ゆっくりいじめ系409 きれいなれいむ

ゆっくり達が待望するそれは、ついに誕生した。
そのゆっくりれいむは美しく、愛くるしく、かわいらしく、ゆっくりしていた。
そのれいむは最高レベルの愛嬌を備えた究極のぺっとだった。
ゆっくり達の早すぎる上にろくにサバイバリティに結びつかない進化は全てこのれいむを産み出すためにあった。
このれいむが産まれた時、母親は「ゆっくりがゆっくりできるじだいがくる」と言った。
それはDNA(ゆっくりにあるのかは謎だが)レベルで刻み込まれた福音だった。
全てのゆっくりがこのれいむの誕生を祝福した。
全てのゆっくりがこのれいむの子孫達による人間と共存する素晴らしい未来を思い描いた。
れいむは大事に大事に育てられた。
やがて、れいむは充分な大きさにまで育ち、里へと降りることとなった。
不安を漏らすゆっくりも居たがれいむには全く不安は無かった。
れいむは全ての人がれいむを見て敵意ではなくかわいいという感情を持つという自信を持っていたし
それは実際事実だった。
里に下りて、それはすぐに事実だということが証明されたのだ。
里に下りたれいむはみんなから愛され、若い里長のところでペットとして飼われることになった。
里中の人がれいむをかわいがった。
特に里長は毎日暇があればれいむと遊んだり毛づくろいやマッサージをしてかわいがった。
それはゆっくりした時だった。
れいむは自分の子孫達がこんな風に人間と一緒にすごすことを確信した。
そんなある日のことだった。

「ゆっくりしていってね!」
れいむは縁側でうとうとしていると里長の娘が傍に立っているのに気付いて声をかけた。
最近余り遊ばないが彼女も当然れいむのことを初めてみた時大喜びでかわいがってくれた。
きっと久々に遊びたいのだろうと思ってれいむはぴょんぴょんと擦り寄っていった。
「お前なんかが居るから…」
「ゆ?」
突然その女の子がぼそりと呟いた。
違和感を感じたれいむはその子の瞳を見た、そこには黒い炎が燃え盛っていた。
しかし全ての人に愛されて生きてきたれいむにはその炎の意味はわからなかった。
「お前なんかがいるから!」
突然女の子がれいむを足蹴にした。
「ゆ゛ぐぐうう!?」
女の子はぐりぐりと変形するまでれいむを踏み潰す。
「やべでええええ!れいむのかわいいおかおのがだぢががわっぢゃううう!!」
れいむが暴力に初めて曝されて恐れたことは自分の究極のかわいらしさが損なわれることだった。
「私は一生懸命勉強して!お手伝いもして!みんなに優しくしてるのに!なんで!なんで!」
さらに女の子が力を込めるとれいむの皮がぷちりと切れ目がはいりそこから餡子が漏れ出した。
「れ゛い゛む゛のがわ゛いい゛おがごがあああああああ!?
どうぢでえええええ!どうぢでごんなごどずるどおお!?」
れいむは自分の顔が傷つけられたことで半狂乱になった。
そして胸の中には何故自分が傷つけられるのかという疑問が渦巻いていた。
「どうしてお父さんは私のことをみてくれないのよおおおお!」
女の子はれいむの最後の疑問に答えると、懇親の力を込めてれいむをぐちゃりと潰した。

ゆっくり達は知らなかった。
人間の世界に渦巻く嫉妬や欲望を
れいむ達は確かにかわいさを手に入れたがそれをもって人間世界で生きていくためには
嫉妬や欲望の力を跳ね返すだけの知恵と力も必要だったのだ。
かわいさだけを求めて脆弱な進化をしてきたゆっくり達がそれを手に入れるにはあと何千年かかることだろうか。
ゆっくり達の思い描いていた理想は遠い。





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最終更新:2008年09月14日 06:37
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