ゆっくりいじめ小ネタ196 あいつら何考えてるのさ

その日火焔猫燐は地上にできた温泉からの帰りに、主人にあるお土産を用意した。
「さとり様、お土産の温泉饅頭です」
ペットの猫からずいっと差し出された奇妙な物体は大声で
「ゆっくりしていってね!」と叫んだ。
「何です?これ」とジト目で聞いたのは地霊殿当主の古明地さとりだ。
「おねえさんはゆっくりできるひと?このおうちとってもひろいからゆっくりできそうだね!」
と子犬より少し大きめの見た事のある生首みたいな物体がさとりに問うた。
「最近地上じゃこいつらがわんさか増えて大変だそうで」
そう言うお燐の手から床に飛び降りた。ゆっゆっと呟きながら生首は周囲を見渡す。
「ここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!おねえさんたちゆっくりできないならでていってね!」
さとりは驚いた。この饅頭の台詞にではない。饅頭の心を読んだからだ。
あまりの不貞不貞しい発言に"かちん"と来たから心を読むどころか、"か  "の時点で読み終えていた。
そしてゆっくりれいむを目の前に持ち上げ、恍惚とした表情でつぶやく。
「こいつ何も考えてないわ……」

その日から旧地獄は昔の活気を取り戻した。
地霊殿はゆっくりで溢れ、そいつらの雑言で。
主人さとりのペットがそれらを食べてとどろく阿鼻叫喚で。
そして残骸は地獄の炎にくべられ、地底の天井は煌々と四六時中照らされた。
心が読める故他のモノとの接触をなるべく避けてきたさとりにとって、
気を遣う必要のないゆっくりは天から授かった賜物となった。
ゆっくり達に囲まれた生活でさとりは久方ぶりの安堵を得た。



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一方古明地こいしはゆっくりの群れに馴染んでいた。

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最終更新:2008年11月08日 12:51
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