テラバイトれいむ

※凄く賢いゆっくりがでてくるよ!
※原作キャラもでてくるよ!




テラバイトれいむ




「ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ、ゆっくりしていってね!」
「いや、だからここは守矢神社……ああもう、貴方達にわかりやすく言うと、ここは神奈子様のゆっくりプレイスであって……」

神社の境内に一匹のれいむと河童がいた。
れいむの方はお決まりのおうち宣言中のようだ。

「だってここに来た時は誰もいなかったよ!だかられいむはおうち宣言したんだよ!誰も返事はなかったよ!」
「それはここを留守にしていただけでね、ここはもう人がいたんだよ」
「そんなの関係ないよ!反論がなかったらそこはれいむのゆっくりプレイスになるんだよ、邪魔をするお姉さんはゆっくりでていってね!」

おかしいなと感じつつ、にとりはれいむに2、3の質問を始めた。

「ねぇれいむ、これはなんだい?」
「それは『マスクメロン』さんだよ!」

「品種はクリアと……じゃあこれはなんだい?」
「それは『守矢神社の御神体であるミジャクジ様』だよ!」

「造形クリア……れいむ、幻想郷が霧に覆われた時の犯人は覚えてる?」
「簡単だよ、『レミリア=スカーレット』だよ!」

「歴史クリア……最後に竹林の……ああ、名詞は行けるはずだから、八意永琳が先日開発したゆっくり成長剤の成分配合は?」
「簡単すぎて餡子がでちゃうね!『赤ちゃんゆっくりの中枢餡が20g、ありすの精子餡が40g、ぱちゅりーの通常餡が……(中略)……で最後に鬼の角の粉末が8gだよ!』」

「長文記憶もクリア……うーん、全然問題ないはずなんだけどなぁ」
「もう終わり?つまらない質問だったね、じゃあここはれいむのゆっくりプレイスだからさっさと出て行ってね!」

流石は技術屋、本来の目的であるれいむへの注意も忘れ、疑問解決へと没頭し始めた。

「おかしい、『はーどでぃすく』の導入により、確かにれいむの知識は増加しているはず……なのにどうしてこんなにバカなのかなぁ?」
「あらあら、どうして極秘の成分配合をれいむが知ってるのかしら?」
「やっぱり成体部品とはーどでぃすくの結合がうまくいって……ひゅい!?」

苦悩するにとりの後ろに表れたのは、月の頭脳である八意永琳。

「あのぱちゅりーの件以来、随分と大人しいと思ったらまた何かやっているのね?」
「え、えへへ、外からはーどでぃすくって言う機械が流れてきて、調べたところ記憶能力を向上させるらしいのでゆっくりに組み込んでみたんだけど……」

それがあの結果だよ、と言った感じで視線を送る。
視線の先にはおうち宣言をおえて境内を荒らしまわるれいむの姿があった。

「確かに賢くはなってるのに、どうしてああもゆっくりのままなんだろう」
「それはそうよ、あのれいむが得ているのは記憶力。 その記憶力を運用する知性や思考と言ったものはれいむのままなのでしょう?」
「あっ!」

確かにれいむは賢くなった、しかし行動原理はゆっくりのままであった。
このれいむに搭載されたのは1TBのハードディスク。
容量は勿論の事、回転速度も7200回転/分と早めのため、読み込み速度も申し分ない。

「これじゃ記憶力だけ優秀で中身がゆっくりのままだから、単に今まで以上に危険なゆっくりってだけね」
「あらら……じゃあぱちゅりーか、性格が穏やかな希少種に搭載すべきだったのかぁ……」
「もしくは中央演算装置が入ってくるのを待つ事ね」
「中央……えんざん?」
「まぁ幻想郷にはまだ早いものよ」

うふふと意地悪く微笑む永琳と、解決できない現状に悩み込むにとり。
守矢神社地下信仰対策室、技術開発本部は今日も平常運転だった。





あとがき

間が空いたのでリハビリを兼ねて書くも、相変わらずの内容だったね!

書いた人



おまけーね


いつも以上に騒がしい境内が気になったのか、神社の神様の片方がドスドスと地響きをさせながらやってきた。
そんな神様の眼下に広がるは荒れに荒れた境内と、一匹のゆっくりれいむ。

「ゆんゆゆ~ん~♪」
「え?な、なにこれ?」

呆然とする神奈子。
そしてもうゲスにしか見えない歪んだ笑顔のれいむ。

「おばさん何か用?ここはれいむのゆっくりプレイスだからね、ゆっくりしないででていっ」
「……な、何ひとんちの境内を汚してるのよ、この饅頭がぁぁぁぁ!」
「ゆぴッ!?」

神の御足が当った時に一度、そして飛翔するれいむが着弾した時にもう一度、ゆっくりらしからぬ『ガンッ』とした高音が鳴り響く。

「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っぐり……ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛……どぼじで……でいぶが……ごんなめに……」

れいむは顔面から着弾し、うつ伏せの状態で痙攣している。
後頭部からは機械部が露出されており、衝撃に対する処置が施されていなかった事が伺える。

「うっ、ううっ、いったぁあーい!何でゆっくりがこんなに硬いのよぉおお!」



「あらら、ハードディスクって硬いから……にとりったら、また耐久神奈子様お説教コースね」
「ひゅい!?」
「あとさっきも聞いたけど、どうして成分配合を知っているのか詳しく聞きたいわね、永遠亭にも対鈴仙用のお説教コースがあるのよ?」
「ひゅ、ひゅい!?」

にとり、お疲れ様。

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最終更新:2011年07月28日 14:37
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