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鋼鉄の戦風

(空白、行間等修正)


ここをみつけましたね。
せっかく見つけていただいたので開発陣の何人かの言いたいこと書きたいことを載せてあるので、お暇なかたはお読み下さい。
いくつかの文章には本人以外の落書きも入っていますが気にしないで下さい。

このたびは、本ソフトをお買い上げ頂き、本当にありがとうございます。
一体日本に(っていうか世界中に)以下の文章を読むユーザーの皆さんが一体何人いるのか?
などと考えもしますが、まぁ開発スタッフの『心の叫び』をお聞き下さい。
読み苦しい文章もあるかと思いますが、笑って許して頂けたら幸いです。

(企画 日並 雅宏 29歳 男 独身)

◎【次はイタリア抜きだ!!】(抜いたのは私。だって脇役じゃいやなんだもん)
本当にイタリア軍でプレイしたいなんてユーザーの皆さん是非「地中海の戦いをテーマにしたシミュレーション遊びたいな。つくれよセガ。」とお手紙をお送り下さい。
(一通くるかな?本当にきたらつくりたいなぁ)
あ~あの脳天気な名曲の復活を夢見て・・・
◎【Littorioは強い!!】(スペックはね)
「奴等にはこの艦では勝てない」と英国地中海艦隊に言わせたい・・・やっぱり北アフリカの主力はDAKでなくイタリア軍でしょう。



とりあえず終わって?よかったね      デザインチーフ 清宮敦嗣

メガドラのBN3制作が終わった平成6年春。
もめにもめたプロジェクトも終わってやっと一息かな?という淡い期待も一気にすっとばしてやってきました大戦略。
「ユニット600! 」「一機30ポリゴン」「デザインメンバーは決まっていない!」器材は?「無い」アプリケーションソフトは?「無い」はあ、全部手配しないといけないのね。
てな具合で作業人員もアメリカ帰りの横川君と新人の酒井、西村の計四人となり、だいたい作業形態と器材がととのってきて、バグと戦いつつもなんとかソフトも使える様になってきたのが、秋口。
「一機30ポリゴン」の無謀さを企画に説得し(パンツァーと違ってはしょるにも限界があるんだぞ)、スケジュールを切り直す。「ねえ一機何日かかる?」「二日位ですかねえ」この応対で横川隊の死の行軍が始まった。
このころ馬立、番重の増援が合流する。
年が明けて、冬休みも行軍は続行された。
この時期、オープニングシネパック隊、ゲ
ーム内MAP等隊、ユニット隊に別れ、我が軍は三軍体制で進み、二月、戦果の割りに締切が遠いユニット隊に、ついに援軍が到着する。雲野、原田、綿貫、☆島である。これにより、行軍速度は飛躍的に向上し今日の結果を見るのであった。
やっぱし一機三日だったね横川君ごめん。
(蛇足 横川君は最後まで一機二日を貫いた。)
映像では、ポリゴンリサーチの園田さんにオープニングの三機のCGを担当して頂いた。
いいかげんな注文ばかりで御手数かけて申し訳ありませんでした。
正直超助かりました。
それをまとめた馬立、大岩もご苦労様。
とはいうものの、この手のジャンルは、知れば知るほど、やればやるほど、はまればはまるほど、凝りたくなるもので、正直まだあれもできる、これもできるというのが実情で、やりきれなかったこと、詰めきれなかったことばかりです。
もし時間をゆるしてくれて☆☆☆がつくれたなら・・・
なにはともあれできあがったことと、スタッフに感謝。
関係各位とこのゲームを買って頂いた皆様に感謝致します。


蛇足 買って頂いた皆様にぜひお願い 索敵有り、天候有りでプレーして下さい。
海戦は、敵配置とかいっさい見ずに索敵有りで進めるのがベスト。
一歩一歩がドキドキもので、敵索敵機に見つかった瞬間の恐怖と、逆に艦隊を先に発見して、してやったりという喜び。
無残に集中攻撃を食らう艦隊。
そして天候では、インパールの泥沼地獄と、ソ連の極寒の地。晴れが来ないことを願う、日本とドイツの後半のシナリオをぜひ体験して下さい。


◎今年4月に「輝水晶伝説 アスタル」を終わり、ほえーっとしてた所にいきなり召集をかけられてしまいました、日本キャンペーンを担当した神子 敏康(25歳 男性 身長170cm程度)です。
さてさて、その日本ですがみなさんご承知の通り日本は零戦、隼といった優秀な戦闘機と練度の高い兵士によって序盤戦では無敵の強さを誇っていました。
このキャンペーンにおいても序盤はかなり楽にプレイできるものとなっています。
しかし新機種の開発に遅れ、更に防御力を軽視したため練度の高い兵士はいつしかごく少数になってしまったため圧倒的に不利な状況へと追い込まれていったのでした。
というわけで日本編はじわじわと苦しくなっていきます。
しかしながら、なんとか勝てるMAPばかりですので挑戦してみてください。

と、いうことでなんとかこのプロジェクトも終わりそうな感じになってきたんですけど
(終わるよねぇ)
感想としては「嗚呼、夏休み」といったとこですかね。
もう肌が哀しいくらい白くって・・・・ぬぅ、やはりここは失われた夏を取り戻しにいくしか・・。
まぁとりあえずプロローグ21にでも行ってアニソンを歌いまくるとするかねぇ
(宣伝込み)
じゃ、ま、そういうことで次回作でお会いしましょう。


とりあえず、お買い上げいただきまして有難うございました。
敗戦50周年と言う節目の年にこういったソフトの開発に関わったということで、いろいろ感慨深いもの
(本当か?)
がありました。
このソフトが、あの戦争や歴史について少しでも考えるきっかけとなってくれれば幸いと、個人的には思っております。       
                  ポリゴンユニットデザインチーフ  横川 聡

PS. ポリゴンユニットを見ていて、『なんだ? ドイツ軍機の迷彩が左右対称じゃないか!』とか『III号、IV号戦車にキューポラが無い!!』とか、『疾風のスピナーの色がちがう!!!』とか『アメリカ軍にいる機**兵って、まるで横**の*F*みたいじゃないか!!!!!』などとお怒りになる方が、少なからずいらっしゃることと思います。
お怒りごもっともとではあります
けれども、口に出して言っちゃだめです。いや本当に。


皆さんコンニチワ あめりかきゃんぺーんなどなどの担当のもっちーこと持田 英昭 です。
アメリカキャンペーンの特徴は
1・莫大な軍事費
2・巨大な軍事費
3・膨大な軍事費
に尽きます。
でも、結構、大勝ターンは少しきつめにしてあります。
(爆撃機は邪道だ!)
初心者は勝利を狙っていきましょう。
(欲張るなよ!)
お堅い文章になってしまったのでここから軟らかい文章にしよう。
とりあえず謝辞、ボクの疲れをいつもいやしてくれた鷺沼の居酒屋「ま○り」のマスター及び日本酒「千代○光」に感謝します。
さらに夜中の長電話に耐えてくれた、す○き ま○ぶ 君 ありがとさん。
ここから軟らかい文章
題名「ニ○ティーを読む」
今日もニ○ティーの書き込みが俺を呼んでるぜイエィイエィ
よむぞよむぞ命を懸けてーーーー(何の代え歌のつもりかな?)
○番会議室をのぞくとーー今日も書き込みいっぱい
「ア○○」師とかがいっぱい書いてるぜーーよむぞよむぞ気合いをこめて
このソフトも「やま○き」師に評価して貰えるかな売り飛ばさないでね。
みなさん、ちょくちょく読んでるのでいっぱいかいてくださいませ。
ここまで良く分からない日本語を書いていますが気にしないで下さい。
本能の赴くままに続きを書きます。
題名「ビデオをみる」
そろそろたまりにたまったビデオをそろそろ見なくては押入が埋まってしまいます。
とりあえず「無責任○長タ○ラー」のLDをみよう、アザ○ンの声は本田さんもいいけど笠原さんもいいなほほーー
(え~あの波形パターンの?まぁ僕も好きだけどね。by H 歌もいいな、うん by K )
、久々に参謀会議にも出たいなー???
とりあえず「別冊○女コ○ック」連載の「は○めちゃんが一番」のTV化を期待しよう
「○マは○学4○生」の録画したまま見ていないのもみなくちゃね! 
題名「その他もろもろもろ」
ずっとリプライを出していない某メールゲーム「鋼鉄の○」いまどうなっているのかな?
(3カ月ほっといてます。)
うぅやばい あたまのわるさまるだしなのだちょっと知的なところを見せなくては!!!
しかし、長くなったのでこのへんにしよう。

おまけにマニュアルに載せる予定だったのにいろいろな都合で乗らなくなった
(すこしかなしい)
第二次世界大戦史をつけときますので暇な人は読んで下さい。
(senshi.txt)


デザインの西村です。
英軍の地上ユニットと米軍の航空ユニットを担当しました。
中学生の頃の私は、独軍の戦車は好きだけれども英軍の戦車は大嫌いという、ありがちな子供でした。
今回の仕事に当たって出来うる限りの資料をひっくり返しましたが、洋書ではある程度のものはあるのですが、国内のものが特に独軍と比べてほとんどなく、一部の車両に推測に頼らざるを得ない部分
(特に後背面に関して)
があったことが残念でなりません。
米軍の陸軍機の内のいくつかにはノーズアートを入れてみました。
(B-25とB-29には女の子がついています。気付いてもらえたでしょうか。)
これは単に私の趣味というのもありますが、兵士の日常の部分を少しでも表現したかったという狙いがあります。
時として大戦略における航空ユニットは、単にZOCを張るためだけに燃料がなくなるのもお構いなしに使われたりする事もあると思います。
ゲームですからそういった遊び方ももちろん否定するつもりはありません。
ただ私たちがゲームで使っている兵器に実際に乗って命を落とした人が居るということ、それらの兵器が多くの人の命を奪ったという事、そのことを忘れたくはありません。
あの戦争が終わってからもう50年が過ぎました。

今回の作品がデビュー作となります、デザイナーの酒井智史といいます。
仕事としては主に、
  • 3Dユニット(日本&ソ連&フランスAFV、日本海軍&ビスマルク&アイオワ)。
  • 戦闘シーンのカメラワークの一部&エフェクト関係。
  • 「大戦略」の莫山ロゴ。
とかいろいろやりました。

いろいろと溜まっているので言い訳がてらツラツラ書いてみたいと思います。

(なおこの文の文責は全て私にあります。この文章に書いてあることは個人的考えであ
り、チームの総意なわけではありませんのであしからず。)


1・大和を3つも描いたのは私です。ウォーターラインシリーズにはまった小学生だっ
たのでつい…。
武蔵に関しては、レイテ以外大和を使い回しています。
だからレイテ前で武蔵を沈めると永久に見られませんのでご注意を。
チームの人々によると、「レイテの武蔵は白いのだ!」ということなので船体を白く、私が小学生の頃読んだモノの本によると、レイテの武蔵は甲板を黒く塗っていた、という記述があったため、甲板が黒くなっています。
本当の所を知っている方いますか?ちなみに兵装も違うのですがわかりますか?       

2・他の艦にも色々と凝ったことをしたかったのですが、時間と資料の関係上涙を飲みました。
知っている方は色々思うことがあるかもしれませんが、お許し下さい。また、私の知識が日本海軍に偏っていたため、他国の海軍には不備も多いかと思いますが、ど
うぞご容赦を!    

3・AFVはもっと細かい違いが色々と見受けられると思います。本当に詳しい方にチェックしていただくと良かったかもしれませんが、きっと色々言い出すと発売が150年くらいのびてしまうので、割り切らせていただきました。

4・戦闘シーンについては、自分の中では、円谷英二特技監督の戦記物をイメージしていました。
(ジオラマ、書き割り、ピアノ線の世界です!)
戦闘をかっこよく描くことには異論があるかもしれません。
しかし、兵器同士の戦いのかっこよさと戦争の影の部分とは、今回は分けて考えることとしました。
(個人的には、ちょっと嫌悪感を覚えてしまうほどのモノになっても構わないと思っていましたが。 ユーザーの方が、兵士の首や腕がちぎれ飛んだり、倒れた兵士の周りにできる血溜まりを見たがっているとは思えませんし。またそれをやったところで、本意ではない受け取られ方…例えば成人指定になるとか、兵士の死にざまが気持ちいいとか言われるとか…をされるのを懸念した、という理由もあってあの様な表現に落ちついたと言えるでしょう。) 

その結果として、人間の息吹があまり感じられないモノになってしまい、影の部分を伝えられるモノになっていると言い難いところが、とても残念です。
誤解のないように言うと決して戦闘シーンをけなしているわけではありません。
ゲームの中のフューチャーとしてはかなりいい線のモノができたと思っています。
(無理なお願いの数々をしっかり実現してくれた野村君には本当に頭が下がります。どうもありがとう!)
また、このゲームもシュミレーションとして、十分楽しめるモノができたとは思います。
しかし、我々がやりたかったことと、会社のこのゲームに対しての姿勢に、開きがあったためにこのような形でこのゲームを送り出さざるを得ないことは、送り手として、悔しい気持ちでいっぱいです。

5・特攻と原爆については、チーム内でも意見が分かれる部分でした。
しかし、中途半端な扱いになるならいれない方がマシ、と言うような経緯で今回、ゲーム自体に入れることは見送りとなりました。
(文章では入っていますが。)
自分としては、太平洋戦争を扱うのにそれが入ってない方が問題だと思うし、ゲームだと言うことを理由にその事実から逃げていることそれ自体がすでにクリエイターとして後退していることだと思えます。
ゲームのシステムに組み込むのは難しいとは思いますが、ゲーム自体が持つ無限の可能性を、ゲームで戦争をする、と言う一面だけで論じようとする人々に見せつけてやれるモノを作るべきだったのではないでしょうか。
これだけ巨大になったゲームマーケットが映画や文学等と同じ文化の一部として機能していくためには、セガや、他のゲームメーカーがこれから果たすべきことは、技術を見せつけることではなく、ゲームというモノでしかできない表現を使って、表現の裾野を、分野をもっと広げていくことでは ないでしょうか。それができなければ、ゲーム機は「NEXT LEVEL」でも、中身は「NEXT LEVEL」ではないのではないでしょうか。

いつか「NEXT LEVEL」のゲームのできるその日まで‥‥まだまだやり残したことは、やまほどありますよね!日並さん!乱筆乱文に長々つきあっていただき、ありがとうございました。
それではまたお会いしましょう。


皆さん大変御苦労様でした。

By.勤続13年目のじじいプログラマー 脇原 でした。



こんかいはここまで


最終更新:2022年08月26日 02:38