仮面ライダー鎧武

かめんらいだーがいむ

情報

  • 放送開始日:2013年10月6日
  • 放送終了日:2014年9月28日
  • メインプロデューサー:武部直美
  • メイン脚本家:虚淵玄
  • サブ脚本家:毛利亘宏(11話・18-19話・春休み合体スペシャル・30話・37話・戦極バトルロワイヤル!・鎧武外伝「バロン」「ナックル」・超バトルDVD、「舞台『仮面ライダー斬月』-鎧武外伝」)
    • ニトロプラス[鋼屋ジン(25-26話・28話・34話・37話原案・38話・41-42話・44話・47話・劇場版・進撃のラストステージ・鎧武外伝「斬月」「デューク」)、七篠トリコ(8話)、砂阿久雁(10話)、海法紀光(33話)]*1
  • 売上:239億円 <160億円(13.10~14.03)、79億円(14.04~14.09)>
  • 平均視聴率:5.15%

概要:

  • 「フルーツ」*2と「武将」をモチーフとする。
    • サブ的な要素として「ダンスチーム」があるが、これは当初虚淵が「チーマー」「カラーギャング」として考えていた案が対象年齢層の制約で変更になった結果である。
  • 当初から複数のライダーが発表されており、1クール内に既に7人のライダーが登場しており、2クールからはさらに3人追加され量産型ライダーの黒影トルーパーも登場する。更に今まで複数ライダー形式ではパワーアップ以外存在しなかったフォームチェンジも前作のウィザード並みの数で存在するため、フォームも含めれば相当のライダー数になる。
    • 最終的に、劇場版・Vシネ限定を含めその人数19人*3と龍騎の13人を大幅に上回った。
    • ただし、ライダーバトル中心の作風の影響で怪人数が平成ライダー中最も少ない。予算節約の為、着ぐるみの流用も多い。
  • かねてから仮面ライダー登板を希望していた虚淵玄のニチアサデビュー、ライダーデビュー、実写デビュー作品となる。虚淵所属のニトロプラスも社員達をデザインワークやサブライターに参加させる等全面協力している。
    • 結果、コラボ回担当の毛利以外全員が実写初参加というライター陣となった。
    • 虚淵玄と並ぶニトロプラスの代表的なシナリオライター鋼屋ジンの執筆は多く、他のライターは各1話程度である。
    • 平成ライダーは、話を進めながら追加キャラや展開を決めていくというスタイルが主流であったが、本作はあらかじめ最初から最後までの構成を虚淵玄が決めている。
    • サブライター担当回も夏の劇場版やコラボ回(後述)以外はメインの虚淵玄がプロットを提供しており、本編は事実上の単独執筆と言える。
      • ただし、最終話に関しては最終決戦後のエピローグ的扱いであるためか監修という立場でプロット提供はない。
    • メインライターの過去作から予想はされていた事であったが、最初の販促期間のヤマを過ぎた1クール終盤以降頃から展開が徐々に暗くなってライダー同士の裏切り等ドロドロ化、終盤は主人公やヒロイン含む主要キャラが次々と怪物化・死亡・戦闘不能等の残酷な展開が続いた。
    • 公式の発表で平成シリーズで続いた「2話完結前後編構成のスタイルを崩す」事が示されていた。
    • 当初の虚淵の構想はスポンサーや東映などの要請により、かなりの修正を余儀なくされたようである。反体制的な子供・一般人犠牲者・暴力的描写などが規制により書けなくなったり、セリフも全く意味の違うものに差し替えられたりしている。
      • この経験により虚淵はこの仕事に関して非常に難しかったと述懐しており、あまりよい印象は持っていないようである。
  • 玩具の売上はスタートダッシュは良かったものの、徐々にそれなりのレベルに落ち着いているようである。
    • キーアイテムである「ロックシード」はDX変身ベルトと連動してサウンドがなる。しかしDX版の値段が1つ1.500円以上となかなかの値段。*4
      • 本作よりトレーディングカードアーケードゲーム「ガンバライド」は新シリーズ「ガンバライジング」に移行しており、「ロックシード」などのベルト付属アイテムとの連動はなくなっている。*5
    • 独特の変身シークエンスを再現したフィギュアシリーズ「アームズチェンジシリーズ」は1月前半時点でほぼ全種類が品薄状態であった。
  • 春、夏映画や視聴率の面では平均視聴率や単発視聴率など、低い数字を記録してしまった。
    • しかし、玩具の売上は高く、虚淵やニトロプラス社長でじたろうのインタビューやtwitterでの発言によると概ね当初の構想通りの完走。
    • ファン層に関しては完全に幼児層放置という批判もあったが、元からの虚淵・ニトロ信者の流入込みもあり「大友層は熱心」「幼児層もついてきた」という構図が見られ、視聴率や支持層、上記の動静を勘案すると十分成功レベルの商業的実績といえる。
    • 後述の通り、大友ターゲットのVシネ作品が複数リリースされる等の動きもあり、本編オンエア時点から大友向けの商品*6の動きが比較的良かったと推察される。
  • 他作品とのコラボが多い作品でもある。
    • 3月30日には劇場公開記念として「春休み合体スペシャル」と称してトッキュウジャーとのコラボレーション回が1時間枠で放送された。
    • 「仮面ライダー大戦」と合体スペシャルではふたたびトッキュウジャーと共演、30話ではキカイダー(Reboot)と共演した。
    • 夏の劇場版、およびその公開記念としてTV本編第37話でJリーグとのコラボが行われた*7*8
  • 全47話のため、これまで48話~50話程度だった平成ライダーシリーズの中では元々半年強の放送期間であったディケイドを除けば最も少ない。
    • とはいえ春休み合体スペシャルまで加えれば48話といつも程度ではある。
  • TV版オンエア終了後、外伝と銘打ったW以来となるVシネが2本(1本につき2話収録のため作品としては4作)、サブキャラ達を主役として制作された。
    • 二本目の「仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル」はロックシードつき版がオリコン週間DVDランキング1位となった。
    • 放送終了からしばらくしても、なお、プレミアムバンダイにて新作玩具が期間限定受注販売が行われている。
    • 放映終了後5年を経由した2019年にはサブキャラの呉島貴虎を主役とした舞台版スピンオフ作品『仮面ライダー斬月』が作られるなど、地味に息の長い人気が続いている。更に2020年には鎧武外伝シリーズも復活、サブキャラ2人が主人公の第3弾『仮面ライダーグリドンVS仮面ライダーブラーボ』が製作された。

特撮!板での扱い:

  • 概要発表後は上記のメインスタッフ布陣のため賛否両論、予告解禁時にも「馬に乗るライダー」等の予想のつかない映像にやや混乱が見られた。
    • それは本編と辻褄が合わないことから「ただのイメージ映像に過ぎない」と解釈されていたが終盤になりパラレルワールドの話であることが判明した。
  • 当初はやや地味な滑り出しだったが、5〜6話での濃いサブキャラ(特にオカマキャラの7人目ライダーであるブラーボ)投入は話題となった。
  • ある回にて映画「ダークナイト」から、ゴッサムシティの地図をパクったという疑惑が上がった。
      • 作品名こそ挙がっていないものの、BPOの公式サイトで取り上げられる事態になってしまった。
      • 地図パクリ問題に関する東映・テレビ朝日・ニトロプラスからの公式アナウンスは無く、DVDではシーンが丸ごと差し換えられたため批判の対象として挙がっている。
  • 8月3日の特番休止に関して、番組編成を決めたテレビ朝日ではなく東進ハイスクール講師の林修氏を叩く悪質なファンが発生した。
  • 悪質なファンにより無差別殺人予告が書き込まれる事態も
    • 原因はイベントで販売される「S.H.Figuarts仮面ライダーバロン レモンエナジー」がweb受注販売ではなくweb抽選販売になったことによるもの。*9

小林信者からの扱い:

  • アンチスレは本スレの倍以上の速度で進行。小林信者及び虚淵アンチも流入してきたと思われる。
    • 最終的に特撮板中アンチスレとしては1位、総合でも「ディケイド本スレ」に次ぐ2位のスレ数を記録している。伸び率としてはディケイドを凌いでおり将来的に逆転もありえる。
  • 2015/02/01にはそれまでアンチスレで出てきた本作の問題点をまとめた「仮面ライダー鎧武の問題点まとめwiki」なるものが作成された。意見はこじつけた無茶苦茶なものも多く信頼性に乏しい。現在は閉鎖されている。
  • ニトロプラスのBLゲーム「[[DRAMAtical Murder」との類似点が発覚した、などと騒いでいた。
  • スケジュール的に小林が登板する可能性が低かったため、当初から叩きの対象として狙われていた。
  • しかし武部を叩くとゴーバスターズ、オーズを成功作としたい信者のブーメランになるため、虚淵を優先的に叩きターゲットにしていた。
  • オンエア前に既に特撮板に虚淵アンチスレが立っており、放映開始後はアンチスレ伸ばし執心はもちろんのこと本スレ乗りこみなどの蛮行を行いはじめた。
  • 鎧武を叩き小林作品である仮面ライダー龍騎ageを行う工作員が既に出没中。
  • 横のトッキュウジャーのメインライターが小林に確定したことにより、叩きは加速している。
  • 出演者のツイッター等で話数が少なめになることが判明したことから、盛んに短縮、打ち切り説を吹聴していたが、雑誌バレで9月いっぱいまでのオンエアが確定しゴセイに続く打ち切りデマの馬脚を現した。
  • 本作は武部にとっても小林から独り立ちして自身の作風を強く打ち出した作品ともなり、次作のニンニンジャーの作風も含めて小林信者の好みから大きく乖離していくことになり小林信者の武部敵視方向を決定づけたターニングポイントとも言える。
  • さらに外伝DVDが特撮作品としては小林担当のシンケンの外伝作品『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕 超全集版』以来の1位を獲得、信者の自慢だった円盤売上実績で足下を脅かされることになりますます敵視が強まると思われる。
  • ドット絵師「ミゲルふとし」が、自分の作成した鎧武ドット絵を鎧武の葛葉紘汰役の佐野岳氏が知らずに自分のブログに転載した際に、無断転載と騒ぎ立て削除させた騒動があった
    • 「ミゲルふとし」はかつてツイッターのゴーカイジャーED実況にて後楽園死亡事故関連のネタを何度も呟いており小林信者と見られる。

コメント

  • なんだかんだで「ああ、こういうヒーローが描きたいんだな」っていうのはわかったし、それを表現できるうまい具合の構成になってたと感じた 後味も悪くないし、同じ武部P作品でもゴーバスターズよりはるかにまともな出来だったと思う -- 名無しさん (2014-09-28 13:24:43)
  • ↑書きたいものとかきっちりわかったから一つの作品として好きになった。最初のグダグダと言われてた部分も終盤になるとすげえ大切だったんだって思わされたし・・・ -- 名無しさん (2014-09-28 22:54:45)
  • 「ただの一般人」がヒーローになっていくまでの「変身」の過程を描いてる作品だからな…理解できない奴は一生理解できない系統の作品ではある -- 名無しさん (2015-06-07 12:56:21)
  • なんだかんだでVシネも売れたらしいしね -- 名無しさん (2015-07-18 23:32:10)
  • 上のブログの管理人、本気で頭いかれてるよ。 -- 名無しさん (2015-09-21 15:37:37)
  • ↑粗が多いのは確かだけど、虚淵を親の仇みたいに叩くのが過激なアンチそのものだからな。 -- 名無しさん (2015-09-21 15:46:40)
  • 地図のトレス騒動とか視聴率ドン底とかやらかした部分もあるけど、作品としては普通に面白かったよ -- 名無しさん (2015-09-26 06:16:27)
  • 別に批判するのは構わないし確かに問題点だらけだったけどさ、『鎧武が好き』な人を他の特撮を上っ面しか見てないとか異常者とかみたいに言うのはやめてほしいかな。 -- 名無しさん (2015-09-27 20:32:18)
  • 賛否の激しい作品だけどだからってボロクソ叩く奴は痛々しいな。 -- 名無しさん (2015-10-06 17:16:08)
  • 夏映画の最後のサッカーによるチームプレイは結構燃えた。 -- 名無しさん (2015-10-13 09:30:42)
  • 質の悪い『鎧武』アンチに限って『MOVIE大戦フルスロットル』の内容に触れようとしないのは都合が悪いからじゃ?と邪推してみる。 -- 名無しさん (2015-10-17 23:23:28)
  • 小説版はなんというかネットでよくみる二次創作感が有り余ってるな。 -- 名無しさん (2016-03-29 17:52:18)
  • 鎧武の問題点wikiはよく見てない奴しか書いてないってのがよくわかる。1話冒頭の『長いセリフを子供が聞くか?』とか他の作品にもそのくらいあるだろって思った -- 名無しさん (2016-05-15 16:05:36)
  • ワザワザ放送終了後に鎧武の問題点まとめを作っちゃう時点でただ叩きたいだけっていうのがわかる。しかも内容もめちゃくちゃだし。鎧武好きな俺はつらいね。 -- 名無しさん (2018-02-19 18:37:39)
  • >ワザワザ放送終了後に鎧武の問題点まとめを作っちゃう時点でただ叩きたいだけっていうのがわかる。しかも内容もめちゃくちゃだし。 問題点まとめwikiに書かれている内容はどうでもいいとして、 >ワザワザ放送終了後に鎧武の問題点まとめを作っちゃう時点で この文章が引っかかる。放送が終わったら批判NG?アンタはまるで 「放送終了後に批判的wikiを作るな、批判するな、褒めなさいよ」 と言ってるようにしか思えないんだが。そんなことを言ったら、旧作の批判は一切出来なくなり、現在放送中の作品の批判しかできなくなってしまうんですが…!とんだ言論統制だな~…!信者さん!? -- 名無しさん (2018-05-05 03:09:00)
  • どっどうしたんだい!?年男君?急に大声を出して!? -- 名無しさん (2018-05-27 23:30:14)
  • 特撮未経験者の抜擢、2話完結型からの脱却、スピンオフの充実、近年のライダーの傾向(特にエグゼイドとビルド)を見ると良くも悪くも鎧武は平成二期のターニングポイントだったと思う。 -- 名無しさん (2019-05-24 19:49:19)
  • ↑なお、ナレは2話ごとに挿入されてたけどね。 -- 名無しさん (2019-05-31 15:49:05)
  • マンネリ化しつつあった平成二期の作風に風穴開けただけでも十分な功績 -- 名無しさん (2020-06-24 16:10:36)
  • ↑まー、展開は他のとはあまり変わらないし、主人公が人外になるし。平成2期では一番キモい。 -- 名無しさん (2020-06-26 02:56:39)
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最終更新:2024年01月19日 13:41

*1 厳密には七篠トリコは元スタッフ。海法紀光はニトロプラスと関わりが深い外部スタッフである。

*2 このモチーフはバンダイからの提案であり、虚淵の参加決定はそのモチーフ決定後である。

*3 鎧武(カチドキ・極)・バロン・龍玄(黄泉)・斬月(真)・デューク・シグルド・マリカ・グリドン・黒影・ブラーボ・ナックル・武神鎧武・フィフティーン・鎧武闇・マルス・冠・邪武・イドゥン・タイラント

*4 カプセル版・食玩版は「サウンドロックシード」として展開。簡易構造・ガイアメモリ同様単独で音が鳴る仕様で500円。食玩は成型色(最終弾除く)であるためチープに感じる。

*5 後の仮面ライダーゴースト参戦弾より復活。

*6 不明な部分も多いが、DVDやアパレル、書籍系と思われる

*7 どちらにも実際の選手が出演。劇場版は実際に使用されているスタジアム(蘇我)でロケが行われた。

*8 第37話ではフルーツパーラー『ドルーパーズ』の内装が実際のクラブのフラッグ等で彩られた。余談だが5・6話では浦和レッズのペナントが確認できる。

*9 この件に関しては鎧武アーツを集めてきた人含め、多くのユーザーからのブーイングを受けている。一部からは「ワイルドカリス事件再来」とも。