• おれ設定込みです。
  • 以前スレに出ていたネタ、絵を元ネタにしています。









「いいかめーりん、頼んだぞ」
「じゃおおおおん!!」

勢いよく答えたのはゆっくりめーりん
丈夫な肉体と「何かを守る」習性をもつゆっくり

「気をつけるんだぞ、腹が減ったら野菜を食べていいぞ」
「じゃおおおおん!!」
そう言って主人は人里へと出かけて行った。
小料理屋を営む弟の婚礼のため今日は夜まで戻らない。
その間この畑を戻るのがめーりんの仕事
「じゃおおおん!!」
柵の切れ間の門に立ち畑番の任務が始まった。




数時間後
「ZZZ…ZZzzz…」
堂々と午睡を取るゆっくりめーりん
これさぼっているのではない。計画的休息である。
畑番という集中力と根気を要する任務をこなすためには
この「しえすた」が必要なのだ。少なくともめーりんはそう考えている。

「う~!たーべちゃーうぞ~!!」
そこに飛来したのは「こーまかんのおぜうさま」ことゆっくりれみりゃ
そのお目当ては
「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ~♪」
「おいちいね!!」
御食事中のまりさの親子
少し前に「しえすた」中のめーりんに
「ゆっくりしていくね!!」と元気よく挨拶して入ってきた。

なおこの畑はゆっくり達に「めーりんのところ」という名で知られる
有名なゆっくりスポットであることを記しておく。

「た~べちゃ~うぞ~!!」
「ゆゆ!!ゆっくりにげてね!!」
「まりさはおいちくないよおお!!」

れみりゃから逃れるべく畑中を駆け回るまりさ親子
小石を蹴とばし畝に突っ込み猛烈な勢いで逃げていった。

「ZZZzzz…ZZzzz…」
この状況においても「しえすた」を続ける胆力の持主ゆっくりめーりん
畑番を任されるゆっくりは一味ちがうのだ。



「うっうー!!おーいしかったどぉー♪」
まりさ親子を平らげたらしく畑に戻ってくるゆっくりれみりゃ
次なるお目当ては
「ZZZzzz…zzz…」
皮の厚さに定評のあるゆっくりめーりん
計画的休息はいまだ続行中である。


「うあうあ♪あかあか♪」

めーりんをひょいっと持ち上げるれみりゃ
「じゃおっ!?」
この状況でついに覚醒したゆっくりめーりん
「じゃおおおおおおおおおおお
ついにその実力が発揮
「う~!」
されなかった。平然とめーりんにかぶりついたれみりゃ
だが様子がおかしい。
「んガ・が・がgがgg…」
肉まんフェイスを真っ赤に染めて悶えだす

「ghががdcgガg…」
「じゃお・・・??」
「がらいどおおぉおおおぉ!!じだがびりびりずるどぉおお!!」

めーりんの中身はぴりりと辛いピザまん、れみりゃには少々きつい
「ざぐやああぁ~!!ざぐやああぁ~!!」
そのまま飛び去っていくれみりゃ
「じゃおおおおん!!」
ゆっくりめーりん、勝利の瞬間である。

振り返れば自分以外が齧った痕のある野菜がいくつか目につくはずであるが
常に前を見続けるめーりんが気づくはずもない。
あるいは見てもわからないかもしれない。
ゆっくりめーりんが加工場で扱われないのは「皮が厚い分餡が少ないから」
丈夫な肉体に対しておつむのほうはさっぱりなのだ。
「皮の商品化に漕ぎ着ければあるいは…」というのがある加工場研究部員の談

「じゃおおおおおん!!」
悪辣なるれみりゃを撃退し意気軒昂なゆっくりめーりん
たっぷりとった「しえすた」のおかげで疲れもない。
まさに気炎万丈といった様子

と、そこに近寄ってくる一匹のゆっくりまりさ
何やらにやついた笑みを浮かべている。
「めーりん!」
「じゃおおおん!!」
勢いよく返事をするめーりん
「きょうからここはまりさのゆっくりぷれいすだよ!!」
「じゃおっ!?」
「だからめーりんはでていってね!!」

いきなりやってきてとんでもないことを言うゆっくりまりさ
「じゃおおおおおん!!」
当然臨戦態勢にはいる激烈なるな闘争心の持主ゆっくりめーりん。

「とられるのがいやならこのまりさをたおしてね!!」
と叫んだまりさは
猛烈な勢いで逃げ始めた。
「じゃおっ?」
理解できない行動に困惑するめーりん
たたかうはずなのになんでにげるの?うしろむきでたたかうの?
この不測の事態に直面しためーりんは
「じゃおおおおおん!!!」
逃げるまりさを追いかけ始めた。攻撃は最大の防御である。
何か重要なことを忘れているような気もしたがめーりんには関係なかった。

まりさとめーりん
二匹の姿が見えなくなったころ

「むきゅ、うまくいったわね」
物陰から出てきたのはゆっくりぱちゅりーとその子供達
先ほどのまりさの家族である。

噂に名高い「めーりんのところ」に来てみたところ
「簡単に入れる」「邪魔するめーりんはいっつも寝てる」という噂に反して
れみりゃを撃退するほどの実力者が番をしていた。
ここでぱちゅりーは一計を案じた。
その結果がこれである。

「むきゅ、みんなゆっくりしていくわよ。」
「「「ゆっくりちていくよ!!」」」


一方まりさを追跡するめーりんは岩だらけの川辺に来ていた。
追っていたまりさは先ほど見失った。
いったいどこへ…と辺りを見まわしためーりんは途轍もないものを目にした。

まりさが泳いでいる!!

「じゃ、じゃお!!??」
あの特徴的な帽子がすいーっと水面を流れていくのである。
帽子に乗って下っているのではないことにめーりんは驚愕した。
まさかまりさが泳ぐなんて!!
「じゃおお~ん!!

激烈なるな闘争心の持主ゆっくりめーりんは猛烈な勢いで追い始めた。



「ほんとうにあのめーりんはばかだね!!」
「むきゅ、かんたんにひっかかったわね」
しばらくのちの畑の会話
逃げたはずのまりさもそこにいる。
「あのぼうしのもちぬしのおかげだわ」

ゆっくりめーりんを撒くために使ったのは
ここに来る途中で拾った帽子に小石を詰めたもの
うまくやれば沈むことも転覆することもないいいおもちゃになる。

ゆっくりはお互いを帽子で識別する。
動く帽子の中に誰もいないことに気づくのはいつになるやら

「ばかはあつかいやすくてたすか…」
「むきゅ?どうしたの」
固まったまりさの視線の先に目を向けるぱちゅりー
そこにいたのは

「う~!しかえしにきたどぉ~!」
「やられたままじゃこーまかんのめんつにかかわるどぉ~!」

数匹のゆっくりれみりゃ
どうやら先ほどのれみりゃが姉妹を連れてきたらしい。
れみりゃには珍しい仲間意識の持ち主のようだ。

「う~!でもあかいのがいないど~」
「でもまんじゅうはいるど~」
「「「でなーだど~!!」」」
夕刻の迫る畑にゆっくり一家の断末魔が響いた。


その日の夜遅く
すでに高く上った月の下

主人は人里から帰ってきた。
「いや、すまないなめーりん。遅くなっちまった」
だが畑にはいくつかのゆっくりの帽子が転がるのみ
めーりんの姿はない。
「まさかやられちまったのか?」
だが畑の被害はあまりない。ではめーりんはいったいどこへ?

「じゃおおおおおおおおおおおん!!!!」
「めーりん!」
盛大な叫び声をあげて泥まみれになりながら駆けてくるのは
大いなる忠誠心の持主ゆっくりめーりん
その口にはしっかりとゆっくりまりさの帽子が咥えられていた。

「そうか入ってきたやつを追ってたのか。」
「じゃおん!!」
「よくやったぞめーりん。今度も頼むな。」
「じゃお~ん!!」



ゆっくりめーりんは今日も畑に立ち続ける。



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最終更新:2022年05月03日 18:43