18-325「佐々木の尻」

水泳の授業中、自由時間になったので、佐々木と並んで座ってだべっていた。
「くっくっ、さすがにこうして水着になると、僕らもお互いの性別の違いを意識せざるをえないね」
そう言って、佐々木は立ち上がると、自分の尻に食い込んだ水着を直した。
なるほど、こうして目の前にある佐々木の尻を見てみると、確かに肉付きが違うな。
俺も佐々木も十五歳、男女の体の違いも、こうしてはつきりしてくるんだな。
俺は、手を伸ばして、確かめように、佐々木の尻を掴んでみた。
「ふーん」
思わず感嘆の声が漏れる。
思ったよりも柔らかい。指が埋まっていくようだ。
なかなか面白い感触だな。
「それにしても、お前もよく日焼けしたなあ……」
尻に貼りついている水着を少しめくってみると、よくわかる。
白と小麦色のコントラストがはっきりしていた。
「そういうキョンだって相当なものさ……というか、キョン」
「何だ?」
「女子の、そういうのを確かめるのは、お尻の方じゃなくて、こっちでやるものなんだがね。」
そう言いながら、佐々木は自分の水着の肩紐をずらして見せた。
「そんなの知らねーよ」
俺は、摘んでいた佐々木の水着を思いっきり引っ張って、尻に食い込ませてやった。
「きゃっ!」
ハハハ、そういう声がでると、ようやく女子って感じがするかな。

「キョンも佐々木さんも、いつまでじゃれあってんのー?いくよー」
国木田が呼んでいる。
そろそろ授業も終わりのようだ。

おしまい

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最終更新:2007年08月22日 20:59
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