・・・ほんの少しだけ『ゆっくりいじめ系2560 分からないだらけのゆん生』とリンクしていますが、読まなくても支障はありません。


ゆっくりの生態・・・現在最も注目されている割にゆっくりの生態は意外と知られていない。当然だ。
突如として出現したため資料も何も存在せず、研究者たちも頭を抱えているのだ。一般人が知っているはずが無い。
だが最近になってゆっくりは人間と深く関わるようになった。ペットとして売り始めた店が出現したり、ゆっくりに
関連した本が沢山発行されたり・・・。都市部に入り込んで生活するゆっくりが出てきたり、畑を荒らしたり家に侵入したり・・・。
第1印象が最悪なせいか、現在野良ゆっくりは害獣としての認識が強まっており、対ゆっくり用の防犯グッズも飛ぶように売れた。

      • 多くの人がゆっくりは人間の敵だと唱えているが、ちょっと待って欲しい。この世に無意味なものなど存在しないのだ。
そう提唱したのは『研究鬼異惨』と呼ばれている1人の科学者だ。彼はゆっくりを人間のために役立てる方法を日夜研究している。
彼はゆっくりの研究に多大な功績を残しただけで無く、優秀なペット用ゆっくりを生みだす工場も複数所有している。
特にちぇん種が飛ぶように売れているらしく、そのおかげで研究資金に困らないという訳だ。彼は商売の才能もあったらしい。

鬼異惨はたまに中学校などに出向きゆっくりについて学生に語ったりする仕事もしている。鬼異惨は丁寧に説明した・・・。

「いいですか。ゆっくりを見ると即叩き潰したいと思う人間もいるようですが、それは非常に勿体無いのです。ゆっくりのことを、
 私は神が人間に与えた最後のチャンス、地球で生きるための希望だと考えています。科学者が神を信じてるのはおかしいかも
 しれませんが、あんな饅頭がしゃべって動いているのですから神様ぐらい本当にいるかもしれません。」

生徒達は笑いに包まれる。中学生ぐらいの子供はどんな些細なことでも笑いたい年頃なのだ。

「実は近所の教会で神父さんに話を聞いたところ、神父さんはゆっくりは神が人間を戒めるために生んだものだと言っていました。
 確かにゆっくりは欲望に忠実で自分さえ良ければそれでいいという精神を持っています。人間の悪い内面にそっくりじゃないですか。
 私は神父さんの仮説に心を打たれましたね。神が関わっているかは別として、ゆっくりはやはり人間のために役立てるべきだと思いました。
 ゆっくりは数々のやっかいな性質を持っていますが、上手く利用すれば必ず人間の利益に成り得るのです。
 例えば食ったものを自らの中身と同じ物体に変化させる性質は、適当に生ゴミを食わせれば手軽に餡子などを量産できるということです。
 他にも実に様々な・・・。」

鬼異惨の話に誰もが夢中になった。ゆっくりがこんなに役立つナマモノとは思っていなかったからだ。

実際鬼異惨の言う通り、人々は次第にゆっくりの活用法を見つけ、実践していった。例えば・・・

例1・・・某公園にて・・・

「ゆ!?おにーさんはゆっくりできるひと!?ゆっくりできるならあかちゃんをみせてあげてもいいよ!!」
「HAHAHA~!私はとてもゆっくりできるお兄さんさ!!何故ならホームレスだからなぁ~!!!」
「よくわからないけどゆっくりできるならあかちゃんをみせてあげるね!ついでにあかちゃんにあまあまをあげてね!!!」
「あかちゃん、でてくるんだぜ!このおにーさんがあまあまくれるんだぜ!!」

ポピュラーなれいむとまりさの家族に話しかけているのは派遣切りのせいでホームレスとなったお兄さんだ。
何の根拠も無くお兄さんを信用したまりさはあっさりと赤ちゃんを前に出した。

「ゆっきゅちしちぇいっちぇね!!!」
「ゆゆ~・・・。おにーしゃんはにんげんしゃん?ゆっきゅちしちぇいっちぇね!!!」

赤ゆたちは人間と話せたのが嬉しかったのだろう。ピョンピョン跳ねながらお兄さんに擦り寄って来る。
お兄さんはにっこり微笑むと赤ゆたちを手に乗せ持ち上げる。

「計2匹か・・・。まあ腹の足しにはなるかな・・・。」
「ゆゆ~♪おしょらをとんじぇるみちゃい!!」
「ゆっゆっゆっきゅちしちぇるよ~♪」

お兄さんは水道水で軽く赤ゆを洗い、きゃっきゃとはしゃぐ赤ゆたちを・・・!

「む~しゃむ~しゃ、幸せ~♪・・・なんつって、むしゃむしゃ・・・。」
「ぴっゆびゃびっ!」
「いじゃぷちゅっぴゃ・・・っ!」

食べた。もちろん良く噛んで味わいながら・・・。親ゆっくりは10秒ぐらい思考停止をしていたが、間も無く事態に気付き絶叫した。

「ばりざの・・・!ばりざとでいぶのあいのげっじょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!?」
「いや、空腹でつい・・・ね。さ~て、成体は不味いし別の赤ゆを探そうっと!HAHAHAHA~!!!!」

このように明日の食事にも困る者たちにとってゆっくりはまさに救いの女神だった。手軽に甘味が手に入るのだから・・・。
ちなみに親のれいむとまりさはこの後1時間近く泣き叫び続け、騒音騒ぎで保健所の人に連行されてしまった・・・。

例2・・・雪山にて・・・

「まさかこんな吹雪になるなんて・・・!」

今お兄さんは雪山で猛吹雪に襲われ洞窟に避難していた。もうずっとこんな調子だ。食料もだいぶ減ってきた・・・。

「これを持ってきていて正解だったな・・・。できれば控えたかったが・・・。背に腹は代えられん・・・。」

お兄さんはバッグから大きいケースを取り出し、そっと開いた・・・。中には子れみりゃ(胴付き)が入っていた。

「うぁ~!せまかったどぉ~!!おにいさんひどいどぉ~!!でもれみりゃはかんだいだからとくべつにぷっでぃんで・・・!」
「五月蝿いぞ非常食。バクッハフハフ・・・!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

お兄さんはれみりゃの小さい体を掴み上げ、下半身を引き千切って口に運んだ。美味い・・・。ホカホカしてて寒さを軽減してくれる。

「うがっうげへぇ・・・っ!!」
「ごくろう非常食。また頼むな。」

お兄さんはれみりゃ治療用のオレンジジュース凝縮錠剤を飲ませ、再びケースを閉めた。防音なのでれみりゃの悲鳴は聞こえない。
今登山家たちの間でゆっくりが大人気だ。携帯食料や非常食としてだが・・・。
少し齧って治療してまた食べる・・・。こうして何度でも使いまわせるのが魅力だ。特に雪山に行く人にれみりゃは人気が高かった。
ちなみにこのお兄さんは5日間れみりゃを生かさず殺さずで上手く食べ続け、1週間後たまたま通りかかった人に発見され助かった。
      • 余談だが・・・救助されたときれみりゃはそこにいなかった・・・。結局食欲に負けて6日目に全部食べてしまったらしい。

例3・・・外交にて・・・

ゆっくりは何故かこの国でしか発見されてない存在であったが、世界中がゆっくりに興味を抱き、求めていた。
発展途上国に輸出されたゆっくりは飢餓に苦しむ多くの人々を救った。何せ2匹いればあっという間に美味しい赤ゆを作れるのだがら・・・。
だが何故か同じ種族同士ではすっきりしてくれなかったらしい。れいむ種にれいむ種を近づけてもすっきりはせず、
発情させてもすっきりせず涎を撒き散らすだけだったという。学者は同種族がすっきりするということは、
人間で例えれば同じ性別の者と交わるのと同じ感覚なのでは仮説を立てた。ゆっくりには性別など基本ないが、
その説なら何となく納得はできる。極稀に同種族での家族がいるらしいが、そういうゆっくりは人間でいうガチホモなのだろう。
また、先進国でもゆっくりはブームになった。ヘルシーで適度な甘さの餡子を出してくれるれいむやまりさは特に歓迎された。
おそらく和風の甘味が手軽に手に入って嬉しいのだろう。ゆっくり牧場なんてのもできる始末だ。ゆっくりに同情せざるを得ない。


他にもストレス解消用ゆっくり、ゆっくりを改造して作ったおもちゃ、爆弾を埋め込んで敵陣に侵入させるボムゆっくりなど・・・。
ゆっくりは徹底的に利用された。生ゴミ処理用コンポスト専用のゆっくりも発売された。倫理的にやばそうだが何故か問題になってはいない。


研究鬼異惨もゆっくりの新しい活用法を見つけるため日夜努力している。その証拠に、研究鬼異惨の趣味で作った畑では・・・。

「ゆぎぃぃぃぃっ!もうおうちかえるぅぅぅぅぅっ!!!」
「ざっそうさんじゃなくてやさいさんがたべたいよ・・・。」
「ゆっ!?そんなこといっちゃだめだよ!もしおにいさんにバレたら・・・!!」
「バレたら・・・何だって言うんだ・・・?」

鬼異惨の畑は全てゆっくりに仕事させている。鬼異惨がやることと言えば、ゆっくりの監視、ルールを破ったりサボったりしたゆっくりの処刑ぐらいだ。

「今文句言った奴は・・・56番と71番か・・・。」
「ゆぎぃぃぃぃっ!やべでねっ!!もうもんぐいいばぜんがらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「ゆるじでくだざいぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!まじめにやりばずがらぁぁぁぁぁぁ!!!!」

畑のゆっくりには全て番号が付けられている。背中(?)に直接焼印でだ。鬼異惨はリモコンを取り出し、番号を入力する。

「スイッチオン!きひひひっ!!!!」

ちなみにこの笑い方は嬉しさがマックスになった時自然と出てしまう鬼異惨のクセだ。命乞いするゆっくりを見てつい笑ってしまった。
スイッチを押すと、ゆっくりの頭の上部分に着けられている装置が作動し、入力した番号のゆっくりだけ絶叫し始めた。

「ゆがががががががぁぁぁぁぁぁぁ!!!!いぢゃいっいぢゃいよぉぉぉぉぉぉぉっゆぎゃひっゆがぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ぼうやべっゆべぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!・・・ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛・・・。」
「皆分かったね!サボリ魔や文句を言うゆっくりはこうして苦しんで死ぬんだよ!しっかり仕事してね!!!」
「ぶるぶる・・・ゆぅぅぅ・・・。」
「ゆっくりりかいしたよ・・・。」

この装置、中に鋭く細い針が仕込まれており、スイッチを押すと針が伸びてゆっくりの脳天に突き刺さるようになっている。
じわじわと針は体内に侵入し、最終的にはゆっくりの命の源である中枢餡に刺さり、そのゆっくりを死に至らせる。
この装置のおかげで大半のゆっくりは真面目に働く。だが鬼異惨の場合畑などオマケに過ぎないのだが・・・。

「さて、ゆっくりの断末魔を聞いて疲れもすっ飛んだし・・・研究の続きしなくちゃ・・・。」

ゆっくりをどう活かすかはこれからの人間に掛かっている。ゆっくりが世界の問題を解決する日も遠くないかもしれない・・・。 



過去作

2517 ちぇんマー投げ
2526 ゆンペルダウン
2550 痙攣鬼異惨の日曜日
2560 分からないだらけのゆん生

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最終更新:2022年05月03日 23:11