ゆっくりの悲鳴が超ウザイ

成体のゆっくり語を漢字に変換。でも読みづらい

なんだかんだで自滅







ぶいーん ぶいーん ぶいーん

「ゆわあああああ!いぢゃいいいい!」
「あっちいってよっぴぃぃいいいいいいい!」
「ごめんね!ちょっとだけだっきゃらぁ!?」
「ゆっだっばあああぁあ!?」

ぶーん ぶーん ぶーん
 ぶーん ぶーん ぶーん

とある森の中。
大木の根元では数十匹のゆっくり達が、右に左に飛んだり跳ねたりと動き回り、金切り声やら悲鳴やらを上げている。
大木には洞が開いており、その中に蜜蜂がコロニーを形成していた。
このゆっくり達は、蜜を求めて蜂の巣を襲撃している真っ最中だ。
群れの大人総出での蜂蜜狩りだが、手足の無い饅頭達には相当な危険を伴う。
それでも蜂の巣から漂ってくる甘い蜜の誘惑には敵わないのだ。

「ゆっぴゃあああ!はやくっとっっぢぇええええええ!」
「ゆぶぶぶっぶうぶぶぶぶっぶううっぶ…」
「痛くて声も出せないんだねーわかるよー。わからないよおおおおおおお!?」
「もっと引き付けてくれないと!ゆっくり採れないよ!」

何匹かが働き蜂を引き付けて、巣の守りが手薄になった所を狙うのだ。

「もうやだ!おうちかえる!」
「てぶらで帰ったら刺された意味がなくなっちゃうでしょおお!?ぴきゃあああああああ!」
「おうちにかえったらハチミツはあげないよ!ゆわあああああ!」
「ゆぎゃああああああ!?いたいのやだああ!ハチミツもらえないのもいやだぁ!」

蜜蜂も果敢に攻め立てるが徐々にその数を減らして行く。
蜜蜂は刺した針を毒袋ごと体から切り離す為に二度攻撃できない。
しかも針があった穴はふさがることがないのでそこから体内の水分を失い、死に至るのである。

「もう少しよみんな!」
「だったらぱちゅりーも手伝っでええいでっえええええええ!」
「むきゅ、たいしょーたるもの自ら槍働きをしてはいけないのよ」
「いってることがわからないよおおおお!?」
「むきゅ!いまがチャンスよ!」
ぱちゅりーの号が飛び、収穫役のまりさが巣へと飛び込んだ。

「いくんだぜーーーー!
 いっだああああああ!ゆっくりしないでどっかいくんだぜ!
 いだああああああ!やえでえええええ!
 …とった…とったどーーーーーっ!」

一匹のまりさが痛みに耐えながらも巣の一部をもぎ取ることに成功した。

「いまよ!動けるゆっくりは蜂の巣を採りに行くのよ!はじょーこーげきよ!」
機に乗じって一気に攻め立てよう、というのがぱちゅりーの作戦だったが
「無理して怪我人をこれ以上出す訳にはいかないよ!いっやあああああ!」
「ぎゅわあああああ!そうだべえええええ!いちゃあああ!」
「すたこらっさっさだじぇげえええ!?」
肝心の攻撃部隊が戦意を失っている。
「そこでゆっくりしちゃったら、ゆっくりできないのよ!むきゅううううう!」
ゆっくり出来ないと言われて、渋々蜂の巣めがけて突っ込んで行く。
「いやああああああ!」
「はちみちゅうううううう!」
「早くおうちにかえりたいよおおおおお!」
「むきゅ、全部採ったら駄目なのよ?逆に言えば採れるだけ採るのが兵の勤めよ!」
「「「もうやだ!おうちかえる!」」」
「しょうがないわね!お家に帰りましょ!」

お目当の物をある程度手に入れる事が出来たので退却命令が下された。
戦い疲れたゆっくりは、思い思いの事を口にしている。

「働きもしないでハチミツをくれてやるのは納得がいかないんだぜ!」
「でも、ぱちゅりーがいなかったら、ハチミツさんを一杯もってかえれなかったよ?」
「それもそうなんだぜ…」
ぱちゅりーに腹が立っているゆっくりもいる様だが、想像以上に蜂蜜が取れたので、いずれその事は頭からどっかへ行ってしまう。

今回の狩では幸いにも命を落とすゆっくりはいなかった。
が、
「ゆっくり…ゆっくりとってっべらあああああああ!」
「そーっと、そーっと」
「いぢゃああああ!やだああああああ!あっばあらああああ!」
「ゆっくり我慢するの!」
「いだいよぉ!いだああああああああだだだ!」
体に刺さった針を抜く作業が待っている。
残念ながらゆっくりの器用さは無いに等しい。
毒針一本一本を引き抜くことなど出来ないので、棒で体の表面をこするぐらいしか取り除く方法は無い。
「ぺーろぺーろ…ゆっくりできる?」
「ゆん!ありがとね!今度はこっちの番だね!ぺーろぺーろ」
針が取れたらその傷口を塞ぐぺーろぺーろ。
全員の治療が終わったところで、やっと群れに向けて返りだす。

怪我の治療は群れに還ってからやればいいと思うのだが、ゆっくりなりの考えがある。
尊敬されるべき蜂蜜狩りの戦士達が、傷だらけのみすぼらしい姿で帰るわけにはいかないのだ。

群れの広場に集まると、群れのみんながすでに集合していた。
蜂蜜狩は一大イベント。
大人から子供まで待ちに待った日だからだ。
「一番槍のまりさはいっぱいあげるわ!」
「ゆっくりしないかいがあったんだぜ!」
「囮隊も、いっぱいもらってもいいのよ」
「ゆっくり出来なかったけど、これでゆっくり出来るね!」
「私はこれぐらいが妥当ね。むきゅ」
「ぱちゅりーはそれだけでいいの?」
「むきゅ。さんぼーが一杯もらうと、群れの乱れにつながるのよ。子守をしていたゆっくりに分けてあげるのね」
「?よくわからないけど得したんだぜ!」
「これでハチミツ狩りはおしまいね!次の狩までゆっくりしていってね、むきゅ」
「「「「ゆっくりしていってね!」」」」

蜜の分配が終わるとゆっくり達は早速夕飯にするようだ。
「ゆっくりいただきます!」
「「「いたらきまちゅ!」」」
「今日はまりさが採ってきたハチミツさんが『でざーと』なのぜ!」
「「「ゆったぁー!!」」」
「ぺーりょぺーりょ!ちあわしぇ~!」
「ゆっくり苦労した甲斐があったんだぜ!」
「一度に全部食べちゃうのは、都会派じゃないわ。明日の分もとっておくのがマナーよ?」
「ゆっくちがまんしゅりゅよ」

夜、寝静まったゆっくり一家の中から、ゆっくり寝ていない子がいた。
「しょろーりしょろーり…つまみぐいしゅるのぜ!」
どうやら蜂蜜に味を占めてしまい、我慢できずに盗み食いをするようだ。
蜂の巣ごとむしゃむしゃと食べるが
「ゆぺぺぺぺぺ!いらいいいい!!」
暗かったせいで、巣に張り付いていた一本の針に気がつかず、その針が舌に刺さってしまったようだ。
「ゆっくりしないでたしゅ…つまみぐいがばれてしまうんだじぇ!だまっているんだじぇ…」


朝日が昇ると盗み食いまりさのゆっくり一家は目を覚まし、朝食の時を迎える。
「朝ごはんを食べて!きょうもゆっくりしようね!」
「「「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」」」
皆幸せそうにご飯を食べているが、一匹だけ様子がおかしい。
「むーしゃむーしゃ…」
これは昨日つまみ食いをした子まりさである。
「どうしたの?なんでしあわせーしないの?」
一匹だけしあわせーしないので親は心配をしている。
「ゆう…きょうのごはんさんおかしいのじぇ?」
昨日の出来事を寝て忘れてしまったまりさは、自身の味覚が一時的に麻痺していることに気がつかない。
「何いってるの?皆同じご飯をたべて、しあわせーできたんだよ?」
「でも…あじがへんなんだもん…」
「ゆうう…文句があるなら食べなくていいよ!ゆっくり出来ない子は、家の子じゃないよ!」
「ゆわあああああ!」
結局味覚障害であることに気がつかないこのまりさは、ご飯の不満を漏らし続けた所為で親に怒られてしまった。

この味覚障害まりさの事は、早速ぱちゅりーに報告され、親ゆっくり達が集められて会議が開かれた。
「むきゅ、これは由々しき問題ね」
「ゆゆっ?『しきもんだい』ってなに?」
「由々しき問題よ!しっかり聞きなさい」
「ゆゆ!『しきもんだい』ってなにって聞いてるでしょお!?」
「むっきゅー!面倒くさいわね!大変なことっていってるのよ!」
「こりゃたいへんだね!」
「(むのーは黙って聞いてなさい…ぶつぶつ)…もしかしたら、大人じゃないゆっくりがハチミツを食べると、
 虫やお花じゃゆっくり出来なくなっちゃうのよ!」
「「「な、なんだってーっ!?」」」
「それじゃあもう、ハチミツはたべちゃいけないのかだぜ?」
「ハチミツがあるからゆっくり出来たのに、なくなっちゃったらゆっくりが減っちゃうよ!」
「なんとかしてハチミツだけは食べたいのぜ!」
子供の健康よりも自分の蜂蜜。
それだけ蜂蜜はゆっくりにとって変えがたい喜びなのだ。
「それは私も一緒よ。そうね…これは『お薬』といって、とっても美味しくない物と言えば良いのよ!」
「お薬?あの緑の葉っぱと同じと言えば良いのかだぜ?」
「一度『お薬』の味を覚えさせるのも良いかもしれないわ、むきゅ」
「あれはとっても苦くてゆっくり出来ないよ?おちびちゃん達に食べさせるのは出来ないよ!?」
「大人になったら判ってくれるわ。いまは心を鬼にして、むきゅ」



それからしばらくしたある日…
「おかーしゃん!れいみゅが!れいみゅが!」
「ゆ…ゆびゅっ…」
一匹の赤れいむが餡子を漏らすほどの重態に陥っていた。
「ぱちゅりー先生を呼んで来るからゆっくりまっているんだぜ!」
つがいのれいむは狩に行って不在なので、子まりさが一匹で看病する。
「ゆっくりしているばやいじゃにゃいんだじぇ!」
赤れいむを助けたくて、小さな餡子脳をフル回転にして解決策を探り出す。
「しょうだ!おかーしゃんたちがここにおくすりをかくしてたんだじぇ!」
普段から『お薬』と言われていたから仕方がないかも知れないが、
この子まりさは、よりによって蜂蜜を与えることを思いついてしまったのだ。
「れいみゅ!これをたべるんだじぇ!」
まりさは葉っぱに包まれた蜂蜜を差し出すが、れいむは動くこともままならない。
「ゆうう…しょうがないからくちうつしするのぜ!…これはちゅっちゅじゃないからのーかんなのぜ!」
至極どうでもいい事を宣言してから蜂蜜の封を開ける。
「にがにが…いやだけじょ…れいみゅがゆっくりできないのはもっといやなんだじぇ!」
意を決して蜂蜜に舌を這わす子まりさ。
「し…し…しあわちぇえええええええええっ!」
舌の上に広がる蜂蜜の甘さ。
にがにがを覚悟していたせいか、その甘みの衝撃は計り知れないものになっていた。
「しあわせになってるばあいじゃないんだじぇ!」
蜜の甘さに心を奪われていたが、はっとして我を取り戻し、飲み干したい欲求を抑えて赤れいむに口移しで蜜を与える
「ち…ちゃぁわちぇ…」
蜂蜜を口にしたれいむは、ちっちゃなしあわせを口にした。
「ゆううううう!れいみゅうう!よかったよぉ!」
「ゆ、ゆっきゅりー♪」
妹の回復に涙しているそのときに、まりさに連れられたぱちゅりーが入ってきた。
「むきゅ?ゆっくりしていないゆっくりなんて居ないじゃない?」
「おかしいのぜ?さっきまであんなにゆっくりしていなかったのぜ!?」
「むっきゅ~…寝ていると自然にゆっくり出来ることもあるとは聞いた事があるから、きっとこの子もそうなのよ」
お薬の事まで言及されなかった事で、ほっと胸をなでおろす子まりさ。
「れいみゅもおくすりのことはだまっちぇいるんだぜ!」
「…わきゃっちゃよ♪」

翌日、すっかり回復した赤れいむと子まりさは、子供達の輪の中で昨日の出来事を話していた。
「おかーしゃんたちがおくすりっていっちぇる、あれ、とってもあまかったんだじぇ!」
「おくすりってあまあましゃんだったにょ!?」
「もしかして、はちみつのことかもにぇ?」
「はちみちゅ?」
「そのおくすりが、きいろくて、とりょ~りしていちぇ、とってもあまかったらかくていなんだぜ!」
「そのとおりなんだじぇ!おくすりはあまあまだったんだじぇ!」
最若年の蜂蜜体験世代がまだ子ゆっくりだった為に、そのことが群れ中の子ゆっくり達に知れ渡ってしまった。

その夜、各家庭の赤ゆっくり子ゆっくり達は、お家にあったお薬に手をつけてしまった。
「うみぇ!おくちゅりめっちゃうみぇ!」
「ぺーりょぺーりょちあわちぇー!」
朝、各家庭の親ゆっくりは、みなこの事態に紛糾していた。
「ゆうううう!?これは一体どういうことなのぉ!?」
「あまあまをひとりじめするなんて、ゆっくちちてないにぇ!」
「れいみゅたちもあまあまたべるけんりがありゅよ!」
「ハチミツさんはおちびちゃんが食べるとゆっくり出来なくなっちゃうのよおおお!」
「うしょだ!れいみゅはとってもゆっきゅりできちゃもん!」
「うしょちゅきはゆっきゅりちね!」
「ゆっがあああああああ!」

今日も広場で親ゆっくり達の集まり、PYA(ぱちゅりー・ゆっくり・あそしえーしょん(命名・ぱちゅりー))の会合が開かれた。
「むきゅ…言う事を聞かなかったのだから、お仕置きをするしかないようね」
「どうすればいの!?」
「そうね…一日おそとでゆっくり出来なくして貰うぐらいでいいわ」
「それだけで反省してくれるの?」
「難しいけど…これで反省しなかったら、無理に育てる必要は無いわ。盗み食いする子は将来の禍根になるもの、むきゅ」
「よく分かんないけどゆっくりやってみるよ」

各家庭では、冬でもないのに簡易バリケードが張り廻らされ、子ゆっくり達はお家からつまみ出された。

「おぎゃあさんおうちにいれちぇよおおお!」
「ゆっくり反省してね!」
「ふんだ!ずるっこのおかーしゃんなんかきらいだよ!」
「あまあまひとりじめするおかーしゃんはゆっくりひきこもってね!」
「どぼちでそんなごというのおおお!?」

必死に謝ったり、強がっていたりと反応は様々だったが、家に入れないのは一緒だった。
広場では行くあての無い、家を追い出された子ゆっくり達が集まってなにやら相談をしている。

「もうまりさたちだけではちみつをとってくるんだじぇ!」
「そうだよ!あんなひどいおかーさんたちにはたよらないよ!」
「みんなでいっぱいはちみちゅたべて、ゆっきゅりちようね!」

無謀にも蜂蜜を自分たちで収穫しようと言い出した子ゆっくり達。
若さに任せたチャレンジをするには、その関門はあまりにも険しい事に、この時点では気付きようも無かったのである。

「あそこにはちさんがはいっていったんだじぇ!」
「はちさんがはちみつあつめるんだよね、わかるよー」
「みんなでかかればこわきゅない!」
「えいえいゆー!」

何の策も無しに真正面から特攻する赤ゆっくりと子ゆっくりの混成部隊。
蜂の怖さを聞いたことしか無い所為だろう。
蜂蜜狩りの戦士達が体裁にこだわるあまり、帰還前に怪我の治療をしていたのがいけなかった。
何も知らない子供達には蜂蜜狩りが、至極簡単なものに思えてしまったのだ。

「ずるっこのひきょーなおかーしゃんでもとってこれるから、らくしょーだにぇ!」
「いっぱいとれたらおとーしゃんにめぐんであげてもいいのじぇ!?」
「それよりもみせつけながら、たべちゃおうにぇ!」
けらけらと笑いながら突っ込んで行くが、そんな目立つことをすればどうなることか。

ぶいーん!ぶいーん!ぶいーん!

ゆっくり達が巣に到達する前に、斥候隊が先制攻撃を仕掛けてきたのである。

「ゆ!はちさん!じゃましゅるならようしゃしないのじぇ!?」
「じゃまするはちさんはゆっきゅりちね!っゆゆ!?きゃあ!」
「なにちゅるの!?ゆっきゅりできにゃあああああああ!?」
「ゆちゃああああああ!」
「はちしゃんゆっくりちてよ!」
「いやん!いやん!いでぇあ!」

本来巣の近くでなければ、蜜蜂は積極的に攻撃を仕掛けてくることは無い。
しかし幾度ものゆっくりの襲撃に、ハチ側も警戒するようになったのであろう。
斥候の攻撃でフェロモンが放出され、待機部隊に総攻撃の合図が発信される。

ぶぶぶぶぶぶぶ!
 ぶぶぶぶぶぶぶ!
  ぶぶぶぶぶぶぶ! 

「ゆぴゅう!おえっ!エロエロエロ…」
「ゆわあああああ!まりちゃあああ!?」
「ゆっくりちちゃだめだにょおお!?いちゃい!」
「もうやら!おうちかえりゅ!」
「ゆわああああ!まっきゅらでみえないよお!?あぢぃ!?いぢぃ!?」
「やああああ、あちゅいよ!あちゅいよぉ!?」
「やめてよね!おうちかえるからゆるちてよ!」
「おうちがどこだかわからないよー!?」

今までに何度と無く巣を壊され、だいっじな蜜を奪われ続けたハチに容赦はなかった。
生体なら数十度は耐えられた刺突だが、赤ゆっくり子ゆっくりでは二、三度刺されればその痛みだけでショック死してしまう。
「いやあああぁぁ…もううごけにゃいよお…」
「やめちぇよね!あんよさされちぇらうごおごごごっごごごごご!?」

すでに動けなくなっているゆっくりにも、攻撃の手を止めることは無かった。

「もっとゆっくちいぎゃああああ!……」
「ゆぶぶぶぶ…」
「いやああああ…おめめが…おめめが…」
蜜蜂は今まで奪われた蜜の代わりと、赤ゆっくり達の涙をせっせと集めていた。

翌日、親たちはバリケードを壊し、子供たちを受け入れようとしたのだが。
「ゆう~ん…どこに行ったの~?」
「かくれんぼしないで出てきなさい!」
「拗ねているんだねーわかるよー」
親たちは、家の前で無き疲れて寝ている子供たちの姿を想像していたが、群れのどこにも子ゆっくりはいなかった。
そして時が立つにつれ心配が膨らみ、探索部隊が派遣されたが時既に遅し。

蜂の巣の近くで大量の黒い塊と飾りが発見されたのである。

「ゆっくりさせなかった蜂はしね!」
何匹かのゆっくりが、子を奪われた悲しみから巣に攻撃を仕掛けたが、
「ゆぎゅ!この!ごのぉ!やっづけでやる!やっづづづうぢゅぶ!?」
引くことを知らない攻撃は、ハチ達の集中砲火を浴び、抗体も無いのにアナフィラキシーショックで死亡した。



森の中のゆっくりの群れ。
ぱっと見では何の変哲も無い群れだったが、この群れには子供が全くいなかった。
この子供のいない群れには一つ変わった掟があった。

『はちみつさんはゆっくりできないよ!』

オワリ

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最終更新:2022年05月03日 22:42