注意****
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ぬるいじめです *
虐待は皆無です *
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その1
あるところにゆっくりれいむを飼っている男がいました。
男はれいむととても仲がよく、れいむもまた男を慕っていました。
「さあ、れいむ。お前の大好きなお団子だぞ」
「ゆ~! おにいさんありがとう!」
「遠慮しないでどんどんお食べ」
「ゆ~♪ むーしゃ! むーしゃ!」
「どうだれいむ。うまいか?」
「とってもおいしーよー! しあわせー!」
「し~あわせだな~。僕は、君といるときが一番幸せなんだ」
「ゆん! れいむもおにーさんといるときがいちばんしあわせだよ!!」
しかし、そんな生活も長くは続きませんでした。男は急に貧しくなってしまい、泣く泣くれいむに与える餌の団子を減らすことにしました。
「れいむよ、お前のご飯は明日から朝に団子三つ、夜に団子四つにする。足りるか?」
「ぷんぷん!! おにーさん! それじゃぜんぜんたりないよ!! もっとおおくしてね!!」
れいむは頬を風船のように膨らませ、怒ってしまいました。
それを見て男は言いかえました。
「わかったよ、それなら朝に団子四つ、夜に団子三つにしよう。足りるか?」
「ゆゆ~ん♪ おにーさんありがとう!! おにいさんだいすき!!」
その2
「さあ、できたぞぱちゅりー。熱々のスープだ」
「むきゅん! おにいさんのすーぷ! きのこのすーぷ! ごーくごーく」
「ああ! そんなに急いで飲むと……」
男が止めるまもなく、ぱちゅりーはスープに口をつけました。
「むぎゅうううう!!! あづいいいいいいい!!! 」
「やっぱり……ちょっと見せてみろ」
「む……むきゅぅ……」
「うーん、ちょっと火傷してるけど大丈夫だ。とりあえず和え物でも食べな」
「むきゅ! ふー!! ふー!! あえものさん ゆっくりさめてね!」
その3
ゆっくりちぇんは人間の畑の近くを通りがかった。
「ここのやさいさんはたべちゃだめなんだねー! わかるよー!」
人間の畑にある野菜は食べてはいけない。幸いにもちぇんはそのことを親から教わっていた。
そんなちぇんの目の前を小さな影が横切った。
「ばったさんだねー! わかるよー!」
バッタを追いかけるちぇん。
「ばったさん! ゆっくりまってね!」
元々(ゆっくりにしては)素早いちぇんにとって、バッタを捕まえることはそれほど難しいことではなかった。
「む~しゃ! む~しゃ!」
「やっと見つけたぞ! この泥棒!」
ちぇんの真上から男の声が聞こえました。
「どろぼう? ちぇんじゃないことはわかるよー!」
しかし男はちぇんの言うことを意に介さず、二本の尻尾を掴むとちぇんを宙吊りにしました。
「ちぇんはおやさいたべてないよー! わかってねー!」
「うるせぇなあ。泥棒はみんなそう言うんだよ」
「かんちがいしてるんだねー! わかるよー!」
「こっちはよう、お前が何か食べてる所をみたんだよ」
「あれはばったさんだよー! わかってねー!」
「見え透いた嘘を吐くんじゃねえ!!」
男が空いた手でちぇんの頬を力任せにつねる。
「いたいよー!!! わからないよー!!!」
「さあ! 白状しろ!」
「しらないよー! ちぇんじゃないよー!」
「こいつ! まだ白を切るつもりか!」
怒った男はちぇんを自分の家に連れて行くことにしました。
「……なんてこともあったなあ」
「あれはちぇんもふちゅういだったねー! いまならわかるよー!」
その4
ゆっくりまりさは今日も家族のために食料を集めに出かけていた。
「ゆ~ きょうもみんなのためにごはんをあつめるんだぜ!」
そうは言ってもまりさにとって食料集めはできればやりたくない仕事でした。
「まりさはほんとうははたらきたくないんだぜ。でも、いきるためにはしかたないんだぜ」
そんな事を考えているまりさの目の前でウサギが走っていきました。
「ゆゆ~、いちどでいいからうさぎさんをたべてみたいんだぜ」
そう思ってウサギを見ていると、信じられないことにウサギが切り株にぶつかり首の骨を折って死んでしまいました。
「ゆゆ!! らっきーなんだぜ!!」
ウサギを持って帰ったまりさは家族にとても喜ばれました。
「すごいねまりさ!! れいむ、うさぎさんなんてはじめてたべるよ!!」
「おとーしゃん、しゅごーい!」
「「しゅごーい!」」
「さすがおやじだ!」
「ゆ~ てれるんだぜ~」
次の日、まりさは一日中切り株の側にいました。
「これからはめんどうなことをしないですむんだぜ」
しかし、ウサギは手に入りませんでした
「ゆ~、ごめんなんだぜ」
「ゆゆ! しかたないよまりさ! こんなひもあるよ!」
「おとーしゃん! あしたはがんばっちぇね!!」
「「がんばっちぇね!!!」」
次の日もまりさは一日中切り株の側にいましたがウサギは手に入りませんでした。
そして次の日も、次の日も……
一週間ほどたったある日、変化は訪れました。
「ご……ごめんなんだぜ。きょうもてにはいらなかったんだぜ」
「いいかげんにしてね!! たべものもとってこれないまりさとはゆっくりできないよ!!」
「おとーしゃんのばかー!」
「「ばかー!!」」
「この! だめおやじ!!」
「れいむはこんなおうちばいばいして、ありすのところにいくよ!!」
「「りぇーみゅもー」」
「まりしゃもー」
「ま、まってくれなんだぜ!!」
「まりさのいうことなんてきけないよ!! いこう! おちびちゃんたち!!」
「「「おとーしゃん、ばいば~い」」」
「さようならなんだぜ、まりささん」
「ゆゆー!! いかないでほしいんだぜええ!!」
まりさの叫びが全く聞こえないかのように、親れいむと子供たちは振り返ることなくどこかへ去って行きました。
数日後、一匹のゆっくりまりさが帰らぬゆっくりとなった。
他のゆっくり達が言うにはゆっくりまりさは死ぬまでの数日間、一度も切り株の側を離れず切り株を見守り続けたそうだ。
あとがき
いつもいじょうにひどいないようだね!!!
ぬるいじめですらないね!!!
エイム
最終更新:2008年11月08日 13:11