デューオ

「全ての「悪」に滅びを!!」

【名前】 デューオ
【読み方】 でゅーお
【分類】 ボス
【属性】 無属性
【所属】 不明
【登場作品】 ゲーム:『4』(『5』『6』台詞、文章のみの登場)
アニメ:『AXESS』『Stream』
【基本装備】 ジャスティスワン
【チップ】 デューオ(チップ)
【関連チップ】 ギガントフックメテオナックルジャスティスワン
【アニメ版CV】 乃村 健次
【英語名】 Duo

【概要】

地球外に住む何者かが宇宙に放流させた小惑星の中にいる「地球外のネットワークの住人」。
ネットナビやプログラムではなく、「オペレーションシステム(OS)」。
「悪」の心が地球に充満しているのを感知し、軌道を修正、地球に衝突して文明を滅ぼそうと考えた。

強固で行き過ぎた正義感の持ち主で、ロックマンの説得に全く応じなかった。
「レーザーを照射し、悪の心を具現化する能力」を持ち、ロックマンに対しても使用。ダークソウルを呼び起こし、戦わせた。
ロックマンが自分のダークソウルに打ち勝つと、デューオ自身がバトルフォームに変形してロックマンと戦った。

敗北した後はロックマンに隕石の軌道をコントロールできる大型の舵を取らせる。
余りにも重い舵であったため、ロックマンは全く動かせずデューオも潔く諦める事を薦めるが、最終的には世界中の人々の熱い思いを受けてなんとか舵を動かし、隕石の衝突を阻止された。
一部始終を見届けたデューオは考えを改め、また新たな惑星を目指して去って行った。

普段は頭部のみだが、戦いになるとバトルボディ・レフトアーム・ライトアームを出現させ、合体するとナビが足元に及ばないほど途方もない大きさを持つバトルフォームとなることが出来る。

【戦闘において】


その巨大な体躯から生み出される圧倒的なパワーを生かした力技を得意とする。
見た目の印象に違わず、7種類の攻撃のうち4種類をブレイク性能持ちが占めている。
その強さはエグゼシリーズ最強のラスボスの呼び声が高い。

ダメージを与えられるのは中央にあるコアが赤くなっている時のみ。しかも、コアが赤くなる時は攻撃が飛んで来る時なので、隙が少なめ。

コアのあるエリアは穴パネルになっているため、地を這う攻撃など一部の攻撃は無力化され、かの合法ダークチップと呼ばれたエアホッケー系ジゴクホッケー系が通用しない。
エグゼ4のエアホッケーに変わるもう一つのバランスブレイカーガンデルソル系の出番である。
おまけに直前にダークソウルを打ち倒しているため、仕様上デメリットを踏み倒せるためかもしれないがカスタム画面でダークチップが出現しない
悪に染められたロックマンで打ち倒すのは苛烈を極めることとなるだろう。

さらに、使えるチップが貧弱気味というのも大きな苦戦要因である。
周回制が設けられてる『4』では、入手できるチップが3周に渡って強力なものが増えていく仕様のため、1周目から手に入るチップは全体的に弱めだが、それに対してデューオのHPは1周目から歴代のラスボスと同程度のHP2000である。そのうえ変身が一周目では全て揃っていない。

『4』では怒りの条件に「単発ダメージ300以上」がないので、ダメージをわざと受けて威力を倍にする戦法がとれないのも向かい風。その上、カウンタータイミングが存在しないので2倍を出し続けることも不可能。

一方、本作のバスターのチャージはなかなか早いので、バリアやリカバリー主体でフォルダを構成して戦うと戦いやすい。
不意打ちのような攻撃は後述のアンガーインパクトぐらいなので、カワリミマジックもかなり有効。悪状態でなければサンクチュアリが便利だが、ヒビをつくる攻撃には注意。

ダメージを与えられる赤い部分の下のマスには腕がついており、破壊はできないが攻撃は当たるので、バブルスプレッドヒートスプレッドなどの誘爆系を当てれば本体も巻き込むことができる。

【使用技】


デューオミサイル
ロックマンのいる列に、まっすぐ飛ぶミサイルを放つ。
全ての列に計3発出す場合もある。耐久力40
バージョンが上がるごとに速度があがる。
慣れれば避けられる。

デューオユラ
縦2マス分を揺れる機雷を飛ばす。
かなり細かく動くので避けにくい。耐久力40
こちらもバージョンが上がるごとに速度があがる。
縦2マスなこともあり避けるのはかなり大変なので壊すほうが無難。
SP以外は弾速の都合で直後のジャスティスフィストで破壊されたりする。

デストロイレーザー
中央のコアから砲身を出し、レーザーを発射する。対インビジブル性能ブレイク性能付き。
デューオから見て、1列目→3列目→2列目→4列目→1列目の順に縦3マス分の余波が出現し、これにもダメージがある。
ランクが上がる(3周目までとSP)と余波も追加される。
発射中はコアが隠れているので無敵。
バージョンが上がるごとに余波の回数が一つ増え、SPのみ照射スピードが格段に速くなる。
中央に発射され続けているレーザーは、何かに当たった時点で攻撃判定が消える。
が、中央発射後の余波は縦3マスの判定を発生させるのできちんと避けないと対インビジ性能により大ダメージを受ける。

ジャスティスフィスト
縦2マス×横2マスの範囲に拳を降らせる。ブレイク性能と対ユカシタ性能付き。
体力が半分以下になると2回拳が落ちてくる。

ジャイアントフック
横2マスの幅があるパンチで、縦方向に薙ぎ払う。ブレイク性能付き。
まず、ロックマン側のエリア最後尾・中央列の全てを攻撃し、続けて中央列・最前列の全てを攻撃する。
避けるにはエリア最前列から最後尾まで大きく動く必要があるが、出現位置は固定なのでエリアスチールで安全地帯が作れる。

メテオナックル
ロックマンのエリア9マスを1回ずつ、拳で殴りつける。ブレイク性能と対ユカシタ性能付き。
つまり、落ちたマスに避難すれば完全に回避できる。
ランダムでいくつかのパネルがヒビパネル化する。
攻撃するマスは初期状態のエリアだけなので、こちらもエリアスチールで安全地帯を作れる。

アンガーインパクト
HPが半分以下になると使用してくる。
横2マスに巨大な顔型のビームを放つ。予備動作がほとんどない。
着弾点とその上下のマスがヒビパネルになる。対インビジブル性能・対ユカシタ性能付き。
エフェクトの割にダメージ判定は横2マスだけで、上下のマスはヒビパネルになるだけ。
見た目に反してブレイク性能はない。

その他
見えない障害物をエリア全域に出すことがある。これをされるとミサイルとユラを発射するとき以外は射撃系の攻撃が通らくなってしまう。
一度出してくると以後ずっと出続けるので厄介。
このときブーメラン系を使用すると、攻撃範囲全てにエフェクトが発生し処理落ちする。

【おすすめチップ】


ガンデルソル
ご存じロックマンエグゼとボクタイのコラボチップで、『4』のバランスブレイカー。
しょうわくせいの電脳は屋外からのプラグインなので、大ダメージを狙える。
通常ガンデルソルは1~3共にイベントや拾うなどの一枚+取り寄せで買える一枚で二枚しか手に入らないが、
チップトレーダーからは出るのでもし入手できればこれもそれぞれ4枚ずつ入れられる。
ジャスティスフィスト・ジャイアントフック・メテオナックル時に大きい隙ができるので、
その隙に赤いコアに叩き込めば、一気にHPを削ることができる。
もしこのチップの1~3が4枚以上、さらにEXがあれば、これを繰り返すだけであっさり倒せてしまう。
それぐらい強すぎる公式チートチップなのだ。

ビッグハンマー
攻撃力がかなり高いスタンダードチップ。デューオは敵エリア中央で上下移動なので、
ジャスティスフィスト・ジャイアントフック時に大きい隙ができるので赤いコアの目の前に仕掛ければほぼ命中する。
4枚集めているなら上出来。2なら同じGのコードであるガンデルソルと連携させられる。

サンダーボール
アスタリスクのサンダーボールでマヒさせておけば、追撃用の大技のドリームソードやメテオレッドサンorブルームーンレイなどを安全に当てやすくなる。フォルテアナザーもよいが、フォルテだとヒットしない(エクスプロージョンではなく穴パネルヒット不可のシューティングバスターなため)ため注意。

エリアスチール
ジャイアントフックやメテオナックルをかわすのになれてなければ、これで安全地帯を作る手もある。直後にインビジブルからのガッツソウルやメタルソウルのチャージ技を連発する手もある。

インビジブル
アンガーインパクトやデストロイレーザー以外をしのげるほか、前述どおりエリアスチール直後にガッツソウルやメタルソウルからのチャージ技で殴る時に便利。

【その後】

『5』ではロードオブカオスを初めて撃破するとどこからともなく彼らしき人物の声が聞こえ、今後も「悪」と戦い続けるように励ますと共にギガクラスチップをくれる
熱斗とロックマンは声の主が誰であるかは分かっていない。

『6』ではグレイブヤードに到達すると、彼らしき人物から「いつも(「悪」と戦っている熱斗とロックマンを)見守り続けている」という匿名メールが送られてくる。
メールにはやはりギガクラスチップが添付されている。

【補足】


会話能力があり、デリートもされておらず、悪の組織とも関係ない異色のラスボス。
姿は見せないが、後のシリーズでも少しだけ登場する。

このボスのデータを収めたチップとして「デューオ」「ジャスティスワン」「ギガントフック」「メテオナックル」がある。

元ネタは本家『ロックマン8』に登場した同名のロボット。「正義の心を持つ、宇宙から飛来した謎のロボット」という点からして元ネタに忠実。 なお、『2』の熱斗の部屋のポスターにはこちらのデューオが描かれている。この世界では別の名前なのだろうか?
説得が効かない頑固さをテーマにデザインされた。設定画だけでしか描かれていないが、ちゃんと脚部もデザインされている。

デューオSPになると金色のボディとなり、ただでさえ迫力のある見た目が更に恐ろしいことになる。
…そのカラーリングから、一部で「でかいピカチュウ」などと呼ばれているが。

【アニメ版】

宇宙の平和を維持するため地球外で作られ、選ばれた者にしか見えない「デューオの彗星」という特殊な隕石に身を潜めながら宇宙を探査監査する地球外ネットナビ
彗星内部には地球を遥かに凌ぐ「超テクノロジー」が秘められており、時空間さえも自在に移動可能。
しかし、ネットナビでありながら「感情」を持っていないため、自分が生まれた星さえも「悪」と見なし滅ぼしている。
アニメオリジナルにして同じく地球外ネットナビの「スラー」を、自らの意思を代弁する使者としている。

ゲーム版とは異なり、デューオ本人に悪の心を感知する能力はない(その代わり、アステロイドに悪の心を吸収する能力を与えていた)。そして「悪を裁き、滅びを与える」事を目的としていたゲーム版と違い、「誤ったネットワーク文明の進化を修正する」ことを前提とし「宇宙に害をなす存在を探査監査」している。
また、後述する出自ゆえか高度なテクノロジーやそれを持つ文明に対しては関心を示し、地球抹殺への猶予を与えたのはクロスフュージョンというテクノロジーに関心をもったためであり、ロックマンたちに対しても「誤ったネットワーク文明の産物とはいえ、このまま消し去るには惜しい」という理由で手を差し伸べようとさえしている。


第3期『Stream』の超重要キャラだが、第2期『AXESS』の時点で既に関与していた。
また、その設定から第1期(無印)にも影響を及ぼした存在となっている。

・AXESS

物語終盤の第48話「まりことゆりこ」にて初めて言及され始める。
作中から15年前に地球へ接近し、当時 発生した飛行機事故の犠牲者となった「Dr.リーガル」と「大園ゆりこ」の2名を、地球を抹殺するか否かを監視するプローブとして命を再生させた。
プローブとなったリーガルとゆりこは凄まじい再生能力を得ると共に、ダークオーラのリスク無しでダークシンクロチップによるクロスフュージョンが可能な肉体となった。

その後浜辺に流れ着いた先で、2人は当時のDr.ワイリーに拾われる。
ワイリーは2人の体を日夜実験し続け、遺伝子を解読しデューオの超テクノロジーの一部を入手。
これにより、ワイリーは凄まじい技術で犯罪組織「WWW」を結成し、第1期(無印)で暗躍していた。

実験が続く中、リーガルは地球を戦慄と恐怖に陥れるため、自由を求めていたゆりこと共に自分の計画に協力するという条件付きで脱走。
(実はこの際、後に未来で起こるデューオの試練によるデューオの紋章を与えられた当時のバレルの紋章データをワイリーが所持していたのだが、脱走時にリーガルが唯一のオリジナルデータを盗んでいった。)

ワイリーとリーガル、この2人が第1期(無印)と第2期(AXESS)でサイバーワールドや地球を壊滅的危機に追い込むなどで、人類自らが生み出したネットワーク文明が人間自らを自滅に追い込み続け、それが宇宙に害を及ぼすと判断したことで、デューオはついに「地球抹殺」の審判を下すことを決定した。

これを察知していたリーガルは、地球全土をディメンショナルエリアで覆うことでそれをバリアとしデューオの地球抹殺を阻止しようとしていたのだが、サーチマンによりコンバーターの動力コアを破壊されたため失敗している。

・第3期(Stream)

序盤から、現実世界に巨大ウイルスを大量に出現させるという手段で地球抹殺を開始。
それに対抗するクロスフュージョン体のロックマンとブルースという異質な存在と出会う。
人間とナビが融合しそれぞれの絆の象徴であるクロスフュージョンに興味を持ち、「デューオの試練」を人類に課し、地球抹殺の猶予を与え、地球の未来が抹殺か否かを見届けることとする。

試練の内容は下記の通り。
  • 過去、現在の人間の中から13人に与える「デューオの紋章」を揃え、その全員を揃えてデューオの彗星を制御すれば地球抹殺を回避できる。
  • 使者であるスラーに、悪しき心を持つ地球人類には心の闇を増幅させる「アステロイド」を与えるよう命じ、アステロイドはオペレーターとなった人間から「悪のエネルギーを集めデューオの彗星に蓄積される」能力を持っており、満タンになった瞬間に彗星が起動し地球は消滅する。
  • デューオの彗星は30年前の地球に撃ち込まれており、人類が誤ったネットワーク文明を発展させ始める当時から以降全ての未来を消滅させる。そのため、集めた紋章を30年前のデューオの彗星のサイバーワールドに持ってこなくてはならない。

簡単に言えば、「デューオの地球抹殺が先となるか、人類が抹殺停止をするのが先か」という競争となっている。
デューオ側はスラーを使役し、地球を抹殺へ導く爆薬ともいえる能力を持つアステロイドを心悪しき人間たちに与え続けていくことで、常に地球抹殺のカウントダウンを進行させていく。

かつて秘密裏にプローブを送り込んだ結果、自身の超テクノロジーが悪用された前例まで織り込んでか、「デューオの試練」の内容は試練そのものやアステロイドという形でデューオ自身やそれにつながるテクノロジーの存在を早期から複数の人間に明示した上で、彗星の制御キーたる「デューオの紋章」や時空間を制御するパストトンネル開発につながる彗星の時空パルスを配置するなど、意図的に人類が自身の持つ超テクノロジーを会得していくように仕向けている節がある。


一方で人類には、クロスフュージョンによりアステロイドを撃退すれば彗星に送られる悪のエネルギーを一時的に緩めることができ、その間に紋章を持つ13人を揃えて30年前のデューオの彗星にアクセスすれば地球抹殺を停止できるという、猶予が与えられている。

紋章は現代の人間12人と、20年前のバレルに与えられた。
その基準は、クロスフュージョン可能なシンクロ率を出せる人間に限られている。
20年前のバレルに与えられた時点で、人類は時空間を移動できる技術が必要となった。
現代では祐一朗たちが時空タワーに、過去のサイバーワールドへ通じる「パストトンネル」を作り上げる。
同じく地球抹殺が始まった時点で、現代の老化したバレルがワイリーに「新型PET(プログレス)」「無線対応プラグイン装置」「時空サーベル」の3つの作成を依頼し、そのデータを20年前の自分へ送信した。
現代のバレルの紋章データはリーガルの手にあるので、過去のバレルが現代へ飛んでくる必要があるためである。

デューオの紋章はアメロッパ、シャーロ、クリームランド、チョイナといった世界各国の人間の手にわたっていることから、人間とナビのみならず「国境を越えて地球人同士が手を取り合えるか」という形でも「絆」を試される内容になっていることがわかるほか、そこにアステロイドの存在をも踏まえると、「人類の中に蔓延る悪意を人類自身の手で抑え込むことができるか」をデューオは見届けようとしていたと思われる

そして「誤ったネットワーク文明の進化を修正すること」を目的とする一方で、デューオ自身がそれを実行すると明言していないこと。地球抹殺を回避するための方法がデューオの彗星を人類の手で制御することであるなど、もしも人類が自身の手で「誤ったネットワーク文明の進化を修正」できた場合、デューオ自身が手を下すことはなかったと思われる。

デューオの命により、スラーは犬飼にビーストマンを、砂山にデザートマンを、西古にフラッシュマンを、といった具合に、悪しき心を持つ人間たちにアステロイドを撒いていき、地球抹殺へのカウントダウンを進めていく。
アステロイド達は「ディメンショナルチップ」と呼ばれる特別チップで現実世界での巨大実体化が可能で、これをクロスフュージョンで迎え撃つことになる。
ネット警察が「アステロイドを与えられても使用せぬよう」と警告を流しているが、地球抹殺が近づいているにもかかわらず人類は憎悪や欲望を抑えることができずアステロイドを求め続け乱用を広げるばかりで、最終話直前では地球全土で大量のアステロイドが暴走する事態にまで陥った。
あくまでスラーは、デューオの命令通りに心悪しき人間に反応してアステロイドを与えているだけである。

第45話「星の記憶」では、ディメンショナルエリアと似た物で覆われた遺跡が発掘され、デューオとその母星に関係する出自が映像で明らかにされる。
デューオの母星では、人間とネットナビの新たなる関係を目指す研究がされており、その中にはクロスフュージョンによく似た人間とネットナビの融合も含まれていた。
デューオは電脳の管理者として作られたが、感情を持たないデューオは自己進化の末に「電脳の神」と言える存在へ変貌。
このデューオの姿を見た母星の人々は、「人間とネットナビはその存在を共有することができないものなのか…」と無念さを漏らしながらナビを残し朽ちていってしまった。
残されたナビもオペレーターが居なければ存在出来ないという趣旨の発言をして消滅した。
自ら生まれた母星を宇宙に害を及ぼすと判断しプログラムに従って抹殺し、「宇宙の平和を維持するため宇宙に害を及ぼす星を探査監査し抹殺していく」という使命をも自ら抱いてしまうようになった。
この映像に関しては、再生された瞬間にデューオ自身が「クリエイター…」と不気味な反応をこぼしており、デューオ自身が用意したものではなく、太古の地球に逃れた母星の人々が未来でデューオを変えてくれる誰かに託すため遺した遺産とみることもできる。

地球抹殺へのカウントダウンが進む中、前シリーズ『AXESS』の最終決戦の後に電脳生命体となったリーガルは様々な手段を駆使して、手元にあるバレルの紋章データに加え、熱斗たち12人の紋章データをコピーして入手。
リーガルは複製された13の紋章データを以て、パストトンネルを利用して30年前のデューオの彗星のサイバーワールドに入り込んで彗星の制御権を一時的に得ると共にテクノロジーを掌握するが、デューオの逆襲によりそれは叶わず死亡。

この瞬間にクロスフュージョンメンバーはデューオの彗星に辿り着くが、一足遅く、彗星のエネルギーは溜まり切ってしまい、デューオは宣言通りに30年前の地球を消滅させた。

彗星へ残ったメンバー達に対し「人類の欲望と憎悪は地球上にアステロイドを蔓延させ、結果、人類は自ら地球の最期を早めた」と述べ、クロスフュージョンも誤ったネットワーク文明の産物と見なす。
バレルの提案で「デューオを倒せば彗星の制御権を得られる」と考えたクロスフュージョンメンバーが総出で挑んでくるが、それを「アンガーインパクト」の一撃でまとめて返り討ちにし、ロックマンたちに自らの配下となるよう語り掛けるが、彼らはオペレーターたち人間と歩むことを諦めなかった。
それは「」という人が持つ当たり前のものなのだが、デューオには感情がないため理解不能であった。
そこで、絆を理解させるため、バレルとカーネルはデューオと融合し疑似的なクロスフュージョンによりその感情を理解させるという手段に出る。

そうして融合したバレルとカーネルは長い年月をかけてデューオと共に宇宙の旅を続け、その中でデューオが「絆」を理解したことで、一度消滅した地球が再生された。
バレルとカーネルの決死の行動により、デューオが生まれた母星の人々の願いが成就された瞬間でもある。
ただし、再生にあたって時空タワーにいた人間たち以外は、デューオの試練に関する記憶を持っていない。
しかし、人間とナビ達の絆を示す「デューオの試練」があったことは忘れてはならないと、熱斗とロックマンは語っている。

地球抹殺とするデューオに対し、クロスフュージョンという手段で対話を行い現在未来を変えようとする流れは、偶然ながらデューオの原典元のロックマン8のOPである『ELECTRICAL COMMUNICATION』そのものであった。


・BEAST

1話のみだが、熱斗がデューオの件に言及し振り返りつつ、炎山やライカと特訓していた。
また、デューオと入れ替わる形で“BEAST”のキーパーソンたるグレイガとファルザーが暴れ始めるあたり、デューオという抑止力を失って頭角を表したようにも見えるが、公式説明はないためあくまで推測である。(本当にデューオがいなくなる前に暴れ出してもそれはそれで地獄に修羅場を乗算したようなものだが。)
そのほか、BEAST終盤の獣化ロックマンの姿がデューオをモチーフにしたようなカラーリングであり、原作のゲーム版5や6でロックマンにチップを授けて助太刀のオマージュなのかもしれないが、これも公式説明がないため因果関係自体は不明。



ゲーム版では熱斗とロックマンを、巨悪を打ち倒し者として半永久に見届けており、『5』と『6』の隠しエリアにてギガチップを贈ってくれる。

アニメ版では、『BEAST』第1話で熱斗が言及したのが台詞面の最後。『BEAST+』では第9話で、シンクロチップを返却するためワイリーと再会したダーク・ミヤビが「デューオの試練」について述べていた。


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最終更新:2024年03月13日 14:52