ゆっくりいじめ小ネタ365 薪割り

※ちょっと人間虐めアリ
※制裁?





ぱかん、ぱかん、ぱかん
そろそろ冬がくる、そのために薪をたくさん割っておく必要がある。
なので自分の家の前で俺は薪割りをしている。
だからと言って、木を輪切りにしたものを火にくべる訳にはいかない。
と言うわけで俺は薪にするために斧で切り株の上に木材を置いて四等分している。

ぱかん、ぱかん、ぱかん
思えばこの薪割りは親父に教わったものだ。
何度やってもうまくいかず、半べそかきながらやった覚えがある。
どうにか割れるようになったが、これといって楽しいわけでもなく、
重労働だと子供ながらに思った。

さっさと終わらせたいがこれも結構危険な仕事なので集中してやらなければならない。
考えても仕事が速くなるわけでもないので黙々と作業しているときにやつらは来た。

ぱかん、ぱかん、ぱかん
「こっちからゆっくりできるおとがするね!」
「そうだねれいむ!ゆっくりしていこうね!」
「「おにいさんもゆっくりしていってね!」」

迷惑饅頭ことゆっくりがどこからともなく現れた。
れいむとまりさ、ありふれたつまらない組み合わせだ。
この季節ゆっくりは冬篭りのために食い物を集めている。
だから畑に来て野菜を盗んでいこうとするゆっくりが出てくる季節でもある。
だが既に収穫は終わっていて、畑には何もない。
いつもなら畑のために潰すところだが面倒なのでやらない。
こいつらは蟻のように湧いてくるから、一つや二つ潰したとしても何も変わらない。
後味も悪いし、後片付けも面倒なので無視することにした。
俺だってゆっくりできるものならゆっくりしたい。

ぱかん、ぱかん、ぱかん
「と~ってもゆっくりできるよ~」
「ゆっくり~」

薪割りをしてるところのかなり近くでこいつらはゆっくりし始めた。
俺が斧を振り下ろしてくるかもしれないとか思わないのだろうか、汚れるからやらないが。
そんなことよりも人が必死こいて仕事しているのに目の前でゆっくりしているのに腹が立った。
一生懸命働いている人の近くで酒を飲んだり、昼寝をするのと同じぐらい失礼だろう。
人間でも生物でもないものに怒っても仕方がないことなのかもしれないがとても腹が立った。
だからかもしれない。ちょっと肩に力が入りすぎて薪が飛んでしまった。
そしてその角がゆっくりの目に直撃した。

「ゆぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!」
「れ、れいぶううううぅぅぅ!!!」
「いだいいぃぃめがいだいいいぃぃぃ!!!」

れいむの目が潰れたようだがそんなことはどうでもいい。
飛んでいった薪を拾い上げて汚れてないか確認する。
特に問題はないので薪割りを再開する。

「ぺ~ろぺ~ろ」
「でいぶのめがああああぁぁぁ!!!だにもびえだいよおおおぉぉぉぉ!!!」
「ここじゃゆっくりできないからにげようね!」

しばらくするとどこかへ這いずって逃げていった。
これでやっと落ち着いて作業ができるとため息をついて薪を割る。


ぱかん、ぱかん、ぱかん
しばらく薪割りをしていると、どすん、どすんと音がしてきた。
音がするほうを見ると俺の家ぐらいでかいゆっくりがこちらへ来るのが見える。
あれがたまに耳にするドスとかいうゆっくりなのだろうか。
その周りにも数えるのが面倒なぐらいの数のゆっくりがいる。
関わると碌なことがないとも聞くし無視するのが一番だ。

『ゆっくりしていってね!』

ばかでかい声でお決まりの台詞を言う。やっぱり俺に用があるのか。
顔だけドスのほうを向く。

「何だ」
『おにいさんはさっきれいむにひどいことしたでしょ!』
「はあ?」
『とぼけてもむだだよ!』

そう言うとドスの後ろかられいむが出てきた。
片目を閉じていて俯いてゆぐゆぐと泣いてウザイ。その傍で慰めているまりさもいる。
さっきのゆっくりなんだろうな。

『おにいさんのせいでれいむのめがみえなくなっちゃったよ!』
「れいむにあやまってね!」
「れいむのおめめがみえなくなっちゃたよおおおおぉぉぉぉ!!」

すると周りのゆっくりが謝れとかゆっくりとか喚きだす。
うるさいなぁ、別に俺だけのせいじゃないだろうに。
さっさと謝って帰ってもらうのが一番なのかもしれないが、饅頭に下げる頭はない。
無視して薪割りを続けることにする。

ぱかん
『あやまってね!』
ぱかん
『どうしてむしするの!』
ぱかん
「あやまっていってるのがきこえないの?ばかなの?しぬの?」
ぱかん
「ぶじずるなああああああぁぁぁぁ!!」

うるせぇ、早く諦めて帰ってくんねぇかな。
そろそろ疲れてきたから休憩したいがそれだとこちらが負けたような気分になる。
ドスに背を向けて作業をしているが、うるさくて仕方がない。
イライラするし集中力なんてもうないも同然だ。
そのとき、斧を振り上げたら手からすっぽ抜けてしまった。
ドスに背を向けていたわけだから、当然一番的がでかいドスに当たる。

『ゆ?い、いぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!』

しかし綺麗に刺さったものだ。斧はドスの頬の辺りに深々と突き立っている。

「おぉ、すまんすまん」
『これぬいてええええぇぇぇぇぇ!!!』
「はいはい、よいしょっと」

ドスに足を掛けて斧を抜く。すると刃には餡子がこびりついていた。
どうやって拭こうか迷っているとドスの髪に結んである飾りが目に付いた。

『いだいよぉ…ゆっ!?おにいさんなにしてるの!!』
「よし、これで綺麗になった」
「あああああ!!!どずにぜっがぐあげだがざりがあああああぁぁぁぁ!!!」

念入りに拭いたおかげで綺麗になった斧をみて頷く。
薪割りを再開しようと切り株の近くに行こうとしたとき、急に眩しくなって目を閉じた。
そっと目を開けると切り株は地面ごと抉れてなくなっており、薪もどこかへ消え失せていた。

『どすはもうおこったよ!おやさいさんをもってこないとお兄さんにもドススパークをお見舞いするよ!』
「どげざもしてね!」
「「「「「ゲラゲラゲラ!!」」」」」

足元がグラつく感覚がした。
そして呆然とドスのほうへ向かっていく。

『これはせいさいだよ!はやくドスにあやまってね!』
「あしをなめたらゆるしてあげるよ!」
「「「「「ゲラゲラゲラ!!!」」」」」

ドスの傍によると斧を思いっきり叩きつけた。

『っぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!』

斧を抜いても一度叩きつける。

『いだいいいいぃぃぃぃ!!!』
「うるせえんだよ糞饅頭!!!」

もう一度。

『やべでええええぇぇぇぇぇ!!!』
「薪だってただじぇねえんだぞ!!!」
『ぼうゆるじでええええぇぇぇぇ!!!』
「どうして人に迷惑しかかけられねえんだよ!!!」
『ごべんだざいいいいぃぃぃぃ!!!』
「死んで償ええええぇぇぇぇ!!!」

………

斧で滅多刺しになるドス。気がついたら届く範囲は穴だらけになっていた。

「何とか言ってみたらどうだ、デブ饅頭!」

強く蹴ってみるがやはり反応はない、死んだか。
周りを見るとゆっくり共は目と口をひん剥いて固まっていた。
ドスを見捨てず、逃げなかったとは見上げた根性だ。
それとも単に理解できずに固まっていただけか。どちらでも構わないけどな。
次は目の潰れたれいむの近くに行く。そしてれいむに斧を振り下ろす。

「そもそもてめらが人間の近くに寄ってくるのが悪いんだろうが!!!」
「ゆぎゃっ!!!」

真っ二つになるれいむ、するとそれにまりさが気づく。

「でいぶがああああぁぁぁぁ!!!」
「人の見えねえところでゆっくりしてやがれええええぇぇぇぇぇ!!!」
「ぶぎゅるああぁぁぁぁぁ!!!」

まりさを全体重を乗せて踏み潰す。
そこでやっとゆっくり共は身の危険を感じて逃げ出す。

「にげてえええぇぇぇぇぇ!!!」
「ごわいよおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」
「ぱちゅりーをおいていかないでぇぇぇぇぇぐぶっ!」

近くにいるゆっくりから殺していく。

「おきゃあしゃんたしゅけちぇ~!」
「おかあさんのおくちにはいってね!」
「おきゃっ!」
「れいぶどあがぢゃんがあああぁぁぁれべっ!!!」

子供を逃げている他のゆっくりに潰されたれいむがいたが関係ない、斧を叩き込む。

「わがだらっ!!!」

蹴り殺し、

「ペにっ!!!」

斧で払い切り、
逃げていくゆっくりが森に入っていくのも構わずに追いかけて殺し続けた。



日が暮れてきて目につくゆっくりがいなくなって、やっと落ち着いた。
日が暮れる前に家に戻らなければと急ぎ足で歩く。今どこら辺にいるかわからなかったが、
ゆっくりの残骸を辿れば家に帰れるんだから皮肉なものだ。

家が見えてきたときには完全に夜になっていた。
薪どうしよう、また買ってこなければ、とんだ出費だ。酒にまわす分を切り詰めなければ。
どうしようもなくため息が出る。
ぞうりはもう使い物にならないだろう、服も汚れていて落ちるか分からない。
そんなことよりも風呂に入りたい。汗でべとべと、餡子とかでぐちょぐちょ、早くさっぱりしたい。
あぁ、でも風呂を沸かすための薪がない。だからこそ今日中に大量に薪を用意しておこうと
思ったのに、家には今日暖を取るための分しかない。探せば消し飛んでない薪が拾えるかもしれないが
あたりはもう真っ暗で探せない。はははと乾いた笑いが出る。
もう今日は疲れた。くたくただ。ゆっくりのおかげで飛んだ骨折り損だ。斧の手入れだけしてさっさと寝よう。

家について木の扉を開けた。
すると暗くて分からないが何かが動いている気配がする、賊か!?
どうにか手探りで火をともすとぼんやりと見えるのは小さい人だった。
近づいてはじめて分かった。
人ではなくゆっくりだった。それもよくわからないものを着ていて腰に手をやり踊っていた。

「うっうー☆」

れみりゃ、疲れた頭でどうにか思い出した。
部屋を見回すと床においてあるものは例外なく、倒されたり、散らばっていたりとひどい有様だった。

「ここはれみりゃのこうまかんだどー☆」

れみりゃがこちらに気付いたようで何か言ってくる。どうして今日はこうも嫌なことばかり続くのか、
どうやら俺は神様に嫌われているらしい。

「あまあまのにおいがするんだどー☆はやくおぜうさまにわたすんだどー☆」

普段ならどうってことないれみりゃの習性が今日はすごくイラつく。
腰を落とし、すくい上げるようにれみりゃにこぶしを見舞う。

「うぶっ!!!」

壁にたたきつけられた起き上がり泣き叫ぶ。

「いだいどおおおぉぉぉぉざぐやああああぁぁぁぁ!!!」

開けっ放しにしておいた扉を閉めて、瓶に貯めてある水を使いって斧についている餡子やら何やらを流す。
どうやら俺の災難はまだ終わっていないらしい。











燃え上がる薪って風情があっていいよね

『オマケ』でした

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最終更新:2009年02月21日 23:56
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