「ゆっくりしていってね!」

六畳間の部屋の簡易ベッドから成体サイズのまりさがピョンっと飛び跳ねる。

俺のまりさは可愛い。
ペットショップで血統書付とはいかないが、赤ゆっくりのうちから一緒に生活し
一般的な社会常識を教育してある。
食事のときは「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ〜♪」と意地汚い一面もあるが
養ってもらっているという感謝の心をもった良ゆっくりだ。

「おにーさん、まりさは、そろそろゆっくりした子供がほしいよ!」

うん、そうだな、そのうちな。
そうやってお茶を濁すのが最近の日課になってきた。

飼いゆっくりとはいえ、可愛い子供が欲しいゆっくりしたパートナーが欲しいと思うのは本能だろう。
だが、これは虐待SSだ。
きっと・・・いや必ず、このまりさが不幸になるような出来事がこれから起こる。
これは避けようのない100%確定の事実。
そして、それは今日これからたった一日のうちに起こる出来事だ。

だからこそ俺は飼い主の責任として、全身全霊をかけて今日一日このまりさを守ってみせる。

「ゆっゆっゆっ〜♪」

当のまりさは窓からお外を眺めながら、ベッドのスプリングをトランポリンのように
ポイ〜ンポイ〜ンっと跳んで遊んでいる。
窓から覗いている視線の先には花壇の赤いチューリップがあった。
その傍らに、そのチューリップの様に赤い飾りをつけたゆっくりれいむが佇んでいる。

「ゆっくちちぇいっちぇね!」

向こうの、ゆっくりれいむもこちらに気がついてゆっくり同士の挨拶をする。
まだトマトより一回り小さい赤ゆっくりと子ゆっくりの中間程度のサイズ。
危険性はほぼないが、念のため窓の鍵を施錠しておいた。
窓から侵入してきた野良ゆっくりが、飼いゆっくりをレイプして殺すなんてことはよくある事だ。
相手が子ゆっくりとはいえ念には念をいれておいて損はあるまい。


ピンポ〜ン!


インターフォンの音が鳴る。

「ちわー、宅配便です。」

「ゆっ、まりさはゆっくりしてるからハンコを押してくるよ!」
ポイ〜ン、ポイ〜ン!

素早く腕を伸ばして、むんずと、まりさのお帽子と頭頂部を力任せに捕まえる。
ポイ〜ンの時の一番高いときに掴むと
ゆっくりの運動エネルギーが0の状態として傷つけることなく簡単に捕獲することができる高等テクニック。
こんな事もあろうかと日々練習を欠かさなかった。

「俺が行ってくるから、まりさは部屋で待っててくれ」
「ゆゆっ!ゆっくりりかいしたよ!」

おおかた、まりさにハンコを持たせたら外からレイパーありすが入ってくるなりする展開だろう。
ゆっくりが宅配業者にハンコを持って行ったところ施錠をし忘れて野良ゆっくりの侵入を許してしまうという事例は記憶に新しい。


玄関で伝票にハンコを押すと、ダンボールを受け取る。
ラベルには”お野菜”と記載があり
実家から送られてきた野菜の詰め合わせであることがわかった。
ダンボールで両手が塞がってしまい、ドアを閉めることを慣性に任せた時
ぬっと小さな物体が足元を素通りした。

「こっそりはいるよ!しょろーり!しょろーり!」

子ゆっくりサイズのアリス種だ。
両手が塞がってしまい、足で踏み潰そうとするが
渡されたダンボールの重量が思いのほかあり、ノタノタとしてなかなか踏み潰せない。
そうこうしてるうちに、子アリスはどんどん奥へ奥へと侵攻する。


「しょろーり!しょろー・・・ゆべっ!」

その子ありすが、脳天がバックリっと割れるようにひしゃげて絶命した。
宅配業者のお兄さんだ。
「あぶないあぶない、この季節は野良のゆっくりが家屋に侵入しやすいですからね
こういう事は結構慣れてるんですよ」

サッと玄関の外に、潰れたアリスを掃き捨てると
宅配業者のお兄さんは一礼して去っていった。
危ないところだった、アリス種は子であっても危険度が高い。
ゆっくりに交尾はぺにまむを使わなくても極端な話、体が触れ合うだけでも妊娠する。
相手がアリス種となればなおの事ありうる事だった。
今日一日は一切油断しないと誓った矢先にもうこれだ。

ゴソゴソ・・・
んっ、ダンボールの中で何かが動く感触がある。
嫌な予感がしたのでダンボールの口を少しだけ開いて中を覗く。

すると、そこにはバレーボールサイズのれいむとまりさが居た。
「ゆゆっ!ここはまりさのおうちだよ!ゆっくりできないお兄さんはでていってね!」
「れいむにおかしをもってきてね!それからゆっくりでていってね!」

台所からガムテープを持ってくると絶対に開かないように念入りに口を閉じた。
きっと、野菜を詰め合わせたときに子ゆっくりでも紛れ込んでいたんだろう。
それが、ここに届いたときにはバレーボールサイズにまで成長して、野菜をバリボリと食べ漁っている。
害虫は駆除せねばと、キンチョールのノズルをダンボールの隙間に差し込む。

「ゆっ、なにかニョキっとしたものがおうちに入ってきたよ!」
れいむがノズルの先端を咥える。
「ぱくっ、味がしなくて美味しくないよ!これはできそこないだよ!」



プシューーーーー!

「ゆぶびぼへぶぶぼっ!」
「どうしたのれいむ!」

体内いっぱいに殺虫剤のジェット噴射を受けるれいむ。
まりさは真っ暗なダンボールの中で何が起こったのか把握できていないが、れいむの目や尿道、あにゃるから煙がでてくると
それを吸ってしまい、一緒に悶えた。

キンチョールの中身を全て出し切ると、ダンボールの隙間から殺虫剤の嫌な香りが鼻を突き
これだけやればゴキブリでも死ぬだろうと箱を放置する。

部屋に戻るまえに風呂場やトイレの窓も施錠を確認し、この家の中に居る限り
絶対に安全だという事に納得すると、まりさを待たせている部屋へ急いだ。




六畳間の部屋に戻ると愕然とした。
さっきまで部屋の外を眺めていたまりさが消えていて、窓が開いている。
外部から石などで割られているのではない。
家の唯一の出入り口である玄関から自分は来たわけで、窓からまりさが外へ出て行ったのは明白だ。
まりさが自分で窓を開錠して外へ?
そんな事は今まで一度もなかったが、事態は一刻を争う
俺のゆっくりまりさが虐待なんぞされてたまるか!

ホップ、ステップ、ジャンプのタイミングで床、スプリングのついたベッドを踏み切ると
足が窓枠に引っかかって、お空をとんでるように飛び込みながら庭の花壇へ脳天から着地した。

「ぐふっ」

痛みを意に介している暇はない。
柔らかい花壇の土が幸いにもクッションとなり
首が寝違えたように傾いた状態から動かないが、軽症。
すぐに、まりさと先ほどの赤いチューリップの傍に居た子れいむを見つけると懐のジッポライターを取り出した。
あまりの形相にびっくりした子れいむは跳んで逃げようとしたが、踏み切って頂点に達したときを左でガッチリとキープ。
右手でジッポをもって火を灯す。
直火ではなく距離をあけての炙り焼き。

「お兄さんやめてね!れいむはまりさのお友達だよ!」
「あんよがあちゅいよ!ゆっくちやめちぇね!」

「俺のまりさはどこだ?言わなければ足を焼くぞ」

子れいむを捕まえている手に更に力をこめて脅しつける。
ジッポの火を近づけたり遠ざけたりして、本当に足を焼くぞと煽る。

「お兄さん、何を言っているの!まりさがお兄さんのまりさだよ!
だからお家に連れて帰っていってまりさに美味しいご飯とお菓子をちょうだ・・・ゆべっ!」

足でまりさを踏みつける。
「俺のまりさは、お兄さんなんて俺のことを呼ばない。おにいちゃまだ!」

「ゆっ、そうだったの?
おにいちゃま、まりさはおにいちゃまのお家の飼いまりさだからゆっくりお菓子をちょうだいね!
あとれいむを離してあげて、ゆっくり謝ってね!」

体重を重いきしかけてギュッっと踏む。

「むぎゅ〜」

「やっぱりか、正直まりさとまりさの見分けはサッパリつかなかったが
そんなこったろうと思ったぜ!」
本当はお帽子の飼いゆっくりバッジがついてない事で自分のまりさでない事がわかっていた。

子れいむの足にはジッポの火を押し付けての直火焼き。
トマトよりも一回り小さいその体は足の面積も狭く、あっというまに黒ずんでいく。
「ゆぴゅきぃー!」

「さあ、俺のまりさをどこへ連れて行った?
言わなければ永遠にゆっくりできなくしてやるぞ!」

「あんよがいちゃいよぉー!やめちぇね!
まりしゃはおかーしゃんがおうちにあんないしていっちゃよ!」

「どぼぢでしゃべっじゃうのぉおお!」

ポイッと子れいむを捨てると
今度は足で踏みつけているまりさに向き直り、巣へと連れて行くよう言った。

「まりざのおちびちゃんがぁあー!おちびちゃんののあんよをかえしてね!」

「足が動かないのに、こんなところにいつまでも転がってたら、そのうち犬や猫にでも食われるかもな
とっとと、まりさのところへ案内しろや!」

首が傾いたまま凄むと、はたからみたら怒ってるのかなんなのかよくわからない光景だが
まりさは「おうちへ連れて行くから許してねー!」と泣き叫んだ。

踏みつけている足をどかすと、ぴょ〜んっと跳び上がり
ゆっくりしない動きで、こちらに背を向けるとボフンボフンっと走りだす。

「ゆっくりできないジジイとグズなおちびちゃんはそこで死んでね!まりさはゆっくり逃げるよ!」

「どぼじでちょんなこちょいうにょー!ゆえ〜ん!」

横向きに倒れて自分で起き上がることができない子れいむは恨めしそうにまりさの背を泣きながら眺める。

まりさをすぐには追いかけないでしばらく立ちすくみ、ある程度距離が離れてきたら
早歩き程度の速度で追いかけた。



「ゆっくりにげるよ!ゆっくりにげるよ!
お家に帰ればあんぜんだよ!
ばかなおちびちゃんはまりさのこどもじゃないよ!」

ボフン、ボフンっと派手な動きなくせに時速2キロくらいしか速度がでていない野良まりさを追うと
わずか50メートル程度の茂みに人間がすっぽり入れるような大穴があった。



「飼いまりさは、ここでゆっくりおとなしくしていってね!」

成体のれいむは、飼いまりさの背中をグイグイ押すと巣穴の奥へと押し込んでいた。
その周囲には3匹の子れいむと2匹の子まりさ。
「ゆっくちおくでじっとしててね!」
「おとーしゃんが、にんげんをどれいにしたら、れいみゅたちもゆっくりしたごはんがたべれるよ!」
「おなじまりさなのに、このまりさだけごはんをひとりじめしてたなんて不公平だよ!」
「このまりさは、ここでしぬまでごはんぬきにしようね!」

うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!

巣穴を発見すると、逃げていた野良まりさを抜きさり、土煙を上げながらそのままスライディング!
音にびっくりした成体れいむがこちらに振り返るのと同時にその顔面に素足の蹴りが直撃する。
「ゆびゃぶぼっ!」

スライディングの勢いが余って、奥にいる俺のまりさにぶつかるまいと
人体の構造的に無理がある半ひねりをくわえて方向転換
その時、骨盤と背骨あたりでメキメキメキっと鈍い悲鳴が走ったが、構わずきりもみ状に巣穴の横壁にぶち当たって止まった。
子れいむと子まりさが1匹づつ巻き込まれて半壊。
まさに顔の半分だけぐっちゃりと潰れていた。

「ゆっ、なんでおうちに逃げてきたまりさよりも先にジジイがいるの!?
まりざのれいぶとおちびちゃんたちがぁぁぁああ!」

遅れてきた野良まりさに向き直って、横っ飛びに蹴る。
綺麗に両足を揃えた、横っ飛びの動きはまるで着地のことなんて考えてない低空ドロップキック。
自身の犠牲の割りには威力の低い蹴りだが、その鬼気迫る一撃は正確に野良まりさの目元をとらえてマシュマロのような目が圧力で抉りだされた。

「まりざのおべべがぁあ!まっぐらでみえないよぼぉお!れいむぅ!どこにいるのぉぉおお!」

「おとーしゃんになにちゅるのぉおお!」
「ゆっくちちねぇええ!」
「おかーしゃんたちのかたきぃぃい!」

ぴこっぴこっと子れいむ2匹と子まりさ1匹が体当たりを仕掛けてくる。
ドロップキックで腹ばいで倒れたままゴロゴロゴロ〜っと横回転。
俺は人間ロードローラーだ!
突き出ていた岩肌に幾重にも切り傷を作ったが、一瞬にして3匹の子ゆっくりを踏み潰す。
「ぶぎゅっ!」
「ぴぎゃっ!」

「ゆごふっ・・・たちゅけて」

僅かな隙間で致命傷を逃れた子ゆっくりだが、人間ロードローラーは壁にぶち当たると
逆回転して帰ってきてトドメを刺した。
「ぶちぇぴっ!」

土煙が止むと巣穴には、光を失ったまりさと顔面にスライディングを受け口が大きく裂けて昏倒しているれいむ
1匹残らず潰れた子ゆっくり達。
それから無傷の俺のまりさが残された。

「怪我はないかまりさ!」
「おにーさんのほうが大怪我してるよ!ぺーろ、ぺーろ!」

目を失い、口がさけ、足の焼かれた子ゆっくりにはもはや悪事はできまい。
こうして俺のまりさは無事だった事だし命だけは助けてやろう。

「おべべがみえないよぉぉおー!れいむどこぉお!」
「ふひゅー!ふほひゅー!」

俺も鬼じゃない。
さきほど、足を焼いた子ゆっくりを巣穴に放り込んで帰してやると
まりさを抱えて家路に着いた。







窓から、いっせーのーせっ・・・でまりさを放り込む。
それから、痛む体を我慢して窓枠に足をかけてスプリングのベッドへ着地。
戸締りを完全にしてから窓から飛び出たもんで、帰りも窓からしか入れないのだ。

「おにーさん、だいじょうぶ!」

「なに、平気さ
それより、なんでまりさは勝手に窓からお外に出たんだい?」

まりさは、お帽子から赤い花を咥えて取り出す。
それは窓から眺めていた花壇の赤いチューリップだった。

「おにーさんにプレゼントだよっ!」

まりさは窓から見えたチューリップを摘むために外に出たのだ。
注意しなければいけない事だが、いまは叱り付ける事ができずただ頭を撫でた。


ガタンゴトンッ

部屋の外から物音がする。
家の戸締りは完璧だったはず。
しまった、窓が開けっ放しになっていた隙をついて野良ゆっくりに入られたか!

ガタンバタンッ!ガシャーン!

「ここは田舎くさいおうちね!アリスがとかいはにこーでぃねーとしてあげるわ!」
「さすが、みゃみゃー!ゆっくちありちゅもこーでぃねーとするからほめちぇね!」
「ありちゅもありちゅも!」

ガラガラガシャーン!
戸棚の陶器類は端から端まで床に叩き落されており
鍋などは中身をぶちまけて床に散らばった中身を赤ちゃんアリスがすすっている。

進入したのはアリス種の一団。
成体サイズのアリスが3匹、子ゆっくりサイズのアリスが5匹、赤ちゃんアリスが10匹前後いる。

よくみると、部屋の隅では子ゆっくりサイズのれいむとまりさが頭から茎を数本生やして黒ずんで絶命している。
状況から見て、先に侵入した子ゆっくり2匹が後から来たアリス種の一団にレイプされ、このゆっくりプレイスも奪われたのだと推測できた。

「ゆっ、おにーさん!アリスはゆっくりできないよ!」
窓は閉めなおしたが、まりさを部屋に1匹で置いておくのは逆に危ないと判断し連れて部屋を出た。
結果的に、俺の飼いまりさをアリスどもの目に晒すことになってしまった。

「じゅるり・・・ゆっくりできそうなまりさがいるわよ!」
「これはとかいはなまりさね!」
「ここはけんかしないでうらみっこなしではやいものがちだわ!」

成体のアリス3匹が嫌らしいザクレロの様な目つきで嘗め回すようにまりさを見ると
ジリジリとナメクジの様な動きで距離をつめてきた。
満身創痍であるが、ここで飲まれるわけにはいかない
距離をつめるアリスよりも遥かに素早く助走をつけて飛び込むと、ジャンケンのチョキのような形を作り
先頭に居たアリスの目を勢いよく突く。

「ぴきゅきー!」
フイをつかれたアリスは悲鳴をあげて、両の眼球をこぼす。
それから、中指をおったててファックユーの形を作ると、その切っ先を2匹目のアリスのペニペニにぶち込む。
「ぶぎゅりゅきゅぷ!」
いきり立ったペニペニは兼用の産道へと裏返り自身を犯して同時に大量の白濁液を体内にぶちまける。
3匹目のアリスは足でエイッっと普通に踏み潰した。
「ぶほっ!」

一瞬の出来事に子アリス5匹は赤アリス10匹と震えて縮こまり放心している。
落ちていた鍋に15匹を1匹づつ冷静に回収すると、そこに水を張って
ガス台に乗せて火をかける。
さっきのアリスの1匹が自身の頭に数十本の茎と実をつけ黒ずんでいたので、その茎を力任せにひっこぬいて鍋にぶちこんで蓋をした。
目の見えないアリスはポリ製の縦長ゴミ箱へ、自力で脱出はできないのでコンポストとして役に立ってくれるだろう。
それらが一通り済んでから、ようやく赤アリス達の時間が動き出した。

「ゆっくちちぇまいよー!」
「くらいよぉおお!みゃみゃー!」
「こんにゃのぜんぜんとかいはじゃないわー!」
「ゆっくちだしちぇねー!」
「おみずちゅめたいよぉー!」
「みゃみゃー!たちゅけてみゃみゃー!」
「おみずはゆっくちできにゃいよ!」
「ありちゅをふまないでにぇ!ぷんぷん!」
「ありちゅのいもうちょがぁあああ!」
「ぴょんっ、ごぼごぼごぼ、ぴょん!」
「おみずがだんだんあっちゃかくなっちぇきちゃよ!」
「ゆっくちちちぇいっちぇね!・・・ごぼごぼごぼ!」
「ゆっくちちちぇっ!ゆっ、じゃぽん」
「ゆっくちっじゃぽん!」
「ゆっくっ・・・ごぼごぼごぼ!」

「めがぁああ!ありすのとかいはなめが見えないわぁああ!
それにくさいぃいい!ここはどこなのぉぉおお!おちびちゃんたちはどこいったのぉおお!」


あっ!カスタードじゃお汁粉にならねーじゃねーか!


「あちゅいぃぃいい!」
「みゃみゃーたちゅけてみゃみゃー!あちゅいよぉぉおお!」
「とけりゅぅぅうう!とかいはにゃありちゅがゆっくちとけりゅうう!」
「たちゅけてねぇええ!」
「あついよぉお!」
「ごぼごぼごごぼごぼ・・・」
「ゆっくちちちぇっ、あちゅいぃいぃ!」
「ゆっくちっ、ぴぎゃああぁあああ!」

「どこなのぉぉお、ありすのおちびちゃんたちいぃぃい!」

程よく茹でられて、熱により実ゆっくりも1匹残らず生まれてそのまま熱湯に溶けていった。

部屋の片づけをまりさとして、鍋を開けてみたが
カスタードをお湯で溶いた、なんだかわけのわからないものが完成したので
そのまま排水溝に捨てることにした。
カチューシャは排水溝が詰まる原因になりそうなので、生ゴミとしてコンポストの方へ捨てる。
一応は食べれる素材らしいので、そのうち親アリスが処分してくれるだろう。


「おにーさん、おにーさん!」

まりさが口に、黒ずんだ子まりさを咥えていた。

「こらっ!汚いから、そんなの咥えちゃダメでしょ!」

まりさは困った顔をしながら、その黒ずんだ子まりさの頭頂部に生えている実の方を目で訴えている。
1本に1匹の赤まりさと、3匹の赤ありすの顔がすでに形成されていた。

「まりさは、この赤ちゃんを育てたいよ!」
ぴょんぴょんっと跳ぶ。

レイパーありすからちゃんとした赤ちゃんが生まれるとは思えないが
このまりさも、赤ちゃんのうちから飼いゆっくりとして育てたら良いゆっくりへと成長してくれた。
ひょっとしたら、この実ゆっくりも同じように育ってくれるかもしれない。
そういえば、まりさは赤ちゃんが欲しいと言っていたな。

「しょうがないな・・・まりさ種だけだぞ」

「ゆっ、他のあかちゃんは可愛そうだけどしょうがないね」

黒ずんだ子まりさから、茎を丁寧に摘むと
コップに砂糖水を張って、そこへ茎を挿す。
こうすることで、実ゆっくりはちゃんと赤ゆっくりとして生まれることができるのだ。

赤アリスの実は生まれてからだとまりさに情が移ってしまうかもしれないので今のうちにもいで
親アリスのコンポストに投げ入れる。

コップの砂糖水を吸った茎のまりさの実は、わずか数分のうちにみるみると豊かに太り
いまにも生まれようとしていた。
レイパーによる植物方妊娠は早産になる事が多いが、それに栄養状態の良さが加わると更にそれは早まる。
コップの下にはタオルをひいて、落下のときに赤ゆっくりが傷つかないように気を使う。
そして、ふるふると実が揺れ始めたかと思うと、ヘタが千切れて落下。

「ゆっくちちぇいっちぇね!」

丸っこい赤ちゃんまりさが、ころりころりとタオルを転がって着地し元気にご挨拶。

「ゆっくりしていってね!」
まりさが返事をするが、赤まりさはなぜか俺の方をみている。

「ゆっくちちちぇいっちぇね!」
もう一度赤まりさのご挨拶。

「ゆゆ〜ん、ゆっくりしていってね!」
まりさが、赤まりさに近づいてすーりすーりしようとすると、赤まりさがビクッとして表情を強張らせた。

「おじさんはだりぇ!おとーしゃんはこっちのおにーしゃんだよ!」
なんだか矛盾したことを言いながら俺のほうへすりよってくる赤まりさ。
砂糖水をあげたのが俺だからなのか俺の方が親だと認識しているようだ。

「どぼじでぞんなごとをいうのぉおお!」
とうとう、まりさは泣き出してしまった。
まりさを泣かせる悪いゆっくりは許さん!
俺は指でひょいっと赤まりさを摘む。

「ゆぅ〜、おしょらをとんでるみちゃい!
さすがおとーしゃんはゆっくちちてるにぇ!」

それをコンポストへポイッ!

「ゆ〜!ゆっくちおちりゅよ・・・ゆべっ!」

「ありしゅのとかいはなあかちゃんんっ!」
本当の親ゆっくりと感動のご対面だ。

「くしゃいぃぃい!、ひぃぃいばけもにょおぉお!」
目が抉り取られてカスタードを覗かせているアリス、目が見えずとも自分の子供であることはわかるようだ。
しかし、赤まりさのほうドクロのようなアリスの顔にすっかり怯えている。

「おにーさん、まりさのあかちゃんはどこへいったのぉぉお!」

このまま放っておいたら、まりさがコンポストをひっくり返してしまいそうだ。
しょうがない、もったいないがコンポストごと捨ててこよう。
まりさを連れて外へ出る。
家に残していくよりも一緒に居る方がまりさにとって安全だと判断してのことだ。

先ほどの巣穴へ行くと、目の見えないまりさと口が裂けたれいむ、それに歩けない子れいむが
3匹で寄り添って寝息を立てていた。
そこへコンポストをひっくり返して、目に見えないアリスと赤ちゃんまりさに、未熟児で生まれるであろう茎つき実アリス3個を開放した。
コンポストの中の生ゴミはせめてもの餞別。

突然の異臭に、まりさとれいむ、それに子れいむは目を覚ます。
「ゆぅぅ〜くちゃいぃぃい、なんなのおぉぉお!」
「ふほひぃぃー!」
「ゆぎゃあぁ!ばけもにょがいるよぉぉお!」

アリスや赤まりさも戸惑っている。
「そこにだれかいるのぉぉお!とかいはなおべべがみえないのぉぉ!ゆっくりたすけてねぇええ!」
「みゃみゃ〜!ばけもにょがいりゅよぉぉおお!」

お互いに目が見えないまりさとアリスは互いに抵抗することは出来ず。
口がさけてるれいむは震えながら歩けない赤れいむを庇う。
赤まりさは懸命に、目なしまりさに体当たりをするが、体が小さすぎてまるで効いていない。

「それじゃあ、お前ら仲良くしろよ!」

互いにその巣穴から逃げることが出来ない事で新たなゆっくり一家が誕生した。

もうすぐ日が落ちる。
家路にまりさを抱えながら歩き
俺は虐待からまりさを守りきったぞ!という満足感でいっぱいになった。




おまけ

「動けるのはまりしゃだけなんだから、ゆっくち餌をとってきてね!」
大声でまくしてたてているのは動けない子れいむだ。

「ゆっ、おそとはこわいよ、まりしゃはおかーしゃんと一緒にいるよ!すーりすーり!」
「ありすのあかちゃん、すーりすーり!」
まだ生まれたばかりの赤まりさは自分で餌をとることなど出来ず、ただ目の見えないアリスに寄り添っている。

口の裂けたれいむだけが僅かな食べ物をとってきているが、ほとんどは自分の分だ。
目の見えないまりさはもう完全に諦めていて、置物のようにジッとしている。

そこへポイ〜ンポイ〜ンっと気の抜けた跳び方をするゆっくりが近づいてくる。
「ゆっくり、たべものをもってきたよ!」

今日も飼いゆっくりまりさが、帽子にクッキーを入れて持ってきた。

「ゆっ、おそいよ!れいむもうおなかペコペコだよ!」
「まりしゃもだよ!ゆっくりしないでいそいでもってきてね!」

「ごめんね、おうちにあるお菓子もだんだん減ってきたらから今日はこれしかないんだよ」

帽子の中のクッキーはほんの3枚
野良ゆっくりにとって普段は食べたことがないほどの味だが、量の少なさがむしろ蛇の生殺しとなった。

「こんなんじゃぜんぜん足りないよ!」
「まりしゃたちはかわいそうなんだよ!ゆっくりりかいしてね!」

「ゆぅ〜、ごめんねごめんね・・・ゆぎゃっ」

そのとき、影になっていた目無しまりさが、まりさのほほに噛み付いた。
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ〜♪」

「ひどいよ!もうまりさはお菓子もってこないからね!ぷんぷん!」


「ゆぅぅ!れいむたちはかわいそうなんだよ!
かわいそうなれいむたちをたすけないゆっくりはゆっくりしねー!」
しかし、足が動かない。

「おじさん、まりさだけでもたすけてねー!」
赤まりさがぴょんぴょんっとすがってくるが、もうまりさは振り返らなかった。

ポイ〜ン、ポイ〜ンっ!




過去の作品

ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ!
ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる
ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味
ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編
ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編
ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス
ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生
ゆっくりいじめ小ネタ222 ゆっくっきんぐ ドナーツ編
ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね
ゆっくりいじめ系1580 ゆっくりしなかった魔理沙と愛のないアリス
ゆっくりいじめ系1673 ゆっくりクアリウム
ゆっくりいじめ系1715 ゆっくりトイレ
ゆっくりいじめ系1735 ゆっくりれいむと白いお部屋
ゆっくりいじめ系1743 プラチナまりさとフリーすっきり権
ゆっくりいじめ系1761 ちょっとしたイタズラ
ゆっくりいじめ系1905 あったかいゆっくり
ゆっくりいじめ系1935 しゃべらないゆっくり



作者:まりさ大好きあき

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年05月18日 22:35