72-142『sasaki@k キミのベッドなう』

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どんな便利なツールも、使う人によっては大変な事になる。昨今流行りのTwitterや、Facebookもそうだ。 「ま、情報発信なんて誰がやってもつまらないものだし、著名人でもない限りは注目もされないんだけどね。」 「そういう奴に限って、大炎上するんだよ。」 たまたまキョンの家にいた佐々木。キョンがお茶を取りに行っていた時にやった茶気であった。 肩をはだけ、シーツで隠し、一見半裸でベッドに横たわり、写メを撮る。 「ふむ。良い出来だね。」 Twitterに情報発信してみる。 「キミのベッドなう、と。……くっくっ。」 どうせリプする人間なんて橘位なものだし、橘が詰め寄ったところで、橘を御するなど、赤子の手を捻るより容易い。 キョンはTwitterはやらないし、肩をはだけさせた程度の写メなどエロくもなにもない。それに、よく見ればきちんと服を着ている事もわかる写メだ。 『sasaki@k キミのベッドなう』 こうした軽い気持ちでの投稿。 きっと、炎上かました人間も同じく軽いきもだったのだろう。冷蔵庫に入ったり女性器を晒したりするのは、流石に狂気の沙汰だが。狂気の沙汰程面白いという人間もいるが、狂気の沙汰が面白いというよりは、自分に酔うから楽しいのだろう。 佐々木にしても、その場は楽しかった。 キョンが気付かない状態で、キョンのベッドの中にいる非日常。そして彼の知る由もない所での情報発信。知らない人が見たら、まず誤解するであろう絵面と文面。 そんな事もすっかり忘れ、Twitterに飽きて色々な事を忘れかけていた時。往々にしてそんなものだが、天災は忘れた頃にやって来る。 そして。その天災は、最大級の災厄となり降り注ぐものだ。発信した人間でなく、発信された方に。 「我がSOS団も、Twitterを始めたいと思います。」 ハルヒが皆の前で宣言をする。 「アホらしい。情報発信の為のツールでじを集める積もりか。第一、佐々木にしてもTwitterやっていたが今ではすっかり飽きて、アカウントのみある状態だぞ。 アカウントは知っているが、ROMした事もリプした事もないがな。」 ハルヒは思い切り鼻白むと、パソコンからTwitterのアカウントを取得する。 「…お前の携帯からでいいだろ。」 「あたしはアカウント持ってるから。」 意外な言葉に、キョンが目を丸くする。 「意外な。お前が情報発信していたのか?」 「うるさいわね!そんな事どうでもいいじゃない!アカウントは教えないわよ!」 古泉あたりに聞けば、すぐにアカウントの目星はつくのだろうが。キョンは佐々木のアカウントを教えると、皆からジュースを買いに行かされ…席を外した。 ---- 因みに。ハルヒのTwitter。 『harunyan@k 今日もまた便所飯なう。』 など、ネガティブ極まりなく…とてもお見せ出来る代物ではなかった。古泉にしても長門にしても、リプする事は避けており…単なる日々の毒吐きツールと化しているのであった…。 「やあ、親友。」 「よう、佐々木。」 コンビニには佐々木がいた。 「Twitterかい?最初は楽しかったが、すっかり御無沙汰だなぁ。」 コンビニの外でジュースを飲み、雑談をする。 「情報発信と収集は、やはり違うよ。情報発信にしてもネタがないし、存外収集は退屈なものだ。」 「お前の場合だと、リプが少ないというよりは収集するにしてもあまり意味がない、と感じていそうだな。」 「まぁね。何処かの誰かがTwitterやるなら、復帰も吝かでないが。Twitterにしてもものぐさには向かないツールだからねぇ。」 佐々木はジュースを飲み干すと 「じゃあまた、親友。」 と言い、去って行った。 「Twitterねぇ。俺もやってみるかなぁ…」 そんな事を考えつつ、コンビニスイーツを片手に団室に戻ると…古泉の姿が無かった。 「ん?古泉はどうした?」 「帰った。アルバイトだって。」 折角古泉の好きな、レアチーズケーキのバータイプも買ったのにな、とキョンは古泉のお菓子を冷蔵庫に入れる。 長門にプチシューの山盛り、みくるにゼロカロリーのゼリー、ハルヒにエクレアを渡し、すっかり冷めてしまったお茶を片手に一息つく。 「なぁ、ハルヒ。Twitterのアカウント取得って直ぐに出来るものか?」 「一分もあれば出来るわよ。」 何故か冷たさを感じるハルヒの声。長門もみくるも、何故かパソコンの前にいる。 「ねえ、キョン倫理的衛生的な意味で入っちゃいけないとこに入り込んで、写真撮ってネットで公開してる子がいるんだけど、どう思うかしら?」 「やってみたかったんだろ。ほっとけって。」 代わりのお茶が欲しいな、と思いつつ、キョンは携帯を開きTwitterのアカウントを取得する。kyonというハンドルネームは使用済みのようで、@マークを使い次に何を入れるかを考えていると… 「なるほど。やってみたかった、ね……。で、あんたはやっちゃったわけね……」 ハルヒ、長門がキョンに迫る。みくるが二人を止めようとしたが、抵抗は紙以下であった。 「こんのエロキョンがぁーッ!」 ---- …佐々木が誤解を解くまで、キョンは虫ケラ以下の扱いを受け、古泉は過労死寸前、長門はキョンの監視を強め、刺々しい空気に病んだみくるは、カラになったポットからお湯を出そうとし続けたという…。 「…本当に何も無かったのよね?佐々木さん?」 「さぁね。あなたがそう思うなら、きっとそれが正しいわよ。…あなたの中では。」 「佐々木○○を敵性と断定…」 和かに不穏な会話を続ける三人に、古泉は胃を押さえ、みくるは失神しかけ、キョンは溜息をつくばかりであった…。 どんなに便利なツールでも、運用するのは人間。人間だけに誤解もあれば誤用もある。 「「「もう勘弁してくれ(下さい)!」」」 三人の心の叫びが届く事は、多分ない。 END ネタ元 #aa(){{{    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\   | ねえ、キョン                              |   | 倫理的衛生的な意味で入っちゃいけないとこに入り込んで、 .|   | 写真撮ってネットで公開してる子がいるんだけど/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\   | どう思うかしら?                      | やってみたかったんだろ  |    \______________  _____| ほっといてやれって     | マチガイナイデスヨネ?  マチガイナク アノヘヤ   |/       \___  _______/              .  -‐-      , -‐―‐- 、 コイズミクン ナラ     \|      ,.ィ'i^i^i`r、  〃#    ヾ. /r#/ニニヾ バイト イッタワヨ        ,. ‐-ー- 、  .   ,レ'#'"~~` ヽ ! |ノiノハ从ハヽ ハ芥.lノメ从从l't _____ ____    ノ /    ヽ     ! ((八从リ))).i (| |┰ ┰iイ i l (| | ┃ へ!|. ||\.  .\ |◎| .  ノハハハハハ !     |(| | ┃ ー| !! 'ハリ、 - ノリ .i从リ、''' ワ''ノ! .||  | ̄ ̄|:|:[] .  !|─ ─ ,iリ)!     ノリ.ハ.''' ヮ''ノハ .<}:|{H}l:i〉  ┌/'{´フづilつ__|| / ̄ ̄/ !=|    ’ 、 - ,ノル´ .  (.(.(.(リ(`x'゙)' リ . くソ_i_li;ゝ.... |く/_j_,i_|二二二」二二二二二二」 .  〈i゙|†'|´{'> ..     くfi_j},ゝ    (__i_)     ̄]||ヽ_フ/|  |  | |   |  | |     i´T `i` .       (__j__)            .◎⌒◎⌒/ | [___|_|.  [___|_|    〈_,八__〉  ________________/   | │i──────────────── ┐| │|            ┌─ ┐ || . //   |    || │| キミのベッドなう。.   | │|,______..|    || │|∧      , -‐- 、.三| └───┘  __|| │| x゚)   . ,'. /  ト、 ヽ             ,ィ':::::|| │|/|   /.i. ((从ソ 从〉_ ,._ ___ __ ____〈:i_i_i_|| │|  l./.  l. (|┳ <i!l,ノ´,; , ,       || │| 「|  /ハNiヘ '' ヮ''ノハ!,  ,,    ,       || │| |.l/,,,_ _ M/´ン´とン",,  ` ` 、 ゞ   / .|| │| |.|     (r_)/ , ,゙  - -- - -- ー「| ,r'..|| │| |」 ̄ ̄ ̄' んyv--ー~~ー~ーー''^|」´. || |────────────────‐┘|   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ }}}

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