ゆっくりいじめ小ネタ122 戦車鉄拳六十


幻想郷で農業を営んでいる者としてはゆっくりの畑荒らしは悩みの定番だろう。
かくいう私の畑も現在進行形で荒らされていた。

ん?突撃して蹴散らせばいいだろうって?
そうれが困ったことに悪知恵だけは働く黒大福が超大型の紅白饅頭を誘って荒らしてるんですよ。
何回か追い払おうとしたんですけど、あの重量じゃ居座られると動かしようも無くて、
まあ今度の攻撃で撃退できると思いますがね。


畑が辛うじて視界に入る程度に近づくと、すぐにゆっくりの歓声が耳に入り始めた。
こんな所まで聞こえるということは、あの弩級饅頭はかなりの肺活量を誇る事が想定できた。
全身に餡子が詰まっているのに肺活量もクソも無いが。

支線が結構な高位置にあるため、ノコノコ歩いていくと見つかってしまう為に適当な箇所で進路を緑の中へと変更する。
姿勢を低くしてさらに進むと、弩級饅頭まであと20mといった所まで接近できた。

この場所でいいだろうと考えた私はその場にしゃがみ、背中の松明にも見える黄土色の棒を持つ。

ピンを抜いて、ひどく量産性に配慮された照門を垂直に立てる。次に安全レバーを前に押しやる。
この時点で弩級饅頭はこちらに気づいて仲間に警報を発したが、過去2回撃退した人間相手に逃げるということはしなかった。
それどころか勝ち誇ったような顔でこちらを眺めているのが過半だった。

こちらを見てニヤついている弩級饅頭にかついだ棒を向ける。
照門の向こうにはおよそこの世の醜悪さの代表例とも言える物体があった。
照準良し、迷わず発射トリガーを押す。
内部機構により発射薬に直ちに点火され、爆発的な燃焼により発生した高圧のガスが弾頭を空中の旅へと誘った。
時計で最も忙しい針が動かないほどの時間で空中旅行は終了し、目的地たる弩級饅頭の体表に突進。
饅頭と信管が接触した瞬間、設計者の意図に沿って凹レンズ状の炸薬が起爆。
爆薬の炸裂でそれに装着された金属は光速の60000分の1という猛烈な速度にされ、
ユゴニオ弾性限界を超えたために固体でありながら流体のように振舞うという
常人には理解しがたい現象を起こしながら饅頭内部を目指して突進した。

饅頭の皮はおよそ20センチの鉄板を貫くメタル・ジェットの前になんの防御効果も発揮できず、餡子への進入をあっさりと許した。
弾頭が不発であっても運動エネルギーで致命的なダメージを受けたであろう饅頭のボディは
完全に動作したHEAT弾によって完全に再生不能となった。


主力が死亡した為にゆっくりの群れが崩壊するのはさして時間が掛からなかった。
こいつらがどうなったかはあえて語らないが、ゆっくりは自分たちで構築した簡単なバリケードにすら引っ掛かるという事実だけ述べておこう。


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最終更新:2008年09月14日 09:56
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