カード名 |
レアリティ |
カテゴリ |
レベル |
詳細説明 |
狼群の子 モウグリ |
WR |
ソウル |
4 |
【アシスト】使用可能レベルに達すると、以下の効果を発動する。 〔小/中/大/特大〕 ▲ストレート攻撃力が上がる 〔 特殊 〕 ▲敵キャストを撃破するとスピードが上がるさらに敵キャストを撃破するとスピードが追加で上がる 【ソウル】巨人召喚 回復双輪陣 【モチーフ作品】イギリスの小説『ジャングル・ブック』 【イラスト】伊藤未生 / 【CV】山下大輝 |
「二足で立っていようと、僕は狼たちの兄弟だ!」
Ver5.36-Cの2023年4月17日にて追加されたソウル。
SS単体の特大アップ(9.5目盛り)
敵キャストを撃破するとスピードが上がり、さらに撃破すると追加でスピードが上がる。
(スピードは1キルで約8.5,2キルで約17目盛り強化)
「
クリスピーノの死神」のSS版のようなソウルだが、HP回復効果は付いていない。
副次効果がないせいか、1キル時点でもスピードアップ幅が破格である。
競合ソウルでいうと1キル時点で、完成した「
仕立屋カット&ボビン」や2キルした「
玄奘三蔵」より上回る。
「
グレース・オマリー」と比較すると1キル目時点で額面ステータスはほぼ同等、2キル取れればスピードで圧倒できるが、逆に0キル、1キルで留まった場合はモウグリは巨人以外は撃破ダメージアップもステータスも下位互換となる。
あっちはスピード強化は「成長」だがモウグリは「特殊」扱いになっている。
解釈次第では青天井にスピードアップと読めないこともない文言だが、「敵キャストを(1キル目)撃破するとスピードが上がる。さらに敵キャストを撃破する(2キル目)とスピードが追加で上がる。(そして3キル目以降は文言にないでしょ?もう上がらないよ)」という挙動っぽい。
スキルアタッカーは速度が足りていなくても森など工夫すれば兵士も無視して中遠距離からキルを取る手段がある一方、SSキャストは基礎の速度がないとスピードを育てるためのキルが取れない可能性が上がるのが懸念点か。
キャストによっては高速移動スキル、兵士を無視して攻撃する手段を備えている者もいるのでそれらを活用できるかが鍵だろう。
ただ「特殊」扱いなので「
占星演儀・宿曜典」のヴィラン変化、「
冒険譚」でのソウル封印でリセットされてしまう。似た効果である死神の方は「成長」扱いなので、リセットされない。
…でいいよね?
+5,MAXで特殊スピードが強化
イギリスの短編小説集『ジャングル・ブック』に登場する、狼に育てられた少年モウグリである。(「
青空文庫
」(外部リンク)) 同作を元に映画化、アニメ化作品も多数存在する。
名前の由来は、獣と違って毛が生えていないことから「蛙」の意味で父母代わりの狼が名付けもの。ただし英語版Wikipediaいわくは作者の造語らしい。(
その出典とされてるウェブサイト
)
同作から父狼の「
長狼 アケーラ」もソウルカードとして登場している。
「心優しい賢狼の牙」を携えているが、カード絵では見づらい構図であるは和やかな雰囲気を壊さないためか。
原典ではインドが舞台であり、アニメ版や実写映画版でも肌の色が濃いめの黒髪の少年のキャスティング。しかしWLWではロビン&マリアンのイラストレーターが担当する金髪碧眼、そしてケモミミの少年で、背景や雰囲気も『インドのジャングル』というには爽やかな仕上げになっている。お前も「ほんとうの物語」ではシャーウッドの森の関係者なのか?? 獅子心王もWLWでは獣人になってますし??
もっと言えば、イラストには狼とウサギと黒い小鳥(なんの種類かわかりそうな方は情報提供求む)が描かれているが、『ジャングル・ブック』本編でウサギと小鳥はさして主要な登場人物(動物)として登場していない。
モウグリの着ている毛皮はギリギリ原作要素かもしれない。原作でも自分の宿敵である虎の毛皮をのちに身につけることになる。
現実世界でも「人間の子供が動物に育てられる」という事案はけっこう記録があるが、読んで気分のいいエピソードに乏しいため詳しい紹介は割愛する。それを題材にしたフィクションがいくつも存在するのは、現実世界でも報告があるからこそ着想を得て、とも言える。
人間が“人間らしく”なるには幼少期の環境が重要で、成長後に保護されても言語や社会性が必ずしも“人間らしく”なるとは限らないようだ。
WLWモウグリの「二足で立っていようと、僕は狼たちの兄弟だ!」というセリフからは「自分は二足歩行で、狼と違う人間であるという自覚」、「関連アシスト名からも推察するに“賢狼”がスゴイやつ」といったことが読み取れる。
原作でもモウグリ自身のアイデンティティが揺れ動く様子が描かれている。
そして原作だと父狼は「群れの長」以上の特別なものがあるわけではなさそうなので、“賢狼”要素は宮崎駿監督の映画作品『もののけ姫』あたりの要素も混ぜているかもしれない。
原作のあらすじとしては、モウグリは幼いときに狼の長に拾われて、人間の子供ということで群れの議会が紛糾するも熊のバルーや黒豹のバギーラたちの擁護もあってジャングルでのびのびと育つ。
しかし父狼が年老いて群れの長としての権威を失ったこと、昔からモウグリを狙っている虎のシーラ・カーンが下の世代の若い狼を手懐けたことでジャングルから出ていくことになる。ここまでが短編連作の第一話で、青空文庫で読める範囲。以降ではシーラ・カーンとやりあったり逆に人間の村から追い出されたりする(らしい)。
話の半ばほどではよその人間の子供を見ても「見た目は似てる妙な奴」と人間としてのアイデンティティが希薄である。だが第一話の終盤でシーラ・カーンやその派閥の若狼に対して火を手にして啖呵を切るときには、一緒に育った兄弟狼や母狼への未練はありつつも人間としての自覚ができあがっている。
最終更新:2023年08月07日 11:27