【名前】 |
スマッシュ |
【読み方】 |
すまっしゅ |
【登場作品】 |
仮面ライダービルド |
【分類】 |
敵怪人 |
【名前の由来】 |
打ち壊す、粉砕する(英:Smash) |
【詳細】
『仮面ライダービルド』に登場する怪人の総称。
ネビュラガスという地球には存在しないはずのガス成分を人間に摂取させることで特殊な細胞分裂を引き起こし作り出す「改造人間」。
当初は東都のみに確認される謎の存在だった。
近年の仮面ライダー作品では珍しい明確な「改造人間」であり、ガスを摂取した人間の
ハザードレベルに応じてある程度戦闘力が変化する。
だが異常な細胞分裂を故意に引き起こすためスマッシュになれる人間は限られており、レベル1の人間はスマッシュに変化できても肉体が耐えられず消滅、
さらにスマッシュ態が倒されるとそのまま死亡してしまう。
そのため、怪人態になれたスマッシュはハザードレベル2以上とされるが、それでも追加でネビュラガスを投与されたり、短期間に大量のネビュラガスを摂取すると、
多少の耐性を持っていたとしても暴走し、人間に戻れたとしても記憶が無くなるなどの後遺症が残る可能性が高い。
東都で確認されるタイプは共通してメカニカルな意匠を持ち、「〇〇スマッシュ」という名称で統一されている。
基本的に言葉は話さずに唸り声だけを上げるだけで知性のようなものは見られない。
また強化体は「ハザード」という名称が追加され、体色が黒く変化する。
スマッシュにされたことで自我はほとんど残されていないが簡易的な命令は聞くようで、「無差別な行動」かと言えばそうでもない模様。
ファウストが人体実験を行い作り出しているが、用意される人間は刑務所に服役していたりする犯罪者であり、
そういった人間が実験で命を落としても表沙汰にならないようファウストが裏で手を回している。
ハザードレベルが個人個人で異なることからそのスマッシュの戦闘力もまた上下が激しく、
通常武器で制圧されかかることもあれば、
スマッシュとしての特性を活かして仮面ライダーを苦戦させる個体も作られる。
仮面ライダーがエンプティフルボトルを使いスマッシュの「成分」を抜き取ることで元の人間に戻れるが、スマッシュになっていた間の記憶は存在しない。
上述の通りさらにガスを摂取することで失われる記憶の範囲は増大し、最悪家族の記憶さえ無くしてしまう人物もいた。
また
その効果を期待して口封じのためにスマッシュにされた人物も登場している。
東都のみで確認されているとされていたが、それがファウストが作り出している通常のスマッシュのみであり、
北都では自我を失わずさらにスマッシュより強い
ハードスマッシュ、
ハザードスマッシュという強化改良型が登場。
実際は生物兵器として研究が他の都市でも行われており、スカイウォールを超えて日本全土に影響力を持つ難波重工が裏で援助をしていた。
第30話では難波重工がクローン技術で作り出した
クローンスマッシュが登場している。
こちらは素体の痛覚が遮断され文字通り死ぬまで戦い続ける人形である上に、ボディフレームが強化されたことで性能の底上げが行われ、
ベースのスマッシュの4倍もの戦闘力を得るに至った。
…なお、スマッシュの怪人化は本来失敗作である。
理想としてはネビュラガスを摂取しても外見的な変化を発生させず超人化することのようで、
仮面ライダービルドのシステムも、ネビュラガス等を軍事兵器として利用する「プロジェクト・ビルド」に基づくものだった。
つまり桐生戦兎、及び万丈龍我は数少ない成功例といえる。
双方ともに戦いを重ねることで順調にハザードレベルを上げており、特に龍我は短期間で急上昇させ、
レベル3からしか使えないビルドドライバーを用いて仮面ライダーに変身する能力を獲得した。
ライダーシステム以外では最上魁星が開発した
カイザーシステム、及び葛城がそれをベースに改良した
トランスチームシステム、
そしてカイザーシステムを改良しさらなる強さを得た改良型のカイザーシステムと言った、人体を生物兵器とするシステムはいくつか登場している。
また「禁断のアイテム」こと葛城巧が開発したハザードトリガーを使えば短期間で急激なハザードレベルの上昇が可能な反面、仮面ライダーはともかく、
スマッシュに使えば大幅なパワーアップが可能なものの、倒されると肉体の消滅=死という甚大なデメリットをもたらす。
【余談】
平成仮面ライダーシリーズでは珍しく「改造人間」に分類される怪人となる。
人間が変貌した存在としては元からそういう人種だった
グロンギ、進化の結果異形の姿を手に入れた
オルフェノクなどが存在する。
しかし、「元々は普通の人間ながら悪の組織に拉致され、改造を受けた結果怪物に変貌する」という点で言えば、平成仮面ライダーシリーズでは初となる。
悪の組織がばら撒く
アイテムを使い、
怪人に変身する作品は『
仮面ライダーW』である。
2つの成分を一つの力として扱う、怪人と仮面ライダーのパワーソースが同一、ビルドのデザインなど、『W』を意識したかのような設定も見られる。
「スマッシュ」という名称の名付け親は不明だが、粉砕するや壊すを意味する英単語である。
スーツは下半身が2種類存在し、上半身だけを新規で製造した上で下半身と組み合わせる(『
仮面ライダーキバ』の
ファンガイアのスーツのようなタイプ)改造前提の構成の模様。
登場するライダー、そしてビルドのトライアルフォームを含めたビルドのフォーム数が膨大な数に登るためリペイントや改造されたスマッシュが非常に多い。
最終更新:2024年01月28日 22:10