ゆっくりいじめ系1488 ゆっくり先生

ゆっくり先生








「はい注目ー!今日の授業はゆっくりの行動についてだ。いいか、よく聞くように。」

教壇に立って大声を張り上げている彼の名前は、鬼意山。
もともとは生物学者だったが、今は小学校の教師をやっている。
彼の担当は理科。中でもゆっくりを使った実験で生徒から人気を集めている。
その残酷で楽しい授業から、いつしか「ゆっくり先生」と呼ばれるようになっていた。

「まず、ここに1匹のゆっくりがいる。どうだ?ゆっくりしてるだろう。」
「ゆっくりしていってね!!!」
『ゆっくり』という言葉に反応して、鬼意の連れてきたゆっくりが鳴き声をあげる。
教室の生徒も「すげぇ!ゆっくりだぜ!」「あたい、ゆっくり見たの初めてだよ。」などと騒ぎ出す。
生徒が興奮するのも無理はない。ここは大都会のど真ん中だ。
ゆっくりなんて、めったに見かけない。
見つけたとしても、死体で発見される場合が多い。

鬼意は教卓をバンバンと叩いて、教室の空気を鎮めると、再び授業を再開する。
「さっきの行動だが、あれは条件反射という。頭で考えるんじゃなくて、体が自然に反応するんだ。
 ほら、もう一回いくぞ。ゆっくりしていってね。」
「ゆゆっ!?ゆっくりしていってね!!!」
またも『ゆっくり』に反応して鳴き声をあげる。
そう、このゆっくりは実験教材なのだ。
もともとは、群れでゆっくりしていたのだが、運悪く鬼意に捕まってしまって現在にいたる。
「この反射は自分の意思とは無関係に起こる。じゃあ、ゆっくりにエサを与えてみるぞ。ホラ食え。」
鬼意は理科室の水槽から、水草を1本出してゆっくりに与える。
もちろん、ゆっくりはそれを「む~しゃむ~しゃ」しながら食べ始める。
「ゆっくりは今エサを食べているな。今こいつの頭の中はエサを食べることで一杯だ。ゆっくりしていってね」
「む~しゃむ~、ゆゆゆ!?ゆっくりしていってね!!!」
「おk!こいつは今、意識的に反応したんじゃないぞ。頭の中はエサのことで一杯だったが、体が「ゆっくり」という言葉に反応したんだ。」
「ゆぅ!ごはんのときはしあわせ~!させてね!ゆっくりできないよ。ぷんぷん。」
ぷくぅ~、と膨らんで怒りをあらわにするが、鬼意は顔色ひとつ変えずに授業を進める。
「反射には始動させる原因になる刺激がある。車でいうキーみたいなもんだ。たとえば、この場合は「ゆっくり」という言葉。
こういった刺激のことを『かぎ刺激』というわけだ。はいここ、テスト出るから。」
カツカツと黒板にチョークを走らせながら説明を続ける。
この説明の間も、ゆっくりは「む~しゃむ~しゃ」しているわけなのだが、鬼意の説明で「ゆっくり」という単語が出るたびに反応してしまう。
エサをまともに食べられない状態では、ゆっくりのストレスがマッハだ。
しかし、本当の地獄はここからである。

「じゃあ、これ回すからみんなでやってみろ。殺すんじゃないぞー、これ次も使うから。」
そういって鬼意は最前列右端の生徒にゆっくりを渡す。
「へへっ!ゆっくりだぜ!初めてさわったよ。ゆっくりしていってね。」
「ゆ~おそらをとんでるみたゆゆゆゆ!ゆっくりしていってね!」
「はははっ!おもしれー、マジで反応するぜ。ホラ、ゆっくりしていってね~」
「ゆぅ!ゆっくりしていってね!」
生徒は生まれて初めてのゆっくり苛りにテンションが上がっている。
ゆっくりは完全に生徒たちのオモチャと化してしまった。
「オイ俺にも貸せよ!」
「早く~!あたしもやる~。」
「ほらほら~ゆっくりしていってね!」
「ゆぐぅ・・・ゆっくりできな・・・ゆっ!ゆっくりしていってね!」
「お前ら一人一回だー!あとのヤツはノート取れー。黒板消すぞー!」
どんどん広がるゆっくり苛りの輪。もはや教室の空気はカオスだ。
ゆっくりは自分の意思とは関係なく「ゆっくりしていってね」と無理やり鳴かされて、どんどん弱っていく。
生徒が全員さわり終わって、鬼意のところに帰ってきたゆっくりは、「ゆ・・?ゆっぐ、ゆゆっぐ!ゆっぐ?!」
などと始終ブツブツ言うだけの気持ち悪い饅頭になっていた。

「あー、お前ら苛りすぎだ。ほら見ろ、もう死にそうじゃねぇか。」
「せんせー!そのゆっくり死ぬんですかー?」
「バカいうな。こういういい加減な生き物はな、こうすると生き返るんだ。」
鬼意は『業務用特濃オレンジ全力800』と書かれたビンに入っている怪しげなオレンジの液体を、死に掛けているゆっくりに掛けてやる。
「ゆ。。。。ゆ。。。。ゆゆゆうゆ~~~ん!」
ゆっくりは跳ね起きると、アゴを張って「ゆっくりしていってね!!!」と鳴いた。
「おぉおおおおおおおお!」「すげぇーーー!」「ゆっくりちゃん死ななくてよかったねー。」
教室から歓声が巻き起こる。授業開始から20分が経っていた。
「じゃあおまいら、校庭出ろー!10分以内な。ゆっくりしてると成績下げるぞ。」
「ゆっ!ゆっくりしていってね!」
またもゆっくりが反応し、ドッっと教室中が笑いに包まれる。どうやら生徒はゆっくりを気に入ったようだ。

10分後、生徒は校庭に集合し、鬼意はさっきのゆっくりを連れてやってきた。
「じゃあ次は、ゆっくりの移動について説明すっぞ。ゆっくりは基本的に跳ねて移動する。これは体の弾力を使った移動方法だ。
じゃあ実験するぞ。ホラ、取ってこい。」
鬼意は飴玉を10mくらい離れたところに投げる。
ゆっくりはそれを追って「ゆっ!ゆっ!」と跳ねていく。
ていんていんとバカみたいな効果音が校庭に響き渡る。
「また、ゆっくりは食べ物や虫に「○○さん」などと敬称をつけて鳴く習性がある。これは反射ではなく本能行動だ。反射と違って、かぎ刺激などは必要ない。
しかも通常種のすべてのゆっくりが例外無くこの鳴き方をする。良く見ていろ。」
「ゆっ!ゆっ!あまあまさん、ゆっくりたべられてね!」
鬼意の言ったとうりに行動するゆっくりを、生徒達はニコニコ見守っている。
「では次は底面だけの移動だ。これは内部の餡子を使って、底面を波打たせることによって移動する方法だ。」
「ゆぐ!?ゆゆゆ!ゆげっ!ゆげぇ・・・・」
突如、餡子を吐き出し始めるゆっくり。
鬼意は黙って見ているが、生徒達は心配そうだ。
「せんせー!ゆっくりが苦しんでるよ?オレンジジュースあげないの?」
心配した優しい女の子が、ゆっくりの所に駆け寄ろうとするが、鬼意はその肩をつかんで制す。
「今ゆっくりに与えた飴には毒が混ぜてある。これで体内の餡子を半分ほど吐き出させるんだ。
そうすることによって、弾力を失い跳ねることができなくなると、ゆっくりは底面を波打たせて移動するようになる。
これは授業だ。よく観察したまえ。」
鬼意の顔からは、さっきまでの笑顔は消えていた。
それは以前加工所に勤めていた時のような恐ろしい顔だ。
「ほら!ゆっくり!ここにオレンジジュースがあるぞ。さぁ取りにこい!」
どこから出したのか、鬼意はビーカーに入ったオレンジの液体を手に持っている。
「ゆ・・・ゆげぇ・・・・そろーり・・・そ・・ゆげぇ・・・そろーりそろーり・・・」
ついさっきまでの元気は無く、餡子を吐きながら、ゆっくりと地面を這って来る。
鬼意はニヤニヤとその様子を見守っている。
「ゆっ・・・ゆっぐりしだいよ・・・おにーざん・・・あまあまかけてね・・・ゆっくりのませてね・・・」
鬼意はビーカーを傾けると、液体をゆっくりに頭から掛けてやる。
しかし、ゆっくりの様子が変わらない。
なにやらジューーという変な音が聞こえてくる。
「ゆぅううううううぎゃぁあああああ!あづいいいぃいいいい!あづいよぉおおおおお!じにだくないぃいいいい!おうぢがえるぅううう!」
「ふふふ・・・ハハッハッハ!ヴァカめ!塩酸だよ、それは!絵の具で着色してあるけどねーーーー!ヒャッハァアアア!」
鬼意の虐待スイッチは、いつのまにかONになっていた。
こんなことを生徒の前でやっていいわけがない。
だが、ゆっくりを虐待するのは俺の本能行動だ。
「ゆっくりしていってね!!!」を聞くと殺さずにはいられないのは俺の脊髄反射だ。
ゆっくりはしばらく苦しんだ後、黒こげの塊となって動かなくなった。

生徒たちの空気が凍りつく。
あの優しい鬼意先生が、まさか虐待おにいさんだったなんて。
普通なら、生徒からの信頼を失い、もうだれも真面目に授業を聞いてはくれないだろう。
しかしこのクラスは、何かがズレていた。
「やだ・・・なにこれ・・・イイじゃない・・・」「う・・うほっ!おっきしてきた!」「キャハ!ゆっくりってこんな風に叫ぶのね・・・」
「じにだくない~♪あん!たまんないわ!」「フーハー・・・・フーハー・・・・フゥウウウウハァアアア!!」
「いいぞ!もっとやれ!」「もう終わり?つまんなーい。」「先生、今度ウチにおいでよ。フフ・・・僕様の美麗なる虐待を拝見させてあげるよ。」
生徒は皆、ゆっくりの断末魔を聞き、キラキラと目を輝かせていた。
鬼意はスッキリとした顔で空を見上げた。
鬼意の様子を見て、生徒もまた、空を見上げた。
その視線の先には、大きなくじら雲が浮かんでいた。

キーンコーンカーンコー-ン
授業終了のチャイムが鳴り響く。
次は皆大好きな昼休みだ。
「今日の授業はここまで。みんな家に帰ってから復習するように。ところで、ここに1匹の子ゆっくりがいるのだが・・・」
鬼意はポケットから、テニスボールサイズの子ゆっくりを取り出す。
一瞬にして生徒の目つきが変わる。
「俺は飼わないから、ここに逃がしてやろう。」
鬼意はニヤニヤしながら、子ゆっくりを校庭の隅に置いた。
「ゆっくりしていってね。」
「ゆっくちちちぇっちぇにぇ!」
別れの挨拶を交わすと、子ゆっくりに背を向けて歩き出す。
子ゆっくりは、いきなり広い校庭に置き去りにされ、キョロキョロと戸惑っている。
生徒達は1ミリも動かない。ただじっと鬼意の背中を見つめる。
鬼意が校庭を出て、校門の門を曲がった。次の瞬間。
「「「「「「「「「ッヒャァアアアアアアア!!!虐待ッダァアアぁあああああああああ!!!」」」」」」」」」」
「ゆゆ!?ゆっくちやめ・・・」

「ハッハッハ。目覚めたか・・・少年達よ・・・」
鬼意はニヤリと黒い笑みを浮かべたまま、理科室へと戻るのだった。


あとがき
読んでいただいてありがとうございます。
この前、体付きのれいむ&まりさのSSを書いた人です。
感想ありがとうございました。
今回は虐待描写を多くするように頑張ってみました。






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最終更新:2008年11月14日 04:24
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