※この話に出てくるゆっくりは基本的に純真無垢です。
※序盤愛でます。一部除きキャッキャウフフです。
※お兄さんの口調が定まらないかも知れませんねェ?
※勢いで書いているので設定に矛盾が生じる場合があります。
以上に耐えられる方、ゆっくり見て行ってね!!!
『ヤン愛でお兄さん』
ここは山からも人里からもそこそこ離れた小さな森
天敵となる動物も殆ど住んでいないこの森には、ゆっくりの家族が1世帯だけ住んでいた。
ゆっくりれいむとゆっくりまりさのつがい、そしてその子供たち。
れいむは以前からこの森に住んでいるが、まりさは最近この森に流れてきたばかりだ。
ある日、森で出会ったれいむとまりさはお互いに一目惚れをし、出会ってから1週間もしないうちにつがいになった。
早すぎると思われた。しかし、結果として2匹の選択は決して間違っていなかった。
聡明なれいむに壮健なまりさ(聡明も壮健もゆっくり基準の話であるが)。
2匹は最高のパートナーであった。
彼女たちは幸せだった。
森には決して豊富とは言えないが、一家族が過ごしていく分には十分過ぎる程の食糧があった。
付近の気候も穏やかで、台風や大雨等の自然災害に遭った事も無かった。
そんな感じで夫婦には大きな危険も無く、実にゆっくりとした生活を送っていた。
そんなある日、一家は巣の近くにある草原で存分にゆっくりしていた。
「ゆゆっ!ばったしゃんちゅかみゃえちゃよ!!」
「まりしゃしゅご~い!れいみゅもゆっくちがんばゆよ!」
ある子ゆっくりは野を駆け回り虫を捕まえることに熱中し
「ぽ~か、ぽ~か、ぬくぬく~♪」
「おひしゃまあっちゃきゃいにぇ~・・・」
「ゆぅ~ん・・・」
ある子ゆっくりは日の当たる場所でゆっくりとひなたぼっこ
「ゆ~・・・まりさぁ、みんなすごくゆっくりしてるねぇ~・・・」
「まりさもすごくゆっくりできてしあわせ~♪すーり、すーり♪」
「すーり、すーり♪」
親れいむと親まりさはすーりすーりと身を寄せ合い、思い思いにゆっくりする我が子達を暖かく見守っていた。
そんな折、
『おや、あれはゆっくり・・・?へぇ、こんな所にも住んでいるんだ』
偶然にもピクニックに来ていた1人の男が、ゆっくり達を見つけた。
男は少し近づいて声を掛けてみた。
『こんにちは!ゆっくりしてるかな?』
「ゆっ?おにいさんだれ?れいむはれいむだよ!!おにいさんはゆっくりできるひと?ゆっくりできるひとならゆっくりしていってね!!!」
「ゆっくりしていってね!!!まりさはまりさだよ!!まりさはゆっくりできてるよ!!」
家族の団欒に突然現れた人間。にも関わらず警戒をしていない辺り、この一家が人間を見るのは初めてなのだろう。
『僕は愛でお兄さん!ゆっくりが大好きなんだ!!君達もあそこの子供達も、とてもゆっくりしていてかわいいね!!』
男は愛でお兄さんと名乗った。
「ゆっゆー♪おにいさんみるめがあるね!!!ちびちゃんたちはまりさににて、すごくげんきでゆっくりしてるんだよ!!!」
親れいむが親まりさに似ていると我が子を褒めると
「ゆっ!!れいむ、そんなにいわれたらてれるよ・・・それにちびちゃんたちはれいむににてすごくかわいいくてゆっくりしてるんだよ!!!」
親まりさは親れいむに似ていると我が子を賞賛する。本当に仲の良い夫婦だ。
『そうだ!こうして会えたのも何かの縁、お近づきの印にこれをあげるよ!』
そう言ってお兄さんが鞄から取り出したのは、野良に与えるためにいつでも携帯している飼いゆっくり用クッキーである。
甘さが控えめになっているため、大量に与えなければ野生ゆっくりであっても舌が肥える事は無い。
「なんだかいいにおいがするよ!!!・・・でもわるいよ、おにいさんのごはんだよね?」
『大丈夫、これは君達のためのものだからお兄さんは食べなくていいんだよ。でもそんな心配してくれるなんて、れいむは本当にいい子だなぁ、可愛いなぁ!』
お兄さんはゆっくりからすればとても大きな手で、優しく包み込むように親れいむをナデナデしてやった。
「ゆぅん・・・なでなできもちいいよ・・・」
実に気持ち良さそうな親れいむ。人懐っこい猫を撫でているような感覚だ。
と、しばらく撫でていると親まりさが少し困ったような表情で
「ゆゅー・・・おにいさん、なでなではいいけどれいむとちゅっちゅとすっきりしていいのはまりさだけなんだからね!!!れいむはまりさのおくさんなんだよ!!!」
と、のたまった。
『わかってるよまりさ。この綺麗なれいむは君の奥さんさ』
「ゆ!わかっていればいいんだよ!!じゃあおちびちゃんたちもよぼうね!!!おちびちゃんたちーー!!!」
「ゆゆ?」「おとーしゃんがよんでりゅよ!!」「ゆっくちもどりょうね!!」「おいちちょーなにおいがしゅるよ!!!」
親まりさが呼びかけると、子れいむと子まりさ達はすぐに戻ってきた。日頃の教育が良いのだろう。
「このおにいさんがみんなにごはんをくれたよ!!!ゆっくりおれいをいってからたべようね!!!」
「「「「ありがちょー!!おにーしゃん、ゆっくちいちゃだきましゅ!!!」」」」
「じゃあみんなでたべようね!!」
「「「「「「むーしゃ、むーしゃ・・・・・・しあわせーーー♪」」」」」」
『うんうん、みんな良い子だなぁ。特にれいむは可愛いなぁ。』
「ゆっ、ありがとうねおにいさん♪」
「ゆゆっ!?おにいさん!!!まりさのれいむとっちゃだめだよ!!!まりさだっておこるよ!!!」
『おいおい冗談だってば!おお、こわいこわい。』
「ゆ゙・・・おにいさんじょうだんがきついよ!!!ぷんぷん!!!」
まりさは拗ねたように頬を膨らましていた。
お兄さんはその後、高いところにある果物や木の実を取ってあげたり、子ゆっくり達の相手をして遊んでやっていた。
そうこうしている内に、辺りは少しずつ夜の闇に覆われていった。
『さぁて、そろそろ帰るかな。今日は楽しかったよ!』
と、お兄さんが帰り支度をしようとして異変に気付いた。
『あれ!?・・・しまった、参ったな・・・』
「どうしたのおにいさん?」
親れいむが問いかけると
「実は、明かりを持ってくるのを忘れてしまったんだ。これじゃあ暗くて帰れないね・・・」
「ゆゆっ!?それはたいへんだね!!・・・・・・ねぇ、まりさ」
「どうしたのれいむ?」
「おにいさん、きょうはここにとまってもらったらどうかな?」
「ゆぅ!?どういうことれいむ!?」
れいむの提案に驚きを隠せないまりさ
「ここはまりさたちのおうちなんだよ!?いくらおにいさんでもすませてあげることはできないよ!!!」
「でも、まりさ。れいむたちおにいさんにいっぱいゆっくりさせてもらったよ!!だからきょうだけでもおれいをしてあげたいんだよ!!!」
『うーん・・・でも僕が居るとお邪魔になるんじゃないかな?』
「そんなことないよ!!おにいさんはすごくゆっくりできるひとだよ!!れいむわかるもん!!それに、このもりならこわいどうぶつさんもいないからあんぜんだよ!!」
「ゆぅ・・・でも・・・」
まりさには、何か嫌な予感があった。それは予感というには曖昧過ぎて確信などは全く無かったのだが・・・
お兄さんは、時々冗談がキツいがとてもゆっくりできて魅力的な人だ。自分にはできない事も沢山できる。
ゆっくりという生物にとって最も大切なのは『ゆっくりできる』事である。
ならば、自分よりゆっくりできるお兄さんはとても魅力的で、いつか最愛のれいむもお兄さんに傾いてしまうのではないか。
と、まりさは考えていた。
しかし一家は今日、お兄さんにはとてもお世話になったのだ。無碍に断る訳にも行かないだろう。
「・・・わかったよ!!まりさとれいむたちのおうちでゆっくりしていってね!!!」
「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」
親まりさが多少渋ったものの、最終的には子供達も合わせて全員一致でお兄さんの宿泊(野宿)が決定した。
『あはは・・・ありがとうね、みんな。』
お兄さんは心底嬉しそうに笑っていた。
『おにいさんはすごくゆっくりできるひとだよ!!!れいむわかるもん!!』
親れいむが全然分かっていなかった事が判明するのは、翌日の事である。
初めての続き物です。
どうしても赤子口調のゆっくりを出さないと気が済みません。これもロリコンなんでしょうか?
こんなんでも読んでくれる方がいるのでしたら、続きをゆっくり待っててね!!!
本当にゆっくりと書くよ!!!
by オズ
最終更新:2008年11月16日 11:57