『ゆっくり契約』

ドスン!ドスン!
大きく響く地響きに村人はなんだなんだと集まってきた
そこで見たものとは

「ゆっ!このむらでいちばんえらいひとをだしてね」
ドスまりさだった

『で?お前達はなにをしに来たんじゃ?』
「ゆっ!ドスはけいやくをむすびにきたんだよ
これがそのけいやくしょだよ!」
側近であろうぱちゅりーが紙切れを差し出す

1・村の人々はゆっくりを襲わない

2・ゆっくりは畑を荒らしたりしない

3・上記の約束が破られた場合はドスが裁判をする

4・契約での決定は絶対です、人間もゆっくりも逆らえません

5・群れの中での喧嘩は人間が裁判をします

6・この契約は絶対です、やぶったら死刑です




                                  7・契約を結ばない場合は宣戦布告とみなして攻撃します

『は?』

「ゆっふん!どうしたの!あまりにりっぱなけいやくでこえもでないの?」

『つまりこれは、人間がゆっくりを襲ったら』
「もちろんドスがほうにのっとってさばくよ!」
『じゃあゆっくりが畑を荒らしたら?』
「もちろんドスがほうにのっとってさばくよ!」
『じゃあ人間がゆっくりを殺したら?』
「もちろんしけいだね!どすすぱーくのえじきだよ!」
『じゃあゆっくりが畑を荒らして裁判にかけられたら?』
「じょうじょうしゃくりょうのよちありとみるかもしれないね!」

『…わしゃ頭が痛いぞぃ…誰かかわってくれまいか…」
『あ、じゃあ俺が』村長の孫が名乗り出た

『つまりドスたちはこの村から食料を強奪しに来たんだね?』
「ごうだつじゃないよけいやくだよ!そんなこともわからないの?ばかなの?しぬの?」
『似たようなものじゃないか、こんな契約結べないね』
「ゆっふん!それはせんせんふこくととるよ!?いいの!?」
『なに?』
「ななばんめをよくみてよちゃんとかいてあるよ!」
『ああ本当だ、よく目を通していなかったからね、見逃してたよ』
「ゆっふん!しっかりみておかないと、あとでたいへんだよ」
『けどこんな急に契約は結べないね、少し時間をくれないか?』
「ゆぅ~!しかたないね!ドスはかんだいだからあしたのあさまでまってあげるよ!」
『そうか、明日の朝だねそれまでに結論を出しておくよ』
「ゆっふ~!そうときまればドスはむれにかえるよ、もしあしたのあさけいやくをむすばないと…」

ずどォォォォォン!!!

「ドススパークのえじきだからね、わかってるね!」
『ああ、わかったから群れへ帰ってくれ、これから皆で相談するんだ』
「ゆっ!なんだかイラッとしたけどドスはかんだいだからゆるしてあげるよ」
『ああ、それじゃ』
「あしたのあさだよ!わすれないでね!」
『…しつこいドスだ』


村の集会所

「どうすんだ?このまま契約を結ぶのか?」一人の青年が詰め寄る
『そんなわけないじゃないか、ちゃんと考えはある、戦うのさ』村長の孫が答える
「だが、ドゲスがいる以上戦えばこちらにも被害が出る」
『もちろん、そうならないようにするさ、絶対にね』
「で、いったいどうするんだ?」
『そうだね…どこかでゆっくりを捕まえてきてくれないか?なるべく家族がいる方ががいいな』
「わかった、おまえにまかせようじゃないか、その役目俺がやってやる」
『ありがとう、感謝するよ』


翌朝

ドスン!ドスン!
「ゆっ!このむらでいちばんえらいひとをだしてね」
『やあ、遅かったじゃないか』
「ゆっ!きょうはみんなもつれてきたからおそくなっちゃったんだよ」
『で、けいやくのことなんだけど』
「もちろんむすぶよね!そうじゃないとドススパークをうつよ!」
『ああ、勿論契約は結ぶよ』

「やったねドス!!」
「ゆゆっ!むらにおりてきてせいかいだったよ!!さあにんげんさんおやさいさんをたくさんちょうだいね!」

『その前にドスに聞きたいことがあるんだけどいいかな?』
「ゆっ!ドスは気分がいいから何でも答えてあげるよ!」
『昨日の夜、畑に一家で入り込んできたゆっくりがいて捕まえてあるんだけど、どうすればいいかな?』
「ゆっ!もちろんドスがさいばんをしてむざいほうめんにするよ!」
『じゃあ裁判をしようか、皆裁判の準備をしてくれ』
『『OKまかせろ!!!』』


ゆっくり法廷


「ゆっへん!ドスがさいばんちょうだよ!ひこくははやくでてきてね!」
『被告入廷!』

ギィィィィ バタン!

「ゆ!まりさたちはなにもやってないよ!むざいだよ!」
「そうよ!おやさいをたべにいったらつかまったのよ!ごにんたいほよ!」
「「「ゆっくちぃ!」」」

「ふむふむよくわかったよ!じゃあこのかぞくはむざ『待った!』
「ゆ!にんげんさんでてこないでね!さいばんのじゃまだよ!」
『裁判長、裁判長は大変な間違いを犯しています!』
「ゆ!さいばんちょうはぜったいだよ!さからったらしけいだよ!」
『よく話を聞いてみてください、この被告達は重大な犯罪を犯しています』
「ゆ?どういうことなの!?」
『では証人を呼びましょう、証人入廷してください』

ギィィィィ バタン!

「ゆっくちー」
それは紛れもなくただの赤ゆっくりだった
「それが証人なの!?あたままでおかしくなっちゃったの!」
ゲラゲラとゆっくりたちに埋め尽くされた傍聴席から下品な笑い声が聞こえる
「ゆー!れいみゅはおこっているんだよ!」
あたりはその一言でシーンと静まり返った
「…じゃあれいむしょうげんをしてね!」
「れいみゅはとみぇたんだよ!まりさたちがおやさいをたべようとするのを!
でもうるさいっていってはじきとばされたんだよ、ゆーんゆーん」
「あのれいむはうそをいっているんだぜ!まりさたちがそんなやばんなことするわけがないんだぜ!」
「ゆーん、はじきとばされたときのきずがいたいよーゆーん」
「ふん!そんなのえんぎにきまっているんだぜ!あのときはそんなけがをするほどたいあたりしていないんだぜ!」

その場がしーんと静まった

「ゆっ!つまりまりさたちはよってたかってこどものれいむをいじめたんだね!これはじゅうだいなつみだよ!」
『しかもれいむはけなげにもかなわないとわかっていても契約を守ろうと立ち上がったのです!
このれいむはすばらしいれいむです!』傍聴席からも歓声が沸き起こる
「よってこのまりさたちはしけいだよ!ドスがきめたよ!」

「ゆがぁぁ!!!なんでばりざがしけいなんだぜぇぇぇ!!!」
「ばりざのぜいよぉぉ!!!どがいはなわだじまでしけいにな゛っちゃうわぁぁぁぁ!!!」
「ゆぇーん!みゃみゃのばきゃぁ!」
「しけいはやじゃよぉ!」
「ゆーんゆーん!」

「ゆゆゆ…やっぱりしけいはなしだよ!ドスがきめたよ!」
「じゃあれいむがけがをしちゃのもにゃしなの!?ひじょいよドス!」
「ゆうう…やっぱりしけい…いやむざい…ゆゆゆ」

「もうめんどくさいよ!ドスにさからったからみんなしけいだよ!」
傍聴席からもブーイングの嵐が起こる
「うるさいよ!ドスにさからうならドススパークだよ!」
なおも傍聴席からはブーイングが起こっている
「ゆっぎゃぁぁ!もうゆるさないよ!ドススパー『待った!』
「なんなの!いまドスはいそがしいんだよ!こしぬけのにんげんさんたちはどっかきえてね!」
『今ドスは重大な契約違反を犯しました、よってこれからは私達がゆっくりを裁きます!』
「ゆ!なんのことなの!にんげんさんはわけのわからないことばかりいってないでドスにわかるようにせつめいしてね!」
『契約第5条「群れの中での喧嘩は人間が裁判をします」というわけでゆっくり同士の喧嘩は私達が裁きます』
「ゆ!そんなけいやくドスにはかんけいないね!ドスはゆっくりなんかじゃなくてドスだからね!ゆっへん!」
『ドスは今重大なミスを犯しました!自分はゆっくりではないといいきったのです!』
「ゆ!それがどうしたの!ドスはドスだよ!ゆっくりみたいなきたないまんじゅうなんかといっしょにしないでよ!」
『よく契約を見てください、ここにはゆっくりが契約を破った場合と人間が契約を破った場合の事しか書いていません!
つまりドスには契約が一切無効というわけです!しかしドスはゆっくりではないと言い切りましたが、
群れの一員であることは疑いようのない事実です!よってドスはゆっくり契約第6条によって裁かれなければいけません!』
「ゆぎゃああ!!!なにいってるのぉぉぉぉ!!ドスがさばかれるわけないでしょぉぉぉぉ!」

だがその判決に異論を唱えるゆっくりは1匹たりともいなかった
それはそうだ、先ほどまで自分達にドススパークを打とうとし、さらにはゆっくりを汚い饅頭と
はっきり言ってしまったのだから。

あっという間にドスはぐるぐる巻きにされて土に後頭部側の半分だけ埋められてしまいました    おお ご都合主義 ご都合主義

『よってこれからドスの刑を執行します、刑の方法は…ゆっくりにぼこぼこにされて逝ってねです!』
「ゆぎゃぁぁぁ!!!なにいってるのぉぉぉぉぉ!!!みんなドスをはやくたすけてね!!!」
1匹のゆっくりが近づいていきます
「ゆ!早く助けてゆぎゃぁぁぁ!!」
そのゆっくりは裁判にかけられて死刑宣告されたまりさでした
「うらぎりもののどすはじねぇぇぇ!!!」
執拗なまでにどすの頭部に噛みつきます。それを見ていたほかのゆっくりたちも
「お前のせいでたいへんなめにあったよ!!」
「しね!しね!」
「あやまってもゆるしてあげないちーんぽ!」
などといった罵倒雑言を浴びせながら
あるものは噛みつき、あるものは体当たりをし
みょんなどは木の棒をうまく使って目の辺りを切りつけています    おお ぐろい ぐろい
「…ゆ゛っ…ゆ゛っぐり゛じん゛じゃえ゛…」
それがドスの最後の言葉になりました

「ふー、すっきりー!」
「いいしごとしたあとだときもちがいいみょん!」
「まえからみんなあのドスきにいらなかったんだよねーわかるよー」
「じゃあみんなやまへかえろ『待った!』

「ゆっ!まだようがあるのおにいさん!?」
『君達ゆっくりは重大な契約違反を犯しています!』
「ゆ?なにいってるの?ばかなの?しぬの?」

『君達は今どこに立っているのかな?』

「ゆ?つちのうえだよ!そんなこともわからないの?ほんとうにばかだったんだね!」

『ゆっくり契約第2条!ゆっくりは畑を荒らしたりしない!』
「ゆ?それがどうしたの?ばかなの?」
『少し地面を掘ってみればすぐわかるよ』
「ゆっくりほるよ、ほーりほーりー!?ゆ!?」

なんと土の下からじゃがいもが大量に出てきたではありませんか!
そうここはじゃがいも畑の上だったのです。

『ゆっくり契約第2条!ゆっくりは畑を荒らしたりしない!』
「ゆ!わざとじゃないよ!それにつれてきたのはにんげんさんたちでしょぉぉぉぉぉ!!!」
『ゆっくり契約第3条!上記の約束が破られた場合はドスが裁判をする。しかし!ドスはもう死んでしまっている
この場合ドスの最後の言葉を契約として実行する!』

「ゆ…ドスがさいごにいったことばって…?」


… ゆ゛っ…ゆ゛っぐり゛じん゛じゃえ゛…


『というわけで君達は加工所で「ゆっくり」死んでいってもらいます』

「がごうじょい゛やぁぁぁぁ!!!」
「どぼじでぞうなるのぉぉぉぉ!!!」
「ドスのでぶまんじゅうぅぅぅぅ!!!」


『よしあらかた捕まえたな、つぶれたのもいるが』
「ゆっぐりぃ!ごごがらだぜえ!」
『うるさいな、少し黙ってろ』バチン!「ゆぎゃ!」


こうして村はドゲスまりさのむれを退治することができたうえに
加工所に売り飛ばしたゆっくりたちが意外と高く売れてくれたので
村中とても裕福に暮らしましたとさ。   終わり


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最終更新:2022年05月03日 21:35