1.5Lでは、ベースとなる現行型エンジンがなかった。
旧型の「EJ型」ベースのNA1.5Lの「EL15」があったが、基本設計が20年以上前と古く生産終了から3年近く経過し、
現代に必要とされる動力・環境性能をクリアできない。
1.6Lなら「現行インプレッサ」で搭載しているので、「FB16」ベースでの開発がコスト的にも見合うと判断
「一番大きな理由は、1.6Lターボ車をレガシィNA2.5L車の後継モデルに位置付けていた」
NA2.5L車に匹敵するパワーをレギュラーガソリンで発揮できる事が至上命題でした。
その為に「プラス100cc」の余裕は必要不可欠だった。
ターボ車ではある一定の回転域になるまでターボチャージャーの効率的なパワーは発揮できない。
しかし、排気量によってトルクが稼げていれば、ターボが効き出すまでのラグ感はあまり感じなくて済む。
2.0Lターボ車と1.6Lターボ車との差を最も感じたのは、このターボが効き出すまでの時間差だった。
1.5Lターボを採用していたと仮定すると、この時間差をさらに感じる事になったであろろう。
「現行レガシィ」NA2.5L車のユーザーの大半は、バランス志向で選ぶ人が多い。
NA2.5L車クラスになるとプレミアムガソリンを選択する車種が多い中で、レガシィはレギュラーガソリンの伝統を守り抜いてきた。
「レヴォーグ」も良き伝統を何とか引き継ぎたいとの想いが、敢えて1.6Lターボエンジンを選ばせた。
最終更新:2014年02月11日 02:18