まりさの誕生 番外編1の続きです
前作を見ないと何も分からないと思います
いろいろな道具を使うゆっくりが見たくない人
人間とゆっくりが一緒にゆっくりしている光景
ゆっくりがとても頭のいい光景
そんなものを見たくない人はお引き取りくださった方が賢明です
でも個人的にはそんな人の意見も聞いてみたいです




リーダーまりさは生き残りの他のゆっくりとともにフォートレスのゆっくりにつれられて石塁のなかへ入って行った
まりさたちはふぉーとれすのゆっくりに対し何度か
「はやくこのなわをほどいてね!!あとゆっくりごはんをもってきてね!!」
「ここはまりさたちのおうちにするよ!!だからさっさとでていってね!!」
などと騒いでいたがふぉーとれすのれいむが
「うるさいよ!!なんでもするっていったんだからいまはゆっくりしたがってね!!!」
と、どなって頭をかじったら大人しくなった
半分地下に埋まった石造りの建物、その中に今日の夜ごはんとともに入れられ、入口が大きな石でふさがれた

その日の深夜
50匹ほどの群れがゆっくりふぉーとれすに向かおうとしていた
この群れのリーダーはゆっくりありすだ
この群れは先ほど降伏したまりさの群れの一部である
本来はまりさの本隊が攻撃を仕掛けるとほぼ同時に東から奇襲、敵が混乱したすきを突き、殲滅
そして仲良くフォートレスに入城する予定だった
ゆっくりが立てたにしてはある程度まともな作戦
しかしリーダーには一つの誤算があった
この攻撃の三日前、まりさが群れのれいむと「すっきりー!」するところをこのありすに見られていたのだ
ありすは「や、やばんよっ!!とかいはのありすのまえでそんなことしないでっ!!」
といやがっていたがまりさは完全に忘れていた
しかしありす種にとって、自分の獲物が自分以外、特にありす種以外とすっきりすることを望まない
その恨みは三日たっても消えることはなく、ヤンデレモードと化したありすはまりさを罠にはめたのだ
わざと予定時間より遅れて攻撃する
もしまりさが失敗して死んでいても敵も疲弊している、50匹の群れでも十分に勝てる
まりさが敵と共倒れになる、そうなれば願ったりかなったりだ、あの石の城は都会派の自分こそ相応しい
もしまりさが勝った時、その時は途中で道に迷ったとか言って誤ればいい
そしてそのあと私の愛を受け取ってもらう、それこそ文字どうりお互い朽ち果てるまで うふふ…
そんなことを考えながらありすたちは前進を続けた
アリスの考えなかった最悪のパターン まりさが負けて敵に被害がない場合
そんなもの想像の範囲外だった
結論から言うとアリスの奇襲作戦はこの時点で失敗していた
ツタと竹を組み合わせた罠がすでに反応し、フォートレスに敵の襲来を告げていたのだ
夜なのでがんは効果が低い
たんくは先の戦闘でこびりついた餡子を落とす作業中
白兵戦をもって敵をせん滅することになった
フォートレスには5つの階級がある
支配者階級のぱちゅりー
そのすぐ下、貴族階級とでも呼ぶべきありす
小隊指揮、たんく砲手などを行うまりさ
れいむ、みょん等の平民階級
そして最下層にいるのがちぇんだ
だがこの分類は人間から見たものでゆっくり基準ではトップのぱちゅりーとその他という感じらしい
じっさい、人間分類では最下層のちぇんが普通にぱちゅりーと遊んでいたりするため階級差による差別はない
あるいみ社会主義の理想としては人間より優れていると言えるかもしれない
ただ、主に戦闘時に弾薬集めや負傷者搬送等の雑事に回されることが多いため人間が勝手にそうだと思っただけだ

35匹の迎撃部隊が出撃した
そのうちのみょんとれいむが10匹づつ
まりさ5匹
ちぇんが7匹
そして夜戦要員のゆっくりみすちーが3匹だ
れいむとまりさは頭の上に道具を乗せている
ゆっくり・ばっく・うぇぽん・しすてむ(以下YBWS)だ
これはゆっくりがんの威力に注目した一匹のまりさが
ゆっくり一匹で使えるがんが欲しいと提案して作られたものである
ゆっくりサイズのクロスボウを想像してもらいたい
ベルトで頭に固定され、口でひもを引っ張ることで発射、その後取り外し、白兵戦に移行する
装着するには二匹のゆっくりのサポートが必要で、装備中は角材のリロードはできない
一度取り外すと帰還まで再装備はできないが体当たり戦に移行する前に遠距離攻撃できるこの装備は貴重だ
「まったく、これだからよなかにこうげきしてくるわるいゆっくりはきらいだよ、ゆっくりできないよ」
「わかる、わかるよー」
「ひるならたんくでゆっくりいちげきだぜ」
こちらから先手を仕掛けるために移動しているため語尾に「!!!」なんてものはつけない
「ちんちん…」
「どうしたんだぜ?みすちー」
「ちんちん、てきだよ!しずかにしてね…!」
みすちーは視力がとてもいいのだ
その瞬間すべてのゆっくりが地面に伏せ、息をひそめる
数秒後前方からわいわいがやがやとゆっくり達の声が聞こえてきた
まっすぐこっちに向かってくる
敵は気付いていない
「まだ…ゆっくりまつんだぜ…うったらだめぜ…」
れいむとまりさは緊張した顔つきでひもを口に銜える
頭の上にクロスボウを乗せたその姿はリ・○ズィというよりはボ○ルだ
だが、この丸い棺桶も適切な使い方をすれば白い悪魔になりうる
「いまだぜ!!いそいでうつんだぜ!!」
一斉に15発の角材が発射される
同時にれいむとまりさはYBWSを切り離してその場に伏せる
UBWSは後続のちぇんが回収してくれる手はずだ
そしてそのれいむとまりさの脇を音も立てずにみょんたちが駆け抜けていった

カカカカーン!!
「ゆ?」
「なんのおと!?」
「ゆっくりしていゲブォ!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!れいぶー!!」
「ゆゆっ!てきしゅうよ!!ゆっくりむかえうってね!?」
「どこなの!?てきはどこなの!?」
「わからない!!わからないよー!!!」
あっという間にアリスの群れは混乱状態に陥った
その時前方から声が聞こえる
「そこのゆっくりたち!ゆっくりきいてほしいんだぜ!!!」
迎撃隊長のまりさだ
「いますぐむだなことはやめてこうさんするかかえってほしいんだぜ!!」
「よあけまでじかんをあげるからゆっくりかんがえてほしいんだぜ!!」

アリスの仲間は全員ありすを見つめた
ありすは急いでこの状況を確認した
周りの味方、あまり多くない、だが暗くて視界も良くないのでまだいっぱいいるはずだ
周りに味方の死体、ほとんど見えない
敵の位置、不明、たださっきの声で大体の方向はわかった、それもそんなに遠くない
敵の数、不明、先ほどの投石からして10匹強か?
そして敵は夜明けまで待つと言ってきた
今がチャンスだ、敵は油断している
都会派らしく、不意打ち、殲滅してやる
待ってやるという相手に対して不意打ちを仕掛けるという行為が都会派かどうかについては触れない
たぶん自分にとって都合がよければ都会派なのだろう
「やばんなゆっくりはゆっくりしになさい!!」
どす
「ゆ?」
なんだ?今の変な音は
自分の頬というか体の中からも聞こえてきた気がした
そう思った瞬間、アリスの後頭部は破れ、大量のクリームを噴き出しながら倒れた
悲鳴を上げる暇もなかった
音を立てずに近づいていたみょんがゆっくりそーどを突き立て、ありすを斬ったのだ
ゆっくりが銃火器を手に入れたのに白兵戦用の武器を作らない理由がない
このゆっくりそーどはおもに戦闘要員用に作られている
薄い木の板をベースに先端をとがらせ、片方にギザギザをつける
ちょうど先端がとがった段ボールカッターを想像してもらいたい
ちなみにみょんの持つものは大型の特別製で「おーかんけん」とか「はくろーけん」とか呼ばれている
みょんたちによるゆっくり斬りが始まる
敵は必死に抵抗しようとするがリーチが違うため歯が立たない
「や、やめてね!!ゆっくり許してね!!」
一匹のれいむがみょんに懇願する
「ならその口にくわえた石を捨てて仰向けになれちーんぽっ!!」
「ゆ、わかったよ!!わかったからころさないで!!」
コロンとあおむけになるれいむ
みょんは縄で縛るため、警戒しながられいむに近づく
降参した相手は原則殺さない、捕虜にしてゆっくふぉーとれすで真のゆっくりになれるように教育するのだ
非力な存在の癖にふぉーとれすを襲い、人間を襲う悪いゆっくり
だがそんなゆっくりでも伝説の二匹と一人の聖書を読み、フォートレスで生活すれば真のゆっくりになるはずだ…
「ゆゆっ、ばかなよーむはゆっくりしね!!」
油断した 雑念に心を惑わされ、一瞬目をそらしたすきに…
仰向けになって降参のポーズをとっているれいむの顎に黒い穴が開いたと思った時は手遅れだった
子供が生まれる勢いで石が飛んでくる
「ち、ぢんぼおぉぉぉあ…」
そのまま目に直撃、眼窩から餡子を噴き出して動かなくなった
「ああっ!!みょんが!!」
「ゆゆっ!!ゆるさないんだぜ!!」
仰向けになったれいむを数匹のゆっくりが囲む 
逃げるチャンスを逃した もう逃げられない

「…ゆっ!かわいいれいむをゆっくりにがしてね!!」
「にがさないよ!!」
「ちーんぽ!!」
「ゆっくりしないでしねぇ!!」

このあと、何匹かのゆっくりが降参した
しかしふぉーとれすのゆっくりは一匹も許すことなく皆殺しにした

そして一匹のみょんの死骸を四匹で運びながらゆっくり達が石塁の中へ消えていった














あとがき
どーうも、セインと申します
今回はふぉーとれすゆっくりの生身での戦い方を書きました
じかいはフォートレスゆっくり達の生活、文化にズームインしようと思います

本編より番外編の方が長くなりそう?
そんなことはない…筈

ドスまりさの誕生 番外編2
7月30日 1814


セイン

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最終更新:2022年05月03日 18:01