ゆっくりいじめ系1362 ゆっくりパニック

寒くてゆっくりできない場所。それが目が覚めた子供のれいむが周りを見渡してみた感想だった。
気がついたらここにいた。確か自分は、さっきまでおかーさんとおとーさんと妹たちとおうちでお歌を歌っていたはずなのだが。
ここはどこなのだろうか?何故か頭とあんよに違和感を感じる。ゴツゴツとしたものが付いてる気がした。
「ゆ・・・だれかいるの?ゆっくりしないでへんじしてね!!!」
不安に駆られたれいむは大声を出した。するとどこからか返事が返ってきた。それも4つ
「ゆゆ!おねーしゃん?れーみゅはここにいるよ!」
「おねーちゃん!ゆっくりしてるよ!」
「ありちゅはこんなへんぴなばしょじゃゆっきゅりできにゃいよ!」
聞き覚えのある声だった。間違いなく自分の妹たちだ。
「わからないよ。でもみんながゆっくりしていてよかったよ!みんなであつまろう・・・ゆ?」
そういって声のする方へ向かおうとして、初めて体の異変に気づいた。どれほど動こうとしても、体が動かないのだ。
まるで地面に固定されてるような感覚。横も向けずただただ正面を向くだけだ。
「ゆゆ!どうしてうごけないの!」
ガタガタと揺らすが何度やっても効果はなかった。そしてこれは妹たちも同じだったようだ。
「どうちてうぎょけないの!!!!」
「れいむうごけないよおおおお!!!やだおうちかえりたいいい!!!」
「ときゃいはのありちゅがどうちてええええ!!!!」
泣きだす妹たち。本来ならば姉の自分が宥めるのだろうが。そんな余裕はなかった。ただ自分の状況を把握しようとしていた。
「ほかにだれかいるの!おとーさん!おかーさん!」
いくら呼びかけても妹たちの鳴き声以外に聞こえる物はなかった。

前方から光が延々と漏れていた。ただ妹たちは泣き疲れ寝ていた。そして自分もお腹が空いてきた。
「ゆ・・・はやくあいたいよ・・・みんなのかおがみたいよ・・・」
とにかくこの暗闇が嫌だった。前方だけに光があるが、横は真っ暗なために妹たちの顔も見れないのだ。
唐突にガチャっと音がした。それと同時に目の間に大きな手が現れた
「ゆ?だれなの?」
それは人間の手だった。その手は何をするわけでもなく、ただ自分たちの目の前に白い塊を置いてくれた。
そしてまたガチャンと音がした。ぴかーんだの、ピコピコだのうるさい音が流れ始めた。
「うるちゃいよ!れーみゅねむれにゃいよ!」
「おねーしゃんたち!このちろいのおいちいわ!ペーロ、ペーロ、ちあわちぇー!」
ありすがそう言うとみんながいっせいにそれを舐めはじめた。
「ペーロ、ペーロ、ちあわちぇー!」
「ゆ!れいむこれしってるよ!かくざとうっていうんだよ!ぱちゅりーがいってた!」
「ゆ!おねーしゃんちゅごいね!さすがれーみゅのおねーしゃんだね!」
「ゆっへん!」
みんなが目の前の角砂糖に夢中になっていた。しかし食べ終わると、またあのうるさい音が気になり始めた。
「こんなへたなおんがくをながすなんて!ここはゆっくりできないところだね!」
そうやってみなが文句を言っていた。


それからいくらかたった頃、突如大きな声が聞こえた。
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
「ゆゆ!なにいってるの?ここはれいむたちがさきにいたんだよ?ばかなの?しぬの?」
次女のれいむがおうち宣言に真っ先に反応した。
それと同時に何かが動きだす音がした。ギーガチャっという動きと共に、突然地面が動きだした
「ゆ!だれなの!おさないでね!れいむおこるよ!」
しかしその『誰か』はそんな抗議を無視してドンドン地面は動いていく。れいむは自分の意思と無関係に前へ進んでいった。
暗闇を抜け目の前に見えたのは、母親でも父親でもなく、手に何かを持った人間だった。
そして人間はその手にもったものを自分に目がけて振り下ろした。
「ゆげぇ!」
ピコ!っという音と共に頭に痛みが走った。
「ゆ!なにするのにんげんさん!ゆっくりあやま・・・」
人間に起ろうとしたが、何故か自分はどんどん後ろに下がっていた。そして最後まで言えずに元の位置に戻っていた。
そして初めて妹たちも同じ目に合っていることに気づいた。
「いぎゃい!れーみゅになにちゅるの!」
「どがいぎゃ!ありちゅになにぢゅ!」
「おにーさんやめてえ゛え゛え゛え゛!!!!」
何度怒ろうが、謝ろうが、体は勝手に前に進みそのたびに頭を殴られた。
時には素手でなぐられた。たまに殴られない時があるのが救いだった。
そうしてみんなが元の位置に戻った。聞こえるのは泣き声だけだった。
「いぎゃいよおお・・・・みゃみゃとぴゃぴゃはどうちてたちゅけてくれにゃいの・・・」
「こんなゆっくりできにゃいとこありずいやあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「もうおうぢがえるううううううううう!!!!」
「おねがいだからゆっくりさせてえええええええ!!!」
何が起きてるのかただ分からずに、泣きだした。
するとまたしても先ほどの声が聞こえた。


「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
そしてまた殴られる
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
また殴られた
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
また殴られた
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
また殴られた
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
また殴られた「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
また殴られた「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
また殴られた「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」

「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
「もういやああああああああああ!!!!ゆっぐりじだい゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」




俺は最近近所にできたとあるゲームセンターに行ってみた。
内装はあまり普通のゲーセンと変わらなかった。しいて言えばメダルゲーが4割を占めているところか。
格ゲーや音ゲーがあまり目立たない端の方に置いてあるのを見て何か悲しくなった。
店内をうろついてると、人の列を見つけた。結構な人数が並んでいた。何か新しいのでも入ったのだろうか。
俺はとりあえず列に並んでみた。そして列から顔を出して前を見ると、そこに一台の機械があった。

『ゆっくりパニック~ゆっくり叩いていってね!!!~』
そう書かれたディスプレイには得点が記載されていた。そして『注意※あんまり強くゆっくりを叩かないでね!!!」と書かれていた。
それ以上前がよく見えなかったので見るのをやめた。ただプレイし終えた人達が嬉しそうな笑みを浮かべていたのはわかった。

30分は並んだろうか。やっと自分の番になった。台の前に立った俺は台を眺めた。
目の前には5つの穴が開いていた。そして手前には畑らしき絵が描かれてた。そして脇にはピコピコハンマー
それでルールは把握した。このハンマーで穴から出てくる何かを、畑に入る前に叩くのだろう。
そういやこんなゲームが昔あったなあ・・と思いでに浸りつつコインを入れる。1プレイ200円だった。
コインを入れると同時に、
「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」
といった声が聞こえた。いよいよゲームスタートだ。


俺はてっきり中からゆっくりの機械でも出てくるのかと思ったが、それは大きな間違いだった。
穴の中から出てきたのは本物のゆっくりだった。
「おにーざんゆるじでえ・・・」
頭にボタンのような機械を付けたゆっくりれいむだった。頭の上は何度も叩かれたのだろう、黒く変色していた。
俺はとりあえず叩いてみた。できるだけ優しくだが
「いぎゃ!!!」
か細い声をあげて穴に戻っていくれいむ。それから時間まで同じ事を続けた。
出てくるゆっくりはみな元気をなくしていた。中には涙目でこちらに助けを求めるゆっくりも居た。
俺はプレイしおえると、そこから少し離れて、他人のプレイを観察することにした。
あるものは注意書きを無視して、餡子が出るほど強く叩き、あるものは複数人で叩いた。
ある男はコイン投入口脇のボタンを操作してた。どうやら難易度を変えれるらしい。
高速で動きだしたゆっくりは
「ゆっくじざぜでえええええええ!!!!」
と言いながら高速で叩かれていった。

俺はあのゆっくりが気になったので店員に尋ねてみた。店員は忙しそうにも関わらず丁寧に答えてくれた。
「あああれですか。一昨日入ったばっかのででしてね。中のゆっくりはちょっといじってあるんですよ?」
「いじるってどこをですか?」
「まずはあいつらの足をスライドレールに固定するんですよ。んで動くようにして、後は頭にセンサーを取り付けるんですよ。
これで前後の動きや、殴られた時の後退を制御してるんですよ。
中々人気あるんすけどね~難点はほら、生物でしょ?餌がかかるんですよ。それに加減をしらないお客さんがいっぱいいると
すぐに死んじゃいますし。一応予備は居るんですけどね。」
「はあ、わかりました。ありがとうございます」
俺はお礼を言うと、そのままゲーセンを出た。今日のブログのネタにでもしようかと思いながらそのまま帰った。



ゲーセンの店長は奥の休憩室にいた。そこで二つの饅頭をお茶請けにお茶を楽しんでいた。
怒りと絶望に包まれた顔のままの饅頭は非常に美味かった。昨日練習したゆっくりの取り付けの副産物だった。
なんでもこのゲームのゆっくりは取り換えが簡単らしい。頭のセンサーは取り外し可能。そしてレールへの固定も簡単だとのことだった。
ためしに適当なゆっくりを捕まえてやってみたが、確かに簡単に出来た。これなら週ごとにいろいろと工夫ができそうだ。
発情中のありすを並べるもよし。胴なしれみりゃやふらんを並べるもよし。
難点なのは成ゆっくりは使えないことぐらいか。ある程度幅を調節できるが、成ゆっくりでは大きさが合わないのだ。
そう考えながら少ない休憩時間を楽しんだ。






【あとがき】
長編構想中にちょっと書いた結果がこれだよ!
未だにゲーセンで見かけたらプレイしてます。
俺・・・この長編を書き終えたら名乗るんだ・・・


過去作
悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!1
悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!2
悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!3
お兄さんとドスれいむ
鬼意屋敷殺人事件
どすの加工所
幻想樹の迷宮
幻想樹の迷宮Ⅱ
徹夜でゆっくりしようぜ!
徹夜でゆっくりしようぜ!2
地震
ゆーうーかい
ゆーうーかい 解決編
ゆーうーかい番外編 ~ゆっくりプレイス~

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最終更新:2008年11月08日 09:11
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