71-243「ある日の香水談話」

香水か……ナポレオンの逸話知ってるかい?
ナポレオンがフランス革命の貴族断罪政治で廃れた香水を復権させたのは知る人ぞ知る話だ

ドイツ遠征時ケルンで出会った香水を気に入ったナポレオンは『ケルンの水』つまりオー・デ・コロンと名付けた
彼の気に入り方は尋常ではなく一ヶ月で瓶60本分使っていたそうだ
ナポレオンの妻ジョセフィーヌも香水を気に入ってこれまた尋常じゃない量を使ったらしい
そのおかげでフランスに改めて香水が広がり流行したんだからそこまでは良かったんだがね
ナポレオンが好んで使ったのはフローラル・シトラス等いわゆる植物性の香り
ジョセフィーヌが好んで使ったのはムスク等いわゆる動物系の香り
先に書いたとおり二人共かなりの愛好家だったから香りの振りまき方も半端じゃない
そのせいでお互の香りが気に触りそれが離婚の原因となったのだという……あくまでも噂だけどね
そのせいか、僕はムスク系にちょっと抵抗があるんだよ

キョン「ああ、そういえばナポレオンの匂いの逸話といえばこういうのあるな
     部下がお酒のつまみを持ってきたところ珍しくナポレオンは居眠りしていたんだ
     そこで何を思ったか、部下がつまみであるカマンベールチーズの匂いを嗅がせた
     そこでナポレオンがつぶやいた一言がこれ

     『ジョセフィーヌ、今日は勘弁してくれ』 だってさ、HAHAHAーあ、あれ? ドン引きなさってます?」

ふむ、君というやつは……ああ、橘さん、意味が分からなければそれでいいよ そのままのあなたでいてね
それと香水といえば
香りの濃度の濃い順から『パルファン』『オー・デ・パルファン』『オー・デ・トワレ』『オー・デ・コロン』となるが
元々体臭が強くない日本人に左二つはちょっと強すぎると思うんだ 街中で付けてる人とすれ違うとちょっとキツいね
ブランド名だけで買ってしまう日本人らしいといえばらしいんだがね……

あと、きちんとした店で買う時は香りの移り変わりにも注意だね
付け始めは『トップノート』一番長く香るのが『ミドルノート』残り香を『ラストノート』って言うんだ
一番長いミドルノートはつけて30分位で香るものだからサンプルを手の甲につけた時は暫く待ったほうがいい
まぁ、僕らがそこまでのものを使うのはちょっと背伸びがすぎるかな

そういえばキョン、君は何もつけてないね
ああ、いいんだ 僕は君自身のその匂いが落ち着くからね ほかの子達もそうじゃないかな?

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最終更新:2013年07月01日 00:59
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