ゆっくりいじめ小ネタ501 ゆっくりの油

サアーサアーお立ち会い、ご用とお急ぎでない方はゆっくりと聞いておいで。

サテお立会い 手前ここに取りい出したる湯栗膏(ゆっくりこう)は、これ「ゆっくりの油」
ゆっくりと言ったってそこにもいる、ここにもいると言う物とは物が違う。

「ハハァーン、ゆっくりかい ゆっくりなら俺んとこの縁の下や流し下にゾロゾロいるよ」と言うお方があるかもしれないが
あれはゆっくりとは言わない、ただの汚饅頭(おまんじゅう)。何の薬石効能はないよお立会い。

ゆっくりと申してもただのゆっくりとゆっくりが違う、これより北の山のふもとは、おんばこと云う薬草をくろうて育った四六のゆっくり
四六五六はどこで見分ける。 前足の指が四本、後足の指が六本合せて四六のゆっくり

サテ お立会い、 このゆっくりからこの油を取るには、山中深く分け入って捕らえ来ましたるこのゆっくりをば四面鏡張りの箱の中に放り込む。
ゆっくりはおのが姿の鏡に映るを見て驚きターラリターラリと油汗を流す、
これをすきとり柳の小枝にて三七 二十一日間、トローリトローリと煮つめましたるがこのゆっくりの油。

サテ お立会い、手前 ここに取りい出したるは、我が家に昔から伝わる家宝・正宗が暇にあかして鍛えたと言う代物である。
実によく切れる。エイッ 抜けば玉散る氷の刃。ここに、ちょうど一匹のゆっくりがあるから、切ってお目に掛けよう。

一匹のゆっくりが二匹
二匹のゆっくりが四匹
四匹のゆっくりが八匹
八匹が十と六匹
十六匹が三十と二匹
三十二匹が六十四匹
六十四匹が一束と二十八匹

ほれこの通り 細かくよく切れた。ふっと散らせば、比良(ひら)の慕雪(ぼせつ)か嵐山には落花の吹雪とござい お立会い。

これなら名刀も一たびこのゆっくりの油をつける時はたちまち切味が止る、おしてもひいても切れはせぬ。
と云うてもなまくらになったのではない、この様にきれいにふきとるときは元の切味となる。
サーテお立合 この様にゆっくりの油の効能が分かったら遠慮は無用だ、どしどし買って行きやれ。

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最終更新:2009年05月30日 23:47
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