マヒルワルド

「また踊ってる~~~~~!」

【名前】 マヒルワルド
【読み方】 まひるわるど
【声】 田丸篤志
【登場作品】 機界戦隊ゼンカイジャー
【登場話】 第10カイ「お昼も夜でもブルースカイ!」
【所属】 キカイトピア/トジテンド王朝
【分類】 キカイノイド
【世界】 マヒルトピア
トジルギア マヒルトジルギア
【名産】 エンドレスヌーン
【名物】 マヒルーペ
【モチーフ】 太陽、ひまわり、正午を指した時計

【詳細】

クダックに「マヒルトジルギア」を組み込み、陽気に誕生したワルド怪人。

ひまわりの花とローマ数字で時間表記した時計を組み合わせ、中心部には太陽と思われる球体に広がる黒点に両目のある頭を持つワルド。
両腕はクダイターと同様だが、虫眼鏡をモチーフにしたマヒルーペという杖で武装している。

組み込まれたマヒルトジルギアから得られるマヒルパワーを悪用し、複数の疑似恒星「マヒル太陽」を作り出し永遠に日が沈まない奇怪な真昼だけの世界を作り出す能力を持つ。
この真昼とは日照状態に関わらず世界の時間そのものを「真昼」の状態に固定してしまうもので、人間達は生活時間が全く進まず、食事や睡眠を取れずに戸惑ったまま衰弱していくという恐ろしい事態に陥ってしまう。

つまりマヒル太陽が出ている限り、世界の時間は「真昼」で固定されてしまって決して夜にならず、食事は全て「昼食(朝食や夕食、夜食は不可能。ただし間食は可)」となり、
夜にならないため眠ることも出来ない。
体内時計を狂わせるどころの話ではなく、マヒルワルドが存在し続ける限り時計の針は一番上を刺したまま先には進まない。
世界のルール自体を改変し、他者を強制的に従わせるタイプのワルドであり、その能力は非常に強力。

誕生直後から作戦を行うべくビルの屋上にいたところ、ちょうどクロコダイオーに発見されギアダリンガーに銃撃され地上に落下。
ツーカイザーにチェンジしたゾックスに襲われるもクダックを呼び出して相手をさせている間にその場から逃走する。

その直後ゼンカイジャー達が駆けつけてきたため、ゾックスは「雑魚」の相手を彼らに任せ逃げ出したマヒルワルドを追跡。
ブルーンが走り去ったゾックスのセリフから「雑魚は任せる→雑魚ではない相手(ワルド)がいたのでは」と推測したため介人とジュランが彼を追いかけていった。
逃走中のマヒルワルドは通りがかりにベンチでいちゃついていたアベックを人質に取るも、元から一般市民への攻撃を躊躇しないゾックスは構わず発砲。
思わず人質になった男性と顔を見合わせて慌てふためくも、介人が男性を救うためにセッちゃんの指示でメガレンジャーギアを発動したどさくさに紛れ逃げおおせることに成功した。

その後クロコダイオーに戻ろうとするゾックスに捕まる形で船に侵入し、彼らの戦う理由を聞いた介人はカラフルに戻り、ジュラン達と情報を共有していた。
しかしそんな中、いつもなら下校した小学生たちでカラフルがにぎやかなのに静かな状態を疑問に思ったガオーンによって世界が異常な事態に陥っていることが明らかになった。
世界が真昼間の状態から変わっておらず、日本が昼間なら正反対の場所にあるブラジルは本来夜でなければおかしいのだが、テレビではブラジルさえも昼の状態と放送しており、
介人らはようやく世界がおかしくなっていることに気がつくのだった。

逃走に成功したマヒルワルドは地下水道に潜んで悪用したマヒルパワーによって地球の周囲にマヒル太陽を4つ配置し、世界を真昼の状態で固定していた。
時間が進まないことに気が付かない人々は、終わらない仕事を続けたことにより集中力を切らしてミスを連発、さらに居眠り事故等が発生し大混乱となっていた。

一方その頃宇宙空間にあるクロコダイオーで生活していたゴールドツイカー一家だったが、野菜が切れかけたため地球で購入しようということになるも、
そこでようやく地球を囲むように太陽が複数あるという光景を疑問に思う。
そしてその事態が取り逃がしたマヒルワルドによるものだと判断し、潜伏中だったマヒルワルドを襲撃し3日も寝ておらず動きが鈍い一般市民らがいる中で戦闘を開始。
マヒルーペを駆使した接近戦とレーザーで反撃するマヒルワルドだったが、ギアダリンガーのマーキング効果で追尾弾による連続攻撃を受けて近くの建物に突き刺さってしまう。

その衝撃で壁の一部が落下し、複数の市民が巻き込まれてしまうが間一髪介人らゼンカイジャー達がそれを防ぎ、チェンジしたあともトジテンドとツーカイザーの戦闘の流れ弾から市民を守っている中、
シンケンフォームにフォームチェンジしたゾックスにクダックを殲滅させられ、さらにフォームチェンジしようとしたため踊りを止めようと挑みかかるも、
踊りつつこちらの動きをあしらってきたためオーレンフォームへのチェンジを許してしまう。

カラテパワーを駆使して凄まじいラッシュを仕掛けてくるツーカイザーに圧倒され、苦肉の策として車のドアを盾とした「ドアバリヤー」なる防御技で対抗しようとしたが突き出された正拳に窓ガラスごと顔面を殴られて大きく吹き飛び、
ツーカイザー・超力スターナックルで上空から出現したツーカイザーの拳に押しつぶされ爆散。

世界は一転して夜の闇に覆われることとなったが、その時点で本来の時間は夜であり、
体内時計もそれに合わせて戻ったらしい介人達は凄まじい眠気を覚えたが、直後クダイテストが「お休みの時間はまだだー!」と言いながらダイマヒルワルドとなったことで、
マヒルワルド以上の数の疑似太陽が出現してしまうこととなった。そして寝てしまったジュランとガオーンはさておき、強い日射で落ちるのを邪魔されたマジーヌがキレて巨大戦に移行することとなる。

【余談】

スーツはタイヨウワルドの流用。
サクラモチワルドカシワモチワルドに見られたようなごく僅かな改造箇所も見受けられないので、スーツそのものは改修されずそのまま撮影に使われたと思われる。
後にレトロワルドのパーツと組み合わせてヒドケイワルドへと改造された。

「真昼」をモチーフとする怪人は初。
太陽そのものなら前作魔進戦隊キラメイジャーに登場したミンジョ邪面デザイン、海賊戦隊ゴーカイジャーに登場したサンロイド ソーラー等幾つか前例が存在する。

疑似恒星で日照時間をコントロールする能力としては宇宙戦隊キュウレンジャーシャイドスに似る。


最終更新:2021年10月04日 03:10