魔人デスサタン




通常モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1400/守1300
闇にとけ込む黒のタキシードに身をつつんだ、死を司る悪魔。


このモンスターについて遊戯王カードwikiではこう述べられている。
「レベル4・闇属性・悪魔族の通常モンスターでは、《奈落の落とし穴》にかからない中では最高の攻撃力であるため、その点を活かせるならば《デーモン・ソルジャー》等よりも優先できる。ただしこの種族で活用できるエクストラデッキのモンスターに耐性を持つものは少ないため、素材先のモンスターが嵌らないよう、《禁じられた聖槍》等は用意しておきたい。」
この文章から読み取れるように《魔人デスサタン》は十分実戦にも耐え得るモンスターであり、クズカードとして扱うのは少々忍びない。しかし、この評価を書いた決闘者はこのモンスターの真の実力には気付いていないようなので今回取り上げた次第である。
さて、フレーバーテキストをもう一度よく見てほしい。

闇にとけ込む黒のタキシードに身をつつんだ、死を司る悪魔。

肝心なのは文章の前半、「タキシードに身をつつんだ」という箇所である。勘のいい決闘者諸君はもうお気付きだろう。遊戯王の世界においてタキシードといえば…そう、凄腕ギャンブラーである若き日の武藤双六である。彼がタキシードを着用しているのは、ゲームの対戦相手に最大限の敬意を払うためだという。いわば、タキシードとは相手への敬意の象徴なのだ。

決闘中に熱くなってつい相手を軽視してしまうこと、心の中で煽ってしまうこと、そしてそのような心持ちが敗北につながってしまうことはよくある話である(もっとも、これはカードゲームに限った話ではないが…)。そのような時、敬意の象徴たるタキシードに身をつつんだこのモンスターを引くことで相手に敬意を払うことの大切さを思い出すことができるのである。また、召喚したり相手に見せたりすることで相手に敬意を表することもできる。もうお分かりだろう。このモンスターの真の実力とは莫大な敬意アドである。
敬意アドは何も決闘者を勝利に近付けるだけではない。お互いに敬意をもって行われるデュエルとは非常に気持ちの良いものである。そんな気持ちの良いデュエルを終えた後には友情だって芽生えてもおかしくない。デュエルを通じた心の交流で素晴らしい仲間を作っててほしい…そのような双六じいちゃん、あるいはコナミの想いが《魔人デスサタン》には込められているのだ。
19スレ目 441名も無き決闘者 (ワッチョイ de7b-6iP1)2021/09/25(土) 01:19:47.99ID:EnqeoVG20
  • 敬意アドは珍しいな乙
  • フレーバーテキスト評価するシリーズすき
  • デスサタン自身は相手にあんまり敬意とか払わなさそうなのが芸術点高い



最終更新:2023年04月23日 11:48