ゆっくり系いじめ小ネタ12 ゆっくり羊羹

 とある一室。
 ここに、天然のゆっくり霊夢が数匹、連れてこられた。
「おじさん、ここでゆっくりできるの?」
「もちろん! ちょっとここで待っていてくれるかな」
「「うん! ゆっくり待ってるよ!!!」」
 男が出て行って、ゆっくり達は改めて部屋を見回した。
 いろいろな器具が並んだ小部屋、好奇心旺盛なゆっくり達は、嬉しそうにはしゃいている。
「なんだろうねー」
「これでゆっくりするのかな?」
 その時、白衣を着た男が数人、部屋の中に入ってきた。
 ゆっくり加工場の職員だ。
「へんなかっこう」
「おじさん達もゆっくりできるひと?」
「いっしょにゆっくりしようよ!」
 ものものしい雰囲気の職員達に対して、ゆっくり達はお決まりの文句を言う。
「ゆっくりしていってね!!!」
 そう言って近寄ってきた、一匹のゆっくり魔理沙の言葉を無視するように、いきなり捕まえる職員。
 そして、ゆっくり達が先ほどから眺めていた装置、ちょうどゆっくり一匹分のスペースが空いている場所に押し込める。
 それと同時に、さっきの男が職員二人に拘束されながら、部屋に戻ってきた。
「ゆっくり達、ここはこいつらに乗っ取られてしまったんだ。早く逃げてくれ」
 その言葉を合図にして、他の職員達もゆっくりを捕まえていく。
 知能の低いゆっくりは、瞬時に何が起こったのか、理解できなかったようだ。
「やめて! ゆっくりしようよ!」
「おじさんも、いっしょににげようよ」
「やめでよ゛ー ゆ゛っぐりじだいよ゛」
「おじざんをだずげであげでー」

さまざまな、怒号が飛びあう中、ものの数分でゆっくり達を捕獲し終える。
 そして、ゆっくり全員の視線が集まったところで、一匹のゆっくりが入った機械のスイッチを入れる。
「ゆ? ゆ゛ー!」
 瞬間。
 幾重もの刃が飛び出し、一分と経たないうちに、餡子と生地の混ざった物体に変化する。
「うわー!」
「はなしてね。はなしてね!」
「おうちかえる!帰らせてー」
 その騒がしさを振り払うように、声を張り上げ、男は職員たちに取引を持ちかける。
 その装置は、スイッチを入れても殆ど上手く起動しない。
 だから、一回スイッチを入れて起動しなかったら、ゆっくりは開放して欲しい。
 というもの。
 職員はそれに応じた。
 ついでに、ゆっくりに目隠しをさせて欲しいとも頼んだ。
 これも、直ぐに了承された。
「大丈夫だよ、この機械は殆ど起動しないから」
「おじさん、ありがとう」
「ありがとう」
 短い会話をして、直ぐに目隠しをされたゆっくり達。
 すでに、最初の一人は機械に入れられたようだ。
「ゆ゛ー!!!」
 起動してしまったらしい、ものすごい絶叫が室内に響いた。
「次」
「いだいっ! いだーい!!」
「次」
「おうじがえるー!!!」
「次」
 ……
「次、お前で最後だ」

ゆっ、ゆっくり入れてね」
 勢いよく入れられた、ゆっくり。
 間髪いれずスイッチが入れられる。

 しん

「ゆっ?」
 助かったのだろうか。
 気が付くと、機械から出されて、目隠しも外された。
 隣で、あの男が手を振っている。
「おじさん、これでゆっくりできるよ」
 と、言おうとしたが言えなかった。
 男が、いきなり、ナイフで頭の上を切り取ったからだ。
 それだけではなく、ヘラで中の餡子を取っていく。
「いだいー! ゆ゛っぐりざぜでー」
 暫く叫び、やはり最後のゆっくりも息絶えた。
 残った体は、ゆっくりれみりゃのえさになるのだろう。

 場所は変わってアリスとパチェリー。
「これが、虎印の羊羹。すごく濃厚でおいしいわ」
「本当ね、これ、天然モノのゆっくりしか使わないんでしょ?」

 羊羹同封のチラシには。
 この羊羹は、恐怖心で餡が良く練りこまれるゆっくりの特性を生かし、
極限まで恐怖させ、一瞬安心させる、という手間を加えることで、手を加えずに羊羹化した餡を使用しています。
 ホラービデオを強制的に見せた後、同様の方法で作った繁殖物のゆっくりよりストレスが少ない分、より濃厚な味を
お楽しみいただけます。
 と、記載されていた。

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最終更新:2011年07月28日 03:43
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