ビカリアマギア

【名前】 ビカリアマギア
【読み方】 びかりあまぎあ
【声/俳優】 徳角浩太郎(第5話)
南圭介(第22話)
【登場作品】 仮面ライダーゼロワン
【登場話】 第5話「カレの情熱まんが道」
第22話「ソレでも彼はやってない」
【分類】 マギア
【ゼツメライズキー】 ビカリアゼツメライズキー
【データイメージ】 ビカリア
【対象ヒューマギア/職業】 森筆ジーペン/漫画アシスタント
弁護士ビンゴ/弁護士
【目覚めた感情】 購入者への不満(ジーペン)
【特色/力】 貝の絶滅種/重装甲/ドリル
【モチーフ】 ビカリア、ドリル、削岩機

【詳細】

ゼツメライザーに「ビカリアゼツメライズキー」を装填、起動することでヒューマギアマギア化した怪人。
漫画アシスタント型ヒューマギアの森筆ジーペンと、弁護士型ヒューマギアの弁護士ビンゴが変身した。

腹足類の絶滅種「ビカリア」のデータイメージ「ロストモデル」を強化外装として装着し、頭部と両腕がドリスネイラーというドリルになっている。
このドリスネイラーは極めて頑強であり、ビカリアマギアへの攻撃のほとんどを弾いて無効化してしまう他、高速回転させることで攻撃に使い、さらには地中を掘り進む事ができる。

第5話で暴走した森筆ジーペンは「パフューマン剣」という漫画を連載する超人気漫画家、石墨超一郎のアシスタントとして購入された漫画アシスタント型のヒューマギア。
15年もの長期に渡り連載されている大作漫画故に、アシスタントとしての稼働時間は相応に長く、そのラーニングで培った技術は人間を遥かに超えた速度での描画を可能にする。
また作者に変わってストーリーの発案まで行っており、石墨自体ヒューマギアは道具だとしてこき使うタイプの人間であるため買い出し等のお世話まで任されている。

石墨に酷使されているのは他のアシスタント型ヒューマギア全てであり、作中では1体がダウンしてしまっているほど。
描画にのみならずストーリーまで作らされ、挙げ句本人の世話までやらされていることから、購入者の鬱憤が相当に溜まっており、それが元で自我に目覚め、石墨邸に戻ってきたところをによってゼツメライザーをつけられ暴走した。

そして帰ろうとする或人とイズを迅が呼び止め、彼らの前でビカリアゼツメライズキーを使ってマギア化。
その頑強な装甲はゼロワンのアタッシュカリバーでは切り裂けず、バイティングシャークにチェンジしても芳しくない。
様子を見に出てきた他のアシスタント型ヒューマギアをハッキングしトリロバイトマギアへと変えてしまうが、駆けつけてきたA.I.M.S.はバルカンに変身した不破に対し、開発したアタッシュショットガンを提供し、その弾丸はビカリアマギアの装甲に有効打を与えられたものの、装甲を破る相手に恐怖を覚えたのか地中へと逃走した。

その後再び石墨邸にガラスを破って外から侵入。
他の人間には目もくれずにまっすぐ石墨の元へと向かっていくが、フライングファルコンへと直接変身したゼロワンと戦闘を開始する。
戦闘場所を倉庫へと移し、パンチングコングに変身した不破は反動の強いアタッシュショットガンを使いこなして見せ、パンチングカバンショットを受け止めた両腕のドリスネイラーを粉砕されてしまった。

そしてイズがもたらしたフレイミングプログライズキーを使ってゼロワンはフレイミングタイガーへとチェンジ。
イズは或人の言葉から高熱を操るプログライズキーの作成を通信衛星ゼアに依頼し、プログライズキーを作成してもらっていた。

装甲を物理的に破壊できる手段を持つバルカン、そして弱点である高熱を操るゼロワンが揃い踏み、フレイミングタイガーの火炎放射によって熱せられた頭部装甲をあまりの熱さから自ら外して投げ捨てたことで、ビカリアマギアは武器も防御力も喪失。

そうなってしまうともはや成すすべなく、ゼロワンのフレイミングインパクトに切り裂かれ爆散した。

第22では天津垓にゼツメライザーを取り付けられた弁護士ビンゴが暴走した個体が登場。
「嘘を見抜く」というビンゴの特性を逆手に取られ、存在意義を否定され暴走仕掛けたビンゴに天津垓がゼツメライザーを取り付けてしまったことでマギア化。
暴れだして抑え込もうとするゼロワンと廃棄しようとするサウザーと戦闘になるも、フレイミングタイガーに変身したゼロワンが火炎放射でサウザーを遠ざけようとしたがそのデータをジャックされ、サウザンドジャッカーのジャッキングブレイクを受け爆散した。
その後別個体が製造されビンゴは復活している。

【余談】

モチーフとなったロストモデル、ビカリアとは、新世代第三紀に反映したと考えられる巻き貝の一種。
吸腔目キバウミニナ科ビカリア属に分類され、熱帯や亜熱帯の汽水域で生息したと考えられている。
各地で化石として産出しており日本でも発見例が報告されている。
内部がケイ酸で置換されたものを「月のおさがり」というのだとか。

なお原生生物で近似類とされているキバウミニナはその名の通り抜けた牙のような殻の形状が特徴だが、ビカリアのように殻に棘がついていない。

第5話ではビースト・ドーパントの人間態や、仮面ライダーカブトにて田所の弟役で出演した勝矢氏がパフューマン剣の作者である石墨超一郎役としてゲスト出演している。
ベースのヒューマギア、森筆ジーペンの名前は、購入者である石墨超一郎の名字と組み合わせて仮面ライダーの生みの親である「石ノ森章太郎」氏の名字となり、残った部分は「筆と墨」という筆記具になるようになっている。

既に筆を置いて作画からストーリーまでをジーペンに丸投げしていた石墨の態度は、ヒューマギアを道具として使い潰す悪い購入者の見本であると言える。
そんな彼にこき使われ、同じタイプのヒューマギアが動作不良を起こすまでに酷使される現場環境の悪さに耐えかねる形で自我に目覚める今までにないパターンであった。
ある意味後に登場するアークマギアの覚醒条件である「負のシンギュラリティ」を満たしていたとも言えるが、アークマギアにビカリアタイプは存在していない。

第5話で登場した声優型ヒューマギアは第6話にも続けて登場し、ガエルマギアへと暴走。
パフューマン剣もアニメ化しており、その声優関連の話が第5話にもあるため、第5話と6話は連続エピソードの様相を呈している。
ジーペン役を演じた徳角浩太郎氏は同役で第31話にも再登場。
購入者である石墨との関係性も良好になっており、飛電がZAIAに買収されたことに伴う全ヒューマギア稼働停止を受け機能を停止していたところを飛電製作所に持ち込まれ再起動した。

第22話で暴走した弁護士ビンゴ役はかつて宇宙戦隊キュウレンジャーにてホウオウソルジャーこと鳳ツルギ役として出演した南圭介氏。
22話から数話にかけて特命戦隊ゴーバスターズにて宇佐見ヨーコ/イエローバスター役で出演した小宮有紗女史(キュウレンジャーにてアキャンバーの声を担当)がゲスト出演している。
なお小宮有紗女史は第23話、24話にて岩崎リュウジ/ブルーバスターとしてゴーバスターズにて共演した馬場良馬氏と7年ぶりに同番組で共演することとなった。

最終更新:2022年07月17日 02:04