ゆっくりホームステイしていってね!! 2の続きです。
ドスまりさ、賢いゆっくりが出てきます。



 ドスまりさは第二回ホームステイに参加するゆっくりを選出するのと並行し、人間から教わった農業を実践に移すために群れの成層圏内の一部を
「とくべつのうこうくかく」と、「がくしゅうのうこうくかく」に分け、許可なき群れのゆっくりの立ち入りを禁止した。
特別農耕区画は実際に人間から貰ったほうれんそうというお野菜を育て、群れみんながゆっくりできるように皆の食料に充てる。育てるのは第一回のホームステイに参加したゆっくりとその家族たちだ。
学習農耕区画は群れのゆっくり、特に子供を相手に農耕について学ばせる区画だ、主に野菜がどうやって生えてくるのか、人間はなぜ野菜を独り占めしている(ように見える)のか、
そのような子ゆっくり達の疑問に本物の野菜と触れ合いさせながらありすやぱちゅりーが子供たちを教育する。
今までドスは冬に食糧不足になったとしても人間の里に食糧をもらいに行ったことはなかった。確かに群れの仲間は大事だが、人間に食糧を面でもらいに行った結果、
怒りを買ってしまえば越冬どころの騒ぎではなくなる。こちらから対価として渡せるものがない以上、安易に人間に物をねだるのは避けたかった。
そのことでドスはずいぶん非難されたこともある、ドスは心の中で群れのゆっくり達に謝りながら、人里に行き畑を襲ったゆっくり達をリンチにする命令を自警団に下していた。
だが、今では群れのゆっくり達でお野菜を作ることができる。そうなれば冬の食料事情が十分とは言えなくてもいくらか好転するはずだ。
そしてそうなれば人間の畑を襲うゆっくりもいなくなるはずだ…そしてその時こそ、自分が真にゆっくりできる時なんだろうとドスは思っていた。

 ついにドスが本性を現し始めたな…
あの正義感が悪い方向に行ったまりさはドスのお話を聞いて真っ先に思った。
ドスはナントカのうこうくかくなどというよくわからないものを作り、そこで人間から貰ってきたという野菜を育て始めた。
野菜は人間が頑張って育てたもの、だからゆっくりが勝手に手を出してはいけないと、ドスや側近から何度も聞かされていたが、そんなことはなから信じていなかった。
他のゆっくりなら少しは疑問に思っただろう、だがこのまりさは自分の正義を貫くことしか頭にない、つまりは盲目的すぎた。
ドスはああやって他の群れの仲間たちに嘘を教えている、そしてドスは人間同様に野菜を独り占めする方法を学び、自分に従わないゆっくりを差別し、排除するつもりなのだ…
そうなってしまえばこの群れはゆっくりできないことになる、その前に何とか行動を起こさなければ…

 群れでは二回目のホームステイに参加するゆっくり達が出発した。彼らは第一回ホームステイに参加したゆっくりから話を聞き、強い関心を抱いた好奇心の強いゆっくり達だった。
そして群れでは第一回ホームステイに参加したぱちゅりーとありすが子供たちに農耕を教え、他のゆっくりがせっせと雑草を食べ、近くの川から水を持ってきている。
「まりさ、あなたもこっちにきなさい、むれのなかまであるいじょうあなたものうこうをしるひつようがあるわ!」
教育係のありすが逃げようとした正義感の強いまりさを呼びとめた。
「い、いやだよ!!そんなゆっくりしてないじゅぎょうなんてうけたくないよ!!」
「むきゅ、まちなさい、ゆっくりがゆっくりできるようにべんきょうをすることはいいことなのよ」
「そうよ!!ちゃんとじゅぎょうをうけないとゆっくりできないわ!!それこそいなかものよ!」
「いやだよ!!どすのせんのうじゅぎょうなんてゆっくりできな…」
「なにいなかてきなわけのわからないこといってるの?いいからきなさい!!」
いくらなんでも二匹の成体ゆっくりに敵うわけがなく、まりさは他の子ゆっくり達の列に座らされてしまう。
「むきゅ、じゃあじゅぎょうをはじめるわ、まずみんなこのたねをいっこづつとっていってね」
「ぱちゅりー、これたべもの?」
「こんなにちいさいとゆっちゅりできにゃいよ!?」
「これはたべたらだめよ?みんないっこずつとったわね?じゃあいまからありすのいうことをゆっくりきいてしっかりりかいしてね!!」
ありすのいうことなんか誰が聞くものか。そんなまりさの耳にちょっと離れた所から争う声が聞こえた。
「な…でまりさたちは………はいっ…らいけないん…ぜ?あい……はあそこでく……たべてゆ……りして…ん…ぜ!!……さも…おくま……はんをた……いくよりあそこ……さをた…てゆっくりしたい………!!」
遠くてよく聞こえなかった、だが今のまりさにとても大事なことを言っているような気がする、まりさはアリスとぱちゅリーを完全に無視して向こうの特別農業区画の方に耳を傾けた。
人間…いや、ゆっくりというのは不思議なものだ、遠くて聞こえないような声でも注意すればはっきりと聞こえる。これならあのありすとぱちゅりーに洗脳される心配もない。
「どすのめいれいだちーんぽ!!いまあのゆっくりたちはざっそうというゆっくりできないくさをたべてるんだちーんぽ!!」
「だったらまりさもてつだうんだぜ!!はやくなかにいれるんだぜ!!」
「それはできないちんぽ、ほーむすていにさんかしたゆっくりいがいにはまだおやさいとざっそうのくべつがつかないかのうせいがあるちんぽ、まちがっておやさいをたべたらあぶないちんぽ」
もうすでにドスの野望は始まっている、草があるところをわざと立ち入り禁止にして、ホームステイに参加したドスの側近をそこでゆっくりさせる。
それに異を唱えたゆっくり、ドスの命令より目の前のゆっくりを優先するようなゆっくりはゆっくりできないと言いがかりをつけ、迫害する気なんだ!!

「みんな、ぱちゅりーのいうことがゆっくりりかいできたかしら?」
「ゆっくりりかいしたよ!!」
「むきゅ、みんなおりこうさんね、じゃあ、みんな自分のところにたねさんをいれてやさしくつちをかけてあげてね、それからあそこにあるおけからみずをもってきてゆっくりかけてね、むきゅ」
いけない、周りのみんなが動き出した、このままじゃ自分も迫害の対象になってしまう、なんとか周りに合わせないと…とりあえず、目の前にあった小さい粒は飲み込んだ。
あとは周りのゆっくりと同じことをすれば何とかやり過ごせるだろう。

数日たって、群れの子供たちは自分のホウレンソウも芽が出たとか、出ていないとかではしゃぎ、出ているゆっくりは他のゆっくりとどちらのホウレンソウが
ゆっくりしているかを熱く語り合っていた。
やはり人間が野菜を育てたなんて嘘だったんだ。まりさはそう確信した…と言うより、根拠のない自信に無理やり根拠をつけた。
ドスは人間から得た知恵で事前に野菜が生えてくる場所を知り、そこを立ち入り禁止にしたんだ。自分も他のゆっくりもみんなおんなじことをしたのに、
生えてこなかったゆっくりが何匹もいるのがその証拠じゃないか、もしあんなことをやって野菜が生えてくるならゆっくり全員分の野菜が生えてこないといけないはずなのに!!
実際のところ、ほうれん草はいったん生えたら収穫までは短いが、種がちゃんと発芽する確率はあまり高くないという、それを考えればこの子ゆっくり農園は成功と言って
もよかったし、
ドスやぱちゅりー、ありすもそのことは子ゆっくり達に伝えていたが、結局そんなこと聞いてなかったこのまりさを悪い意味で増長させることになった。
このままではいけない、悪いゆっくりがゆっくりすることだけは避けなければいけない、そう考えたまりさは先日、みょんに追い返されてたまりさを訪ねた。

そのころ人里ではホームステイ中のゆっくりにちょっとした問題が起きていた。
「おじさん!!そんなむずかしいはなしはいいからはやくごはんをちょうだいね!!」
「いや、それはうりものでおまえたちのごはんというわけじゃ…」
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」
ホームステイに参加しているゆっくり達のモラルの低下である。
一回目のホームステイはドスの側近、二回目は畑を作り、皆でゆっくりすることを夢見た勉強熱心なゆっくりだった。
しかし三回、四回と続き、参加するゆっくりの選定がドスの選択からゆっくり達の立候補になった頃、ホームステイに参加していなかったゆっくりは
群れに少数いたゲスか、ドスの話をまともに聞かない周りに流されるだけのゆっくり達だった。
彼らがホームステイに参加したゆっくりから聞いたことの中で記憶にとどめていたのは「にんげんのごちそうはおいしかった」だけだった、
その文の前後に「れいむががんばったごほうびにつくってくれた」とか「さいごのひにおいわいにたべさせてくれた」とかいう文はゆっくり特有の
「都合の悪いことは聞かなかったことにしてしまう癖」でしっかり頭に入っていなかった。
そんな連中が人間の家に招かれたらどうなるか、お家宣言と、ご飯を持ってきてねのダブルコンボである。
人間から苦情が増え、ドスや側近たちが頭を下げながらうるさいゆっくり達を群れに引きずって行った。彼らはホームステイの趣旨を全く理解してくれなかったのだ。
今までドスと自警団の抑止力による治安維持によって好き勝手ができなかったゲスにとって、ホームステイは彼らの目から逃れ、存分に暴れる格好の機会だった。
あまり周りの話を聞かないでとりあえず周りに流されているだけだった普通のゆっくりにとって、ホームステイはただのお引っ越しだった。彼らは自分の子供以上に畑について理解していなかった。
ゆっくりの体当たりでつぼが割られた家が現れ、7回目のホームステイが全員中止になったとき、里ではゆっくり達の立ち退きが決まった。

どうしてこんなことになったのだろう、と長は思った。
最初はドスの群れが来た時、厄介事が増えたとしか思わなかった、しかしドスと条約について話し合ってるうちにこのドスとはうまくやれそうな気がしていた。
ドスがホームステイをやりたいと言い出した時、最初は面食らったがゆっくりが自分でゆっくりできる努力をしようとしていることを知った時、少しだが、心を動かされた。
つい数週間前まで、このドスとは良き隣人であったと思っていた。努力はするけど努力の仕方がわからない、そんな隣人に努力の仕方を教える。
この長の心は先進国が隣国の発展途上国に支援してるような、そんな感じだったのかもしれない。
昨夜の里の会合では村人たちの殆どがゆっくりのモラル崩壊を嘆いていた。「最初のころはあんなにいい子たちだったのに」、と農家をやっていた老夫婦は嘆いていた。
「だから俺の言ったとうりだったじゃないか!!」と、青年はホームステイを実行した長を責めた。
「ドスが群れの中の問題児を見抜けなかったんだろうな」と分析していたゆっくり好きの青年もここまで被害が出ればやむを得ない、と書類にサインをした。

「すまないが、ゆっくりの群れまで行ってドスを呼んできてもらえないか?」
長は使用人に言った、おそらくこれがドスとの今生の別れになるだろう。

使用人がドスのところに来た時、ドスはこれで人里に行くのは最後になるなと直感した。
人間に物を教えてもらいに行ったのに、最近は人間に迷惑をかけてばかりだった、人間が起こらない理由はないだろう。
それでもドスは人間に感謝していた、普通の人間なら何の警告もなしに自分たちを皆殺しにするはずだ、それがこうやって使者を送ってきたということは最期まで約束を守ってくれるということだ。

「ゆっくりりかいしたよ…」
長から話を聞いたドスは何も反論せずに言った。
「でも、おささんにおねがいがあるよ、ひっこしはいっしゅうかんあればできるけど、むれのおやさいのしゅうかくがまだのこってるの、なんとかたべれるぐらいにそだつまで、じかんがほしいよ!!」
ドスが言うにはまだ群れには収穫前の野菜があり、それがちゃんと収穫できるようになるまで一週間かかるらしい、立ち退きの準備や収穫などで9日ぐらいかかるという。
「私が作ったルールを私が破るわけにはいかないから、一週間後に約束は効力を失わせるよ、でも、君たちが立ち退いてくれる姿勢を見せてくれている以上、
里の誰も君たちに危害を加えようとはしないはずだ。私からもむやみに群れに手は出さないように言っておくよ。」
「ありがとう、おささん、ありがとう…」
そういったドスまりさは里に向かって数歩はねた後、長の方を向いて言った
「いままでありがとう!!めいわくをかけてごめんなさい!!にんげんさんみんながずっとゆっくりできるといいね!!!」
最後にこういい残したドスはすぐに群れのある山に向かって駆け出して行った。
「君たちも、ゆっくりな…」
長はしばらくの間、ドスの背中を見送っていた。

「みんな、ひっこしのじゅんびだよ!!ゆっくりじゅんびしてね!!」
ドスは群れに帰ってすぐ仲間のゆっくり達に自分たちが立ち退かなければならないことを伝えた。群れのゆっくり達の反応は様々だった。
予想はしていたのか、残念そうな顔をしながら巣に向かう側近や勉強熱心なゆっくりたち、何が何だかわからないがとりあえず引っ越しだということで家族を集めるゆっくり達、
そして、にやりと笑いながら群れから消えた一部のゆっくり、こいつらにはだれも気づかなかった。

一週間たって、ドス達は引っ越しの準備を終えた。引っ越しの間の食料には少し不安があったが、ホームステイでお世話になった里の人間が何回かお菓子を差し入れてくれた。
野菜も収穫にはまだ早かったが、種は回収できたためすぐに引っこ抜いてドスやまりさ種の帽子に入れた。引っ越しに時間をかけすぎて長に迷惑はかけられない。
「それじゃあみんな、ゆっくりならんでね!!いまからどすがみんないるかどうかかくにんするよ!!」
ゆっくりを種類毎に並ばせて数を確認していくドス、あれ、おかしいな、何匹か足りない…
何匹かで探しに行かせようか?そう思った時、木の蔭からいなくなっていたゆっくり達が出てきた、あのまりさや、群れの問題児たちだった。よかった、すこしびっくりしちゃったよ…
しかし、そのゆっくり達、その先頭にいたあのまりさが言った言葉にドスはもっとびっくりすることになった。
「みんな!!ゆっくりできないあくのどすをたおすよ!!いまこそせいぎをつらぬくときだよ!!」
反乱?こんな引っ越しで忙しくなるというのに!!よく見るとまりさの後ろにはかなりの数のゆっくりが居る、きっと群れとは関係ないゆっくりも仲間に引き込んだんだ。
「ゆゆ!?ちょっとまってね!!ゆっくりしてね!!どすがきらいだというならりゆうをきかせてね!!」
「りゆう!?そんなのどすがわるいゆっくりだからにきまっているよ!!みんな、いまからまりさのはなしをきいてね!!」
なにがおこってるの?なんかあそこでまりさがしゃべってるよ!!
ドスや側近たちはあくまで冷静だった。今までゆっくりの反乱がなかったわけではない、それもほとんどはドスの筋の通った話を聞き、納得した上で反乱の鎮静化に成功している。
今回だって、きっと話せば分かってもらえる、そう思い、まずはまりさの話を聞くことにした。
「みんなよくきいてね!!どすはゆっくりをいじめるにんげんとなかよくしているわるいゆっくりなんだよ!!」
「ちがうよ!!どすはつよいにんげんさんとなかよくすることでゆっくりをゆっくりさせてくれようとしたんだよ!!」
一匹のれいむに論破された。
「どすはにんげんのようにおやさいのできるばしょをあらかじめたちいりきんしにしてゆっくりたちのちゅうせいしんをためそうとしたんだよ!!」
「ちがうんだぜ、それはどすがおやさいのたねをうえるばしょをじぜんにかくほしてただけなんだぜ」
一匹のまりさに論破された。
「にんげんがやさいをそだててるなんてうそだよ!!まりさはぱちゅりーやありすとおなじことをしたのにやさいなんてはえてこなかったよ!!」
「ちにゃうよ!!ほうれんそーさんはちゃんちょちゃねをうぇてもはえてこにゃいこともありゅってありしゅいってちゃもん!!」
子供にまで反論された。
「そうなんだね、みんな…」
まりさが俯いた。やっと理解してくれたんだと、群れのゆっくりは安堵
「みんなどすにせんのーされたんだね!!かんぜんにせんのーされたゆっくりはゆっくりしんでね!!」
しなかった。
このまりさにとってはドスが悪であること、お野菜は勝手に生えてくるということはすでに決定事項だった、悲しいまでに強い信念といってもいい。
そんな奴と話し合いで解決なんてできるわけがないのだ。
群れの問題児、ゲスにとってはドスの言うことは理解はできてもそんなのどうでもよかった、むしろ自分で野菜を育てるなんてゆっくりしてない、
人間が育ててるんならそっから奪えばいいと思って言えるような連中だ。
群の外や、隣の山から参加したゆっくり達にとってはドスの話は全然意味不明だった。ただ、あのまりさが悪いドスをやっつけるから協力してほしいと聞いて参加しただけだ。
そもそもいきなり野菜の種がどうこう言って理解しろという方が酷だというものっだろう。

もう駄目だ、
話し合いで解決はできない。
そう判断したドスの行動は早かった。
「みんな、いそいでにげるよ!!」
けがや病気、ぱちゅりーなど素早く動けないものは帽子に入れた。
周りのゆっくりもドスに合わせて子供を口の中に入れる。
そしてドスと群れのゆっくりは一目散にその場から逃げだしてしまった。
もともとこの土地は捨てる予定だったのだ、むやみに戦って無駄な餡子を流す必要はない、ずっとこの場所に執着していたドスだったが、一度見切りをつけると行動は早かった。
「ゆっ!!あくのどすがにげるよ!!みんなついげきだよ!!」
「まつのよまりさ、まずはてにいれたこのゆっくりぷれいすをちゃんとせいりして、ゆっくりできるようにするのよ!そのあととかいはらしくすっきりするのよ!!」
「せんりょうせいさくだねー、わかるよー!!」
遂にまりさは悪のドスからゆっくりプレイスを取り戻すことに成功した。
まりさは群れの仲間とともにこれからのことを話し合う。
人間との条約?ゆっくりを虐める悪の人間と約束することなんてない。
人間のものを奪ってはいけない?人間の畑にあるものは人間が独り占めしたものだ、それを奪うことは正義が悪にはむかうこと、むしろ推奨されるべきことだ。
すっきり制限?するわけがない、子供がいるとゆっくりできる、ゆっくりは正義だ、すっきりも大いに推奨されるべきことだ。

「ふう、この日をどんなに待ちわびたことか…長は条約が無効になっても群れのゆっくりには手を出すなとは言ってたが…条約が無効になった以上、俺がゆっくりを何匹虐めても
おれが罪に問われることはないもんな。」
まりさはとてもゆっくりしていた、逃がしてしまったとはいえ、念願だった悪のドスを追い出すことができたのだ。
これからは自分がこの群れを、正義の群れとして、ゆっくりできる群れにしていこう。
「おぉ、長の言う通りだな、まだ引っ越していないゆっくりが居やがる…だがもう条約なんて関係ねぇ!饅頭を潰すことにもう誰にも文句は言わせねえ!!ひゃあ!!虐待、虐殺、虐待だぁ!!」



まりさの理想が崩壊するまで、もう数十秒もなかった。





10月26日 1910
セイン

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年05月03日 22:02