テクニカル的にはもはやコメントすることはない。もちろん、買い継続である。  なお、常設劇場建設に当っての資金調達に関わる追加情報であるが、徒然亭では全く新しい形式の社債を発行することを検討している。  徒然亭の社債であるから、証書の形式からして変わっている。提灯の形に蜩の模様が五つ紋でドドドドドーンとついており、墨書で債権者の氏名を記載、償還は無期限で回収の保証はなく、しかも証書自体は債権者ではなく徒然亭が新劇場で管理するが、引き受け手には、ふぐに河豚を買いにやった上に芸妓衆や舞妓衆がやっかましゅう言うてやって来たつもりになれるというクーポンが発行される。  もはや社債の体をなしていないという指摘もあるが、弊社が主幹事証券となって発行するという企画を立てているので、その節にはよろしくお願いいたします」 (中堅地場証券投資情報部長) ***2008/03/15 第24週「蛇(じゃ)の道はヘビー」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 479 本日始値 478 引値 552 今週は新社長人事について振らされた展開。週初より小草若・前営業統括役員が直轄する子会社操業停止引責のため謹慎に入る中、最大受注元の天狗芸能 (大証一部)より新社長人事に早急に取り組むべきとの声明が出され、徒然亭社内の紛糾が伝えられていた。本命視されていた草原社長代行は「社長職に付随する上方商工会議所の役職負担等を勘案した結果、その任に堪えるのは、無理」と辞退。代替案として草々技術担当役員の社長就任で事態の収拾に当たる流れが出来つつあったが、四草監査役の不同意で再び白紙となっていた。この人事の迷走が市場にも嫌気され徒然亭の株価も断続的な下げ基調であったが、昨日引け前、若狭塗箸製作所(ヘラクレス)よりの受注があったことが明らかとなり、下げ止まりの気配を見せていた。 本日は昨日と同水準での寄り付き後、謹慎にあたっていた小草若役員に対し、 若狭塗箸製作所の清海役員がイベント視察を打診、またその会談中で若狭塗箸 製作所が製品の安全性認証を材料とし、更なるシェア拡大を果たしつつあることが明らかになると、これが好感され買い方がやや優勢となり488円で前場を終えた。 後場に入り若狭塗箸製作所、和田塗箸店(大証二部)、小浜観光協会の共催イベントで徒然亭の若狭創作落語担当役員が新製品披露を行ったが、想定外の事態に対応するセキュリティシステムの不具合が明らかとなり、また地盤である小浜地方でも浸透しきっていない営業力の弱さが露呈されたとして一転売り優勢、480円を巡る攻防となっていた。しかしこのタイミングで同イベントを視察に訪れていた小草若役員が、実父である草若前社長ゆかりの地でもある同地で直轄子会社操業再開を電撃的に発表、間髪をいれずに本来の営業力で旧顧客の回復に加え、相当の新顧客を獲得したとみられたことから買いが集中。結果的に売り仕掛けに合わせる形となったことから売り方は大きく踏み上げられ急騰、550円台を回復して大引けを迎えた。 市場関係者の見方としては 「現時点で新社長就任が最有力視されている小草若・前営業統括役員は、草若前社長の実子であることから世襲批判もあるが、単身でグループ内ベンチャー企業を立ち上げ、一時期は徒然亭グループのほぼ全売上を稼ぎ出すなど、潜在的な営業力には市場筋の評価も高い存在であった。グループ本業の落語部門の運営には未知数の部分も大きいが、天狗芸能など関係諸企業とも繋がりが深く、ある意味では安心感のある人事である」 (メガバンク系証券アナリスト) 「日足で見ると、酒田五法でいう連続下げ三手放れ三ツ星からの陽の丸坊主で 13日移動平均線、25日移動平均線を一気に抜け、先々週までの持ち合い水準を回復してきている。図らずも、日銀新総裁人事の迷走と重なる形で徒然亭新社長人事問題が展開したが、徒然亭の方は事態が収束に向かいつつあることで市場にも買い安心感が広がっている。日銀新総裁人事の迷走にかこつけ日本売り機運が高まっているが、その中で徒然亭が独歩高となる可能性は十分にある。強い買い姿勢で臨みたい」(中堅地場証券投資情報部長) といった声が聞かれる。 ***2008/03/08 第23週「終わりよければ滑ってよし」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 490 本日始値 494 引値 498 今週は小口ながら最重要顧客の一つであるである磯村屋(非上場)よりの受注 への対応が焦点であったが、週中盤より、受注指名を受けた草々技術担当役員 管轄の新規加入業者のあらゆるIRに粉飾、虚偽記載が含まれていることが改めてクローズアップされ、重要顧客との関係悪化懸念、本社の管理体制不備、危機対応能力不安から大きく売り込まれていた。 本日は、磯村屋との関係修復に向け草々技術担当役員が素早い対応を見せた ことが好感され、若干値を戻し494円での寄り付き。磯村屋も取引再開に向け 柔軟な姿勢を示したとの見方から500円台を回復、510円で前引けを迎えた。 後場に入って徒然亭本社内で取締役会が行われ、磯村屋との取引再開に当って 直接の受注を受けた新規加入業者に役職が付与されることが明らかになったが、その際に訓辞に当った若狭創作部門兼女性活用部門統括のコメント内にも 過誤からのものとはいえ重大な虚偽が含まれていたことからコーポレートガバナンス悪化懸念が再び台頭、売り直される展開となった。磯村屋よりの受注自体については遅滞なくこなせたと報じられたことから下げ渋ったものの、大引け前に最大受注元の天狗芸能(大証一部)より早急に新社長人事に取り組むべきとの声明が出されると徒然亭本社内では意見の集約が全く不十分との見方から週末のヘッジ売りに押され500円割れ、498円で大引けを迎えた。 市場関係者の見方としては 「会社側IRの粉飾、虚偽記載自体はあってはならぬことであるが、現実の市場 では大なり小なり避けては通れぬもので、慣行内の範囲にとどまるものであれば大きな材料にはならないことが多く、またその真意を読むことから独自の分析材料とする投資家も存在する。ただし今回の徒然亭グループ新規加入業者の場合、その内容に狭義にも広義にも経済学的効用を見出しづらいものが多く、投資家の買い控え材料になっている」(メガバンク系証券アナリスト) 「今週は保ち合い下離れで大きく売り込まれた。先週高値の560円台水準から 490円まで下押し、本日はリバウンド気運が高まるかと思われたがフィボナッチの31.8%戻し水準までも戻りきらずに失速、弱さが再確認された。来週も新社長人事問題での紛糾が予測され、売り材料には事欠かない状況であり、売り姿勢で臨みたいところ。IR問題に関しては、私見を述べると健全な証券市場育成のためにも少なくとも大スポ並みの正確性は期待したいところではある」 (中堅地場証券投資情報部長) ***2008/03/01 第22週「聞かぬは一生の箸(はし)」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 562 本日始値 561 引値 564 今週は徒然亭本社においては守旧派と見られ本社社屋管理を委嘱されている 草々技術担当役員に対し、四草監査役が経営改革を勧告、草原社長代行も これに同調する動きを見せていたが、草々役員にその真意が伝わったかは 不明と見られていたことから小動きの展開。また業界再編に向け動向が注目 されていた和田塗箸店(大証二部)と若狭塗箸製作所(ヘラクレス)についても、 同製作所に会計不安、後継難があることを懸念され大きな材料にはなって いなかった。 本日は、徒然亭本社には材料はなく、昨日に引き続き和田塗箸店において 同社経営陣と若狭塗箸製作所・秀臣社長との会合が持たれていたことから この経過をうかがいつつの様子見商状で昨日と同水準での寄り付き。 この会合中、製作所創業時の経緯について秀臣社長が和田塗箸店・小梅 相談役に詳細を説明。これまでは相容れないと見られていた両社の経営理念 について精査の結果矛盾点がないことが確認され、和解に至ったと報じられた。 さらに引き続いての正典CEOと秀臣社長のトップ会談で両社協調について大筋で合意と報じられたことから両社とも値を飛ばし、徒然亭にも連想買いが入り底堅い動きとなった。また徒然亭本社においても四草監査役が絵を描いたと される改革案を利用する形で草原社長代行が社内体制を引き締める動きが 伝えられ、市場はこれを好感、本業には大きな動きが見られなかったものの 下値を切り上げる形で大引けを迎えた。 市場関係者の見方として、塗箸業界の動きについては 「若狭塗箸製作所は、全国の塗箸シェア80%超を誇る小浜市の中でも汎用品においては圧倒的な強みを持っており営業力自体には問題がない。ただし塗箸 業界自体が成熟産業であり、伸びしろが期待できないところに製造設備更新に 伴うキャッシュフローの悪化から経営悪化懸念が取り沙汰されてきた。 しかし生産量、在庫率、出荷量、消費者動向などから当社独自に算定している 塗箸動向指数においては一致指数16.6と低値ながら先行指数50.0と回復の兆しを見せており、さらに蓄積された技術力、ブランド価値から富裕層向け塗箸に強みを持つ和田塗箸店との提携、共同商品開発が実現すれば一気に盛り返す力を持っている。若狭塗箸製作所と和田塗箸店の和解は塗箸業界の中では歴史的なものと評価されており、業界再編気運が一気に加速するものと見られる」 (メガバンク系証券塗箸部門担当アナリスト) と評価する向きが多い。 徒然亭の株価動向については 「典型的な保ち合い相場だが、出来高は増加傾向で市場のエネルギーは溜まってきており、来週は上下いずれかに放れるのではないか。来週初めには13日移動平均線の上に出る可能性が高く、底値が固いことからも基調は上向きと見られる。 ただし月曜寄り前の演出発表で食品部門から新規製造が発表されるようなことがあれば、昨今の安全性不安の中、消費者からは『ほな、この腐った菓子はほかしとこか』と反応される恐れがあり、その場合は13日移動平均線に強くはね返される形で大きく下放れ、当面底値模索の展開となる可能性が高い」 (中堅地場証券投資情報部長) といった声が聞かれる。 ***2008/02/23 第21週「嘘つきは辛抱の始まり」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 558 本日始値 557 引値 554 今週は市場に広がっている徒然亭新経営陣の動向を見極めようとの思惑から、 全般に停滞商状。大きな材料のない中、グループ加入を希望する新規事業者 に虚偽申請があるとの見方から、社内の監査体制の不備を危惧する向きの 利益確定売りが優先、視察に来た若狭塗箸製作所(ヘラクレス)役員の動向も 波乱要因とされ、出来高の少ない中、小幅に値を崩す流れであった。 本日は、昨日と同水準の寄り付き。全取締役および若狭塗箸製作所役員同席 の会議の中で四草監査役がグループ加入希望事業者の虚偽の事実を指摘、 一旦は加入取り消し措置がとられる方針となっていたが、最終的には加入を 認可と伝えられ、「前社長の判断基準を敷衍したとのことだが、運用基準が 不明確で透明性を欠き、今後の事業運営に不安」(ネット系証券アナリスト) との見方から550円まで値を下げ前引け。後場に入って虚偽の概要が明らかと なったが「底の見え辛い構造の虚偽で不透明感は残るが事業への悪影響は 限定的か」(同アナリスト)との見方から大きくは値は動かず、引け前に 和田塗箸店(大証二部)と若狭塗箸製作所(ヘラクレス)との間で業界再編の 動きがあると見られたことから関連の深い徒然亭にも連想買いが入り、554円 まで戻して引けた。 市場関係者の見方 「新規加入事業者の虚偽は業界の商慣行内ぎりぎりのグレーゾーンで、ただちに 事業に悪影響が出るものとは思われないが、貸倒引当金の増額等はいずれ必要 になると思われ、利益圧迫要因。本社社屋の処理についても不透明感があり、 当面は見送り商状が続くのではないか」(メガバンク系証券アナリスト) ***2008/02/16 第20週「立つ鳥あとを笑わす」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 565 本日始値 563 引値 610 今週前半は新規の材料がほとんど出ず、先週末の急騰を受けて手掛かり難 から利益確定売りに押される展開で4日間続落、540円台まで値を下げていた が、昨日は草原社長代行の指導力が再確認され、ようやく切り返しの動き を見せていた。 本日は、昨日と同水準で寄り付き後、各子会社の個別四半期決算が相次いで 発表されたが、各社の成長性が評価され前場中は続伸。とりわけ、これまで 黒字転換の目処が立たないとされていた直系子会社の黒字化が視野に入り、 これが好感された模様。さらに本社個別決算も良好で「基礎研究部門出身 とされ営業力が不安視されていた草原社長代行が、顧客満足度の向上を目標 に据え実行する過程が明らかとなった」(ネット系証券アナリスト)とされ 588円で前引けを迎えた。後場に入り草原社長代行を中心とした新経営陣の 会見、続いて草若社長の退任会見(別稿)が行われたが、この内容が好感され 売り方の買戻しから610円まで買われ大引けを迎えた。 市場関係者の見方は 「第3四半期決算は概ね良好で、本業の落語自体のファンダメンタルズは 強さが確認されている。ただし新経営陣への信頼感は万全のものとは言えず とくに本社社屋等の固定資産処理の進捗にはまだ不透明な点が多く、積極的 な買い推奨はしづらい。また昨今、市場全体の雰囲気として食品セクター への見方は厳しく、来週以降菓子製造に関る不祥事等が明らかとなった場合、 大きく下げる可能性もある」(メガバンク系証券アナリスト) 「チャート上、週足では陽の陽はらみで首吊り線となっており、利益確定 売りが出やすい形。ただし日足では4続落後、昨日、本日と切り返しての 陽線となっており、来週月曜に続伸しての陽線となれば『三川明けガラス』 で買い継続となる。なお、九官鳥ではない」(中堅地場証券投資情報部長) というもの。 草若社長退任会見要旨 「今回、健康問題を理由に退任するに至ったが、これまでご支持いただいた 皆様には感謝の念に堪えない。今後は草原社長代行を筆頭とする新経営陣 による徒然亭を暖かく見守って頂きたい。  なお、草若個人としては、新天地で『オペラ落語』『フラメンコ落語』 等に関するベンチャーを起業する考えがあるが、当面市場からの資金調達は 行わず自己資金のみで行う予定である。これは、WACCをできるだけ低水準に 抑えるという意味合いもあるが、皆様に株主になって頂いても配当の受け渡し が当面難しいという実務上の問題もあるためである。  これまで草若落語を御愛顧いただいた皆様におかれましても、お急ぎになる 事はございませんが、いずれ機会を得てお越し頂けるようになった際には、 再びの御愛顧をお待ち申し上げております」 ***2008/02/09 第19週「地獄の沙汰(さた)もネタ次第」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 515 本日始値 514 引値 615(カイ気配) 今週は草若社長の健康・進退問題をにらんだ展開。週半ばに草若社長の入院が 報じられ、一時は500円割れまで値を崩したが、先週に引き続き和田塗箸店の 糸子CFO、さらには小梅相談役、正典CEOらが全面的な経営支援にあたったこと から市場の混乱は早期に収束、底堅い展開となっていた。 本日は昨日に引き続いて草若社長と小梅相談役との会談が行われ、昨日引値と 同水準での寄り付き。会談の中で草若社長退任後の事業継続について一定の アウトラインが示されたことから草若社長の退任を織り込む形で買い安心感が 広がり、また前引け前には新規創作落語事業について採算目処が立ったとの 見方から底堅く518円で前場を終えた。後場に入り徒然亭本社での緊急取締役会 が行われ、その中で草若社長が1時間を超える大演説で経営方針を再確認。 また同演説は関係諸企業にも非公式な形ながら公開されたが、「本業の落語 本来の潜在的ファンダメンタルズの強さを強烈に印象付ける内容」「グループ の結束が磐石であることを再確認」「草若社長からの経営引継ぎは概ね順調 であることをうかがわせる内容」との見方から、一斉に買いが入り、売り方も 総ドテン買いに転じ、大引け前3分間で急速に気配値を切り上げ、値幅制限 いっぱいの615円カイ気配で引けた。 市場関係者の見方としては 「昨年、大空電機で同様の事例があり企業解体にまで至った経緯があるが、 今回の徒然亭で最も違っているのは事業継続への安心感。売上高も増加基調 であり、また今週は本社社屋の別途活用方針が示され直系子会社も住居向け 不動産を売却するなど有形固定資産の圧縮、バランスシート改善に取り組む 企業姿勢が目立っている。高ROE体質への脱皮がほぼ確実視されており、草若 社長退任で一時的に営業力は低下すると見られるが、市場は完全に織り込んで いる。第1~7週の勢いを取り戻しつつある」(メガバンク系証券アナリスト) と総じて強気。 また、草原社長代行からは以下の声明が発表されている。 「残念ながら草若社長の健康問題からの退任は既定事項であるが、草若落語の 長所を継承しつつ、新たな徒然亭ブランド価値を創出してゆく所存である。 一般消費者層への浸透は遅れる見込みであるが、当社の側から取り立てて アピールすることなく、本業部門に専念してゆく。この方針は株主の皆様方 にはご理解戴いているもねと考てえいる」 ***2008/02/02 第18週「思えば遠くへすったもんだ」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 508 本日始値 503 引値 509 今週は週初より連日にわたり、各子会社の業容拡大報告、およびこれまで にも概略は報じられていた本社との資本関係等に関する情報開示が好感され 月~木曜は買い優勢な展開。ただし昨日は、これまで映像事業部門を中心に 最大の受注量でグループを牽引していた直系子会社の営業力低下が明らかと なり、「現時点では底が見えない状態で、同子会社の操業停止、清算の恐れ さえある」(ネット系証券アナリスト)との見方、さらには草若社長の健康 不安説がクローズアップされ大きく売り込まれていた。 本日は草若社長の健康不安から本社機能低下、後継問題での混乱予測が嫌気 され、安寄り。前場は500円をめぐる攻防でもみ合う展開であったが、当面 和田塗箸店(大証二部)の糸子CFOが徒然亭大阪本社で経営支援にあたると報じ られ買い安心感が台頭、508円まで値を切り上げ前引けを迎えた。また、糸子 CFOが早速にもコスプレ事業を徒然亭に提案、その試作案から草若社長が創作 落語事業の立ち上げを即断したことが好感され512円まで買われたが、大引け 直前の草若社長の健康問題についての「うなぎの食べ過ぎ」という本社IRが かえって市場不安を招き、週末の手仕舞い売りを呼び509円で引けた。 市場関係者の見方は 「あれは草若社長の症状から見て、慢性膵炎の急性増悪ではないか。うなぎ など脂肪分の多いものの食べ過ぎはもってのほかである。 ただしチャート上は昨日の陰線が長いのは気になるが、週を通してみると 一目均衡表でいう『一陰介在五陽連』で、本日も昨日の陰線に切れ込んだ 陽線で引けており、味は悪くない」(中堅地場証券投資部長) 「今後の本社機能維持については流動的。噂されるような草若社長退任が あれば、グループ自体は維持されるであろうが各子会社はMBOを掛け独立、 新規に上場する公算が強い。その際、本社社屋等の移管が不透明な形で行わ れる可能性はあり、公正な投資家保護が果たせるかには疑問。当社としては やや弱気な見通し」(メガバンク系証券アナリスト) と強弱感が対立している。 ***2008/01/26 第17週「子はタフガイ」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 485 本日始値 492 引値 499 今週は共同出資者である和田塗箸店(大証二部)の動きをにらみつつの展開。 週初は徒然亭大阪本社から役員4名が和田塗箸店を視察、合同企画の内容を 迅速に決定したことが好感され株価も上昇基調で推移した。また、年金資金等 の機関投資家対策と見られる、大手芸能事業社の同企画への参入も内定。 さらには週中盤から和田塗箸店の正典CEO、糸子CFOを中心とした新規コスプレ事業が本格的に稼動。予想を上回る好反響を得たことから和田塗箸店は連日のストップ高。徒然亭も一昨日、昨日と窓を開けての大陽線で連日、年初来高値を更新していた。 本日も窓を開けての高寄りでスタート。大手芸能事業社の参入が直前に流れる アクシデントがあったが、市場は悪材料視せず、値を崩すことなくもみ合う展開。 さらに和田塗箸店の正典CEOが大胆な代替策、さらには「五木でした」との声明を発表。これにより財務政策で対立があったとされる糸子CFOとの和解が明らかになると一気に買いが入り、508円まで買われ前引けを迎えた。 後場に入り、子会社連結に関する法手続き終了が明らかになると、市場はほぼ 織り込んではいたものの改めて買い安心感がひろがり、510円まで上昇。しかし和田塗箸店の15年来の懸案事業であった恐竜部門に関し、基礎研究資金の 捻出が困難な状況であることが改めてクローズアップされ、また若狭塗箸製作所(ヘラクレス)の新後継者と目される人物が波乱要因となるとの見方が強まり、週末リスクを避けた利益確定売りに押された。さらに、引け間際には草若社長の健康不安説が急浮上。上げ幅を大きく縮め、500円を割って大引けを迎えた。 来週の展開については 「今週は大きく値を上げ出来高をこなしつつ年初来高値を連日更新したが、本日時点で長い上ヒゲを伴う『三空踏み上げ』、酒田戦法では売り向かう場面となっている」(中堅地場証券ストラテジスト) 「来週月曜寄り前の演出発表が重要。ここで不採算部門の菓子製造等に関する 悪材料が出ると一気に値を崩す恐れがある。徒然亭は、プロジェクトが一段落した段階で新規菓子製作をぶつける傾向にあり、要注意」(ネット系証券アナリスト)等、必ずしも強気見通しが大勢を占めている訳ではないよう。 また、徒然亭本社に対する本紙独自取材では、以下のようなコメントが得られた。 「現在、世界的な株式市場の落ち込みで株価指数は底抜けに底抜けを重ね、 多くの個人投資家の皆様が大きな傷を負っていらっしゃると思いますが、 弊社は熱烈な個人投資家の皆様に支えられ、昨年末の株価底抜け状態から、 現在では第7週の上場来高値をうかがえるほどに回復を果たしております。 まことに有難いことでございまして、株主の皆様に於かれましては感謝の 念に堪えません。弊社といたしましては引き続き株主様への還元を第一に 考え、本業落語部門の強化を含め企業価値の最大化に努力してゆく所存で ございます。社長である草若の健康リスクにつきましては現在精査中であり ますが、後継問題等についてはまだ考える段階に無いと認識しておる次第で ございます」(営業担当兼IR担当執行役員) ***2008/01/19 第16週「人のふり見て我が塗り直せ」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 411 本日始値 404 引値 410 今週は子会社連結の事後処理を巡っての動きが中心。週初は事務処理遅延が嫌気され小安いスタートであったが、共同出資者である和田塗箸店(大証二部)がM&A仲介を積極的に手がける動きがあることから値を飛ばし、徒然亭も連想高で堅調な動きとなっていた。昨日はわずか15分でM&Aの骨子をまとめ上げ敵対的TOBを未然に回避するという離れ業が報じられ、一時はストップ高をつける展開となっていた。 本日は昨日高騰を受け利益確定売りから小安い寄付きであったが、子会社連結事後処理の進捗が報じられ堅調な展開。前場引け前に本社の映像関連事業での不手際が明らかとなり受注減につながるとの見方から395円まで売られたが「先週までの受注増も一過性のものと考えられており、織り込み済み」(ネット系証券アナリスト)との見方から押し目買いを呼び下げ渋った。後場には非公式ながら大手芸能事業社からの接触があったとの情報、更に引け前には同事業者との共同企画の可能性が示唆され、更には和田塗箸店主導で新規コスプレ企画の展開が確報されたことから売り方が持ちこたえられず一気に踏み上げる形となり高値圏で引けた。 なお、今後の株価見通しについては 「会計処理上、今四半期は徒然亭の人件費を含む固定費の相当部分を和田塗箸店が負担する形になっている。今後の動き次第だが、当社試算では全体の10~30%程度販管費が圧縮される見込みで今期決算では営業利益率の改善、経常利益の上ブレが見込まれる」(メガバンク系証券アナリスト) 「第7週に菓子製造部門の不調が顕在化して以降、常に減益リスクはあるが、市場は織り込みつつある。第2、4、7週をピークとする上昇5波の後、第9、12週を底値とする下降3波を経てエリオット波動的には一巡こなした格好。週足で見ても先週の週足を包む大陽線で、底値圏で出た『抱きの一本立ち』という形で上値抵抗線を明確にブレイク、中期的に底入れしたと考えられる。ここに来て出来高も増加傾向にあり、強気姿勢で臨みたい」(中堅地場証券投資情報部長) と、市場センチメントは上向きつつあるようである。 ~北浜直滑降便(壁式提灯新聞社提供)~ 未確認情報であるが「今回の和田塗箸店、徒然亭が仲介したM&Aのスピード決着には相当手馴れた印象がある。米系投資ファンド所属で国内ではM&A実務の第一人者とも言われる大賀氏が和田塗箸店で目撃された模様であり、相当量の外国人資金が流入したと推測される」(市場消息筋)とのことで、一気に仕手化する可能性が高まっている。 ***2008/01/12 第15週「出る杭(くい)は浮かれる」 本日の市況 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 358 本日始値 356 引値 351 今週は、中期経営計画で育成した女性活用部門について受注元の天狗芸能(大証一部)から高評価を得、受注高の大幅増加につながっているとの見方から週初は堅調な展開。 しかし受注内容の精査の結果、「継続性には疑義。内容的にも空疎であり、今回の受注増は一過性の可能性が高い」との市場コンセンサスから軟調となり、また連結処理にあたっての多額の減価償却負担が顕在化するとの見通しから一段安となっていた。 本日前場は、グループ内での経営戦略に関する足並みの乱れが報じられ、軟調な展開。 内容的にはキャッシュフロー重視派と、本業の落語部門についての基礎開発重視派との対立と見られているが、「経営戦略に一貫性を欠いており、減益要因となる」(ネット系証券アナリスト)との見方から買い手控え感が広がり340円台まで売り込まれた。 後場に入って草若社長および和田塗箸店大阪支社長から相次いで「連結に関する減価償却負担は想定内。経営実態は堅調。市場は冷静に織り込むべき」との趣旨の声明が発表され、360円まで買い戻されたが、引け間際に連結に関しての法的処理が想定外に遅延していることが明らかになり大きく値を下げ引けた。 ***2008/01/12 第14週「瀬戸際の花嫁」 本日の市況(先週分・1週遅れ) 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 365 本日始値 365 引値 368 昨日の大発会では、子会社同士の連結処理が想定外に迅速に進捗しているとして、草若社長の手腕を再評価する向きから、堅調な出足となった。 本日は引き続き連結にあたっての動きをにらんでの相場展開。当該子会社の設立母体であった和田塗箸店(大証二部)にとっても今回の連結処理の進捗は想定外であったとみられるが、昨日の緊急取締役会で徒然亭を受入れ先とした第三者割当増資を決定、本日の連結正式発表に至った。市場もこれを好感し、ジリ高の展開。 場中、以前より増資受入れを希望していた若狭塗箸製作所(ヘラクレス)から声明が発表されるとの憶測から買い手控え感が広がる一幕もあったが、若狭塗橋製作所副社長からの声明の内容は「M&Aの対象を魚屋食堂(大証二部)に絞る」という趣旨であったことから再び買い直され堅調な展開となった。 ***2007/12/30 第13週「時は鐘なり」 本日の市況(都合により2日遅れの配信となっています) 徒然亭(大証一部 0815) 昨日引値 378 本日始値 379 引値 360 今週は天狗座進出で一定の成功を収めたことや、これまでの増益基調への回帰が鮮明になったとの市場関係者の再評価により買い安心感が広がり、週初は前週より大きく値を戻す展開であったが、次第にグループ再編に関する迷走が囁かれ弱含みの展開となっていた。 本日は大納会。 寄り直後は年末定例の役員会で好調な報告が相次いだと報じられ堅調なスタートであったが、3ヶ年の中期経営計画で育成に取り組み黒字転換の目処が立ったとされていた女性活用事業について、当該子会社から「今回の取り組みは失敗」という唐突なIRが出され、一気に売り基調に傾いた。 また、当該子会社に直接関連する再編問題で二転三転の末、別子会社との連結が内定したが、同時に本社が所有する有形固定資産に相当程度の毀損を生じたとの報道がなされ、大幅安、先週安値と同水準で引けた。 なお、メガバンク系の三葉証券では同社のレーティングを1(Strong Buy)から3(Hold)に2段階引き下げている。要旨としては「今回のグループ再編に伴い大小の火種を残した。 また、連結に伴う減価償却負担は相当大きく利益を圧迫する見込みで、増益基調が続くかは微妙。さらに、3ヶ年計画で育成した女性活用事業であるが、今のところ消費者の反応は鈍く、今回の内紛劇でむしろ消費者離れのおそれもあるため」としている。 対して草若社長は「今回の再編は当初の構想通り。グループ内の結束は変わらず強固であり会社見通しに変更はない。年初よりは今回再編後のシナジー効果により増収増益を見込んでいる。なお、一部子会社によるIRは誤報である」とのコメントを発表しているが、相変わらずコーポレートガバナンス低下への懸念は払拭されておらず、年初以降も乱高下が予想される。 ***2007/12/22 第12週「一難去ってまた一男」 本日の市況 徒然亭(大証1部 0815) 昨日終値 366 本日始値 359 引値 360 今週は週初より菓子製造部門の不調が伝えられ冴えない展開であったが、昨日は一部女子社員のコンプライアンス違反報道を契機に、急激なファンダメンタルズ悪化懸念が嫌気され、積み上がった大量の信用買いの投げを誘いストップ安比例配分366円で引けた。 本日は前日引け値より安く寄り付き。前場は相変わらず冴えず、340円まで売り込まれ前引け。後場に入り、同業の万葉亭、土佐屋の子会社との提携合意が報じられるとこれが好感され、しっかり。総務部長級を含む社員の暴力事件も報じられたが軽微な内容ということで業績への影響は限定的と見られ、悪材料出尽くし感から底値拾いの買いが入り始め、週末リスクを避けた売り方の買戻しから大きく値を戻し360円で引けた。 来週の見通しとしては、「天狗座進出を控え一気にシェア拡大のチャンスで、ファンダメンタルズ的には強気基調が続くと見る。月曜寄り前の演出発表で伊勢田などのポジティブサプライズがあれば高寄りが期待され、その後の展開によっては一気に買戻しが進み意外高になる可能性もある。その場合、テクニカル的には三川明けの明星で底入れのサインとなる。金曜日の信用買いの大量の投げで需給面でも妙味がある」(中堅地場証券ストラテジスト)との声がある一方、「菓子製造部門の不調は構造的なもので根深い。今後も数期に渡り特別損失の計上が予想される。また、今週の一連のスキャンダルに対する草若社長の対応が一貫性を欠き、コーポレート・ガバナンス低下を取り沙汰す向きもある。ファンダメンタルズ的にも急激に成長が鈍化しており、弱含み。 買い方は積極的には手がけ辛い状況」(ネット系証券アナリスト)との指摘もあり、強弱対立している。

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